長崎外国語大学の総合型選抜。AO入試の小論文1000字は持ち帰り課題で、4つのテーマが事前公表されている
長崎外国語大学は2027年4月に国際日本学科(30名)を新設します。総合型選抜はAO入試・自己推薦入試・離島特別入試の3方式。小論文があるのはAO入試だけで、1000字程度を400字詰原稿用紙に清書して面談日までに提出する持ち帰り課題です。4つのテーマはすべて賛否型で事前公表されています。
長崎外国語大学は、長崎市横尾にある私立大学です。外国語学部の単科大学です。
まず体制の変更から書きます。
2027年4月に「国際日本学科」(入学定員30名)を新設し、3学科体制になります。
| 学科 | 2026年度 | 2027年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 現代英語学科 | 85名 | 75名 | △10 |
| 国際コミュニケーション学科 | 85名 | 65名 | △20 |
| 国際日本学科(新設) | ― | 30名 | +30 |
| 外国語学部 計 | 170名 | 170名 | ±0 |
既存2学科は定員減です。 新学科の設置届出の基本計画書に「外国語学部 国際コミュニケーション学科[定員減](△20)(令和9年4月)/現代英語学科[定員減](△10)(令和9年4月)」と明記されています。
ただし学部合計170名は据え置きなので、大学サイトでは「定員減」の告知はされていません。 設置届出のPDFを読んで初めて分かる形です。
国際日本学科では日本語教員養成課程を履修し、国家資格「登録日本語教員」の取得を目指せます(2025年10月31日付で登録実践研修機関・登録日本語教員養成機関として登録)。学位は「学士(国際日本)」です。
専修言語の構成は、現代英語学科=英語、国際コミュニケーション学科=ドイツ語/フランス語/中国語/韓国語/日本語(日本語専修は外国人留学生対象)、国際日本学科=専修言語の区分なしです。
総合型選抜は3方式です。
| 方式 | 対象 | 募集人員 | 専願/併願 | 試験内容 |
|---|---|---|---|---|
| AO入試 | 3学科別 | 現代英語15/国際コミュニケーション15/国際日本5=計35名 | 専願 | 小論文+面談(口頭試問含む) |
| 自己推薦入試 A日程 | 3学科合同 | 若干名 | 併願可 | 面接(口頭試問含む)のみ |
| 自己推薦入試 B日程 | 3学科合同 | 若干名 | 併願可 | 面接(口頭試問含む)のみ |
| 長崎県内離島地域高等学校出身者対象特別入試 | 3学科合同 | 若干名 | 専願 | 面接(口頭試問含む)のみ |
AO入試の35名は学部募集人員170名の約2割で、指定校制(40名)に次ぐ大きさです。
小論文があるのはAO入試だけで、1000字程度を400字詰原稿用紙に清書して面談日までに提出する持ち帰り課題です。
出典:長崎外国語大学「2027年度 入学試験要項」(PDF・76ページ)、国際日本学科の新学科設置届出PDF、QSP共同入試の要項PDF、AO入試エントリーシート・自己紹介シート・自己推薦書の各様式、2024〜2026年度の入試結果PDF(教育情報の公表)、国際日本学科のページ、総合型選抜・AO入試・自己推薦入試・離島特別入試・入試日程・検定料・学費と奨学金・出願書類の各ページ、2026年9月1日付のお知らせ(https://www.nagasaki-gaigo.ac.jp/ )。表の数値はページ画像で確認しました。2026年10月2日に確認しました。
2026年10月2日の時点で、AO入試 第1期の出願期間が受付中です(9月28日〜10月6日・消印有効。ただしエントリー締切9月7日・面談9月19日は終了済みなので、いまから新規に受けることはできません)。いまからエントリーできるのはAO入試 第3期(締切10月16日)と第4期(締切12月15日)です。 離島特別入試は出願が終了済み(9月25日締切)です。
募集停止・統合・改称の告知はありません。
なお長崎県内離島地域高等学校出身者対象特別入試は2027年度が初実施と見られます。2024〜2026年度の入試結果PDFには区分自体が存在せず、志願者0の区分(海外帰国生徒など)もすべて行として掲載されているため、区分の欠落=未実施と判断できます。
