小論文キャンパス
大学別対策

崇城大学の総合型選抜。専願志選抜の小論文は学科ごとに形式が別物、芸術学部はデッサン課題を事前公開

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崇城大学(熊本市)の総合型選抜は6方式。小論文が課されるのは専願志選抜(60分・100点)とパイロット特別選抜だけで、専願志選抜は学科ごとに別問題、形式も600〜800字のテーマ型から字数指定なしの計算論述まで違います。芸術学部実技選抜はデッサン課題を事前公開する課題公開型です。薬学部は総合型選抜を実施していません。

崇城大学は、熊本市西区にある私立大学です。5学部9学科・入学定員740名です。

学部 学科 入学定員 備考
工学部 機械工学科 70名
工学部 ナノサイエンス学科 50名
工学部 建築学科 70名
工学部 宇宙航空システム工学科 80名 宇宙航空システム専攻(受入30名)/航空整備学専攻(受入30名)/航空操縦学専攻(受入20名)
情報学部 情報学科 150名 2年次よりコース選択
生物生命学部 生物生命学科 120名
芸術学部 美術学科 40名 日本画/洋画/アート・イラストレーション/3Dアート(出願時にコース選択)
芸術学部 デザイン学科 40名 2年次よりコース選択
薬学部 薬学科 120名 ★総合型選抜を実施していない
合計 740名

薬学部薬学科は総合型選抜を一切実施していません(学校推薦型と一般選抜のみ)。

学部・学科の改組・募集停止の告知はありません。 ただし芸術学部実技選抜の《中期日程》が2027年度で廃止されました(2026年度は前期・中期・後期の3回)。芸術学部実技選抜の募集人員は30→28名、芸術学部AO選抜は13→16名です。

総合型選抜は6方式です。

方式 対象 募集人員 専願/併願
専願志(こころざし)選抜 工学部(航空操縦学専攻を除く)・情報学部・生物生命学部 機械5/ナノ5/建築5/宇宙航空システム専攻5/航空整備学専攻8/情報10/生物生命10=計48 専願
探究活動プログレス選抜 工学部(航空整備・航空操縦を除く)・情報・生物生命・芸術 各 若干名 専願
探究活動アピール選抜 工学部(航空操縦を除く)・情報・生物生命・芸術 各 若干名 併願可
芸術学部AO選抜 芸術学部 美術8/デザイン8=16 専願
芸術学部実技選抜《前期》《後期》 芸術学部 美術 前期12・後期7/デザイン 前期5・後期4=28 併願可
パイロット特別選抜 宇宙航空システム工学科 航空操縦学専攻 12 併願可

小論文があるのは専願志選抜とパイロット特別選抜だけです。そして専願志選抜の小論文は学科ごとに別問題で、形式がまったく違います。

出典:崇城大学「2027 入学試験要項」(デジタルブック。テキストと紙面画像の両方で確認)、入試制度一覧と各方式のページ、学部・学科定員、出願資格、学科別対象入試一覧のPDF、各様式(エントリーシート・活動実績報告書・志望理由書・自己申告書)、過年度入試問題および出題方針(2025・2026年度)、パイロット特別選抜の小論文過去問題集、2026年度入試制度別入試結果のPDF、未来人育成特待生制度《ミライク》・入学検定料・試験会場・航空操縦学専攻の出願要件・次世代女子育成プログラム・AP適合加点制度の各ページ、令和8年熊本地震被災者への特別措置のお知らせ(2026年9月28日)(https://www.sojo-u.ac.jp/ )。表の数値はページ画像で確認しました。2026年10月2日に確認しました。

2026年10月2日の時点で、総合型選抜6方式すべてが本日18:00で出願締切(受付最終日)です。 芸術学部実技選抜《後期》だけが2027年1月7日からで未開始です。エントリーが必要な4方式(専願志・プログレス・アピール・芸術学部AO)は、エントリー期間(9月9日〜9月17日)がすでに終わっています。

