小論文キャンパス
大学別対策

多摩大学の総合型選抜。面談で「内定」を得てから出願し、小論文は郵送で出すコミュニケーション方式が中心。経営情報学部には探究プレゼン方式と学力検査方式も

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多摩大学の総合型選抜を2027年度の入学者選抜要項と受験生サイトから整理しました。経営情報学部(コミュニケーション方式・探究プレゼンテーション方式・学力検査方式・Ⅰ〜Ⅴ期)とグローバルスタディーズ学部(コミュニケーション方式・英語力チェック型)の日程、面談から合格までの流れ、小論文課題、志望理由書、資格とオープンキャンパスの加点、特別給費生奨学金、入学手続まで解説します。

多摩大学は、経営情報学部とグローバルスタディーズ学部の2学部の大学です。経営情報学部は東京都多摩市の多摩キャンパス、グローバルスタディーズ学部は神奈川県藤沢市の湘南キャンパスにあります。経営情報学部は、2年次に経営情報学科と事業構想学科に分かれます。

総合型選抜の中心は、両学部のコミュニケーション方式です。出願の前に面談を受け、「内定」が出た人だけが出願して、小論文を郵送で出します。試験日にキャンパスへ行く必要はなく、検定料(35,000円)も内定のあとの出願で払います。

経営情報学部には、ほかに探究プレゼンテーション方式(10月10日)、今年度から始まる学力検査方式(11月22日)、面接と郵送の小論文で選ぶⅠ〜Ⅴ期(12月〜3月)があります。グローバルスタディーズ学部には、小論文の代わりに英語の筆記を受ける英語力チェック型があります。

専願(本学が第一志望で、合格したら必ず入学すること)が出願の条件になっているのは、グローバルスタディーズ学部のコミュニケーション方式Ⅰ期・Ⅱ期の「専願」の枠だけです。大学のコミュニケーション方式の案内も、この専願の枠を除いて他大学と併願できるとしています。

経営情報学部の探究プレゼンテーション方式の出願は10月2日(消印有効)までです。コミュニケーション方式Ⅰ期の面談予約は、経営情報学部が10月14日まで、グローバルスタディーズ学部が10月19日までで、面談日の5日前(消印有効)までに志望理由書と調査書を郵送します。

必ず最新の入学者選抜要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法・小論文の課題は年度によって変わります。 出典:多摩大学 総合型選抜(経営情報学部)/総合型選抜(グローバルスタディーズ学部)/令和9(2027)年度 入学者選抜要項(PDF)/所定用紙(志望理由書・小論文課題)

コミュニケーション方式の流れ

両学部とも同じ流れです(グローバルスタディーズ学部の英語力チェック型は後述)。

  1. 受験生サイトから面談日を予約する
  2. 志望理由書(大学の様式)と調査書を角2の封筒に入れ、面談日の5日前までの消印有効で、簡易書留・速達で郵送する。資格の加点を使う場合は、資格を証明する書類のコピーも同封する
  3. 面談を受ける。受験者1人に面談者2人で、20分程度。対面かオンラインで受けられる
  4. 面談の結果が、面談日の当日に郵送される。「内定」なら出願でき、小論文の課題と解答用紙が同封されている。「継続」なら課題が出されて再面談、「継続不可」なら同じ期では再面談できない(面談の最終日には「継続」はない)
  5. Web出願をして、検定料を払う
  6. 小論文を、出願締切日の消印有効で郵送する(試験日にキャンパスで行う試験はない)
  7. 合格発表
  • 内定は合格ではありません。大学の案内も、内定はまだ合格ではないとしています
  • 内定が出ても、Web出願をしなければ検定料はかかりません
  • オンラインで面談を受けたい場合は、面談日の5日前までに入試課へメールか電話で申し込みます。経営情報学部は、オンラインで受けられる面談日が決まっています