紛らわしい区分が1つあります。 QSP共同入試「地域創生支援リーダー育成入試」は総合型選抜ではありません。 大学入学共通テスト利用型で、2026年度の入試結果PDFでも「一般選抜」に分類されています(鎮西学院大学・長崎外国語大学・長崎国際大学の3大学共同。長崎県在住等+生計維持者の収入要件あり。検定料12,000円、個別試験なし)。
外国語大学なのに、総合型選抜には英語資格の加点がありません
ここがこの大学で最も意外な点です。
総合型選抜の3方式には、英語資格による出願要件もスコア加点も一切ありません。 要項の総合型選抜の章にCEFRや加点の記載は1か所もなく、書かれているのは次の一文だけです。
「語学関係の資格・成績(日本英語検定協会実用英語技能検定、GTEC、全国商業高等学校協会英語検定、TOEIC、TOEFL など)も参考資料とします」
提出書類の「語学検定等の認定証のコピー」も3方式すべてで「必要ならば提出」=任意です。
一方、英語の点数がある他の区分には明確なCEFR加点があります。
| 加点 | CEFR | 英検 | GTEC | IELTS | TEAP | ケンブリッジ | TOEIC L&R/S&W | TOEFL iBT |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| +20点 | B2以上 | 2300〜 | 1180〜 | 5.5〜 | 309〜 | 160〜 | 1560〜 | (新)4.0〜/(旧)72〜 |
| +5点 | B1 | 1950〜2299 | 930〜1179 | 4.0〜5.0 | 225〜308 | 140〜159 | 1150〜1555 | (新)3.0〜3.5/(旧)44〜71 |
対象はスカラシップ入試・一般入試A・B日程・共通テスト利用入試・QSP入試で、英語(共テ利用とQSPは外国語)の得点に加点されます(200点満点が上限)。TOEIC Speaking/Writingはスコアを2.5倍してListening & Readingと合算し、複数試験で基準を満たしても加点は1回のみ。証明書類の提出がなければ加点されません。
学校推薦型選抜にもCEFR加点はありません。
つまり英語資格を持っているなら、その価値が点になるのは一般入試系です。 総合型選抜で受けるなら、資格は参考資料として添えるだけになります。
AO入試の小論文は持ち帰り課題
| 方式 | 小論文 | 字数 | 配点 | 形式 |
|---|---|---|---|---|
| AO入試 | あり | 1000字程度 | 50点 | 持ち帰りの事前課題(テーマ型・4題から1題選択) |
| 自己推薦入試 A・B日程 | なし | ― | ― | ― |
| 離島特別入試 | なし | ― | ― | ― |
要項にこう書かれています。
与えられた課題について小論文を作成し、面談日までに提出してください。提出する小論文(1000字程度)は400字詰原稿用紙を使用し、黒色のペンで清書してください。
- 試験会場での筆記ではありません。 エントリー後にアドバイザーと相談しながら作成し、面談日までに提出します
- 課題は4題から1題を選ぶテーマ型です。課題文(読ませる文章)は付かず、設問一文のみです
- 小論文と面談の結果で、まず「出願資格」を審査します(後述)
課題の4テーマは要項とサイトで事前公表されています。
- 海外都市との「姉妹都市」提携は、自分の街の地域発展にとって必要か不要か
- 「外国語の学習を始めるのは早ければ早い程よい」という考えに賛成か反対か(自分の学習経験を踏まえて根拠を論じる)
- 「機械翻訳の発展により外国語学習は不要になる」という考えに賛成か反対か
- 「異文化を理解するためには留学することが最善である」という考えに賛成か反対か
4題すべてが賛否型(イエス・ノーを選んで論証する形)です。 資料も課題文も付きません。
この形式には定石があります。 一方を選び、選ばなかった側の言い分(反論)にも触れてから自分の立場を固めるという構成です(対立する立場を比べて書く、反論への対応、段落の組み立て、字数調整)。
②は「自分の学習経験を踏まえて根拠を論じる」と条件が付いています。 一般論だけでは答えになりません。
テーマとしては、①が都市と地域発展(都市と地方のテーマ、観光のテーマ)、②③が言語と技術(言語と思考のテーマ、AIと社会のテーマ)、④が異文化理解(グローバル化と文化のテーマ、多様性のテーマ)に対応します。
