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横浜国立大学 総合型選抜の対策。教育学部100名、建築学科は実技試験、都市社会共生は2,000字の課題作文

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横浜国立大学の総合型選抜(教育・経済・理工・都市科学)と学校推薦型選抜を、2027年度の学生募集要項に沿って整理しました。教育学部の小論文、都市科学部建築学科の実技試験、都市社会共生学科の課題作文1,500〜2,000字、手書き指定の自己推薦書までを解説します。

横浜国立大学の総合型選抜は、学部ごとに別の入試だと考えたほうが正確です。

  • 教育学部は募集人員100名で、第1次選抜に小論文があり、共通テストを課しません
  • 都市科学部建築学科は第1次選抜に実技試験があり、こちらも共通テストなし
  • 都市社会共生学科は自己推薦書に加えて1,500〜2,000字の課題作文を提出します
  • 理工学部は自己推薦書と面接だけで、共通テストの点数で最終合格が決まります

共通するのは1つ。自己推薦書がすべて手書きであることです。

この記事は、公開されている令和9年度(2027年度)の学生募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・選抜方法は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:横浜国立大学 入学者選抜要項・募集要項/教育学部 総合型選抜 学生募集要項(PDF)/都市科学部 総合型選抜 学生募集要項(PDF)/理工学部 総合型選抜 学生募集要項(PDF)/経済学部 総合型選抜 学生募集要項(PDF)

4学部を1枚にする

学部・学科 募集人員 第1次選抜 第2次選抜 共通テスト
教育学部 学校教員養成課程 100名(専門領域枠64+地域教員希望枠36) 書類審査+小論文 個人面接+聴音(音楽のみ) 課さない
経済学部 経済学科 15名 書類選抜 — 課す(900点満点)
理工学部 材料工学教育プログラム 8名 書類審査 面接(口頭試問) 課す(600点満点)
理工学部 海洋空間のシステムデザイン教育プログラム 10名 書類審査 面接(口頭試問) 課す(700点満点)
都市科学部 都市社会共生学科 28名 書類選抜(自己推薦書+課題作文) 面接(口頭試問) 課す
都市科学部 建築学科 7名 書類審査+実技試験 面接+プレゼンを含むグループ面接 課さない
都市科学部 都市基盤学科 10名 書類選抜 面接+課題プレゼン 課す
都市科学部 環境リスク共生学科 10名 書類選抜 面接 課す

教育学部の100名は、この大学でいちばん大きい枠です。しかも共通テストが要りません。12月1日に最終合格が出て終わりです。

一方、経済・理工・都市科学(建築を除く)は共通テストの点数で最終合格が決まります。年内に面接が終わっても、2月まで結果が出ません。

教育学部——小論文があり、共通テストがない

日程

項目 期日
出願書類受付 2026年9月24日(木)〜9月30日(水)
第1次選抜 2026年10月24日(土)/横浜国立大学教育学部(常盤台キャンパス)
第1次選抜合格発表 2026年11月4日(水)12時頃
第2次選抜 2026年11月21日(土)
最終合格発表 2026年12月1日(火)12時頃
入学手続 2026年12月3日(木)〜12月9日(水)

年内に完結します。

2つの枠と、募集人員

コース 専門領域 専門領域枠 地域教員希望枠
言語・文化・社会系教育 国語/社会/英語 各4名 36名(コース・領域を問わない)
日本語教育 3名
教育学 4名
自然・生活系教育 数学/理科 各4名
技術/家庭科 各6名
芸術・身体・発達支援系教育 音楽/保健体育 各4名
美術/特別支援教育 各6名
心理学 5名
小計 64名 36名

〔地域教員希望枠〕と〔専門領域枠〕は併願できます(それぞれに入学検定料が必要)。専門領域枠は1つの領域にしか出願できません。

試験内容

選抜 試験内容
第1次選抜 書類審査+小論文
第2次選抜 個人面接+聴音(音楽のみ)

