小論文キャンパス
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埼玉医科大学 保健医療学部の総合型選抜。「小論文」は国語・図表・英語の3部構成

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埼玉医科大学 保健医療学部の総合型選抜を2027年度の入試情報から整理しました。小論文は基礎学力試験の選択科目で、物理・化学・生物・数学・英語と並んで2科目のうち1つに選べます。ただし中身は国語の読解と図表の読み取りに英文読解まで入った3部構成。問題と出題の意図が公開されています。

埼玉医科大学 保健医療学部(日高キャンパス=埼玉県日高市)の総合型選抜には、小論文が「選べる科目」として用意されています。

次の科目群から2科目を選択すること。 ・物理(物理基礎)・化学(化学基礎)・生物(生物基礎)・数学(数学Ⅰ/Ⅱ)・英語(英語コミュニケーションⅠ/Ⅱ)・小論文(和文解読、図表問題)

物理や化学と同じ枠で、50点。2科目で80分です。

ただし、公開されている過去問と出題の意図を読むと、この「小論文」はかなり特殊です。大問3つのうち、3番目は英文読解なのです。

  • 総合型選抜はⅠ・Ⅱ・Ⅲの3回。Ⅰだけ1次選考と2次選考の二段階です
  • 基礎学力試験は6科目から2科目選択、50点×2、80分。解答形式は全て記述式
  • 小論文の問題・解答例・出題の意図が、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲとも公開されています
  • 総合型選抜Ⅰは併願可(ただし看護学科は専願)。Ⅱ・Ⅲは専願です
  • 医学部に総合型選抜はありません(保健医療学部のみ)

この記事は、埼玉医科大学が公開している総合型選抜(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)のページ、過去問題のページ、2026年度 総合型選抜Ⅰ 小論文の問題と出題の意図をもとに、2026年9月21日時点の情報で書いています。出願の前に必ず最新の学生募集要項を確認してください。

学科と募集人員

総合型選抜を実施するのは保健医療学部だけです。医学部は学校推薦型選抜・帰国生選抜・一般選抜・共通テスト利用選抜で、総合型選抜はありません。

学科 募集人員(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ合計)
看護学科 15名
臨床検査学科 10名
臨床工学科 7名
理学療法学科 13名

総合型選抜Ⅰは専願・併願の両方を受け付けます。ただし看護学科は専願に限るという条件つきです。総合型選抜Ⅱ・Ⅲは専願。

出願要件にはこう書かれています。

本学保健医療学部のアドミッション・ポリシーを理解し、入学を強く希望する者。なお、総合型選抜Ⅰ(専願者)、総合型選抜Ⅱ、総合型選抜Ⅲを志願する者は、合格した場合には入学を確約できる者に限る。

臨床検査・臨床工学・理学療法を志望する人は、Ⅰなら併願できます。他大学と並行したいなら、Ⅰ一択になります。

日程

区分 出願期間 試験日 合格発表 入学手続期間
Ⅰ 2026年9月7日〜9月18日23:59(Web出願)/出願書類は9月19日(土)郵送必着 【1次】2026年9月26日(土)/【2次】書類審査 1次結果10月2日(金)16:00/最終合格11月2日(月)14:00 2026年11月5日〜11月12日
Ⅱ 2026年10月10日〜10月24日(書類必着) 2026年10月31日(土) 2026年11月4日(水)個別郵送 2026年11月5日〜11月12日
Ⅲ 2027年2月8日〜2月23日(書類必着) 2027年2月27日(土) 2027年3月3日(水)個別郵送 2027年3月5日〜3月12日

Ⅰだけ二段階です。1次選考が当日の試験と面接、2次選考は書類審査(出願時の提出書類をもとに審査)。新たに何かを出すわけではありませんが、最終合格は11月2日まで出ません。

Ⅰの出願はUCAROからのWeb出願に加えて書類の郵送が必要です。Ⅱ・Ⅲは書類をすべて郵送します。

試験会場は埼玉医科大学日高キャンパス 保健医療学部棟です。

試験内容 — 2科目選択と面接

科目 内容 時間 配点
基礎学力試験 物理(物理基礎)/化学(化学基礎)/生物(生物基礎)/数学(数学Ⅰ・Ⅱ)/英語(英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ)/小論文(和文解読、図表問題)から2科目選択 10時30分〜11時50分(80分) 50点×2科目
面接 個人面接 12時30分〜(15分程度) 段階的評価