持ち帰りで時間制限がなく、テーマも事前に分かっていて、しかもアドバイザーに相談できます。 準備の条件としては極めて恵まれているので、書き上げたものの質が問われる課題です。
参考:試験場で書く小論文は学校推薦型選抜にあります(指定校制・一般公募制・専門高校=800字・60分・50点)。専門高校推薦入試の小論文課題も事前公表されており、2027年度は「職場に来た外国からの研修生の指導係として、その研修生が育った国の言語や文化を知ることは必要か不要か」でした。一般入試A日程では選択科目として小論文を選べます(60分)。
口頭試問の課題も公表されています
AO入試と自己推薦入試は口頭試問の課題が共通で、2題から1題を選んで2分程度のプレゼンテーションをします。
- 国際連合(国連)の専門機関(保健・教育・労働・文化など)から1つを選び、その機関の目的・果たしている役割・主な活動内容を調べる
- 国内外を問わず、今行ってみたいと思う場所(都市、観光地など)について調べる
離島特別入試は1題だけで、3分程度のプレゼンテーションです。
- 「私が住む島の魅力とこれからの課題」
どちらも「調べる」ことが前提の課題です(プレゼンテーション型入試の対策)。
重要な制約があります。 要項に「面談会場で資料を使っての発表は不可。口頭のみ」と明記されています。調べた内容を口だけで2分(離島は3分)話す形です。
過去問題は資料請求(郵送)でのみ入手でき、Web上では公表されていません。 ただし当年度の課題が事前公表されているので、過去問を取り寄せる必要性は低い設計です。
配点はAO入試だけ150点満点
AO入試
| 選抜方法 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|
| 小論文(1000字程度) | 50点 | ―(持ち帰り) |
| 面談(口頭試問【プレゼンテーション2分程度】を含む) | 50点 | 30分程度 |
| 調査書(「全体の学習成績の状況」を50点満点に換算) | 50点 | ― |
| 合計 | 150点 |
調査書が50点で、小論文と面談と同じ重みです。評定が点数に換算されるので、評定平均の基準はないものの、評定が点数として効きます。
AO入試は2段階構造です。
- エントリー
- 小論文+面談で「出願資格審査」
- 認定者に「出願資格認定証」を送付(所属高校にも通知)
- 出願(調査書を提出)
- 最終審査・合否判定
最終判定では「これらの評価結果に加え、出願時に提出された調査書の『全体の学習成績の状況』なども総合して合否を判定」とされています。AO入試エントリーシートと自己紹介シートも資格審査の材料です。面談では口頭試問の後、引き続き志望動機や入学後の学習計画等の質問があります。
自己推薦入試 A・B日程
| 選抜方法 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|
| 面接(口頭試問【プレゼンテーション2分程度】を含む) | 50点 | 20分程度 |
配点表に載るのは面接50点だけです。これに加えて調査書・自己推薦書・自己紹介シートにより「能力・適性などを総合して合否を判定」とあり、これらの書類の配点は非公表です。
離島特別入試
| 選抜方法 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|
| 面接(口頭試問【プレゼンテーション3分程度】を含む) | 50点 | 20分程度 |
プレゼンの時間が自己推薦(2分)より長い3分です。調査書・自己紹介シートで総合判定し、書類の配点は非公表です。
面接・面談を日本語で行うか外国語で行うかの記載は、要項・サイトのどこにもありません(全76ページを検索して0件)。外国語の口述試験を課す旨の記載もなく、口頭試問の課題文も日本語です。
合格発表の方法に注意が必要です。 要項に「合格者はAO入試合格者を除き、ホームページにて発表します」とあり、AO入試だけはWeb発表がなく郵送通知のみです(全員にレターパックライトで合否通知書を郵送)。自己推薦入試・離島入試はホームページ発表があります。
総合型選抜に補欠合格はありません(補欠を実施する可能性があるのは一般入試・スカラシップ入試・共通テスト利用入試のみ)。
志望理由書は3方式とも提出しません
| 書類 | AO入試 | 自己推薦入試 | 離島特別入試 |
|---|---|---|---|
| 入学志願票・受験票・整理票 | ○ | ○ | ○ |
