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青山学院大学 自己推薦の対策。5学科で約84人、出願書類の提出期間は4日間、英米文学科は英語と日本語の両方で書く

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青山学院大学の2027年度自己推薦入学者選抜を、公表されている入学者選抜案内の数字で整理しました。学科別の募集人員と2つに分かれた日程、英米文学科の英語・日本語両方の小論文、地球社会共生学部の7分野、評定と英語資格の組み合わせまでを解説します。

青山学院大学の自己推薦入学者選抜は、実施学科が5つに絞られている代わりに、それぞれの選抜方法がはっきりしています。

そして1つ、他大学では見ない試験があります。文学部英米文学科の小論文は、英語と日本語の両方で書きます。

この記事は、公開されている入学者選抜要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の入学者選抜要項で確認してください。日程・出願資格・基準は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:青山学院大学 自己推薦/入学者選抜要項(PDF)

日程は2つのグループに分かれ、出願期間は4日間しかない

2027年度の日程です。実施5学科が、日程のまったく違う2グループに分かれています。

英米文学科・地球社会共生・コミュニティ人間科学 史学科・比較芸術学科
出願書類提出期間 2026年9月7日〜9月10日(郵送必着) 9月28日〜10月1日(郵送必着)
第一次審査合格発表 10月16日 11月13日
第二次審査試験日 10月24日(土) 11月23日(月)
第二次審査合格発表 11月16日 12月1日
入学手続締切 11月30日(郵送必着) 12月11日(郵送必着)

どちらのグループも、出願書類の提出期間は4日間だけです。しかも郵送必着。9月10日必着に間に合わせるには、9月8日には投函し終えている必要があります。書類は8月中に完成させる前提で組んでください。

史学科・比較芸術学科を志望する人は、出願が9月28日からなので3週間ほど余裕があります。ただし試験日が11月23日で、合格発表は12月1日。一般選抜の準備と完全に重なる時期に第二次審査が来ることになります。

なお出願はUCAROに登録し、Web出願システムで必要項目の入力と入学検定料の支払いをしたうえで、書類を郵送して完了です。

実施学科と第2次審査の中身

要項によれば、選考は第一次審査(書類審査)と第二次審査(第一次審査合格者のみ)の2段階です。第二次審査の中身が、学科ごとに違います。

学部・学科 募集人員 第二次審査
文学部 英米文学科 約30名 小論文(英語および日本語)/面接(英語および日本語)
文学部 史学科 約13名 論述/面接
文学部 比較芸術学科 約8名 芸術に関する基礎知識/面接
地球社会共生学部 地球社会共生学科 約21名 小論文/面接
コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 約12名 小論文/面接

英米文学科の小論文は特殊

要項の記載はこうです。

小論文(英語および日本語)※英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く 面接(英語および日本語)

英文を読んで、英語でも日本語でも書く。そして面接も英語と日本語の両方です。

この形式に対応するには、次の3つが要ります。

  1. 英文を読み切る力——英文課題文型の小論文。訳すのではなく要点を取る訓練
  2. 英語で自分の考えを書く力——量は多くなくとも、主張と根拠が通っていること
  3. 日本語で論じる力——小論文の完全ガイドの型がそのまま必要

英米文学科は評定の要件がありません。その代わり、英語資格が出願資格そのものになっています(後述)。英語で戦う入試だと考えてください。

史学科は「論述」、比較芸術学科は「基礎知識」

史学科の第二次審査は「論述」と表記されています。小論文とは別の語が使われている点に注意してください。歴史学の題材について書くことが想定されます。歴史を学ぶ意味を土台に、文学部系の小論文対策を参照してください。

比較芸術学科は「芸術に関する基礎知識」です。書く試験ではなく、知識の試験である可能性が高い。美術・音楽・演劇の基礎的な素養を問われると考えて準備してください(芸術系の小論文対策、芸術と社会)。

出願資格——学科ごとに設計が違う

英米文学科——英語資格が出願資格

英米文学科は「英語資格取得者を対象」と明記され、次のA〜Eのいずれかが必要です。

基準
A 実用英語技能検定 準1級以上
B TOEIC L&R 730点以上、かつ Speaking 130点以上、Writing 140点以上
C TOEFL iBT 68点以上(2026年1月21日以降の試験は3.5以上)
D TEAP(4技能)300点以上
E IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア 5.5以上

要項の注意事項も細かい。TOEIC IP(Institutional Program)は不可、TOEFL iBT Home Editionを含むTOEFL ITPは不可、MyBest Scoresは不可(Test Date Scoresの総合スコアに限る)、IELTSのOne Skill Retakeは不可。

そして有効期間は「出願書類提出期間末日より2年以内に取得したもの」です(Aの英検は従来型・S-CBT等を有効)。

史学科・比較芸術学科——評定に2つのルート

どちらも「本学科を第一志望として本学科へ進学を希望する者」であることが前提で、評定は2つのルートが用意されています。

史学科

ルート 条件
① 全体の学習成績の状況が 4.0以上
② 全体が 3.8以上、かつ「世界史探究」もしくは「日本史探究」の評定が4.5以上

比較芸術学科

ルート 条件
① 全体の学習成績の状況が 4.0以上
② 3点すべて:全体3.8以上/外国語4.2以上/世界史探究または日本史探究4.2以上

全体で4.0に届かなくても、得意科目が突出していれば出願できます。この設計は見落とされがちなので、調査書を見て両方のルートで確認してください(評定が低い人の総合型選抜)。