専願志選抜の小論文は学科ごとに別物

専願志選抜の配点

試験内容 配点 時間
小論文 100点 60分
学力検査(数学) 25点 30分
学力検査(英語) 25点 30分
面接 50点 15分程度
合計 200点

小論文が200点中100点で、配点の半分です。試験当日(10月17日)は13:00〜14:00に学力検査(数学・英語 各30分)、14:30〜15:30に小論文、16:00から面接(順番制)です。

大学は学科別の小論文問題と「出題方針・出題の意図」を公開しています(2025・2026年度分)。並べると、学科ごとに形式がまったく違うことが分かります。

学科 2026年度のテーマ 形式・字数
機械工学科 東京から熊本まで徒歩・自転車・原付バイクで移動した場合に必要となる日数を、根拠を示して説明する(3設問) 字数指定なし。数式や図表を用いてよい
ナノサイエンス学科 資料提示型(半導体チップの製造工程の図、半導体の用途の図+説明文)。問1=半導体の分野で化学がどう役立っているか/問2=ナノテクノロジーが社会で利用されている例と、入学後に進みたい研究分野 2問・字数指定なし
建築学科 通った学校で好きだった場所を三つ挙げ、それぞれを具体的に述べたうえで、自分が好きになる場所についての気付きを述べる テーマ型・600〜800字
宇宙航空システム工学科 ⑴これまでに他者と共に課題に取り組んだ事とそこから得た事/⑵最新の技術や社会的課題に対処できる資質を身に付けるためにどのような大学生活を送りたいか 2設問・各300〜400字
情報学科 3題から1題選択:①情報学科の専門科目で学習できる技術が社会でどう役立つか/②科学技術の恩恵と脅威の両面/③ゲームが娯楽を超えて社会にどう貢献できるか・その課題 選択式テーマ型・600〜800字
生物生命学科 生物生命学科で学びたい具体的な事柄とその理由、学んだことを活かしてどのように社会に貢献したいか テーマ型・600〜800字

2025年度のテーマも同じ傾向です。機械=水田(30m×50m)の耕作作業を1日で終える作業計画案を予算等の条件下で提案(字数指定なし・数式や図表可)/ナノサイエンス=水銀製品の用途の図をもとにした資料提示型/建築=自宅の「光環境」「音環境」「熱環境」「空気環境」に調整されていてほしい順に順位をつけて理由を述べる/宇宙航空システム=自ら進んで行動した事と、グローバル化する航空業界でどんな大学生活を送りたいか/情報=3題から1題(著作物のライセンス/情報通信技術と環境問題/人工知能と職業)/生物生命=友達から「なぜ生物生命学部を選択したの?」と聞かれた場合どう説明するか。

大学が示している「評価の観点」も公開されています。

  • 機械工学科:論理的思考の説明力。数式・図表を使った表現も採点対象。「単なる作文や感想文ではない」
  • ナノサイエンス学科:出題テーマは高校生の日常生活に身近なモノ(製品)や事柄(社会問題)を題材とすると明言。文体は「です・ます」調で統一
  • 建築学科:専門用語は不要。日常生活や身近な経験と結びつけて考える内容(デザイン/環境・設備/安全の視点など)。文体は「です・ます」調
  • 宇宙航空システム工学科:制限文字数を守ること。文字数オーバー・不足は減点対象
  • 情報学科:楽観/悲観の両論があるテーマ、相反する要求のあるテーマを出題していると明言
  • 生物生命学科:知識の有無は問わない。「序論・本論・結論」の三部構成を推奨

学科ごとに準備の仕方が変わります。

専願志選抜は出願資格に「オープンキャンパスで出願希望学科の体験プログラムに1回以上参加(事前予約必須)」が入っています(2026年度は7月19日・8月1日・8月23日。宇宙航空システム工学科は空港キャンパスの来場型イベントも可)。エントリーシートの設問①も「参加した体験講習プログラムを通じて、得たこと」です。

パイロット特別選抜は小論文+操縦適性検査

航空操縦学専攻(パイロット養成)だけの選抜です。

段階 内容
一次選考 出願書類(調査書・自己申告書)による書類審査。一次合格者は原則として募集人員の4倍程度
二次選考 小論文、操縦適性検査(FTD=フライトシミュレーター)、適性検査(面接含む)、一次選考結果で総合選考