経営情報学部

方式・期 出願期間 試験日 合格発表 選考
コミュニケーション方式Ⅰ期 9月12日〜10月22日 10月29日(郵送のみ) 11月1日 面談(20分程度)、小論文(郵送)
探究プレゼンテーション方式 9月1日〜10月2日 10月10日 11月1日 面接とプレゼンテーション(あわせて25分程度)
学力検査方式 11月1日〜17日 11月22日 12月1日 筆記(国語か数学を1科目・50分)、面接(10分程度)
コミュニケーション方式Ⅱ期 11月7日〜25日 11月30日(郵送のみ) 12月1日 面談(20分程度)、小論文(郵送)
Ⅰ期 11月26日〜12月14日 12月20日 12月23日 面接(20分程度)、小論文(事前に郵送)
Ⅱ期 12月15日〜2027年1月21日 1月28日 2月1日 面接、小論文(Ⅰ期と同じ)
Ⅲ期 1月22日〜2月11日 2月18日 2月20日 面接、小論文(Ⅰ期と同じ)
Ⅳ期 2月12日〜24日 3月4日 3月6日 面接、小論文(Ⅰ期と同じ)
Ⅴ期 2月25日〜3月11日 3月17日 3月19日 面接、小論文(Ⅰ期と同じ)
  • 募集人員は、総合型選抜のすべての方式・期をあわせて110名です。配点はどの方式も100点です
  • 試験場は多摩キャンパスです。コミュニケーション方式とⅠ〜Ⅴ期はオンラインでも受けられますが、探究プレゼンテーション方式と学力検査方式は対象外です
  • コミュニケーション方式の面談日は、Ⅰ期が9月12日・20日・26日、10月3日・10日・17日・19日(予約は10月14日まで)、Ⅱ期が11月7日・14日・21日(予約は11月16日まで)です。オンラインで受けられるのは9月26日、10月17日・19日、11月21日で、10月19日は17時からのオンラインのみの面談です
  • Ⅰ〜Ⅴ期は、試験日には面接だけを行います。小論文(400〜800字程度)の課題と解答用紙は出願期間に受験生サイトの所定用紙のページに掲載され、答案は出願書類に同封して郵送します
  • 学力検査方式の出願期間は、要項では11月1日〜17日ですが、受験生サイトの方式のページには11月1日〜22日と書かれています。出願する前に入試課に確認してください

経営情報学部の小論文課題

受験生サイトの所定用紙のページには、2027年度の経営情報学部の小論文課題(総合型・留学生・編入学・社会人選抜)が掲載されています。

  • 課題文は、池上彰「自ら問いを立てること」(上田紀行編著『新・大学でなにを学ぶか』岩波ジュニア新書、2020年)の一部です。大学進学にかかる費用を「機会費用」で考える話、大学生は教わるだけの「生徒」ではなく自ら学ぶ「学生」だという話、学問の場では「すべてを疑え」という姿勢、正解のわからない問題では「良き答え」より「良き問い」を立てることが大切だという話が述べられています
  • 設問は、自分なりに「問い」をひとつ立て、それについての意見を400字以上800字以内で書くものです。問いの分野は問われません
  • コミュニケーション方式の小論文の課題は、内定の通知に同封されて届きます

問いを自分で立てる課題なので、答案の最初に「どんな問いを立てたか」と「なぜその問いを選んだか」を書き、そのあとに自分の意見と理由を続けます。答えが一つに決まらず、立場によって意見が分かれる問いのほうが、800字の中で意見と根拠を書きやすくなります(探究の問いの立て方、課題文型小論文の解き方)。

探究プレゼンテーション方式(経営情報学部)

高校での探究活動や学習について発表する方式です。10月10日に、個別の面接とプレゼンテーションをあわせて25分程度で行います。

  • 発表に使えるのは、PowerPointなどのプレゼンテーション資料、論文、作品などです。WindowsのパソコンとPowerPointは大学が用意しますが、バックアップとして自分のUSBメモリーやノートパソコンを持っていくよう勧められています。資料は原則として当日に持っていきます
  • 志望理由書(様式202)には、入学の志望理由、入学後の学修や活動の計画、発表する探究活動・学習の概要を書きます
  • この方式で合格した人は、特別給費生奨学金の区分1〜4のいずれかが必ず対象になります(後述)

面接とプレゼンテーションをあわせて25分程度なので、発表は時間を計って練習し、探究の目的・方法・わかったこと・大学での学びへのつながりを短くまとめておきます(プレゼンテーション型入試の対策、探究発表のやり方)。

学力検査方式(経営情報学部)

今年度から新しく始まる方式です。11月22日の11時〜11時50分に筆記試験、13時から面接(10分程度)があり、筆記と面接をあわせて100点で判定します。

  • 筆記は国語と数学の問題が1冊になっていて、当日問題を見てから1科目を選べます(試験の途中で科目を変えることもできる)
  • 範囲は、国語が古文・漢文を除く国語(一部記述式)、数学が数学Ⅰ・A・Ⅱ(記述式)です
  • 志望理由書(様式203)は、入学の志望理由と、オープンキャンパスの加点を希望する場合の記入欄です
  • この方式で合格した人も、特別給費生奨学金の区分1〜4のいずれかが必ず対象になります

グローバルスタディーズ学部

総合型選抜は、コミュニケーション方式(Ⅰ〜Ⅵ期)と英語力チェック型(Ⅰ〜Ⅵ期)です。募集人員は両方をあわせて、要項では62名です(受験生サイトの方式のページでは60名)。試験場は湘南キャンパスで、オンラインでも面談を受けられます。

