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中央大学 総合型選抜の対策。5学部176人がほぼ併願可、法学部は講義45分→論述75分、文学部は専攻ごとに出願時の小論文が最大4,000字

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中央大学の総合型選抜(法学部チャレンジ入試30人・経済学部高大接続20人・理工3学部40人・文学部自己推薦61人・国際経営学部25人)を2027年度の入学試験要項から整理しました。自由応募制で併願できること、2027年度から変わった文学部の専攻別方式、物理学科のメンター制、公開されている志願者数と合格者数まで解説します。

中央大学の総合型選抜は、5学部で176人を募集します。そしてほぼすべてが「自由応募制」です。要項にこう書かれています。「他の入試制度や本学他学部、他大学との併願を認めています」。専願が多い総合型選抜のなかで、これは珍しい設計です。

学部ごとに名前が違います。法学部はチャレンジ入学試験、経済学部は高大接続入学試験、理工3学部は高大接続型自己推薦入学試験、文学部と国際経営学部は自己推薦入学試験。中身もまったく違います。

法学部は45分の講義を聞いてから75分の論述。文学部は専攻によって出願時に3,000〜4,000字の小論文を書いて出します。理工の物理学科は高校の先生をメンターにして探究課題レポートを作り、情報工学科は数学の自筆ノートを提出します。

しかも文学部は2027年度から方式が変わりました。「外国語型」「専攻適性型」という区分を廃止し、12の専攻(プログラム)ごとに別の試験をします。

「中央大学の総合型選抜の対策」という括りは成立しません。志望学部の要項を読むところから始めてください。

この記事は、公開されている2027年度の各入学試験要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず志望学部の最新の入学試験要項と『特別入試出願手引』で確認してください。日程・要件・試験内容は年度によって変わります。2027年度は経済学部の学科再編と文学部の方式変更があります。 出典:中央大学 特別入試 入学試験要項

5学部176人、日程は3つの波に分かれる

学部 入試名 募集人員 2026年度 志願者→合格者
法学部 チャレンジ入学試験(リーガル/パブリック/グローバル部門) 30人 476→44
経済学部 高大接続入学試験(自己推薦型/資格・実績評価型) 20人 96→22
基幹理工・社会理工・先進理工学部 高大接続型自己推薦入学試験(10学科) 40人 —
文学部 自己推薦入学試験(12専攻・プログラム) 61人 403→91
国際経営学部 自己推薦入学試験 25人 125→37
合計 176人

過年度の志願者数と合格者数は要項に載っています。法学部は476人が出願して44人合格、法律学科だけなら279人中22人。倍率は10倍を超えます。一方、国際経営学部は125人中37人で3倍強です。

日程は学部で3つに分かれます。

学部 出願 1次発表 2次試験 会場 合格発表
法学部 9月1日〜7日 10月16日 10月24日 茗荷谷 11月5日
文学部 9月1日〜7日 10月16日 10月24日 多摩 11月5日
国際経営学部 9月1日〜7日 10月14日 10月24日 多摩 11月4日
理工3学部 9月9日〜16日 10月16日 11月14日 後楽園 11月20日
経済学部(自己推薦型) 9月30日〜10月7日 11月13日 11月21日 多摩 12月3日
経済学部(資格・実績評価型) 10月9日〜16日 1次なし 11月21日 多摩 12月3日

法学部・文学部・国際経営学部は同じ10月24日が2次試験日です。3つとも自由応募制なので出願は重ねられますが、当日は1つしか受けられません。

経済学部の資格・実績評価型だけ1次選考がなく、全員が試験を受けます。出願も10月中旬と遅めです。

合格発表は「UCARO」というポータルで行われ、合格通知書は郵送されません。自分でログインしてダウンロードします。

法学部チャレンジ入学試験——講義45分、論述75分、面接15分

30人。法律学科・国際企業関係法学科・政治学科の3学科合計で、出願はいずれか1学科・1部門に限られます。部門は3つです。

部門 対象
リーガル部門 法曹、企業法務、市民活動等の法的な分野での活躍をめざす者
パブリック部門 国、自治体、メディア、NPO等の公共的な分野での活躍をめざす者
グローバル部門 国際機関、国際的企業、NGO等のグローバルな分野での活躍をめざす者