配点は公表されていません。 二次選考は11月1日〜3日のうち大学が指定する1日で、9:40〜受験上の注意、10:00〜16:30試験です。会場は空港キャンパス 北ウィング(熊本県菊池郡菊陽町。阿蘇くまもと空港より徒歩10分)で、池田キャンパスではありません。

出願には追加の要件があります。

  • 身体検査:2026年4月1日以降に受診・発行された「航空機操縦練習許可申請書」または「航空身体検査証明申請書」の写し(「適合」診断、国土交通大臣指定医療機関発行)。オルソケラトロジーによる矯正を行っていないこと
  • 英語能力(2024年4月1日以降の受験):英検2級以上または英検CSE 1980点以上/TOEIC L&R+S&W合計790点以上/TOEFL iBT 42点以上/GTEC 930点以上/IELTS 4.0以上/ケンブリッジ英検140以上

小論文の過去テーマも公開されています(すべて600〜800字)。

年度 テーマ
2026年度 1日目 ドローン等の無人航空機が普及した場合、旅客・貨物輸送を担う航空会社や交通インフラの乏しかった地域経済にどのような影響を与えるか
2026年度 2日目 技術が進歩しているのに航空機事故が繰り返し発生するのはなぜか(事故を防ぐ対策を含めて)
2026年度 3日目 異常気象の増加は航空機の運航にどのような影響を与えるか(安全に運航させるためにどうすればよいか)
2025年度 1日目 航空事故に対し、自分が考える一番有効な事故防止対策
2025年度 2日目 航空業界が抱える課題として何が最も重要か(課題解決策を含めて)
2025年度 3日目 航空業界の発展が社会に及ぼした影響(得失を含めて)

大学の出題方針に、他にない評価の観点が書かれています。

字数制限(600〜800字)の充足、誤字脱字、受験番号・氏名の記載などを「安全な航空機操縦を行う上で重要な注意力、発見力」として評価する

形式面のミスがパイロット適性の評価に直結するということです。起承転結に沿った構成も求められています。テーマは航空安全・技術と社会・気候に集中しているので、気候変動と適応のテーマ、科学と倫理のテーマ、都市と地方のテーマが対応します。

自己申告書(直筆のみ有効・字数指定なし)の設問は3つです。「あなたがパイロットを目指す理由は何ですか。」「優れたパイロットになるにはどのような素質が必要だと思いますか。」「あなたが、これまでパイロットを目指して努力してきたことは何ですか。」

検定料は一次選考15,000円+二次選考35,000円=計50,000円です。二次検定料の納入期間(10月13日〜15日)内に納入しないと二次選考辞退とみなされます。

探究活動プログレス/アピール選抜はプレゼン10分+口頭試問20分

小論文はなく、研究成果の発表(プレゼンテーション)10分+発表に関連した口頭試問20分です。

プログレス選抜 アピール選抜
専願/併願 専願 併願可
出願資格 2027年3月卒業見込み(既卒不可)+★本学教員の研究支援を受けた者+入学後も研究を継続する強い意欲 一般選抜の出願資格に準ずる(既卒可)
一次選考 活動実績報告書で出願可否 活動実績報告書+志望理由書で出願可否
配点 非公表 非公表
特待 ★ミライクSTEAM なし

どちらも調査書の「学習成績の状況」「特別活動の記録」「指導上参考となる諸事項」が評価されます。

発表資料は試験3日前の10月14日17:00までに、出願ページからアップロードします(PowerPointまたはPDF・100MB以内)。提出後の差し替えはできず、変更する場合は10月16日15:00までに入試課へ連絡します。当日は発表に使うパソコンまたは模造紙(ポスター等)と、発表資料の入ったUSBメモリを持参します(ポインターと配布用資料は持参可)。

プログレス選抜は「本学教員の研究支援を受けた者」限定です。合格者の中から「ミライクSTEAM」が選考され、授業料が通常95万円/年 → 50万円/年(4年間)、さらに実験実習費が半額(4年間)になります。

