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立命館大学 AO選抜入学試験の対策。方式名が11種類ある入試

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立命館大学のAO選抜入学試験を募集要項に沿って整理しました。産業社会小論文方式の80分試験、政策科学セミナー方式の講義レポート、人文学プロポーズ方式、映像学部のプレゼンテーション方式までを解説します。

立命館大学のAO選抜入学試験は、方式名の多さが際立っています。

産業社会小論文方式、国際関係学専攻講義選抜方式、人文学プロポーズ方式、総合評価方式、英語重視方式、政策科学セミナー方式、プレゼンテーション方式、CREA方式、理工セミナー方式、探究活動評価方式、国際方式——記事執筆時点で11種類あります。

そして、名前が違うということは、試験の中身が違うということです。「立命館のAO対策」という括り方では準備できません。

この記事は、公開されている募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず志望方式の最新の募集要項で確認してください。日程・募集人数・選考方法は年度によって変わります。立命館大学は方式によって要項が分かれています(UNITE Program対象、英語学位プログラム対象、それ以外)。 出典:立命館大学 AO選抜入学試験 入学試験要項/入学試験要項(PDF)

方式の一覧——学部と方式の対応

記事執筆時点の要項から、主な方式を整理します。

学部 方式
産業社会学部 産業社会小論文方式
国際関係学部 国際関係学専攻講義選抜方式
文学部 人文学プロポーズ方式 / 国際方式(英・独・仏・西・伊・中・朝の7言語から選択)
デザイン・アート学部 総合評価方式(視覚表現型/ポートフォリオ型)
経営学部 国際経営学科・経済学部 国際専攻 英語重視方式
政策科学部 政策科学セミナー方式
映像学部 プレゼンテーション方式(映像撮影型/絵コンテ作画型)
食マネジメント学部 プレゼンテーション方式(課題論文型)
スポーツ健康科学部 CREA方式(グローバル・アスレティックトレーニング型/教員熱望型)
理工学部 理工セミナー方式
生命科学部 探究活動評価方式

募集人数は方式により2名〜35名と幅があります。デザイン・アート学部のポートフォリオ型35名、視覚表現型25名が最大級です。

まず、自分の志望学部にどの方式があるかを確認してください。そこから準備が決まります。

小論文を書く方式——産業社会学部

小論文が中心になるのは、産業社会学部の産業社会小論文方式です。要項の記載はこうです。

小論文試験(80分) 各専攻共通の試験問題として、「現代社会の諸問題」に関する課題文を提示しますので、それらについて要旨をまとめるとともに、自分自身の意見を論述してください。なお課題文や設問には図表(等を含む場合があります)。

ここから確実に言えることが4つあります。

  1. 課題文型である——テーマ型ではない。課題文型の手順と線の引き方が直接効きます
  2. 要旨と意見の両方を書く——片方だけでは答えになりません。課題文の要約と設問の動詞の読み分け
  3. 図表が出る可能性がある——資料・グラフ型の読み取りも要ります
  4. 各専攻共通の問題——現代社会・メディア社会・スポーツ社会・子ども社会・人間福祉のどの専攻でも同じ問題です

80分の配分の目安を示します。

配分 やること
15分 課題文と図表を読む
10分 構成メモ。要旨と意見の分量配分をここで決める
45分 書く
10分 見直し

テーマは「現代社会の諸問題」。社会学系の小論文対策を土台に、格差と再分配、多様性と共生、メディアと報道、働き方と労働、子どもの貧困、孤独と孤立を押さえておくと安心です。

「講義を聞いて書く」方式——政策科学部・国際関係学部

政策科学セミナー方式

要項によれば、選考は書類選考(エントリーシート)と、政策科学セミナー、そして個人面接(約10分)で構成されます。

セミナーについて、要項は「政策科学セミナーI:「講義に関するレポート」」と記し、本学政策科学部教員による講義が行われることを示しています。記事執筆時点のセミナーテーマは「人を動かす政策(理論と実践)」です。

その場で講義を聞き、レポートを書く。慶應法FIT入試A方式、明治大学農学部、中央大学法学部チャレンジ入試、九州大学共創学部と同じ構造です(慶應法FIT、明治の自己推薦、中央の総合型、九州大 共創学部)。

対策は3つです。

  1. 聞きながらメモを取る訓練——主張・根拠・具体例を区別する。学校の授業が教材になります
  2. 短時間で構成を組む訓練——構成メモ
  3. 講義内容を自分の判断に接続する訓練——要約で終わらせない

個人面接は約10分で、要項によれば「エントリーシートをもとに」志望動機や学部への興味・関心度・適性(応答の的確性、入学後の学びへの関心の高さ等)を評価します。短いので、答えの密度が要ります(面接の頻出10問)。

国際関係学専攻講義選抜方式

名称に「講義選抜」とあるとおり、こちらも講義を軸にした選考です。国際関係の分野なので、国際系の小論文対策を土台に、グローバル化、外国人労働者、多様性と共生、歴史を学ぶ意味を押さえてください。

