東京海洋大学の総合型選抜。学科で試験がまったく違い、英語資格は全区分で必須。海洋生物資源学科は11月出願で志願倍率12倍
東京海洋大学の2027年度総合型選抜を、3冊の学生募集要項から整理しました。総合型選抜A(一般)は5学科で合計33名です。海洋生物資源学科は小論文2本と聴講論文、海洋政策文化学科は小論文・聴講論文と面接2回、海洋工学部は書類選考のあと数学・英語の筆記と模擬授業です。英語資格は全区分で必須、合格したら辞退できません。出願資格、書類、過去問の形、結果、日程までまとめました。
東京海洋大学(国立・東京都港区、江東区)の総合型選抜は、★学科によって、試験の中身も日程もまったく違います。
★総合型選抜A(一般)を実施するのは5つの学科で、合計33名です(入学者選抜要項の印字)。
| 学科 | ★募集 | ★出願(必着) | 第1次選抜 | 第2次選抜 |
|---|---|---|---|---|
| ★海洋生物資源学科 | 8名 | ★2026年11月2日〜9日 | 小論文1・小論文2 | 聴講論文、個人面接 |
| 海洋政策文化学科 | 5名 | 9月1日〜7日(終了) | 小論文、個人面接 | 聴講論文、個人面接 |
| 海事システム工学科 | 7名 | 9月1日〜7日(終了) | 書類選考 | 数学・英語の筆記、模擬授業・課題論文、面接 |
| 海洋電子機械工学科 | 6名 | 9月1日〜7日(終了) | 書類選考 | 同じ |
| 流通情報工学科 | 7名 | 9月1日〜7日(終了) | 書類選考 | 数学・英語の筆記、小論文、面接 |
★食品生産科学科、海洋環境科学科、海洋資源エネルギー学科には、総合型選抜A(一般)がありません。
★2026年10月14日の時点で、これから出願できる総合型選抜A(一般)は、海洋生物資源学科だけです。海洋工学部の第2次選抜は10月16日、海洋政策文化学科の第2次選抜は11月19日です。
どの学科にも共通することが、3つあります。
- ★英語の資格が、出願の条件です(基準は学部で違います)
- ★合格したら、入学を辞退できません
- ★配点は、要項に書かれていません
必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。この記事は★令和9(2027)年度 入学者選抜要項(68ページ)、★総合型選抜学生募集要項の3冊(海洋生命科学部〔海洋政策文化学科を除く〕・海洋資源環境学部/海洋生命科学部 海洋政策文化学科/海洋工学部)、★志望理由書などの様式、★学校推薦型選抜学生募集要項、★過去3年分の入試問題・解答例・出題意図、★令和4〜8年度の入学者選抜状況、★入試の主な変更点(予告)、★大学の入試Q&Aを確認して書いています。 出典:学部入試、募集要項、入試日程、入試データ・出願状況、入試Q&A、入試情報開示。2026年10月13日に確認しました。
要項は3冊。総合型選抜は6つの区分
★総合型選抜の学生募集要項は、3冊に分かれています。公表の時期も違います。
| 冊子 | 載っている学科 | 公表 |
|---|---|---|
| 海洋工学部 | 海事システム工学科、海洋電子機械工学科、流通情報工学科 | 6月 |
| 海洋生命科学部 海洋政策文化学科 | 海洋政策文化学科 | 7月 |
| 海洋生命科学部(海洋政策文化学科を除く)・海洋資源環境学部 | 海洋生物資源学科、食品生産科学科、海洋環境科学科、海洋資源エネルギー学科 | ★9月 |
★総合型選抜には、AからEまでの区分があります。
| 区分 | 対象 | 実施する学科と募集 |
|---|---|---|
| ★A(一般) | 一般 | 海洋生物資源学科8、海洋政策文化学科5、海事システム工学科7、海洋電子機械工学科6、流通情報工学科7(★合計33) |
| ★B(専門学科・総合学科卒業生) | 専門学科・総合学科の人 | 海洋政策文化学科 若干名、海事システム工学科2、海洋電子機械工学科3、流通情報工学科1 |
| C-Ⅰ(帰国生徒) | 帰国生徒 | 8学科すべて・若干名 |
| C-Ⅱ(留学経験者) | 高校在籍中に1年以上の海外留学をした人 | 海洋工学部を除く5学科・若干名 |
| D(商船教員養成コース) | 商船の教員を目指す人 | 海洋電子機械工学科2 |
| E(社会人) | 満23歳以上で、社会人の経験が5年以上の人 | 8学科すべて・若干名 |
- ★帰国生徒や社会人の枠も、この大学では総合型選抜に入っています
- ★海洋工学部には、学校推薦型選抜がありません。年内に受けられるのは総合型選抜だけです