音楽専門領域だけ聴音が加わります。

要項には注意書きがあります。

[注]小論文及び面接試験が終了するまで、控室又は試験室から退出できません。第2次選抜において、面接時間までの待機時間が長くなる場合があります。

昼食・飲み物を持参、と要項に書かれているとおり、1日がかりです。

過去の出題意図が開示される

見落とされがちですが、これは大きい情報です。

入試問題(面接試験を除く)の正解・解答例又は出題意図を、本学のウェブサイトに合格者発表後概ね14日間程度開示します。

開示期間が2週間しかありません。12月1日の発表後、12月中旬までに見る必要があります。教育学部の小論文を受けるなら、前年の12月に見ておくのが理想です(過去問の入手法と使い方)。この開示は都市科学部・理工学部にも共通です。

教育学部の小論文で問われるのは、教育の現在です。教育学部の小論文、教育格差、不登校、いじめ、子どもの貧困を土台にしてください。

都市科学部——4学科がまったく違う

都市科学部の総合型は、学科ごとに別設計です。

日程

項目 期日
出願書類受付 2026年9月10日(木)〜9月17日(木)
建築学科のみ 実技試験 2026年10月10日(土)(午前9:30〜11:30/午後13:00〜15:30)
第1次選抜合格発表 2026年10月21日(水)12時頃
第2次選抜 2026年11月21日(土)
第2次選抜合格発表 2026年12月2日(水)12時頃
最終合格発表 建築学科は12月2日/他3学科は2027年2月9日(共通テスト後)

建築学科だけ、10月10日に実技試験があります。そして最終合格も12月2日で終わります。

都市社会共生学科(28名)——課題作文1,500〜2,000字

第1次選抜の提出物が2つあります。

① 自己推薦書(600字程度)

都市社会共生学科を志望する動機、および本学科の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)を踏まえて、これまでの自身の学習等の活動の成果や関心を持つ問題等に触れながら、600字程度で自己推薦してください。図表・図案を入れても結構ですが、字数に含みません。文字・図表・図案は手書きが条件です。

② 課題作文(1,500〜2,000字程度)

別に提示する課題に従って1500〜2000字程度の課題作文を書いて提出してください。課題作文は人文学・社会科学に関連する分野での発想力、論理的思考力及び表現力を問う内容で行います。なお、課題文として日本語の文章のほか、英語の文章を提示する場合があります。文字は手書きが条件です。

そして課題の入手方法が独特です。

課題をダウンロードするために、まず下記URLのフォームに登録を行ってください。登録したメールアドレス宛に課題が掲載されているURLをお知らせします。(課題公開期限:2026年9月17日(木)23:59まで)

フォーム登録しないと課題が見られません。しかも公開期限が出願締切と同じ9月17日。課題を見てから書く時間がほとんどない設計なので、フォーム登録は夏のうちに済ませてください。

英語の文章が出る可能性も明記されています(英文課題文の小論文)。

第2次選抜は面接試験(口頭試問)で、自己推薦書と課題作文に基づいて行われます。

これまでに培ってきた知識や経験に支えられた課題探究力、発想力、論理的思考力、表現力、グローバル対応力などの総合的な能力の検査

自分が書いた2,000字を、口頭で説明できる状態にしておく必要があります(口頭試問の対策、書類と面接の一貫性)。

建築学科(7名)——実技試験があり、出題例が公開されている

第1次選抜が書類審査+実技試験です。

① 自己推薦書(1,000字程度)

建築学科に対する熱意を1,000字程度で自己推薦してください。図を入れても結構ですが字数に含みません。文字・図は手書きが条件です。

図を入れてよい、というのは建築学科らしい指定です。字数に含まれないので、言葉で説明しきれない部分を図で補えます。

② 実技試験(10月10日)

自己推薦書による適性及び能力を判断するために実技試験(造形に関する思考力・表現力の検査)を課します。建築学科のウェブサイトに、出題例を公開していますので、参考にしてください。

出題例が公開されています。建築学科のサイト(https://www.ynu-arc.jp/admission/)で確認できます。実技のある入試で、事前に出題例が見られるのは大きい。

