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宮崎大学 総合型選抜の対策。1200点満点の教育学部と、プログラムごとに配点が違う工学部

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宮崎大学の総合型選抜Ⅰ(50人)と総合型選抜Ⅱ(34人)を令和9年度の学生募集要項から整理しました。教育学部の宮崎県教員希望枠、工学部6プログラムの配点表、農学部の模擬講義+レポート、英語筆記試験の免除条件まで解説します。

宮崎大学の総合型選抜は、配点表が細かく公開されているのが特徴です。

工学部は6つのプログラムで募集人員が各2人。同じ500点満点でも、中身はこう違います。機械知能プログラムは面接が300点。化学生命プログラムは面接240点に小論文60点。土木環境・半導体サイエンス・情報通信は筆記試験(数学)が200点。

「工学部の総合型選抜」とひとまとめにできません。志望するプログラムによって、準備の重心が変わります。

教育学部はさらに大きく、1200点満点。小学校主免専攻の宮崎県教員希望枠5人では、第1次選考の書類審査が300点、第2次選考が900点。そのうち課題探究型学習に関する口頭試問が300点(プレゼンテーション200点+質疑応答100点)です。高校での探究の中身が、そのまま点数になります。

この記事は、公開されている令和9年度の学生募集要項と入学者選抜要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・出願要件は年度によって変わります。学部ごとに出願期間が異なるので注意してください。 出典:宮崎大学 総合型選抜Ⅰ/総合型選抜Ⅱ

総合型選抜Ⅰは50人——共通テストを課さない

学部 学科・コース等 募集人員 出願期間
教育学部 小中一貫教育コース 小学校主免専攻 宮崎県教員希望枠 5人 9/24〜28
教育学部 小中一貫教育コース 中学校主免専攻 8人 9/24〜28
工学部 化学生命プログラム 2人 9/24〜28
工学部 土木環境プログラム 2人 9/24〜28
工学部 半導体サイエンスプログラム 2人 9/24〜28
工学部 電気電子システムプログラム 2人 9/24〜28
工学部 機械知能プログラム 2人 9/24〜28
工学部 情報通信プログラム 2人 9/24〜28
農学部 動植物資源生命科学コース 8人 9/1〜3
農学部 森林環境持続性科学コース 3人 9/1〜3
農学部 海洋生命科学コース 4人 9/1〜3
農学部 応用生命化学コース 10人 9/1〜3
合計 50人

農学部だけ出願が9月1日〜3日で、教育学部・工学部より3週間以上早く締め切られます。ここを見落とすと出願できません。

教育学部の中学校主免専攻8人は、選べる教科が音楽・美術・保健体育の3つ。原則として音楽2人・美術2人・保健体育4人という配分です。

総合型選抜Ⅱは農学部の34人——共通テストを課す

学部 コース 募集人員
農学部 動植物資源生命科学コース 12人
農学部 森林環境持続性科学コース 5人
農学部 海洋生命科学コース 14人
農学部 応用生命化学コース 3人
合計 34人

総合型選抜Ⅱは共通テストの成績と出願書類(調査書・自己推薦書・活動報告書)だけで決まります。宮崎大学での試験はありません。出願は2027年1月20日〜26日、合格発表は2月10日です。

教育学部 小学校主免専攻——1200点のうち300点が探究の口頭試問

宮崎県教員希望枠5人の出願要件には、卒業後は宮崎県の小学校教員となることを希望していることが含まれます。入学後は、この枠の入学者に設定される教育プログラムを受講することも条件です。

段階 評価項目 配点
第1次選考 書類審査 300点
第2次選考 面接 300点
第2次選考 課題探究型学習に関する口頭試問(プレゼンテーション200+質疑応答100) 300点
第2次選考 小論文 300点
合計 1200点

第1次選考の書類は5種類。調査書・自己推薦書・志望理由書・課題探究型学習に関する調書・プレゼンテーション資料です。プレゼン資料を出願時に提出し、第2次選考でそれを使って発表する流れになります。

小論文は英文読解を含む場合があり、書籍の英和辞書の持ち込みが可と明記されています。

日程は、出願9月24日〜28日、第1次合格発表11月2日、第2次選考11月21日・22日、最終発表12月4日。志願者数によっては1日目で終了する場合があります。

教育学部 中学校主免専攻——第1次に面接と実技がある

こちらは8人で、選べる教科は音楽・美術・保健体育の3つ。原則として音楽2人・美術2人・保健体育4人です。

段階 評価項目 配点
第1次選考 書類審査 200点
第1次選考 面接① 400点
第2次選考 面接② 200点
第2次選考 各教科の定める個別審査 400点
合計 1200点

