小論文キャンパス
小論文

小論文の時間配分。60分・90分・120分それぞれの使い方

約4分で読めます

書く時間が足りないのは、書くのが遅いからではありません。60分・90分・120分それぞれの配分表と、試験中に見るべき3つのチェックポイント、遅れたときのリカバリーまで具体的に示します。

「時間が足りなかった」という感想の原因は、書くのが遅いことではありません。

構成が決まらないまま書き始め、途中で論が破綻して戻る。この往復に時間を奪われています。構成に時間を使ったほうが、結果的に速く終わります。

60分・800字(最も多いパターン)

工程 時間 残り時間の目安
設問を読む 2分 58分
課題文・資料を読む 15分 43分
構成メモ 8分 35分
執筆 30分 5分
見直し 5分 0分

執筆30分に驚く人が多いのですが、構成が決まっていれば800字は30分で書けます。1分あたり27字。手が止まらなければ十分に間に合う速度です。

テーマ型(課題文がない)の場合は、読解の15分を構成に回します。設問2分・構成15分・執筆35分・見直し8分が目安です。

90分・1000〜1200字

工程 時間
設問を読む 3分
課題文を読む 20分
構成メモ 12分
執筆 45分
見直し 10分

時間が長いぶん、構成メモを本格的に作れます。各段落に何を書くかだけでなく、具体例の中身と反論の内容まで書き出しておくと、執筆中に迷いません。

要約が課される場合は、要約を先に完成させてから意見の構成に入ります。要約は課題文の理解そのものなので、先にやると意見も書きやすくなります。

120分・2000字級

工程 時間
設問・資料の読解 30分
構成メモ 20分
執筆 60分
見直し 10分

この長さでは、構成メモに20分使わないと必ず破綻します。段落ごとの字数配分まで決めます。

また、2000字級では具体例を2つ使う構成が可能になります。ただし、性質の違う2つ(自分の経験+社会的事例など)を選ばないと、同じことの繰り返しになります。

時計の見方

腕時計を机に置き、通過チェックポイントを3つだけ決めておきます。

60分・800字なら:

  • 残り43分:読解が終わっていなければ、切り上げて構成に入る
  • 残り35分:構成が終わっていなくても、書き始める
  • 残り5分:どこまで書けていても、見直しに移る

この3点だけを見ます。細かく時計を見ると集中が切れます。

最も重要なのは2つ目です。構成が完璧でなくても書き始める。書きながら固まる部分もあります。逆に、残り35分を切って白紙の答案用紙を前にしている状態が、最も危険です。

遅れたときのリカバリー

読解が長引いた

構成メモを簡略化します。各段落の1文目だけをメモする形式に落とせば3分で済みます。理由・具体例・反論の順番だけ決まっていれば書けます。

構成が決まらない

立場を決めきれずに時間が過ぎるのが典型です。このときは、具体例を持っているほうの立場を選びます。論の美しさより、書ける材料があるほうが完成します。

執筆が間に合わない

残り10分で結論に到達していない場合、予定していた段落を1つ飛ばして結論に入ります。飛ばすなら反論の段落ではなく、具体例の後半を削ります。

絶対に避けるべきは、書きかけで終わること。未完成の答案は、内容が薄い完成答案より大きく減点されます。

練習でやるべきこと

必ず時間を計って書く。時間を計らない練習は、時間配分の練習になりません。

そして、本番と同じ時間で書けなかった回も、そのまま提出扱いにする。時間内に終わらなかった事実を記録しておくと、どの工程が長いのかが見えます。

多くの場合、長引いているのは執筆ではなく読解です。読解が遅い人は、課題文への線の引き方で読み方そのものを変えると短縮できます。

まとめ

  • 時間が足りない原因は、構成が決まらないまま書き始めること
  • 60分800字:設問2分・読解15分・構成8分・執筆30分・見直し5分
  • 執筆30分で足りる。構成が決まっていれば手は止まらない
  • テーマ型は読解時間を構成に回す
  • 時計は3つのチェックポイントだけ見る
  • 残り35分で構成が未完でも書き始める
  • 間に合わないときは具体例の後半を削る。反論は残す
  • 書きかけで終わるのが最悪。必ず完結させる

形式別の解き方・練習方法を含む全体像は、小論文の書き方 完全ガイドにまとめています。

Related

関連記事

← 「小論文」の記事一覧へ