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室蘭工業大学の総合型選抜。7区分すべて共通テストを免除し、ⅠとⅡで重心が逆になる

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室蘭工業大学の2027年度総合型選抜を募集要項から整理しました。7区分すべてで共通テストを免除します。ⅠとⅡの違いは共通テストの要否ではなく配点の重心で、どちらも320点満点ですがⅠは学力200対面接100、Ⅱは学力100対面接200です。小論文はなく、当日の筆記は高卒認定の過去問から出るマークシートの基礎学力検定だけです。

室蘭工業大学の総合型選抜は★7区分です。入学者選抜要項にこう書かれています。

本学の入学者選抜は、一般選抜、★総合型選抜(Ⅰ・Ⅱ・夜間主・帰国子女・社会人・企業推薦型・私費外国人留学生)及び学校推薦型選抜により行います。

★7区分すべてで「大学入学共通テストを免除し」と要項に明記されています。

高校生(現役・既卒)が受けられるのは次の3つです。

区分 対象 募集人員 当日の試験
総合型選抜Ⅰ(昼間コース) 創造工学科・システム理化学科 ★一般枠110名/女子枠10名 基礎学力検定(数学+理科)+面接
総合型選抜Ⅱ(昼間コース) 同上 一般枠15名/女子枠5名 基礎学力検定(数学のみ)+★課題研究プレゼンテーションを含む面接
総合型選抜(夜間主) 夜間主コース・創造工学科 10名 基礎学力検定(数学+理科)+面接

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。この記事は令和9(2027)年度の入学者選抜要項・総合型選抜学生募集要項によります。 出典:室蘭工業大学 入試情報。2026年10月5日に確認しました。

ⅠとⅡの違いは、共通テストではなく配点の重心

★ここを取り違えないでください。国立大学でよくある「Ⅰ=共通テストなし/Ⅱ=共通テストあり」ではありません。

基礎学力検定 面接及び自己推薦書 調査書 合計
★総合型選抜Ⅰ ★数学100+理科100=200 ★100 加点20 320点
★総合型選抜Ⅱ ★数学100 ★200 加点20 320点
総合型選抜(夜間主) 数学100+理科100=200 100 加点20 320点

★満点はどれも320点ですが、重心が逆です。

  • ★Ⅰは学力200:面接100 — 基礎学力で押す方式
  • ★Ⅱは学力100:面接200 — 課題研究プレゼンテーションで押す方式

★探究活動をやってきたならⅡ、基礎学力に自信があるならⅠという選び方になります。

調査書は3区分とも「加点20点」で、素点ではなく加点方式だと要項が明記しています。

★段階選抜はありません。10月10日の1日で基礎学力検定(午前)と面接(午後)を行い、11月2日に合否が出ます。

小論文はない。筆記は高卒認定の過去問から出る

★「小論文」「総合問題」「課題探究」「作文」という語は、要項に一度も出てきません。

当日の筆記は基礎学力検定だけです。そして★出題元が要項に書かれています。

基礎学力検定は、★高等学校卒業程度認定試験の過去問題から、創造工学科は数学と理科(物理基礎)を出題し、システム理化学科は数学と理科(物理基礎・化学基礎・生物基礎から1科目を選択)を出題します。 なお、問題文中の★数字等は一部改変することがあります。 また、基礎学力検定は★マークシート形式での出題です。

区分・学科 科目 時間 配点
Ⅰ・創造工学科 数学 + 理科(物理基礎) ★各40分 各100点
Ⅰ・システム理化学科 数学 + 理科(★物理基礎・化学基礎・生物基礎から1科目選択) 各40分 各100点
★Ⅱ(両学科) ★数学のみ 40分 100点
夜間主 数学 + 理科(物理基礎) 各40分 各100点

★システム理化学科だけ生物基礎が選べます。創造工学科と夜間主は物理基礎だけです。

★要項には「数学」としか書かれておらず、「数学Ⅰ」のような範囲の限定はありません。高卒認定試験の数学の範囲が実質の出題範囲になります。

★40分という短さにも注意してください。マークシートなので記述はありませんが、時間は長くありません。

総合型選抜Ⅱには、課題研究プレゼンテーションがある

面接は、科学と技術に関する関心・意欲・問題意識、志望動機、自分の考え、勉学に向かう姿勢や活動等を問うとともに、★課題研究プレゼンテーションを課します。

★出願時には提出しません。

なお、★出願時の提出は求めませんが、試験当日の面接において課題研究プレゼンテーションを課しますので、プレゼンテーションに使用する資料等についても準備してください。