プログレス選抜の活動実績報告書には、研究支援を受けた期間・研究支援テーマ・研究指導教員名・活動の形態を記入し、「研究室へ配属された後、どのような研究を続けたいか」(字数指定なし)に答えます。さらに高校時代の研究活動や課題研究の経験・実績・成果をA4にまとめた資料(形式・枚数自由)を添えます。

アピール選抜の志望理由書(字数指定なし)の設問は「①高校時代の探究活動に取り組む中で、あなたが学んだこと、身につけた力」「②①で身につけたことを、志望する学科でどのように生かしていきたいか」です(探究活動を志望理由につなぐ、探究の発表の仕方、プレゼンテーション型入試の対策)。

芸術学部はAO選抜と、デッサン課題を事前公開する実技選抜

芸術学部AO選抜(専願・16名)

試験内容 配点
面接 50点
学力検査(英語・30分) 50点
調査書加点 最大10点
合計 100点+最大10点

小論文も実技もありません。 調査書の「特別活動の記録」「指導上参考となる諸事項」等を芸術学部のアドミッション・ポリシーに照らして評価し、最大10点を加点します(この加点は要項にだけ書かれています)。オープンキャンパスの体験プログラムへの1回以上の参加が出願条件です。

★要項に「芸術学部棟では実施しません。」と明記されています。会場は池田キャンパスの別の建物です。

芸術学部実技選抜《前期》《後期》(併願可・28名)

試験内容 受験生が準備する物 大学が準備する物 配点 時間
木炭または鉛筆デッサン デッサン用具一式 B3画用紙 または B3画用紙大に裁断した木炭紙、画板(カルトン持参・使用も可) 100点 300分
面接 ― ― 配点なし 10分程度

デッサンは10:00〜16:00の300分(12:00〜13:00は昼食)で、16:10から面接です。★昼食は各自持参です(試験会場周辺に購入できる場所がなく、学生食堂も利用できません)。作品提出(ポートフォリオ等)は求められていません。

★「課題公開型」で、デッサン課題がモチーフまで事前に公開されています。

日程 課題 条件
《前期》(2026年10月18日) 「手と配布されたモチーフを自由に構成し、デッサンしなさい」 モチーフはりんご、ゴムホース、A4コピー紙から一つ選択。画面に入れる「手」は複数でも単体でも自由
《後期》(2027年2月8日) 「与えられたモチーフを自由に配置し、デッサンしなさい」 モチーフはりんご、ペットボトル、石鹸箱、ストライプの布

用紙は〈B3画用紙・鉛筆〉か〈B3サイズに裁断した木炭紙に木炭(鉛筆との併用可)〉のどちらかを選び、縦位置・横位置いずれも可です。モチーフの参考画像と過去作品も公開されています。対策講座「課題公開型実技選抜デッサン講習会」は2026年9月5日に開催済みです。

課題が事前に分かっているので、モチーフを用意して300分で描き切る練習がそのまま本番の準備になります。

アートミライク(芸術学部実技選抜専用・前期後期とも対象)がデッサンの成績で選考されます。

区分 条件 内容
アートミライクプレミアム 前期・後期それぞれ入試成績 学部内1〜2位 初年度授業料0円(通常95万円)+初年度のみ実験実習費半額
アートミライク50 前期・後期それぞれ入試成績 学部内3〜6位 初年度授業料50万円+初年度のみ実験実習費半額

いずれも初年度のみで、2年次以降は通常の学納金です。

アートミライクチャレンジとして、芸術学部AO選抜を受験し、翌日の実技選抜《前期》で同一学科(コース)を受験する場合、実技選抜《前期》の検定料が10,000円に割引されます。

エントリー → 一次選考 → 出願

専願志・プログレス・アピール・芸術学部AOの4方式は、郵送エントリー → 一次選考 → 通過者のみインターネット出願という2段構えです。

方式 エントリー時の書類
専願志選抜 エントリーシート(PDF・A3サイズで印刷)
探究活動プログレス選抜 活動実績報告書(A4)
探究活動アピール選抜 活動実績報告書+志望理由書(A4)
芸術学部AO選抜 エントリーシート(A3)

