北海商科大学の総合型選抜。小論文は80分800字、テーマ分野が要項に書いてある
北海商科大学の総合型選抜は、小論文とプレゼンテーションの選択制です。小論文は「国際化が進む現代の日本経済に関する時事的なテーマ」を80分800字以内。プレゼンのテーマ6本も要項で公開されています。配点比率も明記。
北海商科大学(北海道札幌市豊平区)の総合型選抜は、小論文とプレゼンテーションのどちらかを選んで受けます。そして、要項に小論文のテーマ分野が書かれています。
⑸ 小論文は「国際化が進む現代の日本経済に関する時事的なテーマ」について問題を一題出題します。その際、資料活用の技能(資料やデータ等を読み取り、活用する能力等)を問います。試験時間は80分間です。800字以内で論述してください。
分野・出題数・問われる力・時間・字数が、この1文にすべて入っています。
出典:北海商科大学「令和9年度 入学者選抜要項 Ⅴ.総合型選抜要項」(https://hokkai-oc.com/web_entry/PDF/division/06_5_sougou2027.pdf )、「総合型選抜〔Ⅰ期〕〔Ⅱ期〕」(https://www.hokkai.ac.jp/nyugaku/nyugaku01-15/ )。2026年9月22日に確認しました。
配点比率も公開されている
北海商科大学は商学部(商学科・観光産業学科)だけの大学で、入学定員は180名です。総合型選抜の募集人員はⅠ期30名、Ⅱ期5名。専願制です。
判定の内訳は要項に明記されています。
| 評価項目 | 比率 |
|---|---|
| 書類審査 | 20% |
| 個人面接(口頭試問を含む) | 30% |
| 自己推薦 | 20% |
| 小論文またはプレゼンテーション | 30% |
書くかプレゼンするかで30%、面接で30%。残り40%は書類(調査書と自己推薦書)です。当日の出来だけで決まる入試ではありません。
書類審査の中身も説明されています。
⑵ 書類審査は、調査書の記載内容に沿って行い、調査書に記載された学習成績、資格・検定、校内・校外活動の実績について、本学が定める基準により点数化して評価します。
調査書が点数化されると明言されています。
小論文の準備は「日本経済の時事」と「資料の読み取り」
要項の1文を分解すると、準備すべきものがはっきりします。
- 分野は「国際化が進む現代の日本経済」。円安・円高、輸出入、インバウンド、人手不足と外国人労働者、サプライチェーン、といった話題が射程に入ります
- 「時事的なテーマ」。つまり過去の出来事ではなく、いま新聞に載っていることです
- 「資料活用の技能(資料やデータ等を読み取り、活用する能力等)」。グラフや統計表がついてくると考えるのが自然です
- 一題のみ、80分、800字以内
80分で800字は、字数のわりに時間がたっぷりあります。これは資料を読む時間が要るということの裏返しです。読んで、数字を拾って、そこから論を立てる。書く速さより読み取りの正確さが問われます。
資料つき問題の解き方はグラフ・資料型小論文の書き方、字数と時間の配分は小論文の字数と時間配分にまとめています。
観光産業学科を志望する人も、小論文の分野は同じ「日本経済」です。観光の話に寄せて出題されるとは書かれていないので、経済のニュースを押さえておくのが安全です。
プレゼンテーションのテーマは6本とも公開
小論文のかわりにプレゼンテーションを選ぶこともできます。こちらはテーマが事前に公開されています。
これら3つのテーマから1つ選び、10分間でプレゼンテーションを行ってください。なお、プレゼンテーション終了後に意見交換(5分程度)を実施します。
Ⅰ期のテーマ
①「北海道の経済活動(商品・サービス・企業の社会貢献活動など)が国際社会に与える影響(またはその可能性)について自分の考えを発表してください」 ②「北海道の観光資源(観光の目玉となるスポット・体験・行事など)の魅力を訪日外国人に、より広くアピールする方法や事例について自分の考えを発表してください」 ③「異文化体験・異文化交流が社会にもたらす効果について自分の考えを発表してください」
Ⅱ期のテーマ