使える方法と持ち物が指定されています。

課題研究プレゼンテーションは以下のいずれかを使用して行います。 ①液晶プロジェクタとノートパソコン(★WindowsOS)及びプレゼンテーションソフト ②プレゼンテーション内容を印刷したもの 面接の際は「★プレゼンテーションデータを保存したUSBメモリ」または「★プレゼンテーション内容を印刷した紙4部(提出用3部、自身の説明用1部)」を持参してください。

★パソコンは大学が用意しますが、WindowsOSです。データはUSBメモリで持参します。紙でやる場合は4部(提出用3部+自分用1部)。

面接の時間も区分と学科で違います。

区分・学科 面接の所要時間
Ⅰ(両学科)・夜間主 10分〜15分程度
★Ⅱ・創造工学科 15分〜20分程度
★Ⅱ・システム理化学科 ★20分程度

面接で問われるのは「科学と技術に関する関心・意欲・問題意識、志望動機、自分の考え、勉学に向かう姿勢や活動等」です。

女子枠には、想定質問が要項に書かれている

★めずらしい開示です。

なお、女子枠志願者には、ダイバーシティに対する理解、ダイバーシティ推進に向かう意欲や姿勢等も併せて問います。具体的には、★「理工系分野で女性が活躍することに対する考え方」や★「自身が女性技術者・女性科学者として活躍する意欲や姿勢等」について答えてもらうことを想定しています。

★聞かれる内容が事前に分かっています。準備しておけます。

女子枠は一般枠と併願できます(「希望により一般枠との併願を可能とします」)。★両方に合格した場合は一般枠の合格者になります。

出願資格は3区分でバラバラ

Ⅰ Ⅱ 夜間主
★既卒 ★2021年9月以降の卒業まで可 ★不可(2027年3月卒業見込みのみ) ★2024年9月以降の卒業まで可
★評定 ★3.5以上 ★3.5以上 ★条件なし
数学の履修単位 9単位以上 ★7単位以上(Ⅰより2単位軽い) 9単位以上
理科の履修単位 6単位以上(★地学系を除く) ★5単位以上 6単位以上
★追加要件 — ★「課題研究」「理数探究」「総合的な探究の時間」のいずれか —

★Ⅱは現役生のみです。既卒は出願できません。

★夜間主には評定の基準がありません。Ⅰ・Ⅱは3.5以上が必要です。

★Ⅱは履修単位がⅠより軽い代わりに、探究系の科目が必須になります。しかも要項が中身を限定しています。

「総合的な探究の時間」の内容は、★個人又はグループで課題を設定し、観察・実験・実習や調査・研究などに主体的かつ協働的に取り組む学習活動に限る

★調べ学習だけでは要件を満たさないと読めます。

理科の履修単位から地学・地学基礎・理数地学が除かれる点も見落としやすいところです。

★SSH指定などで高校独自の科目名称で履修している場合は、指定科目として認めることがあるので出願前に入試戦略課に相談するよう要項が指示しています。

自己推薦書に字数制限がない

出願書類はこれだけです。

書類
ア 入学志願票(Web出願システムで作成)
イ 写真票(★3か月以内に撮影した上半身脱帽正面向き・縦4cm×横3cm)
ウ 調査書(出身学校長が作成し厳封)
エ ★自己推薦書

★推薦書は不要です。自分で書く「自己推薦書」が中心になります。

設問は3つです。

★『主体性・多様性・協働性』に関して以下の点から記述し、自分を推薦してください。 ①高校時代に取り組んだ勉学や活動の内容とその経験・成果。 ②その成果の獲得に向けて行った努力やそのプロセス。 ③志望学科へ入学後、上記の経験・成果をどのように本学での学びや活動に活かせるか。

★字数制限が要項のどこにもありません。様式は罫線だけのA4・1ページで、マス目(原稿用紙形式)ではありません。★用意された罫線1ページに収めるという制約だけです。

★手書きでもWordでもかまいません。

  • 公式サイトからWord様式をダウンロードして入力して印刷してもよい
  • ★手書きの場合は黒ボールペン等(消せるボールペンは不可)

