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鹿屋体育大学 総合型選抜の対策。アスリート入試は手書き資料で3分、サポーター入試は動画で3分

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鹿屋体育大学の総合型選抜(A.C.E.アスリート入試13人/A.C.E.サポーター入試5人)を令和9年度の学生募集要項から整理しました。公開されているプレゼンテーションのテーマ、ホワイトボードの大きさ、動画審査18点・書類審査12点の配点、グループディスカッションの進め方まで解説します。

鹿屋体育大学の総合型選抜は、プレゼンテーションのテーマが要項に書いてあります。

A.C.E.アスリート入試はこれです。「競技力を大学でさらに向上させるためにはどのような取り組みが必要か」。3分間。

A.C.E.サポーター入試はこれです。「あなたが将来達成しようとするスポーツを『ささえる』活動に対する長期目標(ビジョン)について」。こちらも3分間ですが、当日ではなく動画を作って提出します。

テーマが分かっているなら、準備できることは多い。ただし条件が細かく決まっています。アスリート入試の掲示資料は表もグラフも画像も含めて、すべて手書きのみ。試験員までの距離は約3.0メートルと要項に明記されています。文字の大きさをそこから逆算しろ、ということです。

国立大学で唯一の体育系単科大学の入試を、2つの入試に分けて見ていきます。

この記事は、公開されている令和9年度の学生募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・出願要件は年度によって変わります。アスリート入試は出願前に指導予定教員との面談が必要で、この面談を受けていないと出願が受理されません。 出典:鹿屋体育大学 総合型選抜(A.C.E.アスリート入試)/総合型選抜(A.C.E.サポーター入試)

2つの入試で合計18人

入試 課程 募集人員 共通テスト 第2次選考
A.C.E.アスリート入試 スポーツ総合課程 10人 なし プレゼンテーション+口頭試問、健康診断
A.C.E.アスリート入試 武道課程 3人 なし 同上
A.C.E.サポーター入試 スポーツ総合課程 5人 なし グループディスカッション+口頭試問
合計 18人

A.C.E.とはActive、Creative、Eliteの頭文字で、能動的で創造的なエリートを指す、と要項に説明があります。

日程は2つとも同じ枠組みです。

日程
インターネット出願登録 令和8年8月25日〜9月11日15時
出願書類提出 令和8年9月1日〜9月11日(必着)
第1次選考 出願受理後に書類等で審査
第2次選考 令和8年10月7日 9:00〜12:00
合格者発表 令和8年11月2日 10:00
入学手続 令和9年2月10日〜17日

アスリート入試だけ、出願が指導予定教員経由です。出願受付期間と並行して面談が行われるので、要項には「できるだけ早く指導予定教員と連絡を取ってください」と書かれています。指導予定教員が分からない場合は教務課入試係に問い合わせる、という案内もあります。

合格者が募集人員に満たなかった場合、アスリート入試は学校推薦型選抜の合格者で、サポーター入試は一般選抜(前期日程)のB選抜合格者で補充されます。

アスリート入試——出願資格が競技実績で決まっている

A.C.E.アスリート入試は、競技歴が出願資格そのものです。次のいずれかに該当する必要があります。

  • オリンピック、世界選手権、アジア大会等の各種国際大会への出場者
  • 全日本ユース・ジュニアの代表選手またはそれに相当する者
  • 日本選手権大会でベスト8以上の競技成績を有する者
  • 全国高等学校大会で2位以上の競技成績を有する者

条件がついています。国際大会に交流試合・親善試合は含まれません。下の3つは令和7年4月1日以降の競技歴に限られ、大会の開催初日が令和7年4月1日以降のものだけが対象です。団体競技の場合は、レギュラーとして出場し中心的に活躍した選手であることが必要です。

加えて、調査書の全体の評定平均値が3.0以上。競技実績だけでは出願できません。

第2次選考のプレゼンテーション

テーマは公開されています。「競技力を大学でさらに向上させるためにはどのような取り組みが必要か」。自身の高校時代の競技成績と大学入学後の取り組みについて、現在の競技力(実績)を踏まえて話します。時間は3分間。

実施方法は4つから選べます。

  • A:作成した資料をホワイトボードに掲示して発表する
  • B:資料を掲示し、資料やホワイトボードに書き込みながら発表する
  • C:資料を掲示せず、ホワイトボードに書き込みながら発表する
  • D:口頭のみで発表する

ホワイトボードの大きさは縦865mm×横1760mm。掲示用の資料も、この寸法以内です。

そして条件が厳しい。掲示用の資料は、表・グラフ・画像も含めて全て手書きのみ。印刷物は使えません。資料を試験員に配付することは不可。掲示用以外の資料(メモ等)の持ち込みも不可。試験員までの距離は約3.0メートルと明記されているので、文字の大きさはそこから決めることになります。