時間は午前9:30〜11:30と午後13:00〜15:30。1日で5時間の実技です。

第2次選抜は面接試験(口頭試問による論理的思考力・理解力の検査)に加えて、プレゼンテーションを含むグループ面接。個人面接だけではありません(グループディスカッションの対策、プレゼン型入試の対策)。

そして大学入学共通テストは課しません。12月2日で決着します。

建築の考え方は建築学科の小論文に、都市の論点は住まいと都市にまとめています。

都市基盤学科(10名)——自己推薦書が4つに分かれる

自己推薦書の指定が細かく、項目ごとに字数が決まっています。

項目 字数
① 都市基盤学科を志望する理由(自分の能力や実績、社会や技術に対する自分の考えなどとの関係から記述) 400字程度
② 都市基盤学科を卒業した後の自分の姿 200字程度
③ 自分の特徴(良い点、悪い点) 200字程度
④ いままで勉強以外で力を入れてきたことや得意なこと 200字程度

③で「悪い点」を書かせるのが特徴です。自己PRの逆を要求されるので、準備していないと手が止まります。長所と裏表になっている短所を1つ選び、どう自覚してどう扱っているかまで書くのが型です(自己PRの書き方)。

第2次選抜は課題プレゼンです。

志望動機等に関する質疑、物理的・社会的現象を対象とした課題に関するプレゼンテーションとそれに関する質疑(口頭試問による論理的思考力、理解力、表現力の検査)

共通テストは6教科8科目または7教科8科目、1,000点満点。理科2科目(物理・化学・生物・地学から2)と数学ⅠA・ⅡBCが必要です。年内入試ですが、共通テストの負荷は一般選抜と変わりません。

環境リスク共生学科(10名)

自己推薦書1,000字程度+調査書等で第1次、第2次が面接。共通テストの配点は1,000点満点で、「地理歴史・公民」と「理科」の配点が選択によって変わります(100点/200点)。

環境系の論点は環境と経済、気候変動への適応、災害と防災にまとめています。

理工学部——書類と面接だけ。決めるのは共通テスト

理工学部の総合型選抜は2つの教育プログラムだけです。

教育プログラム 募集人員 自己推薦書
材料工学教育プログラム 8名 熱意600字+学んだ後の将来の夢600字
海洋空間のシステムデザイン教育プログラム 10名 1,000字程度

どちらも手書き、材料工学は黒のボールペン(摩擦等で消えないインク)と指定されています。図表を入れてよく、字数には含みません。材料工学は実績を証明する資料のコピー(ポスター・造形物は写真)を添付してもよいとされています。

日程

項目 期日
出願書類受付 2026年9月11日(金)〜9月17日(木)
第1次選抜合格発表 2026年10月20日(火)
第2次選抜(面接試験) 2026年11月21日(土)
第2次選抜合格発表 2026年12月8日(火)
共通テスト 2027年1月16日・17日
最終合格発表 2027年2月9日(火)

面接の中身が、要項に書かれている

材料工学教育プログラムの記述です。

複数の面接員による個人面接(口頭試問)で、自己推薦書に関する説明と質疑、志望動機、(中略)加えて、理工学的考えに基づく論理的思考力、理解力、表現力も審査し、今まで学んできた数学、理科(物理、化学)などを活用した理工学的な考え方、材料工学教育プログラムに対する興味、知識や考え方を他者へ合理的に説明できる能力を評価します。

面接で数学・理科を使わせると明示されています。志望動機だけ準備しても足りません。

海洋空間のシステムデザイン教育プログラムには、さらに有利な情報があります。

海洋空間のシステムデザイン教育プログラムのウェブサイトに、過去の出題例を公開していますので、参考にしてください。

最終合格は共通テストだけで決まる

材料工学は3教科5科目600点満点(数学ⅠA・ⅡBC 200点/物理・化学 200点/英語 200点)。海洋空間は4教科5科目700点満点(国語200/数学200/物理100/英語200)。