エントリー書類は簡易書留・速達で送り、封筒に「入学試験関係書類在中」と朱書きします。エントリー(一次選考)の時点では専願ではなく、一次選考を通過した後の出願から専願になります(専願志・プログレス・芸術学部AO)。出願時はインターネット出願で調査書と顔写真データを提出します。

専願志選抜と芸術学部AO選抜のエントリーシート(A3・1枚・字数指定なし)は同じ設問です。

  1. 「◎参加した体験講習プログラムを通じて、得たことを記入してください。」
  2. 「◎将来の夢や目標を見据えて、大学4年間をどのように過ごしたいか具体的に記入してください。」

黒ボールペン(鉛筆不可)で太枠内を自筆し、記入欄が不足する場合は別紙を添えます。設問①がオープンキャンパスの体験プログラムを前提にしているので、参加時のメモが書く材料になります(志望理由書の完全ガイド)。

日程と検定料

方式 エントリー 出願期間 試験日 合格発表
専願志選抜 9/9〜9/17(消印有効) 9/28 9:00〜10/2 18:00 10/17(土) 11/4(水)13時
探究活動プログレス選抜 9/9〜9/17 9/28〜10/2 18:00 10/17(土) 11/4(水)13時
探究活動アピール選抜 9/9〜9/17 9/28〜10/2 18:00 10/17(土) 11/4(水)13時
芸術学部AO選抜 9/9〜9/17 9/28〜10/2 18:00 10/17(土) 11/4(水)13時
芸術学部実技選抜《前期》 なし 9/28〜10/2 10/18(日) 11/4(水)13時
芸術学部実技選抜《後期》 なし 2027/1/7〜1/26 2027/2/8(月) 2027/2/22(月)13時
パイロット特別選抜 なし 9/9 9:00〜10/2 18:00 二次=11/1〜11/3のうち指定の1日 12/1(火)13時

インターネット出願の登録は出願締切日の18:00まで、郵送する書類(調査書等)は締切日消印有効です。

  • 検定料30,000円(パイロット特別選抜は計50,000円)。別途WEB出願システムサービス利用料1,000円
  • 併願割引:最初の出願が30,000円で、同時併願・追加出願は1件につき10,000円(試験の種類や最初の出願の合否を問わず)
  • 会場:専願志・プログレス・アピール・芸術学部AOは池田キャンパス(JR崇城大学前駅より徒歩すぐ)、芸術学部実技選抜は芸術学部棟、パイロットは空港キャンパス。総合型選抜に学外会場(福岡・鹿児島・沖縄等)はありません
  • 令和8年熊本地震の被災志願者には令和9年度入試の検定料免除があります(入学金免除、授業料・実験実習費の全額/半額免除も。2026年9月28日公表)

特待生「ミライク」は総合型選抜が対象外

★ミライク(未来人育成特待生制度)本体は、総合型選抜では選考されません。

ミライクは「入試の得点率と成績順位に応じて選考される特待生制度」で、入学者の8名に1名(過去5年間の平均)が獲得しています。しかし対象入試は一般公募制推薦選抜・一般選抜《前期》・共通テスト利用選抜《前期》のみ(工学部・情報学部・生物生命学部・芸術学部)で、専願志選抜・探究活動アピール選抜・芸術学部AO選抜・パイロット特別選抜は対象外です。

総合型選抜から特待を狙う道は3つあります。

制度 対象 内容
★ミライクチャレンジ 専願志選抜の合格者 同一学科で「一般公募制推薦選抜」を検定料10,000円・面接免除(科目試験のみ)で受けてミライク選考に乗れる
ミライクSTEAM 探究活動プログレス選抜の合格者 授業料95万→50万円/年(4年間)+実験実習費半額(4年間)
アートミライク 芸術学部実技選抜《前期》《後期》 学部内1〜2位=初年度授業料0円/3〜6位=初年度50万円(初年度のみ)

