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大阪公立大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の対策。試験日に来なくていい学部と、120分の小論文

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大阪公立大学の総合型選抜・学校推薦型選抜を2027年度の学生募集要項に沿って整理しました。来学せず書類と共通テストだけで決まる学部、60分から150分まで変わる小論文、共通テストを課さない2学類、出願書類として提出する小論文までを解説します。

大阪公立大学の学校推薦型選抜には、要項にこう書かれた学部があります。

試験日に来学する必要はありません

書類と共通テストだけで決まる、という意味です。一方で、同じ大学の別の学部では150分の小論文を課します。

同じ「学校推薦型選抜」という名前で、これほど設計が割れている大学は多くありません。まず自分の志望先がどちら側かを確かめてください。

この記事は、公開されている2027年度の学生募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・配点は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:大阪公立大学 入試情報サイト 特別選抜/2027年度 学生募集要項(学校推薦型選抜)PDF/2027年度 学生募集要項(総合型選抜・現代システム科学域 教育福祉学類)PDF

まず、来学する学部としない学部に分かれる

学校推薦型選抜の選抜期日の一覧を、そのまま整理します。

来学しない(書類と共通テストで決まる)

学部・学域 学科・学類 募集人員
現代システム科学域 知識情報システム学類 10名
経済学部 経済学科 60名
商学部 商学科・公共経営学科 40名
農学部 応用生物科学科・生命機能化学科 各10名
看護学部 看護学科 55名

募集人員の大きい学部ほど、来学しません。経済60名・看護55名・商40名。ここは書類と共通テストの勝負です。

来学する(小論文や口述試験がある)

学部・学域 学科・学類 募集 選抜期日 試験
現代システム科学域 環境社会システム学類 20名 2026年11月21日 小論文120分+面接
教育福祉学類 9名 11月21日 小論文90分+面接
心理学類 5名 11月21日 面接のみ
理学部 物理学科 7名 2027年2月7日 小論文150分+口述試験
化学・生物・地球・生物化学 計30名 2027年2月7日 口述試験のみ
工学部 機械工学科 3名 11月21日 小論文90分+口述試験・面接
電子物理工学科 3名 11月21日 小論文90分+口述試験・面接
応用化学科 3名 11月21日 小論文120分+口述試験・面接
マテリアル工学科 3名 11月21日 口述試験・面接のみ
化学バイオ工学科 2名 11月21日 口述試験・面接(小論文は事前提出)
農学部 緑地環境科学科 10名 11月21日 小論文60分+面接
獣医学部 獣医学科 5名 11月21日 小論文60分+面接
医学部 リハビリテーション学科 各8名 11月28日 面接
生活科学部 食栄養・居住環境・人間福祉 計44名 2027年2月7日 口述試験

小論文の時間が60分から150分まで、学部によって2.5倍違います。同じ大学の同じ入試とは思えない幅です。

共通テストを課さない2つの学類

現代システム科学域の2つの学類には、要項にこう書かれています。

小論文、志望理由書等に基づく面接、出願書類(調査書、出身学校長の推薦書)を総合して判定します。大学入学共通テストは課しません。

配点も明示されています。

学類 小論文 面接 合計
環境社会システム学類 150 100 250

共通テストなし、小論文150点+面接100点。総合250点のうち6割が小論文です。募集20名という枠の大きさを考えると、このサイトの読者にとって最も狙いやすい入口の1つです。

11月21日に試験を受けて、そこで決着します。千葉大学 文学部の学校推薦型選抜や神戸大学の「志」特別選抜と同じく、共通テストを待たずに終わる設計です。

教育福祉学類は、総合型と学校推薦型の両方がある

教育福祉学類は、2つの入口を持っています。総合型選抜のほうが、小論文の配点が高いのが特徴です。

総合型選抜(募集要項が別PDFで出ています)

  • 2026年11月21日(土) 9:30〜11:00(90分)小論文 200点
  • 12:30〜 面接 100点
  • 出願書類は「合」「否」で判定(点数化しない)
  • 合格発表 2026年12月4日

出願書類が点にならないという設計は珍しい。要項は「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、『合』『否』で判定します」と書いています。書類は足切りであって、勝負は当日の300点です。

そして小論文の中身にも指定があります。

※小論文は、日本語及び英語の文章や資料による出題に基づき、理解力、思考力、表現力等を問います。

日本語と英語の両方が出ます。しかも「文章や資料」なので、グラフや表が混ざる可能性もあります。英文課題文の小論文と課題文型の手順を両方おさえておく必要があります。

90分で200点。この1本が合否の3分の2を決めます。

工学部化学バイオ工学科——小論文を「出願書類」として出す

工学部のなかで、化学バイオ工学科だけ扱いが違います。選抜期日の欄には「口述試験・面接9:30〜」としか書かれていません。小論文の試験がないのです。

代わりに、提出書類の一覧にこうあります。

(6)小論文(*)<化学バイオ工学科> 本学所定の様式により、志願者本人が作成してください(パソコン等での作成も可)。

当日書くのではなく、事前に書いて出す小論文です。そして選抜方法の説明では、これが出願書類の一部として扱われます。

大学入学共通テスト、口述試験・面接、出願書類(小論文、調査書、出身学校長の推薦書)を総合して判定します。 ※志願者数が募集人員の10倍を超えた場合、第1次選考を実施することがあります。その場合、出願書類(小論文含む)の総合得点により第1次選考を実施し…