3区分で同一様式で、冒頭のチェックボックスで区分を選びます。

「目指すコース」欄が、実は重い

自己推薦書には★「目指すコース」欄があり、必ず1つ記入します。これには実質的な意味があります。

★総合型選抜Ⅰ合格者のうち、入学試験成績(一般枠と女子枠の共通部分)の上位20%の者については、自己推薦書に記入した「目指すコース」へ仮分属します。

★通常はコース分属が1年終了時ですが、総合型選抜Ⅰの上位20%だけが先にコースを確保できます。「目指すコース」欄は空欄で済ませられる項目ではありません。

学校推薦型選抜とは、設計が正反対

★総合型選抜(Ⅰ・Ⅱ・夜間主) 学校推薦型選抜
★共通テスト ★免除 ★必須
★書類 ★自己推薦書(自分で書く) ★推薦書(校長が作成・厳封)+志望理由書
評定 Ⅰ・Ⅱは3.5以上 要項に記載なし(「学業成績及び人物が優秀」とのみ)
既卒 Ⅰ・夜間主は可 現役のみ
当日の試験 基礎学力検定・面接 ★なし(書類と共通テストのみ)
配点 320点 420点
出願 2026年9月9日〜16日 2027年1月25日〜2月2日

★いちばん速い見分け方は「推薦書を校長に書いてもらうか、自己推薦書を自分で書くか」。次が「共通テストが要るか」です。

★総合型選抜に不合格でも、学校推薦型選抜に出願できます(出願書類の再提出と検定料の再払込が必要)。一般選抜にも出願できます。

ただし★総合型選抜の合格者は、入学辞退願が許可された場合を除き、他の国公立大学を受験しても合格者になりません。

※他大学の学校推薦型選抜に出願済みだと本学の学校推薦型選抜に出願できませんが、★この「他大学」の範囲が2つの文書で食い違っています(総合型選抜募集要項は「他の国公立大学」、入学者選抜要項は「他の国立大学」)。該当する人は大学に確認してください。

日程は3区分とも同じ

項目 期日
Web出願 2026年9月9日 9時 〜 9月16日 16時
書類の郵送 ★9月15日消印有効(締切日の前日)
試験日 2026年10月10日 午前9時30分〜 基礎学力検定/午後1時〜 面接(★午前9時までに試験室集合)
合格発表 2026年11月2日 午前10時
入学手続 2026年11月5日〜11月12日

★郵送は9月15日消印有効で、出願締切の前日です。Web出願の締切と1日ずれます。

★Ⅰ・Ⅱ・夜間主だけ入学手続が11月で、年内に完全に決着します(帰国子女・社会人は合格発表が同じ11月2日でも、入学手続は翌年2月)。

試験室は試験前日に掲示されます。終了時刻は面接順により異なるため非公表です。

★受験票は郵送されません。Web出願システムからダウンロードしてA4に片面印刷し、当日持参します。

★試験成績の開示があります(請求 2027年4月5日〜4月23日/開示 5月17日〜5月21日)。

入試結果。女子枠の倍率が学科で大きく違う

2026年度

学科・区分 募集 志願 合格 志願倍率
創造工学科 総合型Ⅰ(一般枠) 64 143 69 2.2
★創造工学科 総合型Ⅰ(女子枠) 6 28 6 ★4.7
創造工学科 総合型Ⅱ(一般枠) 9 12 10 1.3
★創造工学科 総合型Ⅱ(女子枠) 3 1 0 ★0.3
システム理化学科 総合型Ⅰ(一般枠) 46 55 51 1.2
★システム理化学科 総合型Ⅰ(女子枠) 4 11 ★0 2.8
システム理化学科 総合型Ⅱ(一般枠) 6 7 7 1.2
★システム理化学科 総合型Ⅱ(女子枠) 2 ★0 0 0.0

★女子枠は学科と区分で明暗がはっきり分かれます。創造工学科のⅠは4.7倍と最も高い一方、★システム理化学科のⅠは志願11人で合格0人、★Ⅱの女子枠は創造工学科が1人志願で合格0人、システム理化学科は志願者ゼロでした。

★合格者が出ない年があるという点は、出願前に知っておく価値があります。

夜間主の総合型は2年続けて定員割れ(2026年度は募集10名に志願3名・合格1名)です。

★総合型選抜Ⅰの一般枠も志願倍率は2倍未満(2025年度1.9倍、2026年度1.8倍)で推移しています。

2027年度の変更

  • ★総合型選抜(中国引揚等子女)が募集停止になりました(2024年10月に予告)。入学者選抜要項の列挙から消え、7区分になっています
  • 出願期間が3日前倒し(9月12日〜19日 → 9月9日〜16日)、試験日も10月11日 → 10月10日
  • 既卒の範囲が1年ずつ繰り上がり(実質の幅は同じ)
  • ★区分構成(Ⅰ・Ⅱ・夜間主)、募集人員、配点320点、評定3.5以上、履修単位要件、基礎学力検定の出題元と40分、面接時間、女子枠の想定質問、プレゼンの持参物は、すべて前年度から据え置きです
  • ★要項に訂正・正誤表はありません(確認済み)