使えるのは試験室に準備されているホワイトボード用マーカー、マグネット、ポインター(指示棒)です。

口頭試問は7分間。プレゼンテーションと、提出した自己推薦書の内容に基づく質疑応答です。自己推薦書は「本学を志望した理由」「入学後の目標・抱負」「将来の夢」の3項目で、これが口頭試問の資料になります。

評価は複数の試験員による5段階。最終評価が「1」の場合は不合格です。

健康診断がある

第2次選考の当日、受験者全員に健康診断が実施されます。内容は健康調査票による問診、心電図、心臓超音波検査。入学後の競技生活における支障の有無を確認するためです。

整形外科的な外傷や障害で医療機関から活動制限を指導されている人は、病名と活動制限の内容を含む診断書を出願書類と一緒に提出します。内科・外科的な疾患で定期的に受診し検査や治療を継続している人は、スポーツ活動の制限の有無や病状・治療経過に関する診断書を提出します(アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎は除く)。

合否判定では、怪我等の身体的理由により、将来的に競技歴評価に相当する技量が見込めない場合は不合格とすると明記されています。

なお、第1次選考の不合格者には、入学検定料17,000円のうち13,000円が返還されます(本人の申し出により、令和8年10月2日までに手続き)。

サポーター入試——動画18点+書類12点で第1次

A.C.E.サポーター入試の出願資格に競技実績はありません。求められるのは調査書の全体の評定平均値が3.5以上であることと、スポーツ・武道・体育・健康づくりを「ささえる」活動への意欲です。

第1次選考——3分の動画と、600字×2本

プレゼンテーション動画のテーマは「あなたが将来達成しようとするスポーツを『ささえる』活動に対する長期目標(ビジョン)について」。3分間です。

作成方法は任意。要項には例として、パワーポイント等で発表する様子を撮影する、パワーポイント等に音声を吹き込む、パワーポイント等を使わずに自分が話す様子を動画にする、自分のビジョンをアニメーション動画にするといった方法が挙げられています。

評価は18点満点で、観点は6つです。

観点 評価内容
独創性 一般的には思いつきにくいアイデアか
価値創造性 ささえる分野に価値を産み出すものか
現実性 アイデアが現実的か
論理性 主張に根拠があって構造的に表現できているか
表現力 動画を工夫してわかりやすく印象深く表現できているか
能動性 提案されたアイデアを実現する情熱が感じられるプレゼンであったか

書類審査は12点満点。課題は2つで、どちらも600字以内です。

  • 課題1:大学在学中および卒業後にスポーツを「ささえる」活動に携わるうえで活かすことができると考えるあなたの「行動力」について、これまでの体験やエピソード等を交えて書く。要項は「行動力」を「単に考えや目標を持つだけでなく、その実現に向け、具体的な行動に移す力」と定義しています
  • 課題2:動画で語った長期ビジョンを実現するために、大学4年間、鹿屋体育大学の内外の資源や環境を活かしてどのようなことに取り組もうと計画しているか

評価観点は過去の行動力(課題1)・キャリアデザイン力(課題2)・文章構成力・文章表現力。キャリアデザイン力では本学とのマッチングの程度が見られます。

第2次選考——動画を見せ合って議論する

グループディスカッション(50点)の進め方が具体的に決まっています。

約4名1組のグループを作り、各自のプレゼンテーション動画を視聴してメンバーのビジョンを共有します。1人の動画を見たあと、動画作成者に1分間の補足説明時間が与えられます。補足がない場合でもこの1分は確保され、各自が議論の観点をまとめる時間に使えます。この間、お互いに質問するなどのやり取りはできません。

そのあと10分間の議論。動画作成者が司会者として議論を進行します。議論が止まっても試験員は介入しません。これを2人目以降も同じ要領で繰り返します。メモ用紙は机上に用意されていますが、筆記用具は各自で準備します。

評価観点は情報理解・統合力・批判的思考力・質問力・コミュニケーションの5つ。

口頭試問(50点)は、グループディスカッションと提出資料に基づく10分間の個人面接です。観点は論理性・独創性・価値創造性・現実性・行動力/計画力。

どこから手をつけるか

アスリート入試は、まず競技歴が条件を満たすかを確認してください。

日本選手権ベスト8以上、全国高校大会2位以上、全日本ユース・ジュニア代表相当、国際大会出場。しかも令和7年4月1日以降の競技歴に限られます(国際大会を除く)。団体競技ならレギュラーとして中心的に活躍したことが必要です。ここを満たさなければ、ほかの準備をしても出願できません。

評定平均3.0も見落とさないでください。競技実績だけでは出願できない設計になっています。

次に、指導予定教員への連絡です。

アスリート入試の出願は指導予定教員経由で、面談を受けていなければ出願が受理されません。面談の期間は9月1日〜11日で、出願期間と重なっています。要項も「できるだけ早く指導予定教員と連絡を取ってください」と書いています。分からなければ教務課入試係に問い合わせる。この一手が出願の前提です。

