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日本薬科大学の総合型選抜。小論文も学科試験もなく、AI学習を修了すると出願できる

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日本薬科大学の総合型選抜を2027年度の学生募集要項から整理しました。面接50点と自己PRシート・調査書50点だけで、小論文も学科試験もありません。AI学習プログラム型は無料のAI学習を修了して認定テストに全部合格することが出願資格で、合格すると初年度の学費が75万円下がります。

日本薬科大学(薬学部はさいたまキャンパス=埼玉県北足立郡伊奈町、医療ビジネス薬科学科はお茶の水キャンパスとさいたまキャンパス)の総合型選抜には、小論文も学科試験もありません。

配点は面接50点と、自己PRシート・調査書50点の100点だけです。

そのうえで、この大学には「AI学習プログラム型」という珍しい方式があります。無料のAI学習プログラムを修了して、指定された修得認定テストに全部合格することが出願資格になっている方式です。そして合格すると、初年度の学費が一般生より75万円下がります。

  • 総合型選抜は面接型(Ⅰ期〜Ⅵ期)とAI学習プログラム型(前期・中期・後期)の2つ。どちらも専願制
  • どちらも小論文なし。面接50点+自己PRシート・調査書50点
  • AI学習プログラム型は、AI学習の修了が出願資格。修得チェックは合格するまで何度でも受け直せます
  • オンラインで受験できます(さいたま・お茶の水・オンライン)
  • 出願には出身学校長の推薦が要ります。総合型選抜としては珍しい条件です

この記事は、日本薬科大学が公開している2027年度(令和9年度)学生募集要項(PDF・34頁)、総合型選抜のページ、2027 総合型選抜 AI学習プログラム型ガイド(PDF)をもとに、2026年9月21日時点の情報で書いています。募集人数の表は要項のページ画像で確認しました。出願の前に必ず最新の要項を確認してください。

募集人数は総合型選抜だけで60名(薬学科)

学部・学科 入学定員 面接型 AI学習プログラム型 指定校 教員推薦
薬学部 薬学科 240名 30名 30名 80名 40名
薬科学部 医療ビジネス薬科学科(お茶の水) 90名 8名 8名 25名 10名
薬科学部 医療ビジネス薬科学科(さいたま) 30名 7名 7名 15名 10名

薬学科は定員240名のうち、総合型選抜で60名、学校推薦型選抜で120名。一般選抜と共通テスト利用を合わせても45名です。年内で大半が決まる設計だと理解しておいてください。

お茶の水キャンパスはヘルスケアサイエンス専攻・医療データサイエンス専攻・コスメティックサイエンス専攻、さいたまキャンパスはスポーツメディカルサイエンス専攻・食品サイエンス専攻です。募集人数が専攻のまとまりごとに分かれているので、出願先の確認が要ります。

薬学科のコース(健康薬学コース・日本漢方薬学コース・医療薬学コース)は入学後の4年次に選びます。出願時点で決める必要はありません。

選考は面接50点と書類50点だけ

面接型もAI学習プログラム型も、選考方法は同じです。

科目 配点 審査内容
面接 50点 本学を志望する理由、高校生活でのことなどの質疑応答
自己PRシート・調査書 50点 出願時に提出した書類での審査

当日の流れは、9時30分に試験場集合、9時40分から受験上の注意、10時から面接です。面接が終われば、その日は終わりです。

要項には「本試験は学力のほか、書類や志望動機などで学ぶ力を総合的に評価・判断します」とあります。

書類が半分を占めるということ

小論文がない入試では、書いたものの比重がむしろ上がります。この大学では、自己PRシートと調査書で50点。面接と同じ重さです。

自己PRシートのフォーマットはWeb出願ページからダウンロードします。出願はWebで完了させたあと、調査書等・自己PRシート・その他PRしたい取得資格等(コピー可)を郵送します。

「その他PRしたい取得資格等」が任意で出せるのもポイントです。出せるものがあるなら出してください。とくに医療ビジネス薬科学科は、日商簿記検定2級以上、実用英語技能検定2級以上、ITパスポート、TOEIC 400点以上などの資格を持っていると学費の一部が減免されます(出願時に取得資格欄に記入し、資格証明書のコピーを同封)。評価と学費の両方に効きます。

自己PRシートの書き方は自己PRの書き方、面接で聞かれる志望理由の整理は志望理由書の書き方 完全ガイドを見てください。小論文がないぶん、面接で口に出して説明できるところまで持っていくのが対策になります。

オンラインで受けられる

試験会場はさいたま・お茶の水・オンラインの3つ。オンラインを選ぶと、WebEXかZOOMを使って自宅や学校から受けられます。出願締切後に、使用アプリケーションと試験室のURLが通知されます。

要項には「試験内容、時間割は対面と同じです」と書かれています。遠方の人にはそのまま使える選択肢です。

AI学習プログラム型 — 学習の修了が出願資格

ここがこの大学のいちばん変わっているところです。

AI学習プログラム型のガイドは、制度をこう説明しています。

AIが理解度を分析し、苦手を補いながら指定単元を学習。修得すると出願できる総合型選抜です。

要項の出願資格(5)はこうです。

上記に該当する者で、本学が指定する単元学習を期間内に修了し、すべての修得認定テストに合格した者。

つまり、AI学習を終えていないと出願できません。

流れと期限

  1. AI学習プログラムに申し込む…受講は無料。申込期限は2026年12月3日(木)16時
  2. 自分のペースでAI学習…学習期限は2026年12月15日(火)16時。修得チェックは修得済みになるまで、繰り返しチャレンジOK
  3. 出願&選考…試験は面接
  4. 合否発表…ネットで確認