  • Ⅰ期とⅡ期には「専願」と「併願」の枠があり、Ⅲ〜Ⅵ期は併願です。専願の枠は、本学が第一志望で、合格したら必ず入学すると確約できる人が対象です
  • Ⅰ期には「エスニック・ダイバーシティ」の枠もあります。外国籍(または日本国籍を取得して6年以内)であること、両親かどちらかが外国籍であること、「家族滞在」「定住者」などの在留資格で日本に住んでいること(留学・短期滞在は除く)、日本語能力試験2級程度であること、の4つを満たす人が対象です
  • 面談は日本語か英語を選べます。日本語で受ける場合は、英文の音読と英語での質疑があります。志望理由書と小論文も、日本語か英語で書けます
  • 小論文は400字以上800字以内で、配点は100点です
期 枠 面談日 出願締切(消印有効) 合格発表
Ⅰ期 専願・併願・エスニック・ダイバーシティ 9月12日・19日・26日、10月10日・17日・24日 10月27日 11月1日
Ⅱ期 専願・併願 10月31日、11月21日・22日 11月25日 12月1日
Ⅲ期 併願 11月28日、12月5日・12日・13日 12月17日 12月23日
Ⅳ期 併願 12月19日・20日、2027年1月7日・14日・21日・26日 1月29日 2月5日
Ⅴ期 併願 2月4日・18日・25日 3月1日 3月5日
Ⅵ期 併願 3月4日・11日・12日 3月15日 3月19日

面談の予約は、Ⅰ期が10月19日、Ⅱ期が11月17日、Ⅲ期が12月8日、Ⅳ期が2027年1月21日、Ⅴ期が2月20日、Ⅵ期が3月7日までです。

英語力チェック型

小論文の代わりに、英語力チェック(筆記30分)を受ける型です。大学のページによると、内容は会話・語彙・文法の基礎問題と50語程度の英作文です。

  • 英語力チェックは面談と同じ日に行い、結果は「内定」か「継続不可」です(「継続」はありません)
  • 内定したら出願し、出願書類で審査されます。小論文は出しません
  • 実施日は、Ⅰ期が9月26日・10月24日、Ⅱ期が11月21日、Ⅲ期が12月12日、Ⅳ期が2027年1月21日、Ⅴ期が2月18日、Ⅵ期が3月4日です。出願締切と合格発表は、コミュニケーション方式の同じ期と同じです
  • 志望理由書は、併願の枠と同じ様式302を使います

グローバルスタディーズ学部の小論文課題

受験生サイトの所定用紙のページに、2027年度の小論文課題が掲載されています。

  • 国際(政治・経済・経営・金融)、環境、人権、言語、観光、ツーリズム、地域研究、学校教育、英語教育のうち1つの分野を選び、関連する新聞・雑誌の記事や本を1つ以上取り上げます
  • その資料を参考にしながら、自分がこれまでに経験したことを述べ、その経験で気づいたことや問題だと考えたこと、解決のためにどうすべきかを、400字以上800字以内で書きます(英語の場合は200〜300語)
  • 日本語と英語のどちらで書いても、合否に優劣はないとされています

資料、自分の経験、問題、解決策の4つを800字に入れるので、資料の紹介は短くして、経験と問題の結びつきに字数を使います(小論文で時事をどこまで書くか)。

志望理由書

コミュニケーション方式と経営情報学部のⅠ〜Ⅴ期の志望理由書(経営情報学部は様式201、グローバルスタディーズ学部は専願の枠が様式301、併願・エスニック・ダイバーシティ・英語力チェック型が様式302)は、次の4問です。

  1. 高校時代に取り組んだ活動(学業、部活動、委員会、ボランティア、アルバイトなど、何でもよい)
  2. その活動を通じて気づいたこと・成長したこと
  3. 多摩大学への入学志望理由
  4. 入学後の学修や活動の計画
  • 回答は、面談(面接)の参考資料になると書かれています
  • どの様式にも、オープンキャンパスで受けた模擬授業やゼミ体験を書く欄があります(加点を希望する場合)
  • どの様式にも「生成AI(文章生成ツール等)の使用は認めません」と書かれています