要項の書き方が重要です。

第2次選抜合格者に対し、下記の大学入学共通テストの教科・科目を課し、大学入学共通テストの結果により、最終合格者を決定します。

第2次選抜の成績は最終判定に加算されません(都市科学部・経済学部は「第2次選抜の成績及び共通テストの成績により」と書かれており、扱いが違います)。理工学部は、面接を通ったら共通テスト一本ということです。

経済学部——15名。共通テストが900点満点

項目 内容
募集人員 経済学科 15名
出願書類受付 2026年9月1日(火)〜9月4日(金)
第2次選抜合格発表 2026年12月17日(木)
最終合格発表 2027年2月10日(水)

出願要件に外部英語試験が含まれます(いずれかを受験し、出願期間内に成績証明書等を提出)。

共通テストの配点が独特です。

教科 配点
国語 200点
数学(数学Ⅰ・A と 数学Ⅱ・B・C) 400点(200点満点を2倍)
外国語 300点(200点満点を1.5倍)
合計 900点

数学が400点で最大です。経済学部の総合型を受けるなら、数学の対策が中心になります。3教科だけで済むかわりに、数学の比重が極端に高い設計です。

学校推薦型選抜もある

総合型選抜のない学部にも、推薦の入口があります。

学部 枠
経営学部 学校推薦型選抜
理工学部 学校推薦型選抜〔一般枠〕(化学・生命系学科/電子情報システムEP)
理工学部 学校推薦型選抜〔女子枠〕

理工学部の一般枠は推薦書の様式が学科ごとに分かれており(化学・生命系学科用と電子情報システムEP用)、女子枠にも専用の推薦書があります。志望学科の様式を間違えないでください。

横浜国立大学を受けるなら

1. 共通テストが要るか要らないかを、まず確認する

共通テストなし 共通テストあり
教育学部(100名)/都市科学部 建築学科(7名) 経済学部・理工学部・都市科学部の他3学科

ここで9月以降の勉強計画が変わります。共通テストが要る学部は、年内入試を受けながら共通テストの準備を並行することになります。

2. 自己推薦書は全部手書き。9月上旬が締切

学部 出願締切
経済学部 9月4日(金)
都市科学部・理工学部 9月17日(木)
教育学部 9月30日(水)

経済学部は9月4日です。夏休み中に書き上がっていないと間に合いません。しかも全学部で手書き指定。書き損じを見越して、様式は複数枚印刷してください。

3. 都市社会共生学科は、フォーム登録を先にする

課題作文の課題はフォーム登録後にURLが送られてくる方式で、公開期限が9月17日。出願締切と同じ日です。8月中に登録しておかないと、書く時間がありません。

4. 出題意図の開示は2週間だけ

教育学部・都市科学部・理工学部とも、合格者発表後およそ14日間しか開示されません。高2のうちに、前年の開示を見ておく価値があります。

まとめ

  • 横浜国立大学の総合型選抜は、学部ごとにまったく別の入試
  • 教育学部が最大の100名(専門領域枠64+地域教員希望枠36)で、第1次に小論文、共通テストなし、12月1日に決着。両枠の併願が可能
  • 都市科学部建築学科は第1次に実技試験(10月10日、午前午後で計5時間)。出題例が学科サイトで公開されており、共通テストもなし
  • 都市社会共生学科(28名)は課題作文1,500〜2,000字。課題はフォーム登録して受け取る方式で、公開期限が出願締切と同じ9月17日。英語の文章が出る可能性あり
  • 都市基盤学科の自己推薦書は4項目(400字+200字×3)。「自分の悪い点」を書かせる
  • 自己推薦書はすべて手書き。材料工学は黒のボールペン指定
  • 理工学部は、第2次を通ったら共通テストだけで最終合格が決まる(第2次の成績は加算されない)
  • 経済学部の共通テストは数学が400点で最大。3教科900点満点
  • 出題意図の開示は合格者発表後の約14日間だけ

小論文そのものの書き方は小論文の書き方 完全ガイドに、総合型全体の進め方は総合型選抜 完全ガイドにまとめています。

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