薬学科では化学コースか生物コースのどちらか1つを申込時に選択します。申込後の変更はできません。

出願期間は前期が2026年9月1日〜9月18日、中期が10月1日〜10月28日、後期が11月10日〜12月16日。試験日は前期9月26日(土)、中期11月1日(日)、後期12月20日(日)です。

「落ちない試験」ではない

修得認定テストは何度でも受け直せます。だからテストそのもので落ちることは、基本的にありません。時間をかけて全部合格すれば、出願資格は手に入ります。

ただし出願したあとは、面接50点と書類50点の勝負です。AI学習は入口を開けるだけで、合否はそこから決まります。ガイドが「評定より『意欲』を評価」と書いているとおり、評定平均の条件はありませんが、そのぶん面接と自己PRシートで見られます。

そして期限が固いのが実務上いちばんの注意点です。申込が12月3日16時、学習修了が12月15日16時。前期(9月18日締切)で出願したいなら、夏のうちに申し込んで終わらせておく必要があります。思い立ってから始めて間に合うのは、後期だけです。

合格した時点で学費が下がる

この大学の総合型選抜は、合格者の学納金区分が最初から決まっています。

  • AI学習プログラム型の合格者は初年度「特待生S」(医療ビジネス薬科学科は「特別奨学生S」)
  • 面接型の合格者は初年度「特待生A」(同じく「特別奨学生A」)

薬学部 薬学科の学納金はこうです。入学金30万円・教育実習費20万円・施設充実費30万円は共通で、授業料だけが変わります。

区分 初年度合計 2年次以降
一般生 230万円 200万円
特待生S 155万円 125万円
特待生A 180万円 150万円
特待生B 200万円 170万円

薬科学部 医療ビジネス薬科学科は、入学金30万円・教育実習費10万円・施設充実費10万円が共通です。

区分 初年度合計 2年次以降
一般生 160万円 130万円
特別奨学生S 105万円 75万円
特別奨学生A 120万円 120万円
特別奨学生B 130万円 130万円

AI学習プログラム型で合格すると、薬学科なら初年度が155万円。一般生の230万円と比べて75万円下がります。面接型なら180万円で、50万円下がります。

2年次以降は成績による再選抜があるので、この区分が4年間(薬学科は6年間)そのまま続くとはかぎりません。入学後に維持できるかどうかは自分次第です。

なお、学校推薦型選抜(教員推薦)や総合型選抜(面接型)で合格して入学手続を終えた人も、チャレンジ選抜で特待生・特別奨学生のランクアップに何度でも挑戦できます。各試験ごとに検定料は必要ですが、5,000円の検定料免除の特典があります。

見落としやすいところ

  • 出願には出身学校長の推薦が必要です。総合型選抜でここを求める大学は多くありません。担任の先生に早めに相談してください。原則として、既卒者(卒業・修了3年未満)で予備校・学習塾に在籍中の場合は、予備校長・代表(塾長)の推薦も認められます
  • 検定料は35,000円ですが、Web出願だと30,000円になります
  • 合格通知は郵送されません。合格発表ページからダウンロードします。電話や電子メールでの問い合わせには応じない、と明記されています
  • 複数回受験しても調査書の提出は一度だけです
  • 兄弟・姉妹が在学・卒業している場合などの優待割引制度があります。出願する前に必ず申し出る必要があり、入学後の申請は一切受け付けません
  • 要項には「本学では医療に関わる大学である事を強く認識してもらうために、大学構内およびその周辺では禁煙」とあります
  • 障がい・疾病・怪我等で配慮を希望する場合は、入学検定料を払い込む前にアドミッションオフィスへ相談してください。配慮申請で判定が不利になることはない、と明記されています

どこから手をつけるか

  1. AI学習プログラム型を使うか決める。使うなら申込期限(12月3日16時)と学習期限(12月15日16時)から逆算します。前期に出願したいなら夏のうちです
  2. 化学コースか生物コースかを決める。申込後は変更できません。自分が続けやすいほうを選んでください
  3. 学校長の推薦をもらう段取りを先に立てる。ここが遅れると期の選択肢が減ります
  4. 自己PRシートに時間をかける。50点あります。小論文がない入試では、書類が実質的な筆記試験です
  5. 面接で話す内容を、声に出して練習する。配点の半分です。志望理由と高校生活の2本柱で聞かれます
  6. 会場をどこにするか決める。オンラインでも内容は同じです。移動に疲れるより、落ち着ける場所を選んでください

まとめ

  • 日本薬科大学の総合型選抜は面接型(Ⅰ期〜Ⅵ期)とAI学習プログラム型(前期・中期・後期)の2つ。どちらも専願制です
  • 小論文も学科試験もありません。配点は面接50点+自己PRシート・調査書50点
  • AI学習プログラム型は、無料のAI学習を修了して修得認定テストに全部合格することが出願資格。修得チェックは合格するまで繰り返せますが、申込は2026年12月3日16時、学習修了は12月15日16時が期限です
  • 薬学科は化学コースか生物コースを申込時に選択し、あとから変更できません
  • 合格者の学納金区分が決まっています。AI学習プログラム型は「特待生S」(薬学科の初年度155万円)、面接型は「特待生A」(180万円)。一般生は230万円です
  • 出願には出身学校長の推薦が必要です。既卒で予備校・学習塾に在籍中の場合は塾長等の推薦も認められます
  • 会場はさいたま・お茶の水・オンライン。オンラインでも試験内容と時間割は同じです
  • 検定料はWeb出願で35,000円が30,000円になります
  • 合格・入学手続のあとも、チャレンジ選抜で特待生のランクアップに何度でも挑戦できます

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