小論文キャンパス
大学別対策

八戸学院大学の総合型選抜。小論文の事前課題が3学科×2本、全部公開されている

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八戸学院大学の総合型選抜は小論文100点+面接100点。事前課題のテーマが学科ごとに2本ずつ公開され、当日はそのどちらかが出題されます。両方を準備する必要があり、内容は面接でも質問されます。当日の持ち込みはできません。

八戸学院大学(青森県八戸市)の総合型選抜は、小論文の課題が事前に全部わかります。

※小論文は各学科の事前課題(テーマ1,2)のうち、どちらかが出題されますので、両テーマについて事前に十分学習してください。また、その内容は面接で質問されることもあります。なお、事前に学習した記入物等は試験時間中の持ち込みはできません(事前に学習した記入物等は提出不要)。

2本用意して、当日どちらかを書く。しかも何も持ち込めません。準備の中身が、そのまま当日の答案になります。

出典:八戸学院大学「2027年度 入試要項」(https://www.hachinohe-u.ac.jp/wp-content/uploads/2026/07/6bca990a257927c6ec618d16dff93fe7.pdf )、「入試情報」(https://www.hachinohe-u.ac.jp/nyushi/ )。2026年9月22日に確認しました。

配点は小論文100点+面接100点

小論文(100点)、面接(100点)の結果及び「調査書」「志望理由書」を総合的に審査し、計200点満点で合否を判定します。「調査書」については、本学科のアドミッション・ポリシーに基づいて評価します。

小論文が半分です。募集人員はA・B・C日程の合計で次のとおり。

学部・学科 募集人員
地域共創学部 地域共創学科 20名
人間健康科学部 人間健康科学科 25名
看護学部 看護学科 10名

出願資格には「合格した場合に本学への入学を確約できる者(専願)」とあります。

当日の流れは全学科共通です。

時刻
受付 9:15〜9:45
小論文 10:00〜11:00(60分)
面接 11:15〜

地域共創学科の事前課題

テーマ1——赤字ローカル線

課題文は『日本経済新聞電子版』2026年4月24日付社説「赤字ローカル線は国と自治体の問題だ」からの引用です(本文はここでは扱いません)。設問は2問。

問1.文章中の下線部①に関連し、赤字ローカル線の維持・存廃について沿線住民を交えた合意形成を進める上で、都道府県や市町村は、どのような課題に直面すると考えられるか。また、その課題を克服するためにいかなる方策が必要か、あなた自身の考えも交え、300字から400字以内で答えなさい。 問2.下線部②に関連し、赤字ローカル鉄道の問題も含め、今後、人口減少が進む我が国の地域社会において、住民の移動手段を確保し、地域の活力を維持するためには、どのような交通政策を優先的に推進すべきであると考えるか。その理由とともに、あなた自身の考えも交え、300字から400字以内で答えなさい。

300〜400字×2問という形です。問1は「課題+克服の方策」、問2は「推進すべき交通政策+理由」。どちらも2要素を必ず入れる設問なので、字数の半分ずつで割ると収まります。

テーマ2——八戸市の観光振興

八戸市では、『ハマる、ハチノヘ。観光振興プラン(2025〜2029)』に基づき、地域の魅力を生かした観光まちづくりを進めている。 あなたが高校生として観光まちづくりプロジェクトに参加すると仮定し、参考資料内「(9)八戸の観光『強み』・『弱み』の分析」を参考に、八戸市の観光における課題を一つ挙げなさい。その上で、その課題を解決するための新しい観光の魅力づくりについて、若者の視点から提案しなさい。 論述にあたっては、他地域の観光振興事例を一つ取り上げ、その事例が成功した理由を説明するとともに、その事例を八戸市でどのように活用できるかについて述べなさい。また、地域住民がどのように関わるべきか、提案によってどのような効果が期待できるかについても論じなさい。 【字数】600字以上800字以内

盛り込むべき要素が5つあります。①八戸市の課題1つ ②若者の視点での提案 ③他地域の事例1つと成功理由 ④八戸市への活用 ⑤住民の関わり方と期待できる効果。800字に5要素なので、1要素160字の計算です。