出願要件の中心は、「上記の夢を実現するために、これまで意識的に学修に取り組むとともに、課外の活動に積極的に取り組み、優れた成果を挙げた等、個性的かつ卓越した経験と実績を有する者」という一文です。生徒会、部活動、ボランティア、地域活動、学術・文化芸術活動が例示されています。

2026年度の結果は、志願476人に対して合格44人。学科別では法律学科279→22、国際企業関係法学科27→1、政治学科170→21です。

1次は書類選考。志願者経歴書と志望理由書が必須で、推薦書は任意(1通まで、推薦者の指定なし)。10月16日に発表されます。

2次選考は10月24日、茗荷谷キャンパス。

試験 内容
講義理解力試験 45分程度の講義の後で75分間の論述形式の筆記試験。講義のテーマは受験者にわかりやすいものを選び、その内容理解と意見を問う。講義は対面もしくは動画投影
面接試験 15分程度の個人面接

講義を聞く力と、それを75分で論述に組み立てる力が問われます。過去問はなく、当日のテーマも事前には知らされません。

文学部自己推薦入学試験——2027年度から12専攻で別の試験

61人。2027年度から、これまでの「外国語型」「専攻適性型」という出願方式を廃止し、専攻(プログラム)ごとに定めた方式で試験を行います。志望専攻は1つに限られます。中国言語文化専攻と東洋史学専攻の募集はありません。

専攻(プログラム) 募集 出願資格の軸 出願時の小論文 2次選考 1時限目 2次選考 2時限目
国文学 2 英・独・仏いずれかの外国語資格 — 外国語試験(英語の映像視聴→選択式) 面接
英語文学文化 5 英語資格 — 外国語試験 英語でのディスカッション形式の面接
ドイツ語文学文化 2 英or独の資格 — 外国語試験(独語選択なら記述式) 面接
フランス語文学文化 7 仏語資格 または美術館等でのボランティア体験 4,000字程度 講義理解力試験(仏語短文または視覚資料でディスカッション) 面接
日本史学 6 日本史学・日本考古学に関する活動 — 専攻別試験(小論文90分) 面接
西洋史学 2 英語資格 — 外国語試験 面接
哲学 2 読書経験・評定3.8以上・外国語資格 3,000字程度 資料読解力試験(哲学者の英語の文章を読んで日本語で論述) 面接
社会学 18 評定4.0以上 or 学習活動・課外活動 あり 講義理解力試験(講義受講後に小論文) グループワーク、面接
社会情報学 3 英語資格 — 外国語試験 面接
教育学 2 評定4.0以上・外国語資格 あり 外国語試験 面接
心理学 2 評定4.0以上・心理学検定1級 or 学会発表等 3,000字程度 資料読解力試験(資料→小論文) 面接(グループディスカッション形式)
学びのパスポート 10 評定3.8以上・全国レベルの大会入賞等 あり 読解力試験(学問領域を横断するテキスト→論述) 面接(プレゼンを含むグループディスカッション形式)

出願時の小論文のテーマは要項に載っています。

  • フランス語文学文化専攻(4,000字程度):語学資格で出願する場合は「学習したフランス語を今後どのように生かしていきたいと考えているか」と、その目的に照らした今後の学習の方向。美術館ボランティア体験で出願する場合は「美術館における活動を通じて得たものについて論じなさい」
  • 哲学専攻(3,000字程度):「今までに読んだ哲学書について論じなさい」
  • 心理学専攻(3,000字程度):「科学的な根拠を提示している心理学の本(2冊以上)を取り上げ、その長所と問題点について論じなさい」

手書きでもパソコンでも可。パソコンなら40字×40行、10.5ポイント。

2次選考は全専攻とも10月24日、多摩キャンパスで、1時限目が10:20から、2時限目が13:00からです。外国語試験は「映像(英語)を視聴後、その内容に関する試験問題(選択式)に解答する」形式。英語文学文化専攻は面接そのものが英語のディスカッションです。

2026年度の結果は、外国語型が志願196人→合格57人、専攻適性型が207人→34人でした。社会学専攻の専攻適性型は69人中13人、学びのパスポートは89人中10人と、枠の大きい専攻ほど倍率が高くなっています。

経済学部高大接続入学試験——簿記2級や基本情報技術者で出願できる型がある

20人(自己推薦型と資格・実績評価型の合計)。2027年度から経済学部は経済学科と社会経済学科に再編され、志望学科は1つに限られます。自由応募制ですが、自己推薦型と資格・実績評価型の併願はできません。