- 海洋生物資源学科のAには、水産教員養成課程の若干名が別にあります。出願のときに志願します
- Aの合格者が募集人員に届かなかった場合、その数は一般選抜(前期日程)に回されます
この記事は、A(一般)を中心に書いています。
全区分に共通すること
合格したら、辞退できない
★どの区分も、「合格した場合は、本学に入学することを確約できる者」が出願の条件です。
総合型選抜の合格者は、★入学を辞退することはできません。ただし、特別の事態が生じ入学を辞退する場合は、「総合型選抜入学辞退願」(様式は任意)にその理由を付して、2027年2月17日(水)12時までに東京海洋大学入試課に願い出てください。
辞退の許可を受けていない合格者は、この大学やほかの国公立大学を受けても、合格者の対象になりません。入学手続のあとに辞退しても、入学料は返還されません。
英語の資格は、学部で基準が違う
| 対象 | 基準(英検の場合) | そのほかの例 |
|---|---|---|
| ★海洋生命科学部・海洋資源環境学部(下の1つを除く) | ★英検準2級以上 | TOEIC L&R 400点以上、GTEC(4技能)830点以上、TEAP 160点以上など |
| 海洋政策文化学科のB | 英検3級以上 | TOEIC L&R 365点以上、GTEC(4技能)740点以上など |
| ★海洋工学部(全区分) | ★CEFR A1以上(英検はスコアで判定。CSE 1400以上) | GTEC(4技能)260以上、TEAP 101以上など |
- ★取った時期は問われません。要項のQ&Aは、中学3年で取った英検準2級でも認められると答えています(海洋工学部は、実施団体が証明書の有効期限を定めている場合は、その期限までです)
- ★スコアが高くても、有利にはなりません。出願の条件であって、合否には使われません
- 証明書のコピーを、出願の書類に入れます。英検は、本人あてに届いた合格証明書のコピーです(デジタル証明書の画面は不可)
- ★海洋工学部は、TOEICのIPテストなど団体受験のスコアが対象に入っていません
- 海洋生命科学部と海洋資源環境学部で団体受験のスコアを使う場合は、成績表のコピーに高校の公印が要ります
★来年受ける人は、先に英語の資格を取ってください。出願の締切までに、証明書が手元にあることが必要です。
評定の基準は、1つの区分にしかない
★評定の基準があるのは、海洋工学部のD(商船教員養成コース)の4.3以上だけです。A(一般)に、評定の基準はありません。
出願は、郵送で必着。書類は手書き
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ★方法 | インターネットで登録し、書類を★書留速達で郵送。持参はできない |
| ★締切 | 登録と検定料の支払いは最終日の16時、★書類は最終日の17時必着 |
| ★書き方 | ★黒のペンかボールペンで手書き(消せるインクは不可)。大学のサイトは「直筆」と書いている |
| ★推薦書 | 要らない(Dだけ、学校長が書く志願者評価書が要る) |
| ★事前のイベント参加・面談 | 条件になっていない |
配点は、要項に書かれていない
★3冊の要項のどこにも、総合型選抜A(一般)の配点は書かれていません。合計も書かれていません。
点数が書かれているのは1か所だけで、食品生産科学科と海洋資源環境学部のC・E(帰国生徒・留学経験者・社会人)の「小論文200点満点、面接100点満点」です。
成績の開示では「順位及び得点」が示されるので、点数はつけられています。過去の問題用紙には、問いごとの配点が印字されているものもあります。
これから出願できる:海洋生物資源学科(A)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ★募集 | ★8名(ほかに水産教員養成課程 若干名) |
| ★インターネットでの登録 | ★2026年10月30日(金)10:00〜11月9日(月)16:00 |
| ★書類 | ★11月2日(月)〜11月9日(月)17:00 必着 |
| ★第1次選抜 | ★11月19日(木)。小論文1(9:00〜10:20)、小論文2(11:00〜12:30) |
| 第1次選抜の発表 | 12月11日(金) |
| ★第2次選抜 | ★12月18日(金)。聴講論文(10:00〜12:00)、個人面接(13:00〜) |
| ★合格発表 | 2027年1月19日(火) |
| 入学手続 | 1月19日〜1月26日 |
