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札幌大学の総合型選抜。探究活動はプレゼン75点で、原稿の持ち込みができない

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札幌大学の総合型選抜は7区分。探究活動はプレゼンテーション75点(150点満点)で、発表10分・質疑5分、原稿の使用は不可、USBで持参という条件が公開されています。主体性等評価と資格取得点の換算表も全公開。アイヌ文化を学ぶウレシパ選抜もあります。

札幌大学(北海道札幌市)の総合型選抜は7区分あり、そのうち探究活動の条件がかなり細かく公開されています。

・プレゼンテーションは発表10分、質疑応答5分の合計15分で行う。 ・プレゼンテーションで発表する内容はすでに発表会等で発表済みの内容であること。 ・プレゼンテーションソフト(PowerPoint、Keynote、Googleスライド)を用いて発表するものとする。 ・プレゼンテーション時に原稿を用意し使用することは不可とする。 ・当日使用するデータは、USBフラッシュメモリーに保存して必ず持参すること。 ・当日のデータは事前に提出したプレゼンテーション資料と同一のものであること。ただし誤字・脱字等の修正については認める。

原稿を持ち込めない。資料は事前提出したものと同じ。USBで持っていく。ここまで書いてある大学は多くありません。

そしてプレゼンの配点は150点満点中75点。半分です。

出典:札幌大学「自己推薦選抜[探究活動]」(https://www.sapporo-u.ac.jp/prospect/admission/sougou/tankyu-exam.html )、「自己推薦選抜[ダイアローグ]」「自己推薦選抜[ウレシパ選抜]」、「資格・活動点数換算表、主体性評価点数表」(https://www.sapporo-u.ac.jp/prospect/admission/point-list.html )、「入試情報」(https://www.sapporo-u.ac.jp/prospect/admission/index.html )。2026年9月22日に確認しました。

学群は1つ、専攻は8つ

札幌大学は地域共創学群の1学群制です。その中に8つの専攻があります。

経済学/経営学/法学/英語/歴史文化/日本語・日本文化/スポーツ文化/リベラルアーツ

そして特徴的なのが、専攻を決めずに出願できることです。

あらかじめ専攻を決めずに出願する「学群出願」で、2年次から専攻を選択できます!「レイターマッチング」は学びをとおした気づき、発見により専攻を選べる、変えられる制度です。

やりたいことが固まっていなくても出願できる設計になっています。

総合型選抜は7区分

大学は「幅広い出願資格!」として、次の区分を挙げています。

区分 活かすもの
自己推薦選抜[資格] 取得した資格
自己推薦選抜[学校活動・地域活動] 生徒会や部活動、ボランティア等の活動歴
自己推薦選抜[専門学科・総合学科(奨学生)] 職業学科等で取得した資格
自己推薦選抜[探究活動] 探究学習の成果発表
自己推薦選抜[課外活動] 部活動での実績
自己推薦選抜[ウレシパ選抜] アイヌ文化について学び、活動したい
自己推薦選抜[ダイアローグ] 「札大コンピテンシー」を育成し、地域貢献したい

自分が持っているものに合わせて入口を選ぶ形です。以下、書く・話すことが中心になる3区分を詳しく見ていきます。

探究活動:発表会の規模は問われない

出願資格は2つ

【A】全体の学習成績の状況が3.0以上ある者(高等学校卒業程度認定試験合格者等は、調査書の全体の学習成績の状況を3.6として換算) 【B】学校内での発表会や他校との合同発表会、外部機関が主催する大会やコンテスト等で発表を行った者。なお、発表会やコンテスト等の規模等は問わない。ただし、原則、高等学校在学中の実績に限る。

