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関西大学 AO入試の対策。学部の中がさらに「型」で分かれる

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関西大学のAO入試を募集要項に沿って整理しました。学部ごと・型ごとに異なる選考、指定図書の小論文、英文資料の要旨200字、90分1200字の小論文とグループワークまでを解説します。

関西大学のAO入試は、学部を選んだあとに、もう一段の選択があります。

文学部には【自己推薦型】【外国語能力重視型】【論文評価型】、人間健康学部には【スポーツ活動実績型】【地域貢献活動評価型】【自己推薦型】、化学生命工学部には【探究評価型】【実績評価型】【関大メディカルポリマー型】——同じ学部でも、型によって出願資格も選考も変わります。

この記事は、公開されている募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず志望学部・型の最新の募集要項で確認してください。日程・出願資格・選考方法は年度によって変わります。要項によれば、法学部・商学部・政策創造学部・外国語学部・人間健康学部・ビジネスデータサイエンス学部で2027年度に変更があります。 出典:関西大学 AO入試/AO入試 入学試験要項(PDF)

学部と「型」の一覧

記事執筆時点の要項から整理します。

学部 型 募集人員
法学部 【Ⅰ型】【Ⅱ型】【Ⅲ型】 あわせて25名
文学部 総合人文学科 【自己推薦型】【外国語能力重視型】【論文評価型】 あわせて10名
文学部 初等教育学専修 同上 あわせて3名
経済学部 — 10名
商学部 — 10名
社会学部 — 10名
政策創造学部 — 5名
外国語学部 — 20名
人間健康学部 【スポーツ活動実績型】【地域貢献活動評価型】【自己推薦型】 あわせて15名
総合情報学部 【活動実績評価型】【情報リテラシー評価型】 各10名
社会安全学部 【考動力評価型】 5名
ビジネスデータサイエンス学部 — 24名
システム理工学部 【活動実績評価型】【データサイエンス型】 あわせて11名
環境都市工学部 【活動実績評価型】【SDGs型】 あわせて8名
化学生命工学部 【探究評価型】【実績評価型】【関大メディカルポリマー(KUMP)型】 5名/3名/3名

外国語学部の20名、ビジネスデータサイエンス学部の24名が最大級です。一方、化学生命工学部の各型は3〜5名。

要項には「学部で特に定める基準等」という章があり、学部ごとに数ページを割いて条件が書かれています。まずそこを読んでください。

学部一括入学の学部が多い

要項の注記に、重要な情報があります。

  • 文学部は専修が募集単位ではなく、学部一括で入学して2年次に専修へ分属(初等教育学専修の枠のみ例外で、1年次から所属)
  • 経済学部はコースが募集単位ではなく、3年次春学期にコース分け
  • 商学部も専修は募集単位ではない
  • 政策創造学部(政策学科)は学科単位で募集し、2年次に専修へ分属
  • 人間健康学部もコースは募集単位ではない

入学時点で専門が確定しない学部が多い。志望理由書で「この専修に行きたい」と書く場合も、この構造を理解したうえで書いてください。

なお外国語学部は、主専攻言語(英語・中国語)を出願時に選択し、入学後に変更できません。ここは確定する選択です。

小論文の形式——要項が具体的に書いている

関西大学の要項は、学部ごとに小論文の条件を細かく指定しています。要項から読み取れる主な型を挙げます。

指定図書についての小論文

要項には「指定図書についての小論文」を課す学部があり、分量は1,000字程度(1,500字上限)と指定されています。そして面接(口頭試問を含む)と合わせて総合的に評価されます。

本を読むことが前提の試験です。指定図書が公表されたら、すぐ入手して読んでください。読んだものに応答する書き方は課題文の要約と課題文型の手順が土台になります。

要項には、参考文献についての指示もあります。

【参考文献の提示】小論文の作成の際に用いた参考文献、参考資料の情報は小論文の最後に示す(こと)