| 会場 | 品川キャンパス |
★共通テストは課されません。
出願資格:理科は、基礎の付かない科目を2つ
学歴の条件は、高校を卒業した人・卒業見込みの人、高卒認定に合格した人などです。既卒の人も出願できます。
★理科の履修に条件があります。要項は2通りを挙げています。
① 「物理」、「化学」、「生物」または「地学」から、合計2科目以上を履修した(している)者(★「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」は認めない。) ② 物理系、化学系、生物系または地学系のうち、複数の系にまたがり合計2科目以上を履修した(している)者
大学の入試Q&Aは、基礎科目でない理科から2科目以上の履修が必要だと答えています。たとえば、生物と物理の2科目を履修していれば、条件を満たします。
★いまの高校生は、①で確かめてください。自分の履修が当てはまるか分からない場合は、出願の前に入試課に問い合わせます。
出す書類は4つ
入学志願票、調査書、英語資格の証明書のコピー、志望理由書です。
★志望理由書(海洋生物資源学科用)
東京海洋大学海洋生命科学部海洋生物資源学科を志望した理由について、★入学後、何をどのように学び、何を実現したいのかも含めて書いてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ★字数 | ★1,200字以内 |
| ★用紙 | 原稿用紙の形(1行20字)で2枚 |
| ★書き方 | 横書き。黒のペンかボールペンで手書き |
★問われているのは3つです。なぜこの学科か、入学後に何をどう学ぶか、何を実現したいか。
★第1次選抜は、小論文・調査書・志望理由書で、募集人員の3倍程度に絞られます。志望理由書は、第1次選抜の材料に入っています。
志望理由書の組み立ては志望理由書の完全ガイドにまとめています。
第1次選抜:「小論文」という名前の、総合問題
★小論文1と小論文2は、文章を書く論文ではありません。公開されている2026年度入試の問題と解答例を見ると、次の構成です。
| 試験 | 時間 | 中身(2026年度入試) |
|---|---|---|
| ★小論文1 | 80分 | ★英文を読んで日本語で答える問い(内容の説明が5つと、260〜300字の意見)。★数学・理科の記述(定積分、個体数の増え方、中和の計算とグラフ) |
| ★小論文2 | 90分 | ★資料を読む大問が3つ。漁具の試験、カニ類の繁殖、生物と光の環境を題材に、式を立てる、グラフを描く、理由を述べる |
- ★英語、数学、化学、生物の力が、まとめて問われます
- 英文の意見の問いには、採点のポイントが5つ示されています(本文を踏まえているか、主題がはっきりしているか、論理的に発展しているか、具体的か、結論を出しているか)
- 2025年度入試の小論文1も、同じ構成でした
- ★第1次選抜の成績は、第2次選抜の判定にも使われます
★問題用紙は、著作権の許諾の期間が切れると、公開が終わります。2026年度入試の小論文の問題は、2027年7月に公開が終わる予定です。解答例と出題意図は、3年ほど公開されます。★いま読めるうちに、問題を手元に確かめてください。
第2次選抜:聴講論文は、講義を聴いて短く答える
★模擬講義を聴いて、その場で答える試験です。10:00〜12:00の枠で行われます。講義と執筆の時間の分かれ方は、要項に書かれていません。
公開されている3年分の問題は、同じ型でした。
| 問い | 形 |
|---|---|
| ★1つめ | ★講義の内容を、短くまとめる(140〜200字) |
| ★2つめ | 講義に出てきた課題について、★どんな実験や研究をするかを自分で考える(200〜250字) |
| ★3つめ | 自分の考えを述べる。★字数の制限がなく、図を入れてもよい |
- 題材は、海藻の養殖、魚の行動の計測、アユの資源の保全など、学科の内容です
- ★「解答内容が科学的に正しいと証明されているか否かは評価の対象としない」という断り書きが、毎年付いています。問われているのは、筋の通った考え方です
- ★遅刻は認められません。要項は、試験の開始時刻に着席していない人は受けられないと書いています
★聴きながら、要点を書き取る練習が要ります。初めて聞く生物や技術の話を聴いて、200字でまとめる練習をしてください。
個人面接は、適性、学習意欲、熱意、好奇心、問題意識、コミュニケーション能力などを評価すると書かれています。
英文を読む問いは課題文が英文の小論文、短くまとめる手順は課題文の要約にまとめています。