プレゼンテーションは、手書き資料を実寸で作って練習してください。

ホワイトボードは縦865mm×横1760mm、試験員までは約3.0メートル。この距離で読める文字の大きさを、実際に紙に書いて確かめるしかありません。全て手書きなので、作るのに時間がかかります。3分で話し切れる分量に絞ることも必要です。

テーマは「競技力を大学でさらに向上させるためにはどのような取り組みが必要か」。自分の実績の自慢ではなく、これから何をするかの設計図を求められています。プレゼン型入試の対策を参照してください。

口頭試問7分は、自己推薦書の3項目から来ます。

「本学を志望した理由」「入学後の目標・抱負」「将来の夢」。この3つに書いたことが質疑の材料になります。書いたことと話すことがずれないように、書類と面接の一貫性と面接の頻出質問で詰めておいてください。最終評価が「1」なら不合格です。

サポーター入試は、動画から逆算してください。

第1次選考は動画18点+書類12点の30点で決まります。評価観点6つ(独創性・価値創造性・現実性・論理性・表現力・能動性)が公開されているので、その6つを自分の動画が満たしているかをチェックリストにして確認できます。

作り方は自由です。パワーポイントに音声を吹き込んでもいい、アニメーションでもいい、自分が話す様子を撮るだけでもいい。評価されるのは中身と伝え方であって、機材ではありません。

書類の600字×2本は、課題1と課題2の役割が違います。

課題1は過去——これまでの体験やエピソードから「行動力」を示す。要項は行動力を「単に考えや目標を持つだけでなく、その実現に向け、具体的な行動に移す力」と定義しているので、具体的に何をしたかを書かなければ点になりません。

課題2は未来——大学4年間で、鹿屋体育大学の内外の資源や環境を活かして何に取り組むか。評価観点は「キャリアデザイン力」で、本学とのマッチングの程度が見られます。大学のどの施設、どの科目、どの活動を使うのかまで調べて書いてください。志望理由書の完全ガイドと800字の構成が使えます。

第2次選考のグループディスカッションは、練習の形を作れます。

4人組で、1人ずつ動画を見せ、1分の補足のあと10分議論し、動画作成者が司会をする。この形式は再現できます。友人4人で、それぞれ3分のプレゼンを用意して同じ手順をやってみてください。試験員は介入しませんから、議論が止まったときに誰かが動かす必要があります。評価観点の「質問力」がここで効きます。グループディスカッションの対策を参照してください。

自分が司会をするときと、他人の話を聞くときの両方が評価対象だということを忘れないでください。

まとめ

  • 鹿屋体育大学の総合型選抜は、A.C.E.アスリート入試13人(スポーツ総合課程10・武道課程3)とA.C.E.サポーター入試5人の2つ。どちらも共通テストなし
  • 第2次選考はどちらも令和8年10月7日 9:00〜12:00、合格発表は11月2日
  • アスリート入試の出願資格は競技歴(国際大会出場/全日本ユース・ジュニア代表相当/日本選手権ベスト8以上/全国高校大会2位以上)と評定平均3.0以上
  • 下位3つの競技歴は令和7年4月1日以降に限られ、団体競技はレギュラーとして中心的に活躍したことが条件
  • 出願は指導予定教員経由で、9月1日〜11日の面談を受けていなければ受理されない
  • アスリート入試のプレゼンはテーマ公開で3分。掲示資料は全て手書きのみ、配付不可、メモ持ち込み不可。ホワイトボードは縦865mm×横1760mm、試験員までの距離は約3.0m
  • 口頭試問は7分で、自己推薦書の3項目(志望理由・入学後の目標抱負・将来の夢)が資料になる。5段階評価で「1」は不合格
  • アスリート入試には健康診断(問診・心電図・心臓超音波検査)があり、活動制限がある場合は診断書の提出が必要
  • 第1次選考の不合格者には検定料17,000円のうち13,000円が返還される
  • サポーター入試は評定平均3.5以上。第1次はプレゼンテーション動画18点+書類審査12点
  • 動画のテーマは「スポーツを『ささえる』活動に対する長期目標(ビジョン)」で3分。作成方法は任意
  • 書類は600字×2本(課題1=過去の行動力、課題2=大学4年間の計画)
  • 第2次はグループディスカッション50点+口頭試問50点。GDは4名1組で互いの動画を視聴し、動画作成者が司会、10分議論。試験員は介入しない

九州の国立大学は、鹿児島大学、宮崎大学、九州大学 共創学部の記事で扱っています。スポーツ系の進路はスポーツ系学部の小論文と美術・体育系の総合型選抜、競技実績の書き方は自己PRの書き方を参照してください。九州・沖縄の公立大学(九州歯科・福岡女子・北九州市立・長崎県立・沖縄県立芸術・名桜)の総合型選抜は、九州・沖縄の公立大学にまとめています。

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