明海大学の総合型選抜。歯学部の小論文はアドミッションポリシーから出る
明海大学の総合型選抜を2027年度の入学者選抜試験要項から整理しました。坂戸キャンパスの歯学部は小論文50点・基礎能力テスト100点・面接50点で、小論文は「アドミッションポリシーに関連した課題」を400〜600字。浦安キャンパスは図表と資料を読んで記述する分析力テストが100点です。
明海大学の歯学部(坂戸キャンパス=埼玉県坂戸市)の総合型選抜には、小論文があります。そして要項の書き方が親切です。
小論文(50点) アドミッションポリシーに関連した課題に対して400字以上600字以内で論じる。
出題範囲が「アドミッションポリシー」だと明言されている。そのアドミッションポリシーは要項に全文載っています。つまり何が出るかを、出願前に読める入試です。
浦安キャンパス(千葉県浦安市)のほうは、もっと変わった試験があります。
30分の英語の動画(字幕なし)を視聴した後で、小論文を含めた複数の問題に記述式で解答します。
- 歯学部(坂戸)は小論文50点・基礎能力テスト100点・面接50点の計200点
- 歯学部の小論文はアドミッションポリシーに関連した課題を400字以上600字以内
- 浦安キャンパスの分析力テストは「図表や小論文の資料を読み、理解し考えたことを記述する問題」で100点
- 英米語学科は面接のあとに英語短文の音読と英語での質疑応答があります
- どちらのキャンパスも専願です
この記事は、明海大学が公開している2027年度 明海大学入学者選抜試験要項(PDF・140頁)と入試情報のページをもとに、2026年9月21日時点の情報で書いています。浦安キャンパスの日程表は要項のページ画像で確認しました。出願の前に必ず最新の要項を確認してください。
2つのキャンパス
明海大学は、坂戸キャンパス(埼玉県坂戸市)に歯学部 歯学科、浦安キャンパス(千葉県浦安市)に外国語学部・経済学部・不動産学部・ホスピタリティ・ツーリズム学部・保健医療学部があります。
総合型選抜の中身は、キャンパスで完全に別物です。順に見ていきます。
歯学部(坂戸キャンパス)の総合型選抜(AO)【専願】
総合型選抜(AO)は、本学歯学部を第一志望として入学を志す者で、画一的な学力による評価ではなく、多面的かつ総合的な視点により評価・選抜を行い、基礎学力及び論理的思考力を有している優秀な学生を確保することを目的とする制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 30人 |
| 出願期間 | 2026年10月1日(木)〜10月15日(木)郵送必着 |
| 試験日・会場 | 2026年10月24日(土)坂戸キャンパス |
| 合格発表 | 2026年11月2日(月)14時 本学公式ホームページ |
| 入学手続期限 | 2026年11月13日(金) |
当日の時間割は、集合9時30分、10時〜11時30分に小論文・基礎能力テスト、11時30分〜12時30分が休憩、12時30分から面接です。
配点は200点
| 科目 | 配点 | 内容 |
|---|---|---|
| 基礎能力テスト | 100点 | 高等学校卒業相当の基礎的な知識問題(一般常識および教養問題)に対して解答する |
| 小論文 | 50点 | アドミッションポリシーに関連した課題に対して400字以上600字以内で論じる |
| 面接 | 50点 | 出願申請書等の資料と、面接における質疑応答を通して、表現力や課題理解力、他者との対話力や協調性等を評価 |
調査書については、「歯学部への適性、主体的に学ぶという観点を評価し、面接の評価の参考にします」とされています。単独の配点はありません。
最大配点は基礎能力テストの100点です。しかも「一般常識および教養問題」。理科や数学の専門問題ではなく、高校卒業程度の幅広い知識が問われます。ここを落とすと、小論文と面接で挽回するのは厳しい配点バランスです。
小論文は「アドミッションポリシー」から
要項がそう書いている以上、歯学科のアドミッションポリシーを読み込むのが最短の対策です。要項に載っている内容を見てみます。
歯学科では、歯科医学を学ぶことに対して強い意欲を持つ次のような人材を求めている。
1.入学前に身に付けておくことが望ましい資質・能力 ① 知識・技能 歯科医学学修に必要な基礎学力を有している。特に数学・自然科学・生命科学関連科目を履修していることが望ましい。国際未来社会で活躍する歯科医師となるために必要な基礎的英語学力(CEFR A2レベル以上)を有する。 ② 思考力・判断力・表現力 自分の考えを明確に説明でき、他人の考えを聞き深く理解する意欲と能力を有する。 ③ 主体性・協働性 豊かな人間性と協調性を有し周囲との良好な人間関係を保つことができる。