①「経済の活性化という点から、あなたが注目する北海道の企業の活動(商品・サービス・その他社会貢献活動など)について紹介してください」 ②「あなたが訪日外国人に紹介したい、北海道の観光資源(観光の目玉となるスポット・体験・行事など)について紹介してください」 ③「あなたがこれまでに経験した異文化体験・異文化交流またはカルチャーショックなどについて紹介してください」
並べると、Ⅰ期とⅡ期で動詞が違うことに気づきます。Ⅰ期は「自分の考えを発表してください」、Ⅱ期は「紹介してください」。Ⅰ期は主張を立てることが求められ、Ⅱ期は対象を選んで説明することが中心になります。同じ3つの柱(北海道の経済/観光資源/異文化)でも、Ⅱ期のほうが具体を語りやすい設計です。
プレゼンの道具は紙とポスターと実物
使える道具にも指定があります。
② プレゼンテーションには以下のものを使用することができます。紙の配布資料(A4片面印刷)、ポスター・実物資料など。 ③ 資料の表紙には、受験生の氏名と高校名を必ず記入してください。 ④ 紙の配布資料(A4片面印刷)は3部印刷し、試験日当日に必ず持参してください。試験前に回収します。 ⑤ ポスター・実物資料などはプレゼンテーション終了後に回収します。
スライド投影の話が出てきません。「口頭による説明を中心に」とあり、使えるのは紙・ポスター・実物です。パソコンを前提にせず、手元で配れるA4の資料を3部用意する形が基本になります。
配布資料は試験前に回収されます。つまり試験官は資料を見ながら10分の発表を聞くということです。話す順番と資料の並び順をそろえておくと伝わりやすくなります。
プレゼン型入試全般の準備はプレゼン型入試の対策を参照してください。
面接は20分。冒頭3分は自己アピール
面接の中身も要項に書かれています。
⑶ 個人面接は、面接時のはじめに3分程度で行う自己アピール(自己推薦書の記述内容に関する口頭説明)、小論文またはプレゼンテーションに関する質疑のほか、商学科・観光産業学科における教育方針を踏まえた自己推薦に関する口頭試問を行い、総合的に評価します。
順番は、
- 自己アピール3分程度(自己推薦書に書いたことを口で説明する)
- 小論文またはプレゼンテーションについての質疑
- 自己推薦に関する口頭試問
面接時間は20分程度、小論文またはプレゼンテーションが終わったあとに行われます。各受験者の面接開始時刻は試験日当日に会場に掲示されます。
注目したいのは2番です。その日に書いた小論文について聞かれます。書きっぱなしにせず、書いた内容と根拠を覚えて面接に臨む必要があります。書いたものを口で説明し直す練習は小論文と面接のつなげ方にまとめています。
1番の自己アピール3分は、自己推薦書をそのまま読むのではなく、口頭で説明する形です。自己推薦書の評価(20%)と面接(30%)の両方に関わるので、自己推薦書は書いた時点で声に出して読める形にしておくのが実務的です。
事前指導に出ないと受験できない
出願資格の最後に、こう書かれています。
⑺ 試験日までに事前指導に参加すること
事前指導への参加が、出願資格そのものになっています。
⑴ 事前指導は、Ⅰ期およびⅡ期のそれぞれにおいて、本学の指定する日時に行い、本学の総合型選抜の趣旨と試験内容(自己推薦・個人面接(口頭試問)・小論文またはプレゼンテーション)の詳細に関する説明と質疑を行います。
つまり試験内容の詳しい説明が事前指導で行われます。この記事で扱っている要項の情報より、さらに踏み込んだ話が聞ける場です。
- Ⅰ期:2026年9月27日(日)または10月17日(土)。どちらか1回に必ず参加(各回の内容は同じ)
- Ⅱ期:2026年12月12日(土)。必ず参加
- 集合13:00〜13:15、開始13:30、所要時間60分程度。持ち物は筆記用具
- 申込は北海商科大学LINE(公式)の「総合型選抜事前指導」から
- 本学受験者本人のみ、1回に限り参加できます
遠方の場合の扱いもあります。
⑵ 事前指導の実施方法は、来学した上での受講を基本としますが、受験者の地理的状況などを考慮して、オンラインの受講形式にも対応します。オンラインの受講形式を希望する受験者は事前指導日の1週間前までに入試係へ相談してください。