結果:志願倍率は12倍
| 年度 | 志願者 | 志願倍率(大学の印字) | 第2次選抜の受験者 | ★合格者 |
|---|---|---|---|---|
| ★2026年度入試 | ★97 | ★12.1 | 23 | ★9 |
| 2025年度入試 | 100 | 12.5 | 24 | 10 |
| 2024年度入試 | 76 | 9.5 | 22 | 8 |
| 2023年度入試 | 77 | 9.6 | 25 | 8 |
| 2022年度入試 | 63 | 7.9 | 26 | 10 |
(大学の入学者選抜状況。受験者は第2次選抜の人数です)
- ★志願者のうち、第2次選抜に進んだのは4人に1人ほどです
- ★第2次選抜を受けた人は、2〜3人に1人が合格しています
- 合格した人は、5年とも全員が入学しています
★山は、第1次選抜の小論文1・小論文2です。
同じ日程で、ほかの3学科のC・Eも
食品生産科学科、海洋環境科学科、海洋資源エネルギー学科は、C-Ⅰ・C-Ⅱ・E(帰国生徒・留学経験者・社会人)だけを、同じ出願期間で募集します。試験は11月19日の1日で、小論文と面接です。
海洋政策文化学科(A・B)
出願は9月7日に終わっています。Aは、第2次選抜(11月19日)がこれからです。
| 項目 | A(一般) | B(専門学科・総合学科卒業生) |
|---|---|---|
| ★募集 | 5名 | 若干名 |
| ★対象 | 一般 | 水産に関する学科の人、水産・海洋系の科目を25単位以上修得した人 |
| ★第1次選抜(9月25日) | 小論文(10:30〜12:00)、個人面接 | 小論文①、小論文②(水産・海洋の基礎)、面接・口頭試問。★これ1回で終わり |
| ★第2次選抜(11月19日) | 聴講論文(10:00〜12:00)、個人面接 | — |
| ★合格発表 | 12月11日 | 11月2日 |
| ★共通テスト | ★出願が、出願の条件 | 条件になっていない |
- ★Aは、個人面接が2回あります
- 第1次選抜で、募集人員の3倍程度までに絞られます
- 理科の履修の条件は、物理系・化学系・生物系のうち、複数の系にまたがって2科目以上です。★この学科は、基礎科目でもかまいません
志望理由書は、「学びたいテーマ」を書く
★この学科の志望理由書には、「志望理由」という欄がありません。
海洋政策文化学科を志望するにあたり、★本学科で特に学びたいテーマについて、以下の項目を記入・説明してください。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| ① | テーマを1行で |
| ② | テーマの概要 |
| ③ | 関心を持つようになった経緯 |
| ④ | これまでに積んだ学習や経験 |
| ⑤ | 特に関心を持つ点を、できるだけ詳しく。事例やデータを挙げてもよい |
字数の指定はなく、枠の大きさが上限です(4ページの用紙)。★テーマを1つ立て、調べたことと自分の経験で埋めていく書類です。
条件付合格:共通テストの点が、入学の条件になる人がいる
★Aの第2次選抜の結果は、「合格者」と「条件付合格者」に分かれます。
条件付合格者には、大学入学共通テストの海洋政策文化学科の一般選抜前期日程、または後期日程で必要となる教科・科目を受験することを求め、★その点数により、最終結果を通知します。
| 確かめた点 | 要項の記載 |
|---|---|
| ★対象 | 第2次選抜の合格者のうち、条件付合格者になった人だけ |
| ★使い方 | 点数を足すのではなく、★条件となる点数に届くかどうか |
| ★条件となる点数 | ★事前には公表されない。条件付合格者になった人に通知される |
| ★最終結果 | 2027年2月10日以降に通知。入学手続は2月10日〜16日 |
| 受けなかった場合 | 明文はない |
★共通テストへの出願は、全員に求められています。誰が条件付合格者になるかは、12月11日まで分かりません。Aを受ける人は、共通テストの勉強を続けてください。
小論文と聴講論文の形
公開されている問題から分かることです。
| 試験 | 形 |
|---|---|
| ★小論文(2026年度入試) | 文章を読んで、★短く答える問いが3つ(20〜100字ほど)と、★自分の経験を200〜400字で書く問いが1つ |
| ★聴講論文(3年分) | ★講義の内容をまとめる問いが2〜3つ(40〜180字ほど)と、★自分の提案を書く問いが1つ(200〜400字)。講義のスライドや図表を見て答える問いがある |