第1次選考の段階で面接があり、しかも400点です。書類だけで通過する入試ではありません。第1次選考は令和8年10月17日・18日で、ここで各教科の個別審査も実施されます。

個別審査の中身はこうです。

教科 内容
音楽 実技(ピアノ、声楽、管弦打楽器から選択)
美術 実技(鉛筆デッサン、紙工作を含む)
保健体育 実技(陸上競技、器械運動、サッカー、バスケットボール、ハンドボール、バレーボール、柔道の中から当日指定)

保健体育は7種目のうちどれが出るか当日まで分かりません。満遍なく準備しておく必要があります。

なお、第1次選考時に課題を出す場合があり、その課題は第2次選考の面接の基礎資料になります。第2次選考の面接にはプレゼンテーションや実技を含む場合があります。

工学部——プログラムで配点がまったく違う

第1次選考は書類審査100点のみで、合格者の上限は各プログラムとも募集人員の4倍程度。第2次選考が500点満点です。

プログラム 書類 筆記(数学) 小論文 面接 合計
化学生命 100 100 60 240 500
土木環境 100 200 — 200 500
半導体サイエンス 100 200 — 200 500
電気電子システム 100 100 100 200 500
機械知能 100 100 — 300 500
情報通信 100 200 — 200 500

小論文があるのは化学生命と電気電子システムの2つだけ。土木環境・半導体サイエンス・情報通信は数学が200点で、実質的に学力試験の比重が高くなります。機械知能は面接300点です。

面接では口頭試問を含むプログラムがあります(化学生命と機械知能)。また、面接で工学部のアドミッション・ポリシーに適合しないと判断した場合には不合格となることがあると注記されています。

日程は出願9月24日〜28日、第1次合格発表10月20日、第2次選考11月16日、最終発表12月4日です。

農学部——模擬講義を受けてレポートを書く

農学部の総合型選抜Ⅰは4コースで25人。動植物資源生命科学・森林環境持続性科学・海洋生命科学の3コースは同じ形式です。

段階 評価項目 配点
第1次選考 書類審査(調査書20・自己推薦書50・活動報告書30) 100点
第2次選考 書類審査(第1次の100点を10点に圧縮) 10点
第2次選考 模擬講義等の受講及びレポート作成 50点
第2次選考 個人面接 40点
第2次選考 合計 100点

第1次選考の書類100点が、第2次では10点に圧縮されます。つまり最終的な勝負は模擬講義のレポート50点と面接40点です。第1次選考の合格者の上限は募集人員の3倍程度。

動植物資源生命科学コースの面接には、高校で学習した内容についての基礎的な口頭試問が含まれます。

応用生命化学コースだけ、形式が違います。

段階 評価項目 配点
第1次選考 書類審査(調査書・活動報告書60、自己推薦書40) 100点
第2次選考 書類審査 50点
第2次選考 筆記試験 150点
第2次選考 個人面接 100点
第2次選考 合計 300点

筆記試験は化学(化学基礎を含む)と英語。ただし化学は「高分子化合物」を出題範囲から除外します。そして重要な特例があります。英検2級以上、あるいはGTEC(4技能)オフィシャルスコア930点以上を有する者は、英語の筆記試験を免除し、満点とします。

資格を持っていれば当日の英語が満点になる。ここは早めに動く価値があります。

出願資格にも違いがあります。海洋生命科学コースは高校の普通科(あるいはこれに準ずる学科)の出身者が対象。応用生命化学コースは普通科、総合学科、農林水産業(食品関係も含む)および工業(生物工学系)に関連のある学科が対象です。

日程は出願9月1日〜3日、第1次合格発表9月11日、第2次選考9月28日・29日、最終合格発表11月2日です。

農学部の総合型選抜Ⅱ——共通テストと書類だけ

34人。宮崎大学での試験はありません。共通テストの成績と出願書類(調査書・自己推薦書・活動報告書)を総合して選抜されます。

コース 共通テスト 書類審査 合計
動植物資源生命科学 800点(5教科6科目) 100点 900点
森林環境持続性科学 600点(3教科4科目) 100点 700点
海洋生命科学 600点(3教科4科目) 50点 650点
応用生命化学 800点(6教科7科目) 150点 950点