出典を書かないと減点対象になりえます。作法は探究のまとめレポートと同じです。

英文資料の要旨を200字で書く

別の学部では、英文資料が第2次選考日当日に配布され、200字程度で要旨を作成したうえで、面接(口頭試問を含む)が行われます。

英文を読んで日本語で要約する。訳すのではなく、要点を取る訓練が要ります(英文課題文型の小論文)。200字は短いので、何を落とすかの判断が問われます(字数調整)。

90分1,200字+グループワーク

要項には、次の組み合わせを課す学部もあります。

  • 小論文(90分、1,200字程度)
  • 「グループワーク」を踏まえた面接(口頭試問)

グループワークの内容が面接で問われるという設計です。議論の中で何を考えたかを、あとから言葉にできる必要があります(グループディスカッション)。

50分600字の小論文

第2次選考で小論文(50分、600字程度)および面接を行う学部もあります。

50分600字は短時間・短文の試験です。構成を考えている余裕はあまりありません。書き出しの型を決めておくことが効きます(書き出し・序論の書き方、構成メモ)。600字の配分は段落構成を参照してください。

プレゼンテーション(5分)

スライドを用意する型もあります。要項は「スライドは『プレゼンテーション(5分)』に相当する枚数を想定して作成してください」と指示しています。

5分に合う枚数という指定なので、盛り込みすぎないでください。準備はプレゼン型入試にまとめています。

小論文の準備——形式が学部で違う以上

志望学部の型が決まるまで、形式を絞り込めません。だから土台を先に作ってください。

  1. 小論文の完全ガイドで構成と原稿用紙の使い方
  2. 課題文型の手順——指定図書型・英文型の土台
  3. 資料・グラフ型——データが出た場合
  4. 字数調整——200字・600字・1,200字と幅がある
  5. 時間配分——50分と90分では組み立てが違う

学部別のテーマの方向

環境都市工学部の【SDGs型】、社会安全学部の【考動力評価型】、化学生命工学部の【探究評価型】は、型の名前そのものが求めるものを示しています。探究活動をしてきた人は探究活動の完全ガイドと探究を志望理由書につなげる方法が土台になります。

型の選び方

同じ学部に複数の型がある場合、手持ちの材料から逆算してください。

手持ちの材料 検討する型
語学の資格がある 文学部【外国語能力重視型】
書く力に自信がある 文学部【論文評価型】
競技実績がある 人間健康学部【スポーツ活動実績型】
地域活動の実績がある 人間健康学部【地域貢献活動評価型】
情報の技能がある 総合情報学部【情報リテラシー評価型】
探究活動をしてきた 化学生命工学部【探究評価型】、環境都市工学部【SDGs型】
特定分野の実績がある 各学部の【活動実績評価型】【実績評価型】

型を間違えると、持っている材料が評価されません。要項の「学部で特に定める基準等」を読んで、自分が最も強く出られる型を選んでください。

準備の順番

時期 やること
高2〜高3春 志望学部と型を決める。要項の「学部で特に定める基準等」を読む
高3 春 語学資格や実績の証明資料を確認・取得
高3 春〜夏 指定図書が公表されたら、すぐ読む
高3 5〜8月 志望理由書などの出願書類。小論文の演習を開始
高3 夏 型に合わせた演習(英文要約/90分1,200字/50分600字/プレゼン5分)
高3 秋 出願→第1次選考→第2次選考

一般選抜の準備は止めないでください(総合型選抜と一般入試の両立)。出願実務の落とし穴は出願直前チェック17項目、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。

まとめ

  • 学部を選んだあと、さらに「型」を選ぶ学部が多い。型で出願資格も選考も変わる
  • 要項に「学部で特に定める基準等」という章があり、学部ごとに数ページを割いている
  • 小論文の条件が具体的。指定図書について1,000字程度(1,500字上限)、英文資料の要旨200字程度、90分1,200字程度、50分600字程度など
  • 参考文献は小論文の最後に示すよう要項が指示している
  • グループワークを踏まえた面接を課す学部がある
  • プレゼンのスライドは「5分に相当する枚数」と指定されている
  • 文学部・経済学部・商学部・政策創造学部などは学部一括入学で、専修分属は2年次以降
  • 外国語学部の主専攻言語は出願時に選択し、入学後に変更できない
  • 志望学部・型の最新の募集要項で必ず確認する

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