- ★どちらも、長い意見文を書く試験ではありません。指定された字数で、問われたことに正確に答えます
- ★聴講論文の問題用紙には、問いごとの配点が印字されています
- 聴講論文の題材は、水産物の輸出、エシカル消費、魚離れなど、水産と社会にかかわるものでした
- 2027年度入試の第1次選抜の出題意図は、漁業・水産業の社会経済的な状況と課題を把握し、具体的な解決の方法を示せるかを見る、と公開されています
結果
| 年度 | 志願者 | 第2次選抜の受験者 | 合格者 |
|---|---|---|---|
| 2026年度入試 | 18 | 13 | 5 |
| 2025年度入試 | 24 | 13 | 6 |
| 2024年度入試 | 15 | 9 | 5 |
| 2023年度入試 | 19 | 13 | 3 |
| 2022年度入試 | 14 | 11 | 4 |
募集は5名ですが、合格者が3〜4名の年もあります。
海洋工学部の3学科(A)
出願は9月7日に終わっています。第2次選抜は、10月16日(金)です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ★募集 | 海事システム工学科7名、海洋電子機械工学科6名、流通情報工学科7名 |
| ★第1次選抜 | ★書類選考(大学には行かない)。調査書と、志望理由・自己推薦書で、募集人員の3倍程度に絞る |
| ★第2次選抜(10月16日) | 筆記と面接。越中島キャンパス |
| ★合格発表 | 11月13日 |
| ★入学手続 | 11月13日〜11月20日(必着) |
| ★共通テスト | 課されない |
| 理科・数学の履修の条件 | ない |
志望理由・自己推薦書(2,000字以内)
あなたがこの学科を志望した理由、自分自身についてアピールできること、どのような大学生活を過ごしたいかについて書いてください。(2,000字以内)
400字の原稿用紙5枚に、横書きで手書きします。★第1次選抜は、この書類と調査書だけで決まります。
★第1次選抜の成績は、第2次選抜の判定にも使われます。
海事システム工学科と海洋電子機械工学科の人は、「確認書」も出します。船舶実習などの必修科目があり、健康診断の基準を満たしていない場合は、履修や資格の取得に制約が出ることがある、という内容を確かめる書類です。出願のときに診断書は要りません。
第2次選抜の時間割
| 時刻 | 海事システム工学科・海洋電子機械工学科 | 流通情報工学科 |
|---|---|---|
| 9:30〜10:00 | ★数学(課題学習能力試験) | 同じ |
| 10:05〜10:35 | ★英語(課題学習能力試験) | 同じ |
| 11:00〜 | ★模擬授業、課題論文(12:20まで) | ★小論文(12:00まで) |
| 13:30〜 | 面接 | 面接 |
課題学習能力試験:範囲が先に示される
数学と英語について、★出願後から第2次選抜前までの期間において課題を公開します。第2次選抜(課題学習能力試験)においては、★筆記試験にて当該課題に対する学習の成果を測定します。
- 例題などは、受験票を印刷できるようになったあと、出願システムのなかで案内されます
- ★第1次選抜の合格者には、試験の範囲が示されます
- 公開されている過去の問題では、数学は途中の式も書かせる問題、英語は文法を使う和文英訳の穴埋めでした
- 大学は、数学について、答えの正確さに加えて、導く過程の記述も見て採点すると書いています
★範囲が示されてから試験までは、1週間です(2027年度入試は、10月9日に第1次選抜の発表、10月16日に試験)。例題は、9月から案内されます。
学科で違う、3つめの試験
| 学科 | 試験 | 過去の問題から分かること |
|---|---|---|
| ★海事システム工学科 | 模擬授業、課題論文 | ★年によって形が違う。1問の論述の年も、講義の内容を確かめる短い問いが3〜4つの年もある |
| ★海洋電子機械工学科 | 模擬授業、課題論文 | ★名前は課題論文だが、中身は力学の計算問題。答えに至る過程も説明する |
| ★流通情報工学科 | 小論文(60分) | ★図や短い文章を読んで書く、2問の小論文。あわせて800字ほど。交通や流通の課題が題材 |
★流通情報工学科の小論文は、解答例に採点の基準が印字されています。評価の項目は、資料の読み取りの妥当性、論旨の明確さ、文章の構成、テーマの独自性、表現(誤字脱字、文字数、用紙の使い方)です。