| 調査書 | ○ | ○ | ○ |
| 出身学校長の推薦書 | × | × | × |
| 自己推薦書 | × | ○ | × |
| 志望理由書 | × | × | × |
| 自己紹介シート | 済(エントリー時に提出済) | ○ | ○ |
| 語学検定等の認定証のコピー | △ | △ | △ |
| 受験票返信用封筒(長3号・410円切手) | × | ○ | ○ |
| 振込連絡書 | ○(手書き出願者のみ) | ○(同左) | × |
| 履歴書(形式自由) | △ | × | × |
総合型選抜3方式はいずれも志望理由書を提出しません(志望理由書は指定校制・一般公募制・専門高校推薦・スカラシップ入試・社会人特別入試・海外帰国生徒特別入試で使うものです)。
AO入試のエントリー時に提出するものは次の3点で、各エントリー締切日必着で郵送します。封筒に「AO入試エントリーシート在中」と朱書きします。
- AO入試エントリーシート
- 自己紹介シート
- 大学入学前の活動や成果を証明するもの(該当者のみ/検定試験の合格証明書、ボランティア活動証明書、部活動等の賞状のコピー可。既卒者は卒業証明書または卒業証書のコピー)
受理後、アドバイザーから電話・メールで直接連絡があります。連絡用メールアドレスを受信可能に設定するよう指示があります。
AO入試エントリーシートには、この大学独自の承認欄があります。
【担任・進路指導の先生へ】※既卒者の場合、承認項目は不要です。AO入試のエントリー希望者について、本人が記載した内容(AO入試エントリーシート、自己紹介シート)をご確認のうえ、エントリーを承認いただいた場合は、下記に署名・捺印をお願いいたします。/○上記生徒のAO入試へのエントリーを承認いたします。 注)AO入試は専願です。
担任または進路指導の先生の署名・捺印が必要です。推薦書ではありませんが、専願であることを高校側に確認してもらう仕組みです。高校の先生に早めに相談する必要があります。
エントリーシートの設問は「黒のペンかボールペンで、エントリー者本人が「志望理由」を記入してください。」で、罫線約10行・字数指定なしです。
自己紹介シート(全選抜共通様式・表裏2ページ・字数指定なし)の設問は4つです。
- 大学入学前のあなたの学習や意欲的に取り組んだ活動について記入してください。(部活動、ボランティア活動、生徒会活動、各種大会、コンクール等)※罫線9行
- 本学入学後どのようなことを学んでいきたいか、学修計画を記入してください。
- 大学卒業後の進路についてどのような希望をもっているか記入してください。
- AO入試・自己推薦入試、長崎県内離島地域高等学校出身者対象特別入試を受験する人で上記以外に書きたいことがあれば記入してください。
設問4は総合型選抜の受験者専用の自由記述欄です(自己PRの書き方)。自己紹介シートはWordでのパソコン入力ができます(ただし志望理由書は手書きです)。
自己推薦入試のみ「自己推薦書」が必要です。「私は、貴学に入学したく、以下に志望理由を添え自己推薦いたします。」という書き出しで、志望学部・学科と志望理由(志願者本人が記入)を書きます。字数指定はありません。
日程
AO入試(4期制) — エントリー開始は2026年9月1日。エントリーは締切日必着、出願は締切日消印有効です。
| 期 | エントリー締切(必着) | 面談日 | 出願期間(消印有効) | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 第1期 | 2026年9月7日(月) | 9月19日(土) | 9月28日〜10月6日 | 11月1日(日) |
| 第2期 | 2026年9月25日(金) | 10月10日(土) | 10月19日〜10月23日 | 11月5日(木) |
| 第3期 | 2026年10月16日(金) | 10月24日(土) | 11月2日〜11月6日 | 11月13日(金) |
| 第4期 | 2026年12月15日(火) | 12月19日(土) | 12月22日〜12月28日 | 2027年1月8日(金) |
自己推薦入試
| A日程 | B日程 | |
|---|---|---|
| 出願期間(消印有効) | 2027年2月12日〜2月23日 | 2027年3月1日〜3月19日 |
| 試験日 | 2027年3月3日(水) | 2027年3月23日(火) |