1週間前までの相談が条件です。道外や道内遠隔地から受ける人は、日程が決まった時点で連絡しておくのが安全です。
自己推薦書は本人の手書き
出願書類は3点です。
| 書類 | 注意 |
|---|---|
| 願書 | Web出願専用サイトで登録し、検定料の支払い完了後にマイページから印刷。封筒貼付用宛名ラベルも同時に出力 |
| 調査書 | 最終学年の前期分までの学習成績の状況が記載され、学校長が証明し厳封したもの |
| 自己推薦書(様式3) | 本学所定の様式に受験者本人が手書き。鉛筆や消せるボールペンは使用しないでください。「自身の推薦ポイントを明確に記入してください」 |
自己推薦書は手書き指定です。書き直しがきかない前提で、下書きを別紙で完成させてから清書します。書き方は自己PRの書き方を参考にしてください。
検定料は30,000円(別途支払い手数料990円)。市販の角2型封筒に入れ、速達・簡易書留で郵送するか、入試係窓口に持参します。
日程
| Ⅰ期 | Ⅱ期 | |
|---|---|---|
| 募集人員 | 30名 | 5名 |
| 出願期間 | 2026年9月16日(水)〜10月15日(木)16:00必着 | 2026年11月6日(金)〜12月11日(金)16:00必着 |
| 事前指導 | 9月27日(日)または10月17日(土) | 12月12日(土) |
| 試験日 | 2026年10月25日(日) | 2026年12月20日(日) |
| 合格発表 | 11月3日(火・祝)10:00 | 12月25日(金)10:00 |
試験当日は、小論文の集合が8:30〜9:15、試験時間は9:30〜10:50(80分)。プレゼンテーションの受験者は、各自の受験票に記載された試験時間の15分前までに会場へ。会場の開門は8:30です。個人面接は小論文またはプレゼンテーションが終わったあとに行われます。
合格者には、国語・中国語・韓国語・英語をMoodleで学習する大学オリジナル教材の説明文書が合格通知に同封され、入学までに学習課題に取り組むことになります。
どこから手をつけるか
- 小論文かプレゼンかを早めに決める。 配点はどちらも30%で同じ
- 小論文を選ぶなら、日本経済の時事を新聞で追う。 円安、インバウンド、人手不足、貿易など
- 資料つきの問題を80分で解く練習をする。 読み取りに時間を使い、800字以内にまとめる
- プレゼンを選ぶなら、公開された3テーマから1つを決める。 Ⅰ期は「自分の考え」、Ⅱ期は「紹介」
- A4片面の配布資料を3部つくる。 表紙に氏名と高校名。試験前に回収される
- 自己推薦書を手書きで完成させ、3分で口頭説明できるようにする
- 事前指導にLINEから申し込む。 遠方ならオンライン受講を1週間前までに相談
- 書いた小論文の内容を覚えて面接に行く。 その場で質疑がある
まとめ
- 北海商科大学の総合型選抜はⅠ期30名・Ⅱ期5名、専願制。商学部(商学科・観光産業学科)のみの大学です
- 配点は書類審査20%・個人面接30%・自己推薦20%・小論文またはプレゼンテーション30%
- 小論文は「国際化が進む現代の日本経済に関する時事的なテーマ」を一題。資料活用の技能を問い、80分・800字以内
- プレゼンテーションは10分+意見交換5分程度。テーマはⅠ期・Ⅱ期それぞれ3本が要項で公開されています
- プレゼンで使えるのは紙の配布資料(A4片面・3部・試験前に回収)、ポスター、実物資料。資料の表紙に氏名と高校名を書きます
- 個人面接は20分程度。冒頭に3分程度の自己アピール、次に小論文またはプレゼンに関する質疑、そして自己推薦に関する口頭試問
- 事前指導への参加が出願資格です(Ⅰ期は9月27日か10月17日、Ⅱ期は12月12日)。LINEから申込、オンライン受講は1週間前までに相談
- 自己推薦書は本学所定の様式に本人が手書き。鉛筆・消せるボールペンは不可
- 試験日はⅠ期10月25日(日)、Ⅱ期12月20日(日)。検定料は30,000円
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