2.意欲・関心 次に掲げる項目のいずれかに該当していること。● 医療人として必要な高い倫理観を有し、探究心と広い視野・深い分析的思考を持つ…
ここに出てくるキーワードが、そのまま出題の材料になりうる、と考えてください。
- 他人の考えを聞き深く理解する意欲と能力…対話、傾聴、患者とのコミュニケーション
- 高い倫理観…医療倫理、インフォームド・コンセント、守秘義務
- 探究心と広い視野・深い分析的思考…なぜそうなるのかを考える姿勢
- 協調性・良好な人間関係…チーム医療
準備の仕方はこうです。
- アドミッションポリシーの各項目を1行ずつ書き出す
- それぞれについて「なぜ歯科医師にそれが必要か」を自分の言葉で200字書く
- 自分の経験を1つずつ結びつける。部活でのチームワーク、人の話を聞いた経験、探究で粘った経験
- 400〜600字の答案に組み立てる練習をする。主張1つ・理由2つ・具体例1つで収まる分量です
抽象的なきれいごとで終わらせないことが大事です。「協調性が大切だと思います」ではなく、自分がどこで協調性を発揮したかまで書いてください。面接でも同じことを聞かれます。
書き方はテーマ型小論文の書き方、400〜600字の構成は小論文の段落構成を見てください。
浦安キャンパスの総合型選抜(AO)
対象は外国語学部(日本語学科・英米語学科・中国語学科)、経済学部(経済学科)、不動産学部(不動産学科)、ホスピタリティ・ツーリズム学部(観光専攻・グローバル・マネジメント専攻)、保健医療学部(口腔保健学科)です。
日程はA〜Fの6回
| 日程 | 願書受付期間(郵送必着) | 試験日 | 合格発表日時 | 入学手続期限 |
|---|---|---|---|---|
| A日程 | 2026年9月1日〜9月14日 | 2026年9月27日(日) | 2026年11月1日(日)9時 | 2026年11月19日(木) |
| B日程 | 2026年9月21日〜10月2日 | 2026年10月17日(土) | 2026年11月1日(日)9時 | 2026年11月19日(木) |
| C日程 | 2026年9月30日〜10月9日 | 2026年10月25日(日) | 2026年11月1日(日)9時 | 2026年11月19日(木) |
| D日程 | 2026年10月26日〜11月4日 | 2026年11月15日(日) | 2026年11月20日(金)13時 | 2026年12月10日(木) |
| E日程 | 2026年11月23日〜12月2日 | 2026年12月13日(日) | 2026年12月18日(金)13時 | 2027年1月8日(金) |
| F日程 | 2027年2月22日〜3月3日 | 2027年3月13日(土) | 2027年3月16日(火)13時 | 2027年3月23日(火) |
試験会場はすべて浦安キャンパス。募集人員はA〜F日程の合計で示されています。
A・B・C日程は、試験日が違っても合格発表がそろって11月1日です。9月27日に受けても結果は5週間後になります。
出願条件は「各学科のアドミッション・ポリシーを十分に理解し、本学での勉学を強く希望し、第一志望として入学を志し、合格後の入学を確約できる者」。専願です。
さらに、ホスピタリティ・ツーリズム学科グローバル・マネジメント専攻を受験する人は、2025年度から2026年度の英語検定試験でCEFR B1以上を取得していることが条件になります。
試験科目は学科で違う
① 分析力テスト(日本語学科・英米語学科・中国語学科・経済学科・不動産学科・口腔保健学科)
図表や小論文の資料を読み、理解し考えたことを記述する問題が出題されます。
9時30分〜10時30分、記述式、100点。名前は「分析力テスト」ですが、中身は資料読み取り型の小論文に近いと読めます。図表とテキストの両方が出て、それを読んで考えたことを記述する形式です。
対策は、グラフや表から事実を拾い、そこから言えることを書く練習です。資料型の小論文の書き方は資料・グラフ型の小論文が使えます。
② 英語力確認テスト(ホスピタリティ・ツーリズム学科観光専攻)
英文のみで構成され、マークシート方式で解答します。9時30分〜10時5分。
なお、2025年度から2026年度の英語検定試験でCEFR A2以上を取得している人は、この英語力確認テストが免除されます。
③ 思考力・判断力テスト(ホスピタリティ・ツーリズム学科グローバル・マネジメント専攻)
30分の英語の動画(字幕なし)を視聴した後で、小論文を含めた複数の問題に記述式で解答します。