参考資料(八戸市の観光振興プラン)はQRコードから確認できます。事前に読み込み、「強み」「弱み」の分析を押さえておくことが前提になっています。地域のテーマの扱いは地域活性化のテーマ、観光は観光のテーマも参考になります。

人間健康科学科の事前課題

テーマ1——高校生の読書

全国学校図書館協議会の「学校読書調査」(第70回・2025年)のデータが示されます。2025年の調査では、半数以上(約55.7%)の高校生が1か月間に1冊も本を読まなかったという結果です。

なぜ高校生は読書冊数が少なく、読書習慣のない生徒が多いのか、その理由を考察してください。あわせて、読書冊数が少ないことによって、心(知的能力、認知機能、日常の気分など)にどのような悪影響が及ぼされる可能性があるか、数点挙げてください。そして、高校生以上の年代を対象として、読書習慣を身に付けさせるために各地でどのような取り組みが行われているかを新聞等で調べ、あなたが印象に残った記事などの内容を紹介してください。その上で、紹介した取り組みをさらに良いものにしていくためにはどのような改善を加えるべきか、あなたの意見を述べてください。なお、字数は600字から800字程度とします。

テーマ2——スクリーンタイム

スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」のスクリーンタイム(学習以外でテレビ、ゲーム機、スマートフォン等の画面を視聴する時間)のデータが示されます。

このようなスクリーンタイムの増加は、近年児童や生徒の健康に悪影響を与える可能性があることが分かってきています。どのような影響を与える可能性があるのか、数点あげてください。そして、あげた健康への悪影響を防ぐために、各地でどのような取り組みが行われているか新聞等で調べ、あなたが印象に残った記事等の内容を紹介してください。その上で紹介してくれた取り組みをさらに良いものにしていくためにはどのような改善を加えるべきか、あなたの意見を述べてください。字数は600字から800字程度とします。

2本とも同じ構造です。①原因・影響を数点 ②新聞等で調べた取り組みを紹介 ③その改善案。

注目すべきは②。「新聞等で調べ、あなたが印象に残った記事などの内容を紹介してください」と書かれています。試験当日には何も持ち込めないので、記事の内容を覚えて書くことになります。読書とスクリーンタイム、どちらのテーマでも使える記事を、新聞名・掲載時期・内容の3点セットで頭に入れておく必要があります。時事の集め方は小論文の時事ネタの集め方、読書は読書のテーマにまとめています。

看護学科の事前課題

テーマ1——子どもの視力低下

文部科学省は「令和6(2024)年度学校保健統計」の結果を公表し、裸眼視力1.0未満の子どもは小学校で3.5割を超え、中学校では6割程度、高等学校で7割程度であることなどが示された。子どもの視力低下は全国的な課題となっており、小学校は昭和54(1979)年の17.91%と比較して2倍以上に増えている。 以下の記事を読み、青森県の子どもの視力低下の主な要因と視力低下が子どもに与える影響、さらに視力低下を防ぐための対策について、自分の考えを600〜800字で述べてください。

課題文としてデーリー東北 2026年5月5日掲載の記事(青森県の児童の裸眼視力1.0未満の割合が全国で最も高いことを報じたもの)が付きます。地元の課題をそのまま問う設問です。

テーマ2——高齢者とペット

高齢者がペットを飼うことは、認知機能の低下予防や、規則正しい生活の維持など心身の健康への良い影響があると報告されています。しかし、一方で、多頭飼育の問題などの様々な問題点も指摘されています。高齢者がペットと暮らすことのメリットとデメリットを踏まえて、自分の考えを600字〜800字にまとめなさい。

参考資料として、全国国民健康保険診療施設協議会のパンフレット(在宅療養者とペットに関する資料)が挙げられています。

メリットとデメリットの両方を踏まえるという指定なので、片方だけで書くと外れます。看護のテーマは地域医療のテーマ、高齢化のテーマも参考になります。

事前課題の準備で押さえること

6本のテーマを並べると、共通する要求が見えます。

  1. データが示される(読書調査、体力調査、学校保健統計、観光振興プラン)。数字を読んで使うことが前提です
  2. 「数点あげて」「一つ挙げなさい」と個数が指定される。曖昧に流せません
  3. 「新聞等で調べ」「他地域の事例を一つ取り上げ」と外部の材料を求められる。自分の頭の中だけでは書けません
  4. 最後は必ず「あなたの意見」「改善」で締める