コースによって共通テストの科目数が大きく違います。森林環境持続性科学と海洋生命科学は数学・理科・外国語の3教科4科目だけ。国語も地歴公民も情報も不要です。動植物資源生命科学は国語と情報が加わって5教科6科目、応用生命化学は6教科7科目で理科は化学を第1解答科目として受験する必要があります。

共通テストの英語はリーディング150点・リスニング50点の比率で換算されます。リーディングのみ、あるいはリスニングのみの受験は「英語を受験しなかった」扱いになります。

出願は2027年1月20日〜26日、合格発表は2月10日です。

どこから手をつけるか

まず出願期間を確認してください。農学部は9月1日〜3日です。

教育学部と工学部の9月24日〜28日と3週間以上ずれています。農学部志望なら、夏休みの終わりには書類が仕上がっていなければ間に合いません。

工学部は、志望プログラムの配点表を見てから準備を決めてください。

数学が200点のプログラム(土木環境・半導体サイエンス・情報通信)と、面接が300点のプログラム(機械知能)では、やるべきことが違います。小論文があるのは化学生命(60点)と電気電子システム(100点)の2つだけ。情報・理工学部の小論文と建築学部の小論文を、志望に応じて使ってください。

なお、面接でアドミッション・ポリシーに適合しないと判断されると不合格になることがあると明記されています。志望プログラムのポリシーは必ず読んでおいてください。

教育学部は、探究の記録を早めに形にしてください。

小学校主免専攻では課題探究型学習に関する調書とプレゼンテーション資料を出願時に提出し、第2次選考でそれを使って300点分の口頭試問を受けます。高校の探究活動が、そのまま配点の4分の1になるということです。プレゼン型入試の対策と事前提出レポートが役立ちます。

中学校主免専攻は第1次選考で面接400点があるので、書類だけの通過ではありません。実技は7種目のうち当日指定(保健体育)なので、苦手種目を作らないことが対策になります。

小論文は、英文が混ざる前提で準備してください。

教育学部の小論文は英文読解を含む場合があり、書籍の英和辞書の持ち込みが可です。辞書を引きながら英文を読んで日本語で論じる練習を、一度はやっておくべきです。英文課題文の小論文を参照してください。

農学部は、模擬講義のレポートが本番です。

配点100点のうち50点。講義を聞いて、その場で書く形式なので、課題文の要約と段落構成の作り方で訓練できます。応用生命化学コースを狙うなら、英検2級かGTEC 930を取れば英語の筆記が満点扱いになります。これは間違いなく先にやるべきことです。

まとめ

  • 宮崎大学の総合型選抜は、共通テストを課さないⅠが50人、課すⅡが農学部の34人
  • 農学部だけ出願が9月1日〜3日。教育学部・工学部は9月24日〜28日
  • 教育学部 小学校主免専攻は宮崎県教員希望枠5人で1200点満点。課題探究型学習に関する口頭試問が300点(プレゼン200+質疑100)
  • 教育学部 中学校主免専攻8人は音楽2・美術2・保健体育4が原則。第1次選考で面接400点があり、実技も第1次で実施
  • 保健体育の実技は7種目から当日指定(陸上競技・器械運動・サッカー・バスケットボール・ハンドボール・バレーボール・柔道)
  • 教育学部の小論文は英文読解を含む場合があり、書籍の英和辞書の持ち込み可
  • 工学部は6プログラム各2人で、第2次選考500点の内訳がプログラムごとに違う。小論文があるのは化学生命と電気電子システムだけ
  • 工学部の第1次選考の合格者上限は募集人員の4倍程度
  • 農学部Ⅰの3コースは、第1次の書類100点が第2次で10点に圧縮され、模擬講義のレポート50点と面接40点が中心になる
  • 応用生命化学コースだけ第2次が300点満点で、筆記試験(化学・英語)150点。英検2級以上またはGTEC 930以上で英語の筆記が免除・満点
  • 農学部Ⅱは共通テストと書類審査のみで、宮崎大学での試験はない。コースによって3教科4科目〜6教科7科目と幅がある

九州の国立大学は、九州大学 共創学部、熊本大学、大分大学、鹿児島大学の記事で扱っています。農学系の小論文は農学部の小論文、教育学部志望は教育学部の小論文を参照してください。九州・沖縄の公立大学(九州歯科・福岡女子・北九州市立・長崎県立・沖縄県立芸術・名桜)の総合型選抜は、九州・沖縄の公立大学にまとめています。

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