図や表を読む小論文は資料・グラフ型の小論文にまとめています。
結果
| 学科 | 2026年度入試(志願/第2次の受験/合格) | 2025年度入試 |
|---|---|---|
| ★海事システム工学科(募集7) | 45/25/7 | 41/20/9 |
| 海洋電子機械工学科(募集6) | 11/9/3 | 21/18/2 |
| 流通情報工学科(募集7) | 8/8/6 | 10/10/4 |
- ★海事システム工学科は、志願者が増え続けています(2023年度入試は25人)
- ★志願者が少ない学科でも、全員が合格するわけではありません。流通情報工学科は、志願者が募集人員を下回った年も、合格者は3〜4人でした
- 第1次選抜で不合格だった人には、検定料のうち13,000円が返還されます
B・D(海洋工学部)
| 区分 | 対象 | 募集 | 結果 |
|---|---|---|---|
| ★B | 工業・情報に関する学科の人、総合学科で工業・情報の科目を20単位以上修得した人(海事システム工学科と海洋電子機械工学科は、海洋技術の学科などの人も) | 2・3・1 | ★合格者は3学科あわせて毎年0〜1人 |
| ★D(商船教員養成コース) | 2026年4月以降に卒業した人・卒業見込みの人。★評定4.3以上(前の年は4.5以上)。学校長の志願者評価書が要る | 2 | 志願者がいたのは、5年のうち1年だけ |
試験は、Aと同じです。
併願と、不合格のあと
| 論点 | 内容 |
|---|---|
| ★不合格だった場合 | この大学やほかの国公立大学の学校推薦型選抜、一般選抜を受けられる。一般選抜には共通テストが必要 |
| ★この大学のなかでの併願 | 大学の入試Q&A:総合型選抜と学校推薦型選抜の併願は、★試験日が重なっていない場合だけできる。両方に出願して合格が決まった場合、★先に合格が出たほうに入学する |
| ★同じ日の試験 | 11月19日は、海洋生物資源学科の第1次選抜、海洋政策文化学科の第2次選抜、学校推薦型選抜の試験が重なる |
| ★ほかの大学 | 私立大学との併願を禁じる文はない。ただし、合格したら入学を確約できることが条件 |
過去問と成績の開示
★過去問は、大学のサイトで公開されています(申込みは要りません)。
| 公開されているもの | 注意 |
|---|---|
| ★問題 | 過去3年分。ただし★著作権の許諾の期間が切れた問題は、公開が終わる。小論文の問題は、1年半ほどで読めなくなることが多い |
| ★解答例・出題意図 | 合格発表の日に公開され、3年ほど残る |
| ★聴講論文・課題論文の問題 | 3年分が残っている。ただし、もとの模擬講義は公開されていない |
大学は、問題の無断転載と二次利用を禁じています。この記事では、問題の文は載せず、形だけを説明しています。
★成績の開示は、出願のときに申し込みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ★申込み | ★インターネットで出願の登録をするときに「希望する」を選ぶ。あとからは申し込めない |
| ★手数料 | 600円 |
| ★開示されるもの | 順位と得点(海洋工学部は第2次選抜だけ) |
| ★方法 | 開示の期間に、出願サイトのマイページで見る |
お金
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ★検定料 | ★17,000円 |
| ★入学料 | ★282,000円(予定) |
| ★授業料(年額) | ★535,800円(予定) |
| ★入学前教育の教材費 | ★70,000円程度(海洋生物資源学科のA、海洋政策文化学科の合格者。条件付合格者を除く) |
| 成績開示の手数料 | 600円(希望する人だけ) |
- 入学前教育は、通信教育です
- ★総合型選抜の合格者だけを対象にした特待生の制度は、要項に書かれていません
- 海洋生命科学部と海洋資源環境学部は、4年次に進むのにTOEIC L&R 600点の取得が要ります。海洋工学部は、CEFR B1レベル以上の英語スコアが要ります
生成AIについては何も書かれていない
★3冊の総合型選抜の要項、入学者選抜要項、志望理由書の様式、大学の入試のページに、生成AIの利用についての記述はありません。
書類は、手書き(直筆)が指定されています。出願書類に虚偽の記載をした場合は、入学が決まったあとでも取り消すことがある、という一般の規定があります。
学校推薦型選抜(概略)