総合型選抜では使えないものが他にもあります。

  • AP(アドミッションポリシー)適合加点制度(最大5点)は一般選抜・共通テスト利用・一般共テ併用型のみ
  • 英語外部検定試験の活用も一般選抜《前期》等のみ
  • 次世代女子育成プログラム《WINGS》(40名以内)は一般選抜(前期)または共通テスト利用選抜(前期)の受験+エントリー登録が条件で、総合型選抜では応募できません

航空整備学専攻へ入学希望の人には、(公社)日本航空技術協会の「航空整備士育成支援プログラム」無利子貸与型奨学金(最大50万円・募集100名)が2026年10月に募集開始予定です。

入学前教育として、入学前スクーリング(2026年12月20日)は専願系の年内入試合格者は参加必須です(薬学部は対象外)。学習教材プログラムは受講費用約3万円が必要です。

2026年度の入試結果

専願志選抜

学科 志願 受験 合格 入学 競争率
機械工学科 4 4 4 3 1.00
ナノサイエンス学科 2 2 1 1 2.00
建築学科 22 22 16 16 1.38
宇宙航空システム専攻 1 1 1 1 1.00
航空整備学専攻 15 15 15 15 1.00
情報学科 36 36 30 29 1.20
生物生命学科 13 13 13 12 1.00

建築学科は募集5名に対して志願22名・合格16名、情報学科は募集10名に対して志願36名・合格30名です。

芸術学部AO選抜は美術22/16(1.38)、デザイン26/17(1.53)。探究活動プログレス選抜は生物生命学科の1名だけ(他の全学科は志願者0)。探究活動アピール選抜は建築7/5、航空整備2/2、情報2/2、生物生命2/2。

芸術学部実技選抜

日程 学科 志願 合格 競争率
前期 美術 29 22 1.32
前期 デザイン 18 13 1.38
中期(2027年度廃止) 美術 27 15 1.80
中期(2027年度廃止) デザイン 13 5 2.60
後期 美術 5 2 2.50
後期 デザイン 7 2 3.50

パイロット特別選抜は志願78・受験75・合格22で、実質倍率3.41倍。総合型選抜で最も競争が激しい方式です。

なお大学サイトの「競争率」は志願者数÷合格者数で計算されています(パイロットは78÷22=3.55)。受験者ベースの実質倍率(3.41)より高めに出ます。

サイトと要項で記載が違う箇所

①サイトのサイドナビ・パンくずが「芸術学部実技選抜(前期・中期・後期)」のままです。2027年度は中期がなく、同じページの見出しは「(前期・後期)」なので、同一ページ内で食い違っています。

②サイトの専願志選抜と芸術学部AO選抜のページは、小論文・学力検査の実施にまったく触れていません(「選抜方法、試験内容等のその他詳細は募集要項よりご確認ください」とだけ記載)。★サイトだけ見ると小論文の存在に気づけません。 配点はすべて要項にしか書かれていません。

③芸術学部AO選抜の「芸術学部棟では実施しません」と「調査書加点 最大10点」は要項にだけ書かれています。

④要項のデジタルブックのテキストに旧版の文言が残っています(「入学者の7名に1名/過去7年間の平均」。紙面画像上の公表値は「入学者の8名に1名(過去5年間の平均)」)。テキスト抽出だけで読むと誤ります。

そのほか、探究活動アピール選抜のコンテスト名(サイト「サイエンスコンテスト」/要項「サイエンスコンテスト@SOJO」)、パイロットの空港名(サイト「熊本空港」/要項「阿蘇くまもと空港」)の表記ゆれがあります。

どこから手をつけるか

2026年10月2日の時点で、総合型選抜6方式はすべて本日18:00で出願締切です。 エントリーが必要な4方式(専願志・プログレス・アピール・芸術学部AO)は、エントリー(9月9日〜9月17日)を済ませて一次選考を通過した人だけが出願できます。いまから新規に受けられるのは、芸術学部実技選抜《後期》(出願2027年1月7日〜1月26日・試験2月8日)だけです。

すでに出願した人(試験は10月17日〜11月3日)