地球社会共生学部——「自己アピールできる分野」を1つ選ぶ

この学部は独特です。要項の《出願資格一覧表》では、A〜Gの7分野から1つを選んで出願します。

自己アピールできる分野
A 英語資格試験の高得点者
B 海外留学経験者
C ボランティア活動の実績がある者
D スポーツに優れた者
E 文化・芸術分野に優れた者
F 実用数学技能検定取得者
G 海外就学経験者

そして、選んだ分野によって必要な評定と英語資格の水準が変わります。

分野 全体の学習成績の状況 英語資格(例:英検)
A(英語高得点者) 3.8以上 準1級以上
B〜F 3.8以上 2級以上
G(海外就学経験者) 要件なし 準1級以上

英語で勝負するなら準1級、活動実績で勝負するなら2級という設計です。自分の強みに合わせて分野を選べます。

なお要項の注記によれば、英検については「2級合格。もしくは準1級の受験でCSEスコア1980点以上(CSEスコアの総合スコアが基準を満たしていれば受験級の合否は問いません)」とされています。準1級に落ちてもCSEスコアで基準を満たせる。上智の公募推薦が「不合格の場合は認めない」と明記しているのと逆なので、併願する人は混同しないでください(上智の公募推薦)。

また、A〜Fで出願する場合は「優れた成績または活動実績を上げ、自身の氏名が記載されている公的な資料や書類を提出できる者」であることが条件です。証明できない実績は使えません。

コミュニティ人間科学部——ボランティア歴が要る

要項の出願資格に、明確な条件があります。

出願時に個人または青少年団体をはじめとする各種の団体等で1年以上にわたって継続的にボランティア活動などの社会貢献活動歴がある者。ただし、「総合的な探究の時間」や部活動、学校行事等の学校教育活動は、社会貢献活動から除く。

そして全体の学習成績の状況が3.5以上であること。

除外規定に注意してください。探究の授業でやったこと、部活動、学校行事は該当しません。学校の外で、自分で1年以上続けた活動が必要です。

なお、高等学校卒業後に職に就いている者などを対象とするルートも別に用意されています。

準備の方向

小論文が課される2学部

地球社会共生学部とコミュニティ人間科学部は、要項の表記が「小論文」です。形式(課題文型か、テーマ型か、字数、時間)は要項に書かれていないので、決め打ちしない準備が必要です。

順番はこうなります。

  1. 小論文の完全ガイドで構成の型と原稿用紙の使い方を固める
  2. 課題文型の手順とテーマ型の両方を練習する
  3. 資料・グラフ型も一通り
  4. 時間配分と構成メモで当日の手順を決める

テーマの方向は学部の性格から考えてください。

地球社会共生学部——学部名が示すとおり、アジアを中心とした地域研究と共生がテーマです。国際系の小論文対策を土台に、グローバル化、多様性と共生、外国人労働者、観光と地域、環境と経済。

コミュニティ人間科学部——地域社会と人間形成が中心です。社会学系と福祉系を土台に、都市と地方、孤独と孤立、子どもの貧困、地方自治、ヤングケアラー。

コミュニティ人間科学部の受験生は、自分のボランティア経験を論点に接続できるかが問われます。体験談で終わらせず、社会学系の小論文対策の「個人の問題を構造に接続する」書き方を身につけてください。

面接の準備

いずれの学科も面接があります。英米文学科は英語と日本語の両方です。

聞かれるのは提出書類の中身なので、出願書類のコピーを必ず取っておいてください。準備は面接の頻出10問と書類と面接の一貫性を参照してください。

準備の順番

時期 やること
高1〜高2 志望学科の評定要件を確認。史学科・比較芸術学科は科目別のルートもある
高1〜高2 コミュニティ人間科学部志望なら、学校外のボランティア活動を1年以上続ける
高2〜高3春 英語資格を取る(英米文学科は準1級相当が必須)。有効期間は2年以内
高3 4〜6月 志望理由書などの出願書類。実績の証明資料を集める
高3 夏 学科の第二次審査に合わせた演習。英米文学科は英語での作文を含めて
高3 秋 出願→第一次審査→第二次審査

コミュニティ人間科学部の1年以上のボランティア歴は、高3から始めて間に合いません。この学部を考えるなら、高1〜高2のうちに動いてください。

そして、一般選抜の準備は止めないでください(総合型選抜と一般入試の両立)。出願実務の落とし穴は出願直前チェック17項目、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。

まとめ

  • 自己推薦を実施しているのは5学科で合計約84名。第二次審査の中身が学科ごとに違う
  • 出願書類の提出期間は4日間しかない(英米文学・地球社会共生・コミュニティ人間科学は9月7日〜10日、史学・比較芸術は9月28日〜10月1日、いずれも郵送必着)
  • 試験日は10月24日と11月23日の2つ。史学科・比較芸術学科は一般選抜の準備期と重なる
  • 英米文学科の小論文は「英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く」。面接も英語と日本語
  • 英米文学科は評定の要件がない代わりに、英語資格が出願資格(準1級相当)
  • 史学科・比較芸術学科は評定に2つのルート。全体4.0に届かなくても科目が高ければ出願できる
  • 地球社会共生学部はA〜Gの7分野から1つ選ぶ。選んだ分野で必要な評定と英語水準が変わる
  • 英検は「準1級不合格でもCSEスコア1980点以上」で2級相当の基準を満たせる
  • コミュニティ人間科学部は学校外で1年以上のボランティア歴が必要。探究の時間・部活動・学校行事は除外
  • 実績で出願する場合、氏名が記載された公的な資料の提出が求められる
  • 日程・基準は必ず最新の入学者選抜要項で確認する

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