型 出願要件 選考
自己推薦型 関心や問題意識を持ったテーマに関して、社会・地域と連携した活動(NGO・NPO等を含む)や社会問題に関する研究に主体的に取り組んでいる者 2段階。1次書類 → 2次で小論文+外国語+プレゼンテーション
資格・実績評価型 次のいずれか:日商簿記2級以上または全商簿記実務検定1級/基本情報技術者または応用情報技術者/国際バカロレア資格/本学経済学部の科目等履修生(高校生対象)として「経済入門」をA以上で修了 1次選考なし。全員が試験。小論文+外国語+面接

2次試験(資格・実績評価型は本試験)は11月21日、多摩キャンパス、9:40集合。

時間 内容
10:00〜11:00 小論文
11:30〜12:30 外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語から1言語選択)
午後 自己推薦型:15分程度のプレゼンテーション/資格・実績評価型:個人面接

プレゼンテーションは、これまでの活動経験・実績と、入学後の学習計画や将来の構想について、パワーポイント等のソフトまたはポスターで行います。会場に用意されるのはプロジェクター(端子はHDMIかRGB)とポスター掲示用のマグネットだけ。パソコンや変換ケーブルは持参で、持参しなかった場合は一切対応しないと明記されています。

2026年度の結果は、自己推薦型が53人→10人、資格・実績評価型が43人→12人でした。

理工3学部 高大接続型自己推薦入学試験——10学科40人、学科ごとに出すものが違う

学部 学科 募集 出願資格・提出物の特徴
基幹理工 数学科 8 「数学」の評定4.8以上、または数学・情報オリンピック予選A/Bランク、数学雑誌への投稿採用など。自己推薦書は100字要約+500字
基幹理工 物理学科 6 在籍高校の教員1名をメンター(助言者)として、探究課題レポートを作成して応募。2次は筆記試験とレポート発表
基幹理工 応用化学科 1 基礎学力・創造性・知的好奇心
基幹理工 生命科学科 1 高い基礎学力を前提に、学習意欲・主体性など
社会理工 都市環境学科 3 社会基盤・水環境防災・計画系への関心
社会理工 ビジネスデータサイエンス学科 2 データサイエンスへの関心
社会理工 人間総合理工学科 8 プレゼンテーションの内容で総合判定。海外帰国生・IB取得者の応募も積極的に考慮
先進理工 精密機械工学科 5 基礎学力・学習意欲・創造力・表現力
先進理工 電気電子情報通信工学科 5 主体性・洞察力・知識獲得力
先進理工 情報工学科 1 数学の自筆ノートの提出で知識獲得力を確認、筆記試験と面接で問題解決力を確認
合計 40

自由応募制で、志望は3学部10学科のうち1学科に限られます。出願は9月9日〜16日、1次発表10月16日、2次選考は11月14日、後楽園キャンパス、合格発表11月20日。

数学科の2次選考は筆記試験90分(基本的な題材により数学的思考力を問う)と面接です。物理学科の探究課題レポートは、1次選考で「問題解決力」と「創造力」を、2次の筆記試験で「知識獲得力」と「専門性」を、レポート発表で「自己実現力」と「コミュニケーション力」を見ると要項に書かれています。評価項目が段階ごとに割り当てられているのが特徴です。

国際経営学部自己推薦入学試験——英語資格が必須、面接は英語と日本語

25人。2026年度は志願125人→合格37人。

出願資格は3層です。

  1. 高校卒業(見込み)等
  2. 第3学年第1学期までの全体の学習成績の状況が3.8以上、または課外活動で他の模範となる成果を収める等、個性的で意欲的な高校生活を送ったとアピールできる者
  3. 英語資格:TOEFL iBT 72以上(2026年1月21日以降の受験は4.0以上)/TOEIC L&R 785以上かつS&W 310以上/IELTS 5.5以上/英検CSE2.0スコア2304以上(準1級以上の受験に限る、合否は問わない)。出願期間初日から2年以内の受験に限る

出願9月1日〜7日、1次発表10月14日、2次選考は10月24日、多摩キャンパス。筆記試験(小論文)は日本語、面接は英語および日本語で行われます。合格発表は11月4日。