「規模等は問わない」と明記されています。校内の発表会でも出願資格になります。全国大会に出ていないと無理、という入試ではありません。

募集人員は地域共創学群で4人(10月・12月の合計)。1校あたりの人数制限はありません。

配点は150点満点

項目 配点
プレゼンテーション 75点
個人面接 15点
全体の学習成績の状況 20点(評定×4)
主体性等評価 15点
活動成果点(上限25点) 25点

プレゼンが75点、面接が15点。書類と評定で合計60点。当日の発表がすべてと言っていい配分です。

活動成果点は大会・発表会等の規模で決まり、全国大会25点/都道府県20点/市町村…と段階がつきます。校内発表でも出願はできますが、ここでは差がつくということです。

プレゼンの準備はこうなる

条件を裏返すと、やるべきことが決まります。

  1. すでに発表済みの内容を使う。新しく作ってはいけません。高校の探究発表会でやったものをそのまま持ち込みます
  2. スライドを事前に提出する。当日はそれと同一のものを使います(誤字脱字の修正のみ可)
  3. 原稿なしで10分話せるようにする。これが一番の壁です
  4. 質疑応答5分に備える。「なぜそのテーマを選んだのか」「データの出典は」「限界は何か」
  5. USBを用意する。当日忘れると発表できません

原稿が使えないので、スライドを見ながら話す形になります。スライド1枚あたり何を話すかを決めて、口に出して練習する。これを10回やれば10分は持ちます。

プレゼンの組み立てはプレゼン型入試の対策、探究の発表のまとめ方は探究学習の発表、探究と志望理由のつなぎ方は探究学習を志望理由につなげるにまとめてあります。

ダイアローグ:説明会と体験学習プログラムへの参加が条件

「札大コンピテンシー」を育成し、地域貢献したい人向けの区分です。募集人員は各専攻3人ずつ(10月・3月の合計)。

【A】「札大コンピテンシー」に共感し、本選抜で定める選抜制度説明会及び体験学習プログラム(初回面談含む)に参加した者 【B】全体の学習成績の状況が3.0以上

説明会と体験学習プログラムに出ていることが出願資格です。当日申し込んで受けられる入試ではありません。

配点は120点満点。

項目 配点
個人面接 50点
口頭試問 25点
全体の学習成績の状況 30点(評定×6)
主体性等評価 15点

評定の重みが探究活動と違います。探究活動は評定×4で20点、ダイアローグは評定×6で30点。評定3.0なら18点、4.0なら24点、5.0なら30点です。評定が高い人にはダイアローグのほうが有利という関係になります。

そして口頭試問には抜け道があります。

※〈別表C〉の条件を満たす者は、口頭試問を免除し、25点を与える。

条件を満たせば口頭試問が満点扱いで免除されます。該当する資格を持っているかどうか、〈別表C〉を確認してください。

ウレシパ選抜:アイヌ文化を学ぶ入試

札幌大学に固有の区分がウレシパ選抜です。募集人員は地域共創学群で6人。

【A】本選抜で定めるイベント等に参加し、本学教員との面談を経て、期日までに課題等を提出した者 【B】全体の学習成績の状況が3.0以上

流れは7段階です。

選抜制度説明会に参加 → エントリー(申し込み) → エントリー課題提出 → 初回面談 → 出願 → 入学者選抜試験 → 合格発表・入学手続

エントリー課題を出し、大学の教員と面談してから出願するという長い設計です。配点はダイアローグと同じ120点(個人面接50点/口頭試問25点/評定30点/主体性等評価15点)。

大学は「ウレシパ選抜ガイド」と「ウレシパ奨学生候補者選考手続きについて」のPDFも公開しています。奨学生の枠があります。

アイヌ文化や先住民族について書くときの視点は多様性のテーマ、歴史をテーマにした小論文が参考になります。

点数の換算表が全部公開されている

札幌大学の特徴として、加点の基準がすべて数字で公開されています。

主体性等評価点数表

区分 内容 点数
課外活動(最大10点) 国際大会出場 4点
全国大会出場/主将・部長 3点
都道府県大会出場/副主将・副部長 2点
1学年以上活動 1点
生徒会活動 生徒会長 4点
生徒会役員 3点
HR長 2点
HR役員 1点
ボランティア 会長・団長 4点
会・団の役員 3点
会員・団員 2点
活動歴あり 1点
英語関連試験 英検2級、GTEC 960以上 等 2点
英検準2級、GTEC 680以上 等 1点
職業学科資格 全商1級5種目以上/ジュニアマイスターゴールド以上/アグリマイスターゴールド以上 2点
全商1級3種目以上/ジュニアマイスターシルバー以上/アグリマイスターシルバー以上 1点