★実施するのは、海洋生命科学部と海洋資源環境学部です。海洋工学部にはありません。
| 区分 | 学科 | 募集 | 試験 |
|---|---|---|---|
| ★A(一般) | 食品生産科学科10、海洋環境科学科11、海洋資源エネルギー学科5 | 計26 | 小論文と面接(11月19日)。小論文200点満点、面接100点満点 |
| ★A(一般) | 海洋政策文化学科 | 2 | ★共通テストの成績と書類(出願は2027年1月25日〜2月3日)。共通テストは合計1,000点で、基準点700 |
| B(専門学科・総合学科卒業生) | 海洋生物資源学科、食品生産科学科、海洋環境科学科、海洋資源エネルギー学科 | 若干名など | 小論文、面接など |
- Aは、現役の人と、2026年4月以降に卒業した人が出願できます
- ★1つの高校から推薦できる人数に、制限はありません
- 評定の基準は書かれていません。英語の資格は必須で、専願です
- 11月に試験のある区分の出願は、2026年11月2日〜9日です
(食品生産科学科など3学科の「計26」は、学科ごとの人数を足した値です。要項に印字されているのは、Aの合計28です)
2028年度入試の予告
| 学科 | 予告 |
|---|---|
| ★流通情報工学科 | 総合型選抜A(一般)を★7名から4名に(予定)。★学校推薦型選抜(女性募集枠)3名を新設 |
| 海洋電子機械工学科 | 一般選抜の募集人員を、前期34人→30人、後期14人→18人に |
海洋生命科学部と海洋資源環境学部の総合型選抜については、2026年10月13日の時点で、変更の予告は出ていません。
準備の順番
★海洋生物資源学科に、今年出願する人
| 時期 | やること |
|---|---|
| ★いますぐ | ★英語の資格の証明書と、理科の履修を確かめる。2026年度入試の小論文1・小論文2を、時間を計って解く。調査書を高校に頼む |
| ★10月中 | 志望理由書(1,200字以内)を手書きで仕上げる。成績の開示を申し込むかどうかを決める |
| ★10月30日〜11月9日 | インターネットで登録、検定料の支払い(16時まで)。★書類は11月9日17時必着 |
| ★11月19日 | 第1次選抜(小論文1・小論文2) |
| ★12月11日 | 第1次選抜の発表 |
| ★12月18日 | 第2次選抜(聴講論文、個人面接) |
| ★2027年1月19日 | 合格発表。★不合格に備えて、共通テストの準備は続ける |
★来年受ける人
| 時期 | やること |
|---|---|
| ★高校2年のうち | 英語の資格を取る。海洋生物資源学科を考える人は、基礎の付かない理科を2科目履修する |
| ★高校3年の春 | 3冊のうち、自分の学科の要項が出る時期を確かめる(6月・7月・9月)。過去問を、公開が終わる前に見る |
| ★夏 | 海洋工学部・海洋政策文化学科は、9月上旬の出願に向けて書類を手書きで仕上げる |
| ★秋 | 海洋生物資源学科は、11月上旬の出願と、小論文1・小論文2の準備 |
まとめ
- ★東京海洋大学の総合型選抜A(一般)は、5学科で合計33名です。食品生産科学科、海洋環境科学科、海洋資源エネルギー学科にはありません
- ★要項は3冊で、学科によって、出願の時期も試験も違います
- ★これから出願できるのは海洋生物資源学科(8名)で、書類は2026年11月2日〜9日の必着です
- ★英語の資格は、全区分で必須です。海洋生命科学部と海洋資源環境学部は英検準2級以上など、海洋工学部はCEFR A1以上です。取った時期は問われません
- ★合格したら、入学を辞退できません
- ★配点は、要項に書かれていません
- ★海洋生物資源学科の「小論文1・小論文2」は、英文読解、数学・理科の記述、資料読解の総合問題です。志願倍率は直近2年で12倍台です
- ★聴講論文は、模擬講義を聴いて、指定の字数で短く答える試験です
- ★海洋政策文化学科のAは、共通テストへの出願が条件です。第2次選抜で条件付合格者になった人は、共通テストの点が入学の条件になります
- ★海洋工学部は、書類選考のあと、範囲が事前に示される数学・英語の筆記と、模擬授業・課題論文(流通情報工学科は小論文)、面接です
- ★書類は手書きで、出願は郵送の必着です
- ★成績の開示は、出願の登録のときに申し込みます(600円)
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。水産・農学系の小論文は農学部の小論文を見てください。