募集2名に対して10倍、つまり20人を超えたら、この事前提出の小論文で第1次選考が行われます。

当日試験の小論文と、事前提出の小論文では、書き方の前提がまったく違います。時間制限がないぶん、推敲しきったものが求められます。パソコンで作れるので、書式や誤字で落とす言い訳は立ちません。

理学部物理学科——2月7日に150分

理学部は選抜期日が2027年2月7日(日)と、他学部より2か月半あとです。共通テストのあとに実施されます。

物理学科だけが小論文を課します。

  • 9:30〜12:00(150分)小論文
  • 13:30〜 口述試験

しかも中身が指定されています。

<第2次選考>大学入学共通テスト、小論文(数学、物理、英語)、口述試験を総合して判定します。

数学・物理・英語の小論文。一般的な意味の小論文とは別物で、記述式の学力試験に近いと考えるべきです。第1次選考は書類(調査書、出身学校長の推薦書、志望理由書)で行われます。

同じ理学部でも、化学科・生物学科・地球学科・生物化学科は口述試験のみです。

医学部——倍率で第1次選考の有無が変わる

医学部医学科には総合型選抜と学校推薦型選抜の両方があり、それぞれに条件があります。

学校推薦型選抜

志願者数が募集人員の2倍を超えた場合、第1次選考を実施することがあります。その場合、出願書類(配点100点)と大学入学共通テスト(配点825点)の総合得点により第1次選考を実施し… 志願者数が募集人員の2倍を超えなかった場合は、志願者全員に小論文試験・面接を実施します。

総合型選抜

志願者数が募集人員の3倍を超えた場合、第1次選考を実施することがあります。… 志願者数が3倍を超えなかった場合は、志願者全員に口述試験・面接を実施します。

第1次選考をやるかどうかが、その年の志願者数で決まります。実施の有無は学校推薦型が2026年11月下旬、総合型が2027年1月下旬に大学サイトで発表されます。

学校推薦型は小論文、総合型は口述試験という違いにも注意してください。同じ医学科でも、入口によって準備が変わります。医学部の総合型・推薦全般は医学部の総合型選抜・学校推薦型選抜にまとめています。

受験区分が分かれる学部がある

募集人員の表を見ると、学部によって「受験区分」が設定されています。

学部・学域 学科・学類 区分
現代システム科学域 知識情報システム学類 文系型5名・理系型5名
経済学部 経済学科 英語重点型38名・数学重点型22名
商学部 商学科・公共経営学科 英語重点型25名・数学重点型15名
生活科学部 居住環境学科 大阪府内枠2名・全国枠7名
人間福祉学科 大阪府内枠2名・全国枠13名

経済学部と商学部は、英語と数学のどちらで勝負するかを選びます。枠が別なので、自分の得意な側に出すことになります。どちらも来学不要なので、共通テストの科目バランスがそのまま合否になります。

生活科学部の2学科には大阪府内枠があります。府内に現住所があるか、府内の高校を卒業見込みであることが条件になる枠です。

欠員の行き先が学部で違う

細かいところですが、要項に注記があります。

総合判定の結果により、合格者数が募集人員に達しない場合があります。その欠員数は、一般選抜(前期日程)の募集人員に加えます。ただし、工学部応用化学科、マテリアル工学科、化学バイオ工学科については、一般選抜(中期日程)の募集人員に加えます。

大阪公立大学は中期日程を実施している数少ない大学の1つです。推薦で埋まらなかった枠が中期に回る学科がある、ということです。中期日程を併願先として考えている人は、この関係を知っておいてください。

何から始めるか

  1. 志望学科が「来学する」側かを確認する(経済・商・看護・知識情報・農の一部は来学不要)
  2. 来学する側なら、小論文があるか、何分かを確認する(60分〜150分)
  3. 共通テストが要るかを確認する(環境社会システム学類・教育福祉学類は課さない)
  4. 教育福祉学類は総合型と学校推薦型の両方がある。小論文の配点が違う
  5. 工学部化学バイオ工学科なら、事前提出の小論文を書く(パソコン可)
  6. 経済・商は英語重点型か数学重点型かを決める

大阪公立大学は、総合型選抜の全体像でいえば「学科ごとに独立した入試の集合体」です。千葉大学と同じ性格で、大学単位の対策は成立しません。

その代わり、環境社会システム学類のように共通テストなし・小論文150点・募集20名という枠が実在します。大阪大学や神戸大学を目指してきた人にとって、現実的な併願先にもなり得ます。ただし国公立の推薦・総合型に出せるのは1つの大学・学部だけなので、どこに出すかは早めに決めてください。

大阪以外の近畿の公立大学の総合型選抜は近畿の公立大学の総合型選抜にまとめました。神戸市外国語大学(体験授業の動画を見て120分でレポート)や、3次選考が共通テストの奈良県立大学などがあります。

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