北海道科学大学の総合型選抜。カタライズは全3回のプログラムで判定される
北海道科学大学の総合型選抜カタライズは、9月・10月の全3回のプログラムに参加して判定されます。第1回はトークセッションと感想文、基礎学力試験、面接。第2回と第3回はプレゼンの中間発表と最終発表で、社会人や有識者が評価者に加わります。
北海道科学大学(北海道札幌市)の総合型選抜は「カタライズ」という名前で、1日で終わりません。
| プログラム | 試験日 | 内容 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2026年9月12日(土) | トークセッション・感想文、基礎学力試験(数学Ⅰ・数学A)、面接 |
| 第2回 | 2026年10月3日(土) | プレゼンテーション①(中間発表) |
| 第3回 | 2026年10月17日(土) | プレゼンテーション②(最終発表) |
全3回のプログラムに参加した者について、下記の方法で判定します。なお、第2・3回については、各学科に関連する分野で働いている社会人や有識者が評価者に加わります。
9月12日から10月17日までの5週間をかけて、話を聞き、感想を書き、中間発表をし、最終発表をする。大学の先生だけでなく、社会人や有識者が採点に入ります。
出典:北海道科学大学「総合型選抜 カタライズ」(https://www.hus.ac.jp/entrance/exam/catalyze/ )、「入試情報」(https://www.hus.ac.jp/entrance/exam/ )。2026年9月22日に確認しました。
カタライズとは何か
大学の説明はこうです。
自己成長のために不可欠な「自ら学ぶチカラ」を高めることを目指したプログラムです。社会の第一線で活躍する本学の卒業生や各業界の有識者との語らいを通して、新たな気づき・考える視点を養い、みなさんの大きな成長に繋げていきます。
選抜であると同時に、プログラムとして設計されています。「カタライズ(catalyze)」は「触媒として作用する、促進する」という意味の英語です。
北海道科学大学は6学部からなる大学で、総合型選抜の募集人員は合計113名です。
| 学部 | 学科 | 入学定員 | カタライズ |
|---|---|---|---|
| 工学部 | 機械工学/電気電子工学/建築/都市環境 | 92/80/90/50 | 10/10/10/6 |
| 情報科学部 | 情報科学/経営情報 | 100/50 | 10/5 |
| 薬学部 | 薬 | 180 | 15 |
| 保健医療学部 | 看護/理学療法/臨床工学/診療放射線 | 90/50/70/50 | 8/5/6/5 |
| 未来デザイン学部 | メディアデザイン | 90 | 10 |
| 地域創造学部 | 地域創造 | 75 | 13 |
地域創造学部だけ、日程も内容もまったく違います(後述)。
出願は9月4日まで。書類は3点だけ
出願資格:本学を第1志望とし、一般選抜の出願資格に該当する者。
専願であること以外、条件はありません。評定の基準もなし。
| 項目 | 工・情報科学・薬・保健医療・未来デザイン | 地域創造学部 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月1日(火)10時〜9月4日(金) | 2026年10月1日(木)10時〜10月8日(木) |
| 書類必着 | 9月7日(月) | 10月9日(金) |
出願書類は志願票・高等学校等の調査書・志望理由書の3点。入学検定料は30,000円です。
出願期間が4日間しかありません(9月1日〜9月4日)。9月12日が第1回プログラムなので、夏のうちに志望理由書を書いておく必要があります。書き方は志望理由書の書き方 完全ガイドにまとめてあります。
第1回:話を聞いて、感想文を書く
第1回プログラム(9月12日)の内容は3つです。
- トークセッション・感想文
- 基礎学力試験(数学Ⅰ・数学A ※数学Aは「数学と人間の活動」を除く)
- 面接
トークセッションのあとに感想文
聞いたことについて、その場で書くという形式です。事前に準備した文章を書くのではありません。
これは聞く力と、聞いたことを言語化する力を見る試験です。対策は次のようになります。
- メモを取りながら聞く練習をする。話をそのまま書き写すのではなく、要点と、自分が引っかかったところを分けてメモする
- 感想文の型を持っておく。「印象に残ったのは〜という話だった。なぜなら〜。これは自分の〜という経験と重なる。だから今後は〜したい」
- 「面白かった」で終わらせない。なぜ面白かったのか、それが自分の進路とどうつながるのかまで書く
字数と時間は公開されていないので、短くも長くも書ける準備をしておいてください。要約の技術は課題文の要約のしかたが、話を聞いてまとめる場合にも使えます。
そして「社会の第一線で活躍する本学の卒業生や各業界の有識者」の話を聞くのだから、その学科の仕事について予習しておくと、感想の質が上がります。
基礎学力試験は数学Ⅰ・数学A
数学Aは「数学と人間の活動」を除くと範囲が切られています。つまり場合の数と確率、図形の性質が中心です。
薬学部や保健医療学部を志望する人も同じ試験を受けます。数学Ⅰ・Aの基礎を、9月12日までに固めておく必要があります。
志願者が多いと、ここで1次選抜がある