  • 専願志選抜:小論文60分・100点が配点の半分です。自分の学科の過去問(2025・2026年度)と評価の観点を必ず確認します。機械は計算と根拠の説明、ナノは資料読み取り、建築は身近な経験の描写と気付き、宇宙航空は2設問を各300〜400字できっちり、情報は両論、生物生命は三部構成です
  • 探究活動プログレス/アピール選抜:発表資料は10月14日17:00までにアップロード(PowerPointかPDF・100MB以内・差し替え不可)。当日はPCか模造紙と、USBメモリを持参。プレゼン10分+口頭試問20分です
  • 芸術学部AO選抜:面接50点+英語50点+調査書加点。会場は芸術学部棟ではありません
  • 芸術学部実技選抜《前期》(10月18日):課題は「手と配布されたモチーフ(りんご/ゴムホース/A4コピー紙から一つ)を自由に構成」。300分・昼食持参必須
  • パイロット特別選抜:一次選考結果は10月9日。二次検定料35,000円を10月13日〜15日に納入しないと辞退扱い。二次選考の会場は空港キャンパス。小論文は字数・誤字脱字・受験番号と氏名の記載まで評価されます

芸術学部実技選抜《後期》を受けるなら(出願2027年1月7日〜1月26日・試験2月8日)

  1. 課題は事前公開済みです。「与えられたモチーフ(りんご、ペットボトル、石鹸箱、ストライプの布)を自由に配置し、デッサンしなさい」
  2. B3画用紙と鉛筆、またはB3サイズの木炭紙と木炭のどちらかを選びます。モチーフを実際に揃えて300分で描き切る練習をします
  3. 面接は配点なしで、デッサン100点で決まります
  4. アートミライクは後期日程でも対象(学部内1〜2位で初年度授業料0円、3〜6位で50万円)
  5. 昼食は必ず持参します

合格後

  • 専願志選抜の合格者は「ミライクチャレンジ」で、一般公募制推薦選抜を検定料10,000円・面接免除で受け直してミライクを狙えます
  • 入学前スクーリング(12月20日)は専願系の年内入試合格者は参加必須です

2028年度入学を考えている高校2年生以下の人へ

  • 専願志選抜と芸術学部AO選抜は、夏のオープンキャンパスの体験プログラムへの参加が出願条件です(事前予約必須)。参加しないと出願できません
  • 探究活動プログレス選抜は「本学教員の研究支援を受けた者」限定です。合格者はミライクSTEAM(4年間授業料50万円/年+実験実習費半額)の対象になります。研究支援の機会を早めに調べておく価値があります
  • パイロットを目指すなら、航空身体検査と英語(英検2級以上等)の準備が必要です。オルソケラトロジーによる矯正をしていないことも要件です

