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立教大学 自由選抜入試の対策。学科ごとに試験科目が違う12学部の入試

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立教大学の自由選抜入試を募集要項に沿って整理しました。12学部で異なる第2次選考の試験科目、要項が明かす小論文の評価軸、口頭発表を課す学部、併願のルールまでを解説します。

立教大学の自由選抜入試には、他大学にない親切さがあります。

募集要項が、試験科目ごとに「何を評価するか」を説明しているのです。小論文で読解力を見るのか、独創的発想を見るのか、科学的素養を見るのか——学科ごとに書き分けられています。

そして、その中身は学科によってまったく違います。面接だけの学科もあれば、英作文を書く学科も、ドイツ語の試験を受ける学科もあります。

この記事は、公開されている募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・試験科目は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:立教大学 特別入試 入試要項/自由選抜入試要項

選考の全体像

段階 内容
第1次選考 書類選考。学業成績、資格・能力、志望理由などを総合的に評価
第2次選考 学科ごとに異なる筆記+面接(池袋キャンパス)

実施しているのは12学部——文・経済・理・社会・法・観光・コミュニティ福祉・経営・現代心理・異文化コミュニケーション・スポーツウエルネス・環境です。

そして要項には、こう書かれています。

出願状況および選考結果によっては、合格者数は募集人員を下回ることがあります。

枠が余っても、基準に届かなければ合格者は出ません。

第2次選考——学科で試験科目が違う

ここがこの入試の核心です。要項の一覧表を整理すると、次のようになります。

小論文を課す学部・学科

学部・学科 試験科目
文学部 キリスト教学科 小論文
文学部 教育学科 小論文
理学部(数学・物理・化学) 小論文
社会学部 小論文
観光学部 小論文
経営学部(方式A資格Ⅲ・方式B) 小論文
現代心理学部 心理学科 小論文
異文化コミュニケーション学部(方式A) 小論文
スポーツウエルネス学部 小論文

小論文以外の筆記を課す学科

学科 試験科目
文学部 文学科 英米文学専修 英作文
文学部 文学科 ドイツ文学専修・フランス文学専修 外国語総合(ドイツ語総合・フランス語総合から1科目選択)
経済学部 総合科目

面接のみの学部・学科

文学部(日本文学専修・文芸思想専修・史学科)、法学部、コミュニティ福祉学部、経営学部(方式A資格Ⅰ・Ⅱ)、現代心理学部 映像身体学科、異文化コミュニケーション学部(方式B)、理学部 生命理学科、環境学部。

志望学科によって、準備するものが根本的に変わります。まず自分の学科がどこに入るかを確認してください。

要項が明かす「小論文の評価軸」

立教の要項は、各学科の小論文が何を測るのかを注記で説明しています。ここまで書いている大学は珍しい。要点を引きます。

学科 要項の説明から読み取れる評価軸
文学部 キリスト教学科 キリスト教学の諸領域に基づくテーマ。読解力・論理的構成力・表現力
文学部 教育学科 教育や社会をめぐるテーマ。読解力・論理的構成力・表現力
理学部 主に科学の基礎。独創的発想・問題理解力・論理的構成力・文章表現力・科学的素養
社会学部 論理的構成力・文章表現力・知的素養・独創的発想
観光学部 論理的構成力・分析力・文章表現力・基礎的学問知識
経営学部 独創的発想・問題理解力・論理的構成力・文章表現力・知的素養
現代心理学部 心理学科 課題文が与えられる。読解力・独創性・論理的構成力・表現力
異文化コミュニケーション学部 社会・文化・言語・教育などをめぐる課題文。読解力・論理的構成力・表現力
スポーツウエルネス学部 独創的発想・問題理解力・論理的構成力・文章表現力・知的素養

この表の読み方

「読解力」が入っている学科は、課題文が出ます。キリスト教学科、教育学科、心理学科、異文化コミュニケーション学部がこれに当たります。心理学科と異文化コミュニケーション学部は「課題文が与えられ」と明記されているので、課題文型の手順と線の引き方が直接効きます。

「独創的発想」が入っている学科は、正解を書く試験ではありません。理学部・社会学部・経営学部・スポーツウエルネス学部です。要項は理学部・経営学部・スポーツウエルネス学部について「論文作成のための素材や枠がある程度与えられ」とも書いています。与えられた枠の中で、自分の発想を出すことが求められます。

「知的素養」「基礎的学問知識」が入っている学科は、背景知識が要ります。社会学部、観光学部、経営学部、スポーツウエルネス学部。分野の頻出テーマを押さえてください(学部系統別の小論文対策)。

いずれの学科でも共通して挙がるのが論理的構成力と文章表現力です。ここは小論文の完全ガイドと段落構成、接続詞の使い方で土台を固めてください。

試験時間は75分または90分

要項の時程を見ると、小論文の時間は学科により10:00〜11:15(75分)または10:00〜11:30(90分)です。面接は13:00からなので、午前に書いて午後に話す1日です。

75分・90分いずれも、時間配分を決めておかないと書き切れません(時間配分、構成メモ)。

面接が「口頭発表」の学部がある

面接のみの学科でも、内容は普通の面接とは限りません。要項の注記から、3つの例を挙げます。

社会学部——自由研究成果物の口頭発表

第1次選考で提出された自由研究成果物を用いて、口頭発表を5分、質疑応答を10分行います(提出書類のコピーの持ち込み可、追加資料の持ち込み不可)。研究目的を明示した上で、独自の意見として、何を主張したいのか、明確に結論部で表現してください。

