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熊本大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の対策。セミナーを受けてから出願するKumamoto探究入試

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熊本大学の総合型選抜・学校推薦型選抜を令和9年度の入学者選抜要項と学生募集要項に沿って整理しました。セミナー修了が出願要件になるKumamoto探究入試、共通テストを免除して小論文で選ぶ文学部・法学部・共創学環、英語資格が加点される仕組みまでを解説します。

熊本大学の総合型選抜・学校推薦型選抜は、入口によって性格がはっきり分かれます。

共創学環の総合型選抜には小論文がありません。一方で、文学部・法学部・共創学環の学校推薦型選抜Ⅰは、共通テストを免除して小論文と面接で選びます。

この記事は、公開されている資料の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。学校推薦型選抜Ⅰの学生募集要項は令和8年9月下旬、学校推薦型選抜Ⅱは11月下旬に公表される予定です。以下のうち学校推薦型選抜の記述は入学者選抜要項によります。日程・募集人員は年度によって変わります。 出典:熊本大学 入学者選抜要項・学生募集要項/令和9年度 入学者選抜要項(PDF)/令和9年度 総合型選抜 学生募集要項<共創学環>(PDF)

小論文を課すのは、学校推薦型選抜Ⅰの3つ

先に結論を置きます。共通テストを免除したうえで小論文と面接で選ぶのが次の3つです。

学部・学環 募集人員 選抜方法
文学部 人文科学科 25人 推薦書・調査書・志望理由書・小論文・面接
法学部 法学科 35人 出願書類・小論文・面接(+英語資格で加点)
共創学環 15人 推薦書・調査書・志望理由書・小論文・面接

いずれも大学入学共通テストを免除します。日程も共通です。

時期 できごと
令和8年11月2日〜11月6日 出願
令和8年11月21日(土) 選抜期日
令和8年12月4日(金) 合格発表

年内に決着します。共通テストの前に結果が出るので、落ちても一般選抜の準備に戻れます。

推薦人員は「一つの学校から◯人」という上限が学部ごとに設定されています(共創学環は2人)。担任に確認してください。

法学部は英語資格が加点される

法学部にだけ、追加の仕組みがあります。

また、グローバル教育を重視するため、英語資格・検定試験の成績を別途記載する「スコア換算表」に基づき、点数化し加点します。

小論文・面接の点数に、英語の資格が上乗せされます。換算表は要項に載っているので、自分のスコアが何点になるか確認してください。持っているなら出しておく、で済む話です。

Kumamoto探究入試——セミナーを修了してから出願する

共創学環の総合型選抜は「Kumamoto探究入試」という名前で、5つに分かれます。

入試区分 種類 募集人員
総合型選抜Ⅰ(共通テストを課さない) Kumamoto探究入試【地域課題解決挑戦型】 4人程度
Kumamoto探究入試【グローバルリーダー育成型】 4人程度
国際バカロレア入試 2人程度
海外在住者入試 2人程度
総合型選抜Ⅱ(共通テストを課す) Kumamoto探究入試【プレゼンテーション型】 10人程度
合計 22人

地域課題解決挑戦型・グローバルリーダー育成型

この2つは、出願要件が特殊です。

本学が令和8年度に開講する地域課題解決セミナーを受講し、修了した者であって…

グローバルリーダー育成型は「グローバル課題解決セミナー」の修了が要件です。要項によれば、セミナーは複数回の講義をオンライン(オンデマンド形式)で行うものです。

つまり、出願の前に大学のセミナーを受けて修了する必要があります。金沢大学のKUGS特別入試と同じく、出願にたどり着くまでに段階があるタイプです。

選抜方法はこうです。

大学入学共通テストを免除し、出願書類(志望理由書及び調査書)及び面接の成績により総合的に判定します。

区分 配点
書類審査 50点
面接 150点
合計 200点

小論文はありません。面接が4分の3を占めます。そして面接の中身が具体的です。

主に地域課題解決セミナーの最終課題の提出内容を踏まえた質疑応答により面接を行い、思考力、判断力、表現力及び主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を評価します。なお、PC機器や資料を用いずに口頭のみでの実施としますが、受験者は面接時の手持ち資料として、本学が準備したセミナーの最終課題報告書のみ使用することができます。面接直前に志願者に配付します。