そして、

事前に学習した記入物等は試験時間中の持ち込みはできません

調べたことを覚えて持っていく必要があります。事例や記事は、キーワード+一言の要約の形で暗記できるところまで圧縮しておくのが実務的です。

さらに、

その内容は面接で質問されることもあります。

小論文を書いたあと、11:15からの面接で同じ話題を聞かれます。書いたことと話すことをそろえておきます。小論文と面接のつなげ方も参照してください。

日程

入試 出願期間 試験日 合格発表 入学手続期限
A日程 2026年9月7日(月)〜9月17日(木) 2026年10月10日(土) 11月5日(木) 11月19日(木)
B日程 2026年11月12日(木)〜11月26日(木) 2026年12月12日(土) 12月22日(火) 2027年1月22日(金)
C日程 2027年1月28日(木)〜2月8日(月) 2027年2月18日(木) 3月3日(水) 3月10日(水)

A日程の出願は2026年9月17日で終了しています(この記事は9月22日に書いています)。これから出願するならB日程以降です。

試験場は八戸学院大学。総合型選抜合格者には入学前課題があります。看護学科でむつ下北キャンパスに通学を希望する場合は、WEB出願フォームでチェックを入れます。

資格特待生選抜もある

総合型選抜には「資格特待生選抜」という枠もあります(各学科 若干名)。出願書類一式提出時までに取得した資格が条件を満たしていれば、学納金の特典が受けられます。

  • 該当する資格は出願時までに取得したものが対象。出願後に取得した資格で区分を変更することはできません
  • 資格特待生として不合格となった場合は、総合型選抜志願者として合否を判定されます

つまり、申し込んで損はない設計です。試験当日は、総合型選抜の面接が終わったあとに資格特待生選抜の面接が続きます。

どこから手をつけるか

  1. 志望学科の事前課題2本を読む。 要項に全文が載っています
  2. 2本とも書けるようにする。 当日どちらが出るかはわかりません
  3. 示されたデータを確認する。 学校読書調査、体力調査、学校保健統計、八戸市の観光振興プラン
  4. 新聞で事例を探す。 「新聞等で調べ」と明記されているテーマがあります
  5. 調べたことを暗記できる形に圧縮する。 当日は持ち込めません
  6. 設問の要素を数える。 「〜と〜について」と複数要求されています
  7. 書いた内容を面接で話せるようにする。 面接で質問されることがあります
  8. 資格があれば資格特待生選抜に申し込む。 不合格でも通常の総合型選抜として判定されます

まとめ

  • 八戸学院大学の総合型選抜は小論文100点+面接100点=200点。「調査書」「志望理由書」も総合的に審査されます
  • 事前課題のテーマが学科ごとに2本ずつ公開され、当日はそのどちらかが出題されます。両方の準備が必要です
  • 事前に学習した記入物等は試験時間中に持ち込めません。内容は面接で質問されることもあります
  • 地域共創学科は300〜400字×2問(赤字ローカル線/八戸市の観光振興は600〜800字)、人間健康科学科・看護学科は600〜800字
  • 人間健康科学科の2テーマは、どちらも「新聞等で調べ、印象に残った記事の内容を紹介」する指示を含みます
  • 看護学科のテーマ1は青森県の子どもの視力低下、テーマ2は高齢者とペットです
  • 募集人員はA・B・C日程の合計で地域共創20名/人間健康科学25名/看護10名。専願です
  • 当日は受付9:15〜9:45、小論文10:00〜11:00、面接11:15〜
  • 試験日はA日程2026年10月10日(土)、B日程12月12日(土)、C日程2027年2月18日(木)。A日程の出願は9月17日で終了しています
  • 総合型選抜(資格特待生選抜)もあり、不合格の場合は通常の総合型選抜として判定されます

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。青森県の私立大学は青森大学、柴田学園大学、弘前学院大学、八戸工業大学、青森中央学院大学の記事にもあります。

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