どこから手をつけるか

まず、併願できることを前提に、どの学部・入試に出すかを決めてください。

中央大学の総合型選抜は自由応募制です。法学部・文学部・国際経営学部は同じ10月24日が2次試験なので当日は1つですが、理工(11月14日)や経済(11月21日)とは重ねられます。専願の他大学と組み合わせる場合は、総合型選抜と一般入試の両立で全体の設計を確認してください。

法学部チャレンジ入試は、「講義を聞いて書く」練習が本体です。

45分の講義のあとに75分の論述。テーマは当日まで分かりません。聞きながら構造をメモし、それをもとに自分の意見を組み立てる訓練が要ります。課題文の要約と構成メモの作り方、そして法学部の小論文を土台にしてください。倍率10倍超の入試なので、1次の書類選考を通ることも簡単ではありません。出願要件にある「個性的かつ卓越した経験と実績」を、活動報告書に書くことがないときを参考に棚卸ししてください。

文学部は、志望専攻の要項ページだけを読めば足ります。

12専攻で試験がまったく違います。出願時に3,000〜4,000字の小論文を出す専攻(フランス語・哲学・心理学)は、テーマが公開されているので夏休み中に書き上げられます。事前提出レポートと小論文の完全ガイドを使ってください。英語文学文化専攻は面接が英語のディスカッション、社会学・心理学・学びのパスポートはグループワークやグループディスカッションがあるので、グループディスカッションの対策も必要です。

経済学部は、資格があるなら資格・実績評価型が有利です。

日商簿記2級や基本情報技術者があれば、1次選考なしで全員が試験を受けられます。ない場合は自己推薦型で、社会・地域と連携した活動が出願要件になります。どちらも小論文と外国語の筆記があるので、経済学部の小論文で準備を。自己推薦型の15分プレゼンはプレゼン型入試の対策を参照してください。機材は自分で持ち込みます。

理工は、学科ごとに提出物が違うので早めに確認を。

物理学科はメンターとなる高校の先生を見つけて探究課題レポートを作るところから始まります。情報工学科は数学のノート、数学科は評定4.8。出願(9月9日〜16日)までに揃えられるかを、夏休み前に判断してください。情報・理工学部の小論文と口頭試問の対策が役立ちます。

国際経営学部は、英語資格を先に確認してください。

TOEFL iBT 72、TOEIC L&R 785+S&W 310、IELTS 5.5、英検CSE 2304のいずれかが必須で、2年以内の受験に限られます。手元のスコアの受験日を確認し、足りなければ夏までに受け直す必要があります。面接は英語と日本語なので、面接の頻出質問を英語でも答えられるようにしてください。

まとめ

  • 中央大学の総合型選抜は5学部176人。ほぼすべてが自由応募制で、他大学・他学部との併願ができる
  • 法学部チャレンジ入試30人は、2次で45分の講義→75分の論述+15分の個人面接。2026年度は476人が出願して44人合格
  • 文学部自己推薦61人は、2027年度から「外国語型」「専攻適性型」を廃止し、12専攻ごとの方式に変わった
  • 文学部のフランス語(4,000字)・哲学(3,000字)・心理学(3,000字)は出願時に小論文を提出し、テーマは要項に公開されている
  • 文学部の2次選考は専攻ごとに、英語の映像を見て答える外国語試験、講義を聞いて書く小論文、英語のディスカッション面接、グループワークなどに分かれる
  • 経済学部高大接続20人は、日商簿記2級や基本情報技術者で出願できる資格・実績評価型(1次選考なし)と、社会連携活動で出願する自己推薦型がある。試験は小論文+外国語+プレゼンまたは面接
  • 理工3学部40人は学科ごとに提出物が違う。物理学科は高校教員をメンターにした探究課題レポート、情報工学科は数学の自筆ノート、数学科は数学の評定4.8以上
  • 国際経営学部25人は英語資格が必須(TOEFL iBT 72等、2年以内)。小論文は日本語、面接は英語と日本語
  • 2次試験日は法・文・国際経営が10月24日、理工が11月14日、経済が11月21日
  • 合格発表はUCAROで行われ、合格通知書は郵送されない

首都圏の私立大学の総合型選抜は、明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、学習院大学の記事で扱っています。上智は公募推薦、早稲田は社会科学部とスポーツ科学部にまとめました。

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