大学の説明はこうです。

基礎学力試験では高等学校で学ぶ基礎的な学力が備わっているかを評価します。なお、解答形式は全て記述式です。

面接では入学希望理由書、入学後の学修と目標、調査書の内容を勘案しつつ、医療人を志すものとして必要とされる「思考力・判断力・表現力等」及び「主体性を持ち多様な人々と協働しつつ学習する態度」が備わっているかを多面的・総合的に評価します。

マークシートではありません。全問記述式です。

そして面接で使われるのは、入学希望理由書と入学後の学修と目標という2つの書類。志望理由だけでなく、入学後に何をどう学ぶかを別立てで書かされるのが特徴です。

「小論文」の正体は3部構成の総合問題

ここがいちばん大事なところです。科目名は「小論文(和文解読、図表問題)」ですが、600字や800字を書く形式ではありません。

大学が公開している出題の意図を、3回分並べてみます。

総合型選抜Ⅰ(2026年度)

1 アルコール発酵の歴史に関わる内容の文章を題材について、漢字の読み書き、文章からの正しい情報の読み取り、文章の内容や筆者の意図の正確な読み取りなどについて、記述式問題で問う。 2 問題文と図の理解について、自分の考えを文章として表現しそれが正確に伝わるか、文章や図から数学的観点に立った理解を数式として表現できるかなどについて、記述式問題として問う。 3 英文を読み、語彙力、文法力、読解力、文脈を理解する基礎学力が身についているかを測る。英文の内容に即して計算をする基礎的な計算力を問う問題も含まれる。

総合型選抜Ⅱ(2026年度)

1 小・中学生の給食の食育を題材に、漢字の読み書き、語彙の意味、文章内容の理解も含め、総合的な国語力を問う。文章を読解し、自分の考えを表現する基礎的な能力についても評価する。 2 年齢や性別でみた身長・体重の平均値および肥満傾向児及び痩身傾向児の割合を示した図を読み解き、平均値や割合からいえることを指定字数内で説明する能力を問う。 3 英会話文を読み、語彙力、文法力、読解力、文脈を理解する基礎学力が身についているかを測る。

総合型選抜Ⅲ(2026年度)

□1 漢字の読み書きも含め、総合的な国語力を問う。また、文章全体の要旨を理解し、字数の制限や国語のきまりに沿って、自分の考えを論理的に述べる力を問う。 □2 グラフを読み取り、特徴を比較・分析する力を問う。また、字数の制限や国語のきまりに沿って、自分の考えを論理的に述べる力を問う。 □3 英文を読み、語彙力、文法力、読解力、文脈を理解する基礎学力が身についているかを測る。英文の内容に即して計算をする基礎的な計算力を問う問題も含まれる。

3回とも同じ構成です。

  1. 国語(漢字の読み書き+読解+指定字数の記述)
  2. 図表(グラフや図を読んで、指定字数で説明。数式で答える問題も)
  3. 英語(英文または英会話文の読解+計算)

「小論文」を選ぶと、英語も国語も図表も出てくる。この事実を知らずに「書くのが得意だから小論文で」と選ぶと、当日3番目の大問で固まります。

総合型選抜Ⅰの実際の問題構成

2026年度の問題PDFを見ると、注意事項にこうあります。

  1. 解答を書く前に、志望学科・受験番号・氏名を解答用紙1、2、3それぞれの所定の欄に記入すること。
  2. 1 の解答は解答用紙1に、2 の解答は解答用紙2に、3 の解答は解答用紙3に書くこと。
  3. 解答はすべて横書きで書くこと。
  4. 下書きには問題用紙の余白を利用すること。

解答用紙が3枚に分かれています。そして大問1(アルコール発酵を扱った文章)の設問は、こうでした。

  • 問1 本文中の下線の語句を漢字で書きなさい
  • 問2 本文中の下線の漢字の読み方をひらがなで書きなさい
  • 問3 「アルコール度数が35度」のお酒200mLの中にエチルアルコールは何mL含まれているか。求めるための式と解を示しなさい
  • 問4 下線のうち安全性が確認されたものをすべて〇で囲みなさい
  • 問5 発酵とふはいの違いについて、本文を参考に50字以内で説明しなさい
  • 問6 酒造りの工程について、本文を参考に50字以内で説明しなさい