社会学部は小論文と面接の両方があり、その面接がこの形式です。出願段階で研究成果物を作る必要があります。そして要項が「結論部で明確に表現せよ」と指示している点に注意してください。

コミュニティ福祉学部——プレゼンテーション資料を使う

第1次選考で提出されたプレゼンテーション資料を用いて、口頭発表を7分、質疑応答を13分行います(提出書類のコピーの持ち込み可、追加資料の持ち込み不可)。

筆記はありません。合計20分がすべてです。準備の考え方はプレゼン型入試と探究発表のしかたにまとめています。

スポーツウエルネス学部——2日間

面接試験を2日間にわたって実施します。1日目は個別面接、2日目はプレゼンテーション・グループディスカッションを行います。詳細は試験当日に発表します。

小論文もあり、面接が2日。この学部だけ拘束が長いので、遠方から受験する人は宿泊の手配が要ります。グループディスカッションの対策はグループディスカッションを参照してください。

なお、異文化コミュニケーション学部の方式Bは「第1次選考で提出された研究計画書を用いて面接試験を実施」とされ、提出書類のコピーの持ち込みも不可です。手元に何もない状態で、自分が書いた研究計画書について話すことになります。

併願のルール

要項の注意事項は明快です。

  • 出願は1学科(専修)に限る。自由選抜入試内および帰国生入試との併願はできない
  • 一般選抜(一般入試・大学入学共通テスト利用入試)への出願は可能(それぞれ出願書類が必要)
  • 国際コース選抜入試との併願は、第2次選考日が重ならない組み合わせのみ可

第2次選考は11月中旬、一般選抜は2月です。一般選抜の準備を止める理由はありません(総合型選抜と一般入試の両立)。

第2次選考日が11月15日(日)の学科(異文化コミュニケーション学部方式B、理学部生命理学科、スポーツウエルネス学部)は、同日実施の国際コース選抜入試と併願できません。要項の対応表を必ず確認してください。

学部別の準備の方向

小論文が課される学部について、押さえておくテーマの方向を示します。

学部 土台にする記事とテーマ
文学部 教育学科 教育系/教育格差・不登校・いじめ
理学部 情報・理工系/科学技術と倫理・科学と社会
社会学部 社会学系/格差と再分配・多様性と共生・メディアと報道
観光学部 観光と地域・都市と地方・グローバル化
経営学部 経済・経営系/働き方と労働・消費社会
現代心理学部 心理学科 心理系/こころの健康・コミュニケーションと共感
異文化コミュニケーション学部 国際系/言語と思考・外国人労働者
スポーツウエルネス学部 スポーツ・健康系/スポーツと健康・部活動

英米文学専修の英作文は、要項によれば「英語の問題文が与えられ、それについて書かれた英作文」から読解力・文章構成力・表現力を評価します。英文課題文型の小論文が土台になります。

経済学部の総合科目は「主に現代の政治や経済に関する知識や関心、基礎的な数学的分析能力」を問うとされています。小論文の訓練だけでは足りません。資料・グラフ型の読み取りと、数量的な思考の両方が要ります。

準備の順番

時期 やること
高1〜高2 学業成績を維持する。1次は書類選考で学業成績も見られる
高2〜高3春 志望学科を1つに決める(併願不可)。試験科目を要項で確認
高3 4〜6月 社会学部・コミュニティ福祉学部志望なら、提出する研究成果物・プレゼン資料を作り始める
高3 6〜8月 志望理由書などの出願書類。学科の試験科目に合わせた演習を開始
高3 9月上旬 Web出願→書類郵送
高3 10月 1次結果確認。小論文を本番と同じ時間で書く演習(75分または90分)
高3 11月中旬 第2次選考(池袋キャンパス)

社会学部とコミュニティ福祉学部は、出願時に成果物を出すので、準備の開始時期が他学部より早くなります。探究活動をしている人はそれが材料になります(探究活動の完全ガイド、探究を志望理由書につなげる方法)。

出願実務の落とし穴は出願直前チェック17項目、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。

まとめ

  • 12学部で実施。第2次選考の試験科目が学科ごとにまったく違う
  • 要項が小論文の評価軸を学科ごとに明記している。「読解力」なら課題文、「独創的発想」なら枠の中で発想する試験
  • 英米文学専修は英作文、ドイツ・フランス文学専修は外国語総合、経済学部は総合科目(数学的分析能力を含む)
  • 面接のみの学科でも、社会学部は口頭発表5分+質疑10分、コミュニティ福祉学部は7分+13分
  • スポーツウエルネス学部は面接が2日間(個別面接+プレゼン・グループディスカッション)
  • 異文化コミュニケーション学部方式Bは提出書類のコピーも持ち込めない
  • 出願は1学科のみ。一般選抜との併願は可能
  • 合格者数が募集人員を下回ることがあると要項に明記
  • 試験科目・日程は必ず最新の募集要項で確認する

同じ枠で比較される学習院大学 総合型選抜・公募推薦もまとめました。文学部は6学科すべてで小論文があり、時間が30分から120分まで割れます。

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