| 合格発表 | 3月9日(火) 10時 | 3月25日(木) 10時 |
離島特別入試 — 出願2026年9月8日〜9月25日(消印有効)/試験日10月10日(土)/合格発表11月5日(木) 10時。インターネット出願は使えません(離島特別入試・外国人留学生特別入試・秋季入試はネット出願不可)。
自己推薦入試・離島特別入試の試験時間は、受付9:15〜9:35/ガイダンス9:45〜9:55/面接10:00〜です。
- 総合型選抜3方式はすべて長崎・本学のみ(長崎市横尾3-15-1)。地方会場はありません。学校推薦型選抜の指定校制・一般公募制A日程や一般入試A日程・スカラシップ入試は長崎・福岡・熊本・大分・鹿児島・沖縄の6会場なので、総合型選抜だけ会場が1つです
- 総合型選抜はいずれも一括納入方式のみ(分割納入を選べるのは一般入試A日程と共通テスト利用A日程だけ)。納入額は770,660円(うち入学金250,000円)。2027年3月31日までに入学辞退の意思表示をすれば、原則として授業料・施設設備費等は返還されます
検定料
| 入試種別 | インターネット出願 | 手書き出願 |
|---|---|---|
| AO入試 | 30,000円 | 32,000円 |
| 自己推薦入試 | 30,000円 | 32,000円 |
| 離島特別入試 | 免除 | 免除 |
- AO入試は同時複数出願のパック割引の対象外です(指定校制・一般公募制・専門高校推薦も対象外)
- 自己推薦入試は、出願期間前に当該年度の他の入試種別で出願したことがあれば検定料が免除されます。ただしその場合はインターネット出願が使えず手書き出願になり、調査書と振込連絡書の提出も不要になります
奨学金は「AO入試は対象・自己推薦は対象外」
ここは総合型選抜をひとくくりにできない点です。
特別奨学金 SS-1/SS-2
| 要件 | 給付 | |
|---|---|---|
| SS-1 | 2月1日の奨学金認定試験で正答率95%以上 | 25万円+2年次以降の奨学金を得る資格 |
| SS-2 | 本学が経済上の受給資格を有すると認める人のうち、同認定試験で正答率85%以上 | 25万円+2年次以降の奨学金を得る資格 |
「学校推薦型選抜および総合型選抜(AO入試)、長崎県離島地域高等学校出身者対象特別入試の合格者のうち…」
対象は「学校推薦型選抜・AO入試・離島特別入試」の合格者のみで、総合型選抜のうち「自己推薦入試」は対象外です。
認定試験は合格後に送付される大学オリジナルの構文集から出題されます。2年次以降は1年ごとに入学時からの通算成績を審査して給付されます。
入学前課題も同じ区分限定です。要項に「学校推薦型選抜、総合型選抜(AO入試)、長崎県内離島地域高等学校出身者対象特別入試で合格した入学予定者には、長崎外国語大学が発行している構文集を送付します。改めて英語の基礎を身につける課題を与え、希望者には奨学金認定試験を受けることにより特別奨学金を獲得できるチャンスもあります」とあり、ここでも自己推薦入試は除外されています。
離島特別入試の合格者には3つの特典があります。
- 入学検定料が免除
- 特別奨学金(SS-1・SS-2)の対象
- 学生寮へ優先的に入寮できる(希望者は入試広報課へ連絡)
総合型選抜では使えない制度として、スカラシップ入試奨学金(上位5名に1年次授業料・施設設備費全額 約100万円、次点5名に半額 約50万円)があります。スカラシップ入試専用です。
入試種別を問わない制度としては、ファミリー奨学金(入学金相当額。本学の卒業生あるいは在学生が2親等以内にいる場合)があり、総合型選抜でも使えます。このほか特別支援奨学金(2〜4年生対象・各学年の成績優秀者5名以内に25万円)、勤労奨学金、日本学生支援機構奨学金、修学支援新制度があります。
AO入試は3年連続で倍率1.00倍
AO入試(学部計)
| 年度 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 30 | 25 | 25 | 25 | 24 | 1.00倍 |
| 2025年度 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 1.00倍 |
| 2026年度 | 30 | 36 | 36 | 36 | 35 | 1.00倍 |
2026年度の学科別は、現代英語20/20/20/19、国際コミュニケーション16/16/16/16でした。