プレゼンテーションが中心の方式

食マネジメント学部——プレゼンテーション方式(課題論文型)

要項の記載はこうです。

プレゼンテーション試験(約20分) 食マネジメント学部で学びたいことと活動したいことをテーマに、1人につき10分程度でプレゼンテーションしてください。使用する資料は、予め志願者本人が用意してください。

10分話して、残り10分が質疑という構成です。準備はプレゼン型入試と探究発表のしかたにまとめています。

映像学部——映像撮影型・絵コンテ作画型

映像学部のプレゼンテーション方式は、映像そのものを提出して評価される方式です。要項によれば「映像を多面的に評価」するとされています。

使用ソフトはMicrosoft PowerPointと指定され、プレゼンテーション中に発表者ツールでノートを参照することはできませんという注意もあります。手元の原稿を見ずに話す必要があります。

スポーツ健康科学部——CREA方式

CREA方式は2つの型があり、どちらも「プレゼンテーション用資料」をその場で60分かけて作成します。

型 資料作成の内容
グローバル・アスレティックトレーニング型 スポーツ健康科学分野に関する英語の文章(1問につき400〜600words程度)を読み、英語による資料を作成
教員熱望型 高等学校で用いる「保健体育」の教科書の「保健編」「体育編」をもとに資料を作成

グローバル型は英語で資料を作ります。英文を読む力と、英語で構成する力の両方が要ります(英文課題文型の小論文)。

教員熱望型は高校の保健体育の教科書が試験範囲です。手元にある教科書を読み込んでください。土台はスポーツ・健康系の小論文対策、テーマはスポーツと健康、部活動のあり方、予防医療。

面接が中心の方式——文学部

文学部の国際方式について、要項は学域ごとに面接時間を分けています。

学域 面接
人間研究学域・国際文化学域・国際コミュニケーション学域 個人面接(約15分)。基本的に日本語
東アジア研究学域 個人面接(約30分)。基本的に日本語だが、面接中に出願時に選択した言語を使用

東アジア研究学域は倍の時間で、選択した外国語も使われます。7言語(英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・中国語・朝鮮語)から選ぶ設計なので、その言語で応答できる水準が要ります。

人文学プロポーズ方式は、名称のとおり自分から研究テーマを提案する性格の方式です。探究を志望理由書につなげる方法と問いの立て方が土台になります。分野の準備は文学部系の小論文対策を参照してください。

生命科学部——探究活動評価方式

名称のとおり、探究活動が評価対象になる方式です。応用化学科・生物工学科・生命情報学科・生命医科学科で実施され、各5〜6名程度。

探究の進め方は探究活動の完全ガイド、まとめ方は探究のまとめレポート、うまくいかなかった場合は探究が失敗したときを参照してください。分野の背景は情報・理工系の小論文対策、テーマは科学技術と倫理、生命倫理、生物多様性と開発。

関西学院大学の探究評価型入学試験と名前が似ていますが、別の大学の別の入試です。要項はそれぞれ確認してください。

方式の選び方

方式が多いことは、入口が多いということです。手持ちの材料から逆算してください。

手持ちの材料 検討する方式
書く力に自信がある 産業社会小論文方式
その場で理解して書ける 政策科学セミナー方式/国際関係学専攻講義選抜方式/理工セミナー方式
話す・見せる力がある プレゼンテーション方式(食マネジメント・映像)
作品がある 総合評価方式(デザイン・アート)/映像学部
英語力がある 英語重視方式/文学部国際方式/CREA方式グローバル型
探究活動をしてきた 探究活動評価方式(生命科学)/人文学プロポーズ方式

準備の順番

時期 やること
高2〜高3春 志望学部と方式を決める。方式によって準備がまったく違う
高3 春 方式の要項を入手し、選考方法を1行ずつ確認
高3 4〜7月 小論文方式なら演習開始、プレゼン方式なら資料と発表の練習、作品系なら制作
高3 夏 出願書類(エントリーシート等)の作成
高3 秋 出願→選考

一般選抜の準備は止めないでください(総合型選抜と一般入試の両立)。出願実務の落とし穴は出願直前チェック17項目、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。

まとめ

  • 方式名が11種類ある。名前が違えば試験の中身も違う
  • 産業社会小論文方式は80分の課題文型。要旨と自分の意見の両方を書く。図表が出ることもある
  • 政策科学セミナー方式は、教員の講義を聞いてレポートを書く形式
  • 食マネジメント学部はプレゼン約20分(うち発表10分程度)。資料は自分で用意する
  • 映像学部はPowerPoint指定で、発表者ツールのノートを参照できない
  • スポーツ健康科学部CREA方式は60分で資料を作る。グローバル型は英文を読んで英語で作成、教員熱望型は保健体育の教科書が範囲
  • 文学部東アジア研究学域は面接30分で、選択した外国語も使われる
  • 方式が多いことは入口が多いということ。手持ちの材料から逆算して選ぶ
  • 志望方式の最新の募集要項で必ず確認する

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