字幕なしの英語動画を30分。そこから小論文を含む問題に記述で答えます。リスニングと小論文が一体になった、かなり珍しい形式です。
出願条件でCEFR B1以上が求められている理由がここにあります。B1レベルの英語を30分聞き続けて、内容を日本語で論じられるかが問われます。
対策としては、英語のドキュメンタリーやニュース動画を字幕なしで見て、日本語でメモを取り、あとで要約する練習が直結します。TEDやBBC Learning Englishのような素材が使えます。聞きながら日本語でメモを取るという動作に慣れておいてください。
なお、国際バカロレア資格の取得にあたり所定のカリキュラムをすべて英語で履修している場合は、この思考力・判断力テストが免除されます。
④ 面接(全学科)
質疑応答を通じて、他人の考えを理解する能力、論理的思考に基づく対話を行う能力等を評価します。
11時から、段階評価。志願者数に応じてグループ面接になる場合があると注記されています。
⑤ 英語力診断テスト(英米語学科のみ・20点)
面接に引き続き英語短文を音読し、その文章の内容について質疑応答を行います。なお、英語力診断テストの質疑応答は英語で行う場合があります。
英米語学科だけ、面接のあとに音読と質疑応答があります。英語で答える可能性があると明記されているので、想定問答を英語で用意しておいてください。
総合型選抜(クリエイティブ入試)
浦安キャンパスには、もうひとつ総合型選抜があります。
本入学試験は、本学を第一志望として入学を志す者で、画一的な学力による評価ではなく、多面的かつ総合的な視点により評価・選抜を行い、論理的な思考力、情報を的確に伝達する能力、コミュニケーション能力を有している優秀な学生を確保することを目的とする制度です。
- 願書受付は2026年9月30日(水)〜10月9日(金)郵送必着、試験日は10月25日(日)浦安キャンパス、合格発表11月1日(日)9時、入学手続期限11月19日(木)
- 試験は調査書(段階評価・書類審査)、9時30分からプレゼンテーション(段階評価)、面接(段階評価)
筆記試験がありません。プレゼンテーションと面接だけです。書くのが苦手で、話すほうが得意な人にはこちらが向きます。募集人員は学科ごとに数名なので、要項で確認してください。
プレゼンの組み立てはプレゼンテーション型入試の対策を参考にしてください。
どこから手をつけるか
- どのキャンパス・どの学科かで、準備がまったく違うことを先に確認する
- 歯学部なら、まずアドミッションポリシーを印刷する。小論文の出題範囲です
- 歯学部は基礎能力テスト100点への対策を軽視しない。一般常識と教養問題です
- 浦安の分析力テストは、図表を読んで記述する練習を。100点の記述式です
- GMM志望なら、字幕なしの英語動画を30分見る練習を今日から始める
- 英米語学科志望なら、英語で自己紹介と志望理由を言えるようにしておく
- 書くより話すほうが得意なら、クリエイティブ入試という選択肢がある
まとめ
- 明海大学は坂戸キャンパス(埼玉県坂戸市)に歯学部、浦安キャンパス(千葉県浦安市)にそのほかの5学部があり、総合型選抜の中身が別物です
- 歯学部の総合型選抜(AO)は専願で募集人員30人。小論文50点・基礎能力テスト100点・面接50点の計200点です
- 歯学部の小論文は「アドミッションポリシーに関連した課題に対して400字以上600字以内」。出題範囲が要項に明示されています
- 基礎能力テスト(100点)は高等学校卒業相当の一般常識および教養問題。最大配点です
- 浦安キャンパスの総合型選抜(AO)はA〜F日程の6回。すべて専願です
- 分析力テストは「図表や小論文の資料を読み、理解し考えたことを記述する問題」で100点・記述式(日本語・英米語・中国語・経済・不動産・口腔保健)
- グローバル・マネジメント専攻の思考力・判断力テストは、30分の英語の動画(字幕なし)を見てから小論文を含む問題に記述で答えます。出願条件はCEFR B1以上です
- 英米語学科は面接のあとに英語短文の音読と質疑応答(20点)。質疑応答が英語になる場合があります
- クリエイティブ入試は筆記なしで、調査書・プレゼンテーション・面接で選考されます
埼玉の私立大学は文教大学、東京国際大学、城西大学、日本栄養大学、駿河台大学、日本工業大学、埼玉工業大学、浦和大学、日本医療科学大学、日本薬科大学、武蔵野学院大学、共栄大学、ものつくり大学、埼玉学園大学、尚美学園大学、人間総合科学大学、平成国際大学、西武文理大学、十文字学園女子大学、東邦音楽大学、聖学院大学、東都大学、日本保健医療大学、埼玉医科大学の記事にもあります。総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。