自己推薦入試(学部計)
| 年度 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 5 | 7 | 7 | 7 | 7 | 1.00倍 |
| 2025年度 | 5 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1.00倍 |
| 2026年度 | 5 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1.00倍 |
どちらも直近3年とも受験者=合格者で不合格者0です。離島特別入試はデータがありません(2027年度が初実施と見られるため)。
ただしAO入試は「出願資格審査」で絞られる構造なので、エントリーから面談の段階で資格が認定されなかった人は統計に現れません。
参考に、2026年度の学部合計は募集170名に対して志願者367/受験者357/合格者314/入学者212で、入学定員充足率は125%(現代英語109%/国際コミュニケーション140%)です。
自己推薦入試の募集人員は2026年度のA日程「5名」から、2027年度はA・Bとも「若干名」に縮小されています。
サイトと要項で記載が違う箇所
学科の募集人員、AO入試の募集人員・配点・小論文の字数・面談時間・課題4題・口頭試問課題2題・4期の全日程、自己推薦入試と離島特別入試の内容、検定料の全テーブルは、要項PDFとサイトで完全に一致しています。一方、次の点に注意が必要です。
①検定料の返金規定が公式に訂正されていますが、要項PDFは未修正です。
| 出典 | 記載 |
|---|---|
| 要項PDF | 「納入された入学検定料は理由にかかわらず返金いたしません」 |
| 2026年9月1日付のお知らせ | 「納入された入学検定料は受験票発行後は理由にかかわらず返金いたしません」 |
お知らせのほうが新しい内容で、要項PDF本体は古い記載のままです(出願書類のページの冒頭にも同じ訂正文が掲載されています)。受験生に不利な向きの誤記ではありませんが、返金を考える場合はお知らせを見てください。
②奨学金認定試験の教材名の語順がページによって違います(要項は「英語基本構文集」、学費・奨学金ページは「基本英語構文集」)。
③離島入試の名称に「内」があるページとないページがあります(要項は「長崎県内離島地域高等学校出身者対象特別入試」、学費・奨学金ページは「長崎県離島地域…」)。
④同一住所に2つの郵便番号が併存しています。 AO入試のエントリー書類の提出先は要項で「〒852-8065 長崎市横尾3-15-1」、サイト全ページのフッターと要項の試験会場欄は「〒851-2196 長崎市横尾3丁目15-1」です。書類を送る前に確認してください。
⑤検定料のページにQSP入試の行がありません(別PDFには12,000円と記載)。
⑥新学科の設置届出では大学本部の位置が「長崎県西彼杵郡時津町元村郷1010-1」になっています。入試会場としては横尾3-15-1が正です。
どこから手をつけるか
2026年10月2日の時点で、いまからエントリーできるのはAO入試の第3期(締切10月16日)と第4期(締切12月15日)です。
AO入試を受けるなら
- まずエントリーします(締切日必着)。提出するのはAO入試エントリーシート・自己紹介シート・活動や成果を証明するもの(該当者のみ)。封筒に「AO入試エントリーシート在中」と朱書きして郵送します
- エントリーシートには担任または進路指導の先生の署名・捺印が必要です(「注)AO入試は専願です。」と明記されています)。高校の先生に早めに相談します
- エントリーシートの設問は「志望理由」(罫線約10行・字数指定なし・黒のペンかボールペン・本人記入)
- 自己紹介シートは設問4問(①学習や意欲的に取り組んだ活動 ②入学後の学修計画 ③卒業後の進路 ④その他書きたいこと)で字数指定なし。Wordでパソコン入力できます
- 受理後にアドバイザーから電話・メールで連絡があります。メールを受信できる設定にしておきます
- 専願です。評定平均の基準はありませんが、調査書が50点として点数に換算されます
小論文(1000字程度・50点)の準備
- 4つのテーマから1つを選びます。 すべて賛否型で、①姉妹都市提携は必要か不要か ②外国語学習は早ければ早い程よいか ③機械翻訳の発展で外国語学習は不要になるか ④異文化理解に留学が最善か、です