自分で用意した資料は一切持ち込めません。使えるのは、大学が面接直前に配る自分の報告書だけ。つまりセミナーで書いた最終課題が、そのまま面接の土台になります。

セミナーの課題に何を書くかが、実質的にこの入試の答案です。

プレゼンテーション型——探究活動の経験が出願要件

総合型選抜Ⅱの【プレゼンテーション型】は、募集10人程度でいちばん枠が大きい区分です。共通テストを課します。

出願要件に、次のいずれかが入っています。

⑥高等学校もしくは中等教育学校(後期課程)の教育課程内の授業等において探究活動(課題研究)に取り組んだ経験がある者 ⑦教育課程外で探究活動に取り組んだ経験がある者(課題研究、部活動、委員会活動、課外活動、自主活動など活動の形式は問わない。)

「活動の形式は問わない」と明記されています。部活動でも委員会でも自主活動でもよい、ということです。探究活動という言葉を狭く捉えて出願をあきらめる必要はありません。

選抜は2段階です。

志願者が募集人員の約2倍を超える場合は出願書類により、2段階選抜を実施することがあります。 第1次選抜……出願書類(志望理由書、調査書、探究学習活動報告書等)により判定 第2次選抜……出願書類、面接(プレゼンテーション)…

探究の成果をどうまとめるかは探究活動の完全ガイドと探究の発表にまとめています。プレゼンの組み立てはプレゼン型入試の対策を参照してください。

日程は10月——国公立のなかでも早い

Kumamoto探究入試の日程です。

時期 できごと
令和8年9月28日〜10月2日 17時 必着 出願(インターネット出願は9月21日から事前登録可)
令和8年10月14日(水) 15時 第1次選抜結果の通知
令和8年10月24日(土) 試験日
令和8年11月2日(月) 11時 合格者発表/合格内定者発表
令和9年2月10日(水) 11時 最終合格者発表(総合型選抜Ⅱ)

出願が9月末、試験が10月24日。これまで扱ってきた国公立のなかでも早い部類です。そしてセミナーの受講はそれより前に終わっている必要があります。

夏休みの段階で、セミナーの申込みが済んでいないと間に合いません。

学校推薦型選抜Ⅱ——共通テストを課す側

教育学部などは学校推薦型選抜Ⅱ(共通テストを課す)で実施されます。

大学入学共通テスト、推薦書、調査書及び面接の成績により総合的に判定します。

こちらは小論文がありません。書類・共通テスト・面接です。

なお、医学部には共通テストを免除して英語と小論文と面接で選ぶ区分もあります(出願は令和8年7月、選抜期日は8月28日と、さらに早い日程です)。

医学部の総合型・学校推薦型全般は医学部の総合型選抜・学校推薦型選抜にまとめています。

一般選抜にも小論文がある学部

参考までに、熊本大学は一般選抜(前期日程)の個別学力検査でも小論文を使う学部があります。教育学部の一部では、次のような記述があります。

入学志願者に解答させる教科・科目名等 小論文(出題の一部は英語の文章とする) 面接

出題の一部が英語という指定です。推薦で小論文が出る文学部・法学部・共創学環を受ける人も、この方針は参考になります。英文課題文の小論文を一度読んでおいてください。

何から始めるか

進む道が2つに分かれます。

共創学環のKumamoto探究入試を狙うなら

  1. セミナーの開講情報を確認して申し込む(地域課題解決セミナー/グローバル課題解決セミナー。オンデマンド)
  2. セミナーの最終課題を書く。これが面接の土台になる
  3. 出願は9月末、試験は10月24日。夏の時点で動いている必要がある
  4. プレゼンテーション型なら、探究学習活動報告書を作る(活動の形式は問わない)

文学部・法学部・共創学環の学校推薦型選抜Ⅰを狙うなら

  1. 校内の推薦枠を確認する(一つの学校から◯人という上限がある)
  2. 共通テストは免除。11月21日の小論文と面接で決まる
  3. 法学部志望なら、英語資格・検定試験のスコアを取っておく(加点される)
  4. 11月2日〜6日の出願に向けて、志望理由書を仕上げる

熊本大学は、総合型選抜の全体像でいえば「共通テストを使わない入口が複数ある」タイプです。千葉大学や大阪公立大学と同じく、学部が独立して設計しています。

小論文で勝負したい人にとっては、文学部25人・法学部35人・共創学環15人という枠が現実的な入口です。合わせて75人が、共通テストなしで小論文と面接だけで決まります。中堅国公立のなかでも大きい部類です。

ただし国公立の学校推薦型選抜に出願できるのは1つの大学・学部までです。募集要項の読み方で書いたとおり、まず日程表を書き写して、逆算してください。

九州・沖縄のほかの国立大学は、九州大学 共創学部、九州工業大学、佐賀大学、長崎大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、鹿屋体育大学、琉球大学の記事で扱っています。九州・沖縄の公立大学(九州歯科・福岡女子・北九州市立・長崎県立・沖縄県立芸術・名桜)の総合型選抜は、九州・沖縄の公立大学にまとめています。

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