HR役員でも1点入るという細かさです。根拠は調査書なので、担任の先生に調査書へ書いてもらうことが実際の対策になります。

資格取得点換算表(自己推薦選抜[資格]用・上限40点)

英語関連なら、こうなります。

点数 実用英語技能検定 CEFR
40点 準1級以上 B2以上
30点 2級 B1
20点 準2級 A2
10点 3級 A1

英検準2級プラスは25点という扱いも明示されています。英検S-CBT、GTEC、TOEIC、TOEFL iBT もCEFRの段階で同じ点数に対応します。

簿記関連は、日商簿記2級以上が40点、3級が30点、全経簿記の上級40点・1級30点、全商簿記実務検定1級30点など。ただし簿記関連のみ、資格取得点の高い資格だけを採用(合算不可)。それ以外は複数の資格を加算できます。

表にない類似資格も「範囲内で同等に評価」とされているので、持っている資格があれば入学センターに問い合わせる価値があります。

併願と検定料の仕組み

札幌大学は出願の組み方にも工夫があります。

  • 併願定額…同一選抜制度での学群・専攻の併願は、いくつ選んでも定額
  • サンゴー制度…一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜の同時日程を両方出願すると入学検定料が割引
  • ステップアップ制度…年内入試で受ける人にも学業特待生のチャンス

総合型選抜も専攻を複数選べるので、第1志望だけに絞る必要はありません。

どこから手をつけるか

  1. 7区分のうち、自分の持ち札に合うものを選ぶ
  2. 評定を確認する。どの区分も3.0以上が条件です
  3. 探究活動を選ぶなら、高校でやった発表を1つ決める。規模は問われません
  4. スライドを作り直さずに、10分に収める練習をする。原稿は使えません
  5. USBフラッシュメモリーを用意する
  6. ダイアローグやウレシパを狙うなら、説明会・体験学習プログラム・イベントの日程を確認する。参加が出願資格です
  7. 主体性等評価点数表を見て、調査書に書いてもらうことを整理する
  8. 持っている資格を換算表で点数化してみる

まとめ

  • 札幌大学の総合型選抜は7区分(資格/学校活動・地域活動/専門学科・総合学科〈奨学生〉/探究活動/課外活動/ウレシパ/ダイアローグ)。いずれも評定3.0以上が条件です
  • 探究活動はプレゼンテーション75点/150点満点。個人面接15点、評定20点(×4)、主体性等評価15点、活動成果点25点
  • プレゼンは発表10分+質疑応答5分。すでに発表済みの内容を、PowerPoint・Keynote・Googleスライドで、原稿を使わずに発表します。データはUSBで持参し、事前提出したものと同一であることが条件です
  • 出願資格の「発表会やコンテスト等の規模等は問わない」という一文がポイント。校内の発表会でも出願できます
  • ダイアローグとウレシパ選抜は、説明会・体験学習プログラム・イベントへの参加が出願資格。ウレシパはエントリー課題の提出と教員との面談を経て出願します
  • ダイアローグとウレシパの配点は120点(個人面接50点/口頭試問25点/評定30点=評定×6/主体性等評価15点)。評定の重みが探究活動と違います
  • 主体性等評価点数表と資格取得点換算表がすべて公開されています(生徒会長4点、HR役員1点、英検2級30点、準2級プラス25点など)
  • 学群出願なら専攻を決めずに出願でき、2年次から専攻を選べます(レイターマッチング)
  • 同一選抜制度での学群・専攻の併願はいくつ選んでも定額です

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。北海道の私立大学は札幌学院大学、函館大学の記事にもあります。

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