- ②は「自分の学習経験を踏まえて根拠を論じる」という条件付きです
- 持ち帰り課題で時間制限がなく、アドバイザーに相談できます。 仕上がりの質で勝負する課題です
- 400字詰原稿用紙に黒色のペンで清書して、面談日までに提出します。清書の時間も見込んでおきます
口頭試問(プレゼン2分程度)の準備
- 2題から1題を選びます。 ①国連の専門機関を1つ選んで目的・役割・活動内容を調べる ②今行ってみたい場所を調べる、です
- 「面談会場で資料を使っての発表は不可。口頭のみ」です。調べた内容を口だけで2分話す練習が必要です
- 面談は30分程度で、口頭試問の後に志望動機や入学後の学習計画等を聞かれます
合格後
- AO入試だけはWeb発表がなく、郵送通知のみです(レターパックライトで全員に郵送)
- 合格者には大学オリジナルの構文集が送られ、入学前課題が出ます。希望者は2月1日の奨学金認定試験を受けられ、正答率95%以上で特別奨学金SS-1(25万円+2年次以降の資格)、経済要件を満たして85%以上でSS-2が得られます
- 総合型選抜はいずれも一括納入方式のみで、納入額は770,660円(うち入学金250,000円)です
自己推薦入試を考えるなら(出願はA日程2027年2月12日〜、B日程3月1日〜)
- 併願できます(AO入試・離島入試は専願)
- 小論文はなく、面接(20分程度・50点)のみです。口頭試問の課題はAO入試と共通の2題です
- 自己推薦書(志望理由・字数指定なし)が必要です
- 出願期間前に当該年度の他の入試種別で出願していれば検定料が免除されます(ただし手書き出願になり、調査書と振込連絡書は不要になります)
- ★特別奨学金SS-1・SS-2と入学前課題は自己推薦入試では対象外です。奨学金を狙うならAO入試です
英語資格を持っているなら
- 総合型選抜3方式には英語資格の要件も加点もありません(参考資料扱い)
- CEFR B2以上で+20点、B1で+5点がつくのはスカラシップ入試・一般入試A・B日程・共通テスト利用入試・QSP入試です。資格を点にしたいなら一般入試系を検討します
まとめ
- 2027年4月に「国際日本学科」(入学定員30名)を新設して3学科体制へ。国際コミュニケーション学科は△20、現代英語学科は△10の定員減(新学科の設置届出に明記)。学部計170名は据え置きなので、サイトでは定員減の告知がない
- 国際日本学科では日本語教員養成課程を履修し国家資格「登録日本語教員」の取得を目指せる。学位は「学士(国際日本)」
- 総合型選抜は3方式。AO入試(計35名=現代英語15/国際コミュニケーション15/国際日本5・専願)/自己推薦入試A・B日程(各若干名・併願可)/長崎県内離島地域高等学校出身者対象特別入試(若干名・専願)。AO入試の35名は学部募集170名の約2割
- 離島特別入試は2027年度が初実施と見られる(2024〜2026年度の入試結果に区分自体がない)
- QSP共同入試「地域創生支援リーダー育成入試」は総合型選抜ではない(共通テスト利用型。鎮西学院・長崎外国語・長崎国際の3大学共同)
- ★外国語大学だが、総合型選抜3方式には英語資格の出願要件もスコア加点も一切ない(「参考資料とします」のみ)。CEFR B2以上+20点/B1+5点があるのはスカラシップ入試・一般入試A・B日程・共通テスト利用入試・QSP入試(200点満点が上限)。学校推薦型選抜にも加点はない
- 小論文があるのはAO入試だけ。1000字程度・50点で、試験場で書くのではなく持ち帰りの事前課題。400字詰原稿用紙に黒色のペンで清書し、面談日までに提出。課題文は付かず設問一文のみ
- 小論文の4テーマは事前公表されており、すべて賛否型(①海外都市との姉妹都市提携は地域発展に必要か不要か ②「外国語の学習を始めるのは早ければ早い程よい」に賛成か反対か〈自分の学習経験を踏まえて根拠を論じる〉③「機械翻訳の発展により外国語学習は不要になる」に賛成か反対か ④「異文化を理解するためには留学することが最善である」に賛成か反対か)
- 口頭試問の課題も公表。AO入試・自己推薦入試は共通の2題から1題・2分程度(①国連の専門機関を1つ選び目的・役割・活動内容を調べる ②今行ってみたい場所を調べる)。離島特別入試は1題・3分程度(「私が住む島の魅力とこれからの課題」)
- ★面談会場で資料を使っての発表は不可。口頭のみ