回答は面談の参考資料になるので、4問に書いたことを自分の言葉で説明できるようにしておきます(志望理由書の書き方 完全ガイド、総合型選抜の面接と書類)。

加点と奨学金

  • 資格加点:資格を証明する書類のコピーを、志望理由書・調査書と一緒に送ると加点されます。経営情報学部は対象資格ごとに5点(複数あればすべて加点、対象より上位の資格は10点)、グローバルスタディーズ学部は10点(複数あっても1資格分、上位の資格は15点)です
  • 経営情報学部の対象は、日商簿記2級、英検準2級、TOEIC 350〜449点、GTEC 680〜929点、数学検定準2級、統計検定3級、ITパスポート、MOS(科目ごと)、全商の簿記・英語・情報処理の1級などです
  • グローバルスタディーズ学部の対象は、英検準2級、TOEIC 350〜449点、TOEIC Bridge 64〜75点、TOEFL iBT 36〜44点、GTEC 680〜929点です。IELTSは4.0以上で15点です(10点の区分はありません)
  • オープンキャンパスの加点:2026年度のオープンキャンパスで模擬授業やゼミ体験(経営情報学部は教員イベントも)を受け、志望理由書の欄に書くと加点されます
  • 特別給費生奨学金:合格者のうち基準に達した人に、入学時に納める学費の全額(経営情報学部は最大76万円、グローバルスタディーズ学部は最大84万円)、初学期の授業料、初学期の授業料のうち20万円、同10万円の4区分で給付されます。入学時の納入金から差し引かれ、返還は要りません

費用と入学手続

  • 入学検定料は、期・方式ごとに35,000円です。別に払込手数料が1,400円かかります(コンビニ・ペイジーで5万円以上を払う場合は1,600円)。要項の検定料の割引制度は、一般選抜などが対象です
  • 入学手続時の納入金は、経営情報学部が820,000円、グローバルスタディーズ学部が880,000円(どちらも入学金200,000円を含む)で、秋学期にそれぞれ560,000円、640,000円を納めます
  • コミュニケーション方式Ⅰ期、英語力チェック型Ⅰ期、探究プレゼンテーション方式は分納を選べます。一次手続(11月10日まで)で入学金、二次手続(11月26日まで)で春学期の授業料などを納めます
  • 納めた入学金は返還されません。やむを得ない事情で入学を辞退する場合は、春学期の授業料などだけが返還の対象になります(詳細は合格後の入学手続要項)

どこから手をつけるか

  1. 学部と方式を決める。経営情報学部なら、小論文で受けるならコミュニケーション方式かⅠ〜Ⅴ期、探究の成果を発表したいなら探究プレゼンテーション方式(出願は10月2日まで)、筆記で受けたいなら学力検査方式です。グローバルスタディーズ学部は、第一志望なら専願の枠、他大学と比べて決めたいなら併願の枠で、小論文の代わりに英語の筆記で受ける英語力チェック型もあります
  2. 面談日を予約し、志望理由書を送る。面談日の5日前までの消印有効なので、予約と同時に志望理由書を仕上げます
  3. 面談の準備をする。志望理由書に書いたことを、20分の面談で自分の言葉で話せるようにします(面接の頻出質問)
  4. 小論文を先に書いてみる。公開されている課題で、内定の前から400〜800字を書いておきます。面談日が遅いと、内定から出願締切までの日数が短くなります(経営情報学部のコミュニケーション方式Ⅰ期は、最後の面談日の10月19日から出願締切の10月22日まで3日)
  5. 加点の書類をそろえる。資格の証明書のコピーは、志望理由書と一緒に送ります

まとめ

  • 総合型選抜の中心はコミュニケーション方式。面談で「内定」が出た人だけが出願し、小論文を郵送で出す。試験日の来校は不要で、検定料は内定後の出願時
  • 専願の条件があるのは、グローバルスタディーズ学部のコミュニケーション方式Ⅰ期・Ⅱ期の専願の枠だけ
  • 経営情報学部には、探究プレゼンテーション方式(10月10日)、今年度からの学力検査方式(11月22日)、12月〜3月のⅠ〜Ⅴ期もある。探究プレゼンテーション方式と学力検査方式の合格者は、特別給費生奨学金の対象に必ずなる
  • 経営情報学部の小論文課題は、自分で「問い」を立てて400〜800字。グローバルスタディーズ学部は、資料と自分の経験から問題と解決策を400〜800字(英語なら200〜300語)
  • グローバルスタディーズ学部は、面談・志望理由書・小論文を日本語か英語で受けられる。小論文の代わりに英語の筆記を受ける英語力チェック型もある
  • 志望理由書は4問で、面談の参考資料になる。生成AIの使用は認められていない
  • 資格とオープンキャンパスへの参加で加点がある

首都圏の私立大学では、産業能率大学、和光大学、高千穂大学、東洋学園大学、帝京平成大学の記事も参考にしてください。併願できる総合型選抜を一般入試とどう組み合わせるかは総合型選抜と一般入試の両立、全体像は総合型選抜の完全ガイドにまとめました。

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