まとめ

  • 5学部9学科・入学定員740名。★薬学部薬学科は総合型選抜を実施していない。学部学科の改組・募集停止はないが、芸術学部実技選抜の《中期日程》が2027年度で廃止(30→28名)、芸術学部AO選抜は13→16名
  • 総合型選抜は6方式:専願志(こころざし)選抜(48名・専願)/探究活動プログレス選抜(若干名・専願)/探究活動アピール選抜(若干名・併願可)/芸術学部AO選抜(16名・専願)/芸術学部実技選抜《前期》《後期》(28名・併願可)/パイロット特別選抜(12名・併願可)
  • 小論文があるのは専願志選抜(60分・100点)とパイロット特別選抜(二次選考・600〜800字・配点非公表)だけ。持ち帰り課題はない
  • ★専願志選抜の小論文は学科ごとに別問題で形式がまったく違う。機械=計算と根拠の説明(字数指定なし・数式や図表可)/ナノサイエンス=資料提示型(図の読み取り・字数指定なし)/建築=身近な経験から気付きを述べるテーマ型(600〜800字)/宇宙航空システム=2設問各300〜400字/情報=3題から1題(600〜800字)/生物生命=志望に近いテーマ型(600〜800字)
  • 学科別の過去問と「評価の観点」が公開されている。機械「単なる作文や感想文ではない」、宇宙航空「文字数オーバー・不足は減点」、情報「楽観/悲観の両論があるテーマ」、生物生命「知識の有無は問わない・三部構成を推奨」
  • 専願志選抜の配点は小論文100+数学25+英語25+面接50=200点(小論文が半分)。オープンキャンパスの体験プログラムへの参加が出願条件
  • パイロット特別選抜は一次=書類(募集人員の4倍程度)、二次=小論文・操縦適性検査(フライトシミュレーター)・適性検査(面接含む)。出願に航空身体検査の書類と英語(英検2級以上等)が必要。オルソケラトロジーによる矯正不可。検定料は計50,000円。会場は空港キャンパス
  • ★パイロットの小論文は「字数制限の充足、誤字脱字、受験番号・氏名の記載」を「安全な航空機操縦を行う上で重要な注意力、発見力」として評価すると明言。過去テーマはドローン普及・航空事故・異常気象など
  • 2026年度のパイロット特別選抜は志願78・受験75・合格22(実質3.41倍)で総合型選抜で最も競争が激しい
  • 探究活動プログレス/アピール選抜はプレゼン10分+口頭試問20分で配点非公表。プログレスは2027年3月卒業見込み+「本学教員の研究支援を受けた者」限定、合格者からミライクSTEAM(授業料95万→50万円/年を4年間+実験実習費半額)。発表資料は試験3日前までにアップロード
  • 芸術学部AO選抜は面接50+英語50+調査書加点最大10点で小論文・実技なし。芸術学部棟では実施しない(要項のみに記載)
  • ★芸術学部実技選抜は「課題公開型」。デッサン300分・100点(面接は配点なし)。前期=手と配布モチーフ(りんご/ゴムホース/A4コピー紙から一つ)を自由に構成/後期=りんご・ペットボトル・石鹸箱・ストライプの布を自由に配置。昼食持参必須
  • アートミライク(実技選抜専用)はデッサンの成績で選考。学部内1〜2位=初年度授業料0円、3〜6位=初年度50万円(初年度のみ)。AO選抜の翌日に実技《前期》を受けると検定料10,000円
  • 専願志・プログレス・アピール・芸術学部AOは「郵送エントリー → 一次選考 → 通過者のみ出願」の2段構え。エントリー段階は専願ではなく、出願から専願
  • 専願志・芸術学部AOのエントリーシートは同じ2設問(①体験講習プログラムで得たこと ②将来を見据えた大学4年間の過ごし方)。字数指定なし・黒ボールペンで自筆・A3
  • 検定料30,000円+WEB出願利用料1,000円。併願・追加出願は1件10,000円。総合型選抜に学外会場はない
  • ★特待生「ミライク」本体は総合型選抜が対象外(一般公募制推薦・一般前期・共テ前期のみ)。救済ルートがミライクチャレンジ(専願志選抜の合格者が一般公募制推薦を検定料10,000円・面接免除で受け直す)。AP適合加点・英語外部検定の活用・次世代女子育成プログラム《WINGS》も総合型選抜では使えない
  • 入学前スクーリング(12月20日)は専願系の年内入試合格者は参加必須。学習教材は約3万円
  • 令和8年熊本地震の被災志願者は令和9年度入試の検定料免除など特別措置あり
  • 2026年度の入試結果:専願志は建築22/16・情報36/30で倍率が立ち、他はほぼ全入。プログレスは志願者1名だけ。芸術学部実技の中期・後期は1.80〜3.50。サイトの競争率は志願者÷合格者なので実質倍率より高めに出る
  • サイトと要項の注意点:①サイドナビが「前期・中期・後期」のまま ②サイトの専願志・芸術学部AOのページは小論文・学力検査に一切触れておらず、配点も要項にしかない ③芸術学部AOの「芸術学部棟では実施しない」「調査書加点最大10点」は要項のみ ④デジタルブックのテキストに旧版の文言が残っている
  • 2026年10月2日の時点で、総合型選抜6方式すべてが本日18:00で出願締切。新規に受けられるのは