- 配点はAO入試が小論文50+面談50(30分程度)+調査書50=150点。調査書は「全体の学習成績の状況」を50点満点に換算するので、評定の基準はないが評定が点になる
- AO入試は2段階。エントリー → 小論文+面談で「出願資格審査」 → 出願資格認定証(所属高校にも通知)→ 出願 → 最終審査
- 自己推薦入試は面接50点(20分程度)のみ公表、離島特別入試は面接50点(20分程度・プレゼン3分程度)。いずれも書類の配点は非公表
- 面接・面談を日本語で行うか外国語で行うかの記載は要項・サイトのどこにもない(全76ページで0件)
- ★AO入試だけ合格発表がWeb発表なしの郵送のみ(自己推薦・離島はHP発表あり)。総合型選抜に補欠合格はない
- 志望理由書は3方式とも提出しない。AO入試のエントリー時に出すのはエントリーシート・自己紹介シート・活動の証明書類(該当者のみ)。自己推薦入試のみ自己推薦書が必要。いずれも字数指定なし
- ★AO入試エントリーシートに担任または進路指導の先生の署名・捺印による承認欄がある(「注)AO入試は専願です。」と明記)
- 自己紹介シートは設問4問(①学習や意欲的に取り組んだ活動 ②入学後の学修計画 ③卒業後の進路 ④総合型選抜受験者専用の自由記述)。Wordでパソコン入力可
- 日程はAO入試が4期制(第1期 エントリー9/7・面談9/19・出願9/28〜10/6・発表11/1/第2期 9/25・10/10・10/19〜10/23・11/5/第3期 10/16・10/24・11/2〜11/6・11/13/第4期 12/15・12/19・12/22〜12/28・2027年1/8)。エントリーは必着、出願は消印有効
- 自己推薦入試はA日程が出願2027年2/12〜2/23・試験3/3、B日程が3/1〜3/19・試験3/23。離島特別入試は出願2026年9/8〜9/25・試験10/10で、インターネット出願不可
- 検定料はAO・自己推薦が30,000円(手書き出願32,000円)、離島特別入試は免除。AO入試はパック割引の対象外。自己推薦入試は同年度に他の入試種別で出願済みなら検定料免除(ただし手書き出願になり調査書と振込連絡書も不要になる)
- 総合型選抜3方式はすべて長崎・本学のみで地方会場がない(他区分は長崎・福岡・熊本・大分・鹿児島・沖縄の6会場)
- 総合型選抜は一括納入方式のみ。納入額770,660円(うち入学金250,000円)
- ★特別奨学金SS-1(認定試験の正答率95%以上で25万円)・SS-2(経済要件+85%以上で25万円)と入学前課題は、学校推薦型選抜・AO入試・離島特別入試の合格者のみが対象で、「自己推薦入試」は対象外。認定試験は合格後に送られる大学オリジナルの構文集から出題
- 離島特別入試の合格者は検定料免除+特別奨学金の対象+学生寮へ優先入寮
- スカラシップ入試奨学金(約100万円/約50万円)は総合型選抜では使えない。ファミリー奨学金(入学金相当額・2親等以内に卒業生か在学生)は入試種別を問わず使える
- AO入試は直近3年とも実質倍率1.00倍(2024年度25/25/25、2025年度30/30/30、2026年度36/36/36で不合格者0)。自己推薦入試も3年とも1.00倍。ただしAO入試は「出願資格審査」で絞られるため、エントリー〜面談段階で認定されなかった人は統計に現れない
- 2026年度の学部合計は志願367/受験357/合格314/入学212で入学定員充足率125%。自己推薦入試の募集人員は2026年度のA日程5名から2027年度はA・Bとも「若干名」に縮小
- サイトと要項の注意点:①検定料の返金規定が「受験票発行後は返金しない」に改定されているが要項PDFは未修正 ②奨学金認定試験の教材名の語順がページで違う ③離島入試の名称に「内」の有無がある ④同一住所に〒852-8065と〒851-2196が併存(書類送付前に確認)⑤検定料ページにQSP入試の行がない ⑥新学科の設置届出では大学本部の位置が時津町
- 2026年10月2日の時点で、AO入試 第1期の出願が受付中(10/6まで。ただしエントリーと面談は終了済みで新規受験は不可)。いまからエントリーできるのはAO入試 第3期(10/16締切)と第4期(12/15締切)。離島特別入試は出願終了済(9/25締切)。自己推薦入試は2027年2月以降
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