漢字、計算、選択、50字記述。いわゆる小論文の設問はひとつもありません。国語の総合問題に近いと考えるのが正確です。

対策はどう立てるか

まず「小論文」を選ぶかどうか

他の5科目(物理・化学・生物・数学・英語)と比べて選ぶものです。理科や数学が得意なら、そちらのほうが得点しやすいことは十分あります。

小論文を選ぶ人に向いているのは、こういうタイプです。

  • 理科の特定分野に自信がないが、国語の読解は安定している
  • 図表を読むのが苦にならない
  • 英語が極端に苦手ではない(大問3が英語なので、ここを捨てると3分の1を失います)

逆に、「文章を書くのが好きだから」という理由だけで選ぶのは危険です。長文を書く問題ではありません。

選ぶと決めたら

  1. 過去問を3回分そろえる。Ⅰ・Ⅱ・Ⅲとも問題・解答例・出題の意図が公開されています。解答例があるのは大きいので、自分の答案と比べてください
  2. 漢字の読み書きを戻す。3回とも「漢字の読み書き」が最初に挙げられています。取りこぼすのがいちばんもったいない配点です
  3. 50字以内の説明を練習する。「発酵とふはいの違い」のような、本文の情報を整理して短くまとめる問題です。長く書く練習より、削る練習が効きます
  4. 図表から言えることを字数内で書く練習。Ⅱでは身長・体重の平均値と肥満傾向児・痩身傾向児の割合の図が出ました。厚生労働省や文部科学省の統計グラフで練習できます
  5. 英文の計算問題に慣れる。「英文の内容に即して計算をする基礎的な計算力」と明記されています。英語の文章中の数字を拾って計算する形です
  6. 時間配分。80分で2科目なので、小論文に使えるのは実質40分前後。大問3つを40分で回す想定で練習してください

図表を読む練習は資料・グラフ型の小論文、要約と字数調整は課題文の要約と小論文の字数調整が使えます。医療系のテーマの押さえ方は看護学部の小論文対策とリハビリ・医療技術系の小論文対策を参考にしてください。

書類と面接

面接で使われるのは入学希望理由書と入学後の学修と目標、そして調査書です。出願時必要書類は、志望学科と選抜区分ごとにPDFが分かれているので、自分の組み合わせのものをダウンロードしてください。

「入学後の学修と目標」が独立した書類になっているのがポイントです。志望理由と、入学後の計画を分けて書く必要があります。

  • 入学希望理由書…なぜこの大学のこの学科か。医療職を目指す動機
  • 入学後の学修と目標…何を、どの順で学び、卒業までに何を身につけるか

面接は15分程度の個人面接で、評価は段階的評価です。点数ではなく段階でつけられます。

書き方は志望理由書の書き方 完全ガイドを見てください。

どこから手をつけるか

  1. Ⅰで受けるかどうかを決める。併願したいならⅠ一択(看護学科は専願のみ)
  2. 2科目の組み合わせを決める。小論文は6科目のうちの1つです
  3. 小論文を選ぶなら、公開されている過去問を3回分解く。解答例と出題の意図まで公開されています
  4. 大問3が英語であることを前提に準備する
  5. 50字以内の記述と、図表の説明を繰り返し練習する
  6. 「入学希望理由書」と「入学後の学修と目標」を書き分ける

まとめ

  • 埼玉医科大学で総合型選抜を実施するのは保健医療学部だけ。医学部にはありません
  • 総合型選抜はⅠ・Ⅱ・Ⅲの3回。Ⅰだけ1次選考(当日試験)と2次選考(書類審査)の二段階です
  • 総合型選抜Ⅰは併願可(看護学科は専願に限る)。Ⅱ・Ⅲは専願です
  • 基礎学力試験は物理・化学・生物・数学・英語・小論文から2科目選択。50点×2科目、80分、全問記述式です
  • 「小論文(和文解読、図表問題)」の中身は3部構成で、1が国語、2が図表、3が英文読解。出題の意図に3回分とも明記されています
  • 大問1は漢字の読み書き、計算、50字以内の記述など。長文を書く形式ではありません
  • 問題・解答例・出題の意図がⅠ・Ⅱ・Ⅲとも公開されています
  • 面接は15分程度・段階的評価。入学希望理由書と「入学後の学修と目標」が材料になります

埼玉の私立大学は文教大学、東京国際大学、城西大学、日本栄養大学、駿河台大学、日本工業大学、埼玉工業大学、浦和大学、日本医療科学大学、日本薬科大学、武蔵野学院大学、共栄大学、ものつくり大学、埼玉学園大学、尚美学園大学、人間総合科学大学、平成国際大学、西武文理大学、十文字学園女子大学、東邦音楽大学、聖学院大学、東都大学、日本保健医療大学、明海大学の記事にもあります。総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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