志願者数が各学科募集人員の2倍を超え、プレゼンテーションを適切に実施することが困難な場合は、第1回プログラムの成績により学科単位で選抜を行い、第2回プログラム以降の受験者を決定します。学科ごとの1次選抜実施の有無や結果は、ホームページにて公表します。
倍率が2倍を超えると、第1回で絞られます。第2回のプレゼンに進めない可能性があるということです。だから第1回の感想文・基礎学力試験・面接を軽く見てはいけません。
第2回・第3回:プレゼンの中間発表と最終発表
| 回 | 試験日 | 内容 |
|---|---|---|
| 第2回 | 2026年10月3日(土) | プレゼンテーション①(中間発表) |
| 第3回 | 2026年10月17日(土) | プレゼンテーション②(最終発表) |
中間発表と最終発表に分かれているのがこの入試の核心です。
つまり、第2回で一度発表して、そこから2週間で作り直して、第3回でもう一度発表する。中間発表で指摘されたことをどう反映したかが、そのまま評価につながる構造になっています。
やるべきことは明確です。
- 第2回で、途中でもいいから形にして持っていく。完成を待たないこと
- 第2回でもらった指摘をすべてメモする
- 2週間で直す。何をどう直したかを最終発表で説明できるようにする
- 最終発表では「中間発表からここを変えました」と言う
そして評価者に注意してください。
第2・3回については、各学科に関連する分野で働いている社会人や有識者が評価者に加わります。
現場の人が聞いているということです。専門用語を並べるより、その仕事をしている人が聞いて納得する具体を入れるほうが効きます。プレゼンの組み立てはプレゼン型入試の対策、探究の発表のまとめ方は探究学習の発表にまとめてあります。
なおプレゼンのテーマは公開されていません。トークセッションや第1回の内容を踏まえて設定される可能性が高いので、第1回のメモは必ず残しておいてください。
地域創造学部だけは書類審査と面接
地域創造学部は、日程も内容も別です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出願 | 2026年10月1日(木)10時〜10月8日(木)(書類10月9日必着) |
| 試験日 | 2026年10月17日(土) |
| 内容 | 書類審査、面接試験 |
3回のプログラムはありません。1日で終わります。プレゼンも感想文も数学もなく、書類と面接だけです。
だから志望理由書の重みが大きい。同じ大学でも、地域創造学部を志望する人は準備の方向がまったく変わります。
合格発表は、どちらも2026年11月2日(月)10時です。
落ちても、公募推薦で加点される
北海道科学大学には、落ちたあとの仕組みがあります。
本選抜で不合格の場合でも、学校推薦型選抜[公募]に出願し、「総合型選抜振り返りシート(本学指定様式)」を提出することにより、学校推薦型選抜[公募]の実績点「カタライズ探究加点」として加点することができます。
カタライズで落ちても、振り返りシートを出せば公募推薦で加点される。3回のプログラムに費やした時間が無駄になりません。
これは受験戦略としても意味があります。カタライズを受けること自体が、公募推薦の準備になるからです。ただし加点を受けるには振り返りシート(本学指定様式)の提出が必要なので、プログラム中の記録を残しておいてください。
どこから手をつけるか
- 学部を確認する。地域創造学部だけ日程も内容も違います
- 出願は9月1日〜9月4日の4日間(地域創造は10月1日〜10月8日)。志望理由書を先に書いておきます
- 数学Ⅰ・数学Aを固める。数学Aは「数学と人間の活動」を除く範囲です
- 話を聞いてメモを取り、感想を書く練習をする
- 志望する学科の仕事について調べる。卒業生や有識者の話が題材です
- 第1回のメモをすべて残す。プレゼンの材料になります
- 中間発表は未完成でも出す。直した過程が評価されます
- 落ちたら振り返りシートを書いて公募推薦に出す
まとめ
- 北海道科学大学の総合型選抜は「カタライズ」。全3回のプログラムに参加した者について判定されます
- 第1回(9月12日)はトークセッション・感想文、基礎学力試験(数学Ⅰ・数学A ※「数学と人間の活動」を除く)、面接
- 第2回(10月3日)がプレゼンテーション①(中間発表)、第3回(10月17日)がプレゼンテーション②(最終発表)
- 第2・3回は、各学科に関連する分野で働いている社会人や有識者が評価者に加わります
- 志願者数が各学科募集人員の2倍を超えると、第1回プログラムの成績で1次選抜が行われます(実施の有無はホームページで公表)
- 出願資格は本学を第1志望とすることだけ。評定の基準はありません
- 出願書類は志願票・調査書・志望理由書の3点。出願期間は9月1日10時〜9月4日(書類9月7日必着)と短いので注意
- 地域創造学部だけ別日程(出願10月1日〜10月8日、試験10月17日)で、内容は書類審査と面接試験のみです
- 合格発表はどちらも2026年11月2日(月)10時
- 不合格でも、「総合型選抜振り返りシート」を提出すれば学校推薦型選抜[公募]で「カタライズ探究加点」がつきます
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。北海道の私立大学は札幌大学、札幌学院大学、函館大学、藤女子大学、北星学園大学、北海道医療大学の記事にもあります。