奨学金と生成AI

★総合型選抜と連動する奨学金・特待生制度は見当たりません。

★生成AIの規定も要項にありません。ただし自己推薦書は手書きなら黒ボールペン等(消せるボールペン不可)という指定があります。

検定料は17,000円です。★女子枠と一般枠を併願する場合、併願分の検定料は免除されます。

★試験会場は室蘭工業大学の1会場のみです。

準備の順番

時期 やること
高1〜高2 ★履修単位を確保する。Ⅰ・夜間主は数学9単位・理科6単位、Ⅱは数学7単位・理科5単位+探究系(課題研究・理数探究・総合的な探究の時間)。★理科から地学系は除かれます。SSHの独自科目名なら出願前に大学へ相談
高1〜高3 ★Ⅰ・Ⅱを狙うなら評定3.5以上。夜間主には評定の基準がありません
高2〜高3 ★Ⅱを狙うなら探究の成果をプレゼンできる形にしておく。「個人又はグループで課題を設定し、観察・実験・実習や調査・研究などに主体的かつ協働的に取り組む」ものが対象です
高3 夏 ★高卒認定試験の過去問を解く。創造工学科と夜間主は物理基礎、システム理化学科は物理基礎・化学基礎・生物基礎から1科目。★マークシート・各40分
高3 夏 ★自己推薦書を書く。字数制限はなく、罫線1ページに収めます。手書き(黒ボールペン等)でもWordでも可
高3 夏 ★「目指すコース」欄を埋める。総合型選抜Ⅰの上位20%はこのコースに仮分属されます
高3 夏 ★Ⅱならプレゼン資料を用意(USBメモリ、または紙4部)。大学のPCはWindowsOS
高3 9月9〜16日 Web出願(16時まで)。★郵送は9月15日消印有効で1日早い
高3 10月10日 試験。★午前9時までに試験室集合。基礎学力検定9:30〜/面接13:00〜

まとめ

  • 室蘭工業大学の総合型選抜は★7区分で、★すべて大学入学共通テストを免除します。高校生が受けられるのはⅠ・Ⅱ・夜間主の3つ
  • ★ⅠとⅡの違いは共通テストの要否ではなく配点の重心です。★どちらも320点満点ですが、Ⅰは学力200:面接100、Ⅱは学力100:面接200
  • ★小論文はありません。当日の筆記は基礎学力検定だけで、★高等学校卒業程度認定試験の過去問題から出題されます。★マークシート・各40分
  • ★要項に「数学Ⅰ」のような範囲の限定はありません。理科は創造工学科と夜間主が物理基礎、★システム理化学科だけ物理基礎・化学基礎・生物基礎から選べます
  • ★総合型選抜Ⅱには課題研究プレゼンテーションがあります。出願時の提出は不要ですが、当日★USBメモリか紙4部(提出用3部+自分用1部)を持参します。大学のPCはWindowsOS
  • ★女子枠の想定質問が要項に書かれています(「理工系分野で女性が活躍することに対する考え方」「自身が女性技術者・女性科学者として活躍する意欲や姿勢等」)。一般枠と併願でき、両方合格なら一般枠の合格になります
  • ★既卒の可否が3区分でバラバラ。Ⅱは現役のみ、Ⅰは2021年9月以降、夜間主は2024年9月以降の卒業まで
  • ★評定はⅠ・Ⅱが3.5以上、夜間主は条件なし。★履修単位の要件があり、Ⅱは数学7・理科5と軽い代わりに探究系の科目が必須です(調べ学習だけでは足りないと読める書き方)
  • ★自己推薦書に字数制限がありません。罫線1ページのA4に、設問3つ(高校時代の経験・成果/その努力とプロセス/入学後どう活かすか)。手書きでもWordでも可
  • ★自己推薦書の「目指すコース」欄は空欄で済ませられません。総合型選抜Ⅰの上位20%はこのコースに仮分属されます
  • ★学校推薦型選抜とは設計が正反対です(総合型=自己推薦書+共通テストなし/推薦型=校長の推薦書+共通テスト必須)。不合格なら推薦型にも一般選抜にも出願できます
  • ★郵送は9月15日消印有効で、Web出願の締切(9月16日)より1日早い点に注意
  • ★女子枠は学科と区分で明暗が分かれます。創造工学科のⅠは4.7倍、一方システム理化学科のⅠは志願11人で合格0人、Ⅱの女子枠は2学科とも合格者が出ていません
  • ★2027年度は(中国引揚等子女)が募集停止になり7区分に。それ以外は募集人員も配点も出願資格もすべて据え置きです
  • ★総合型選抜と連動する奨学金はありません。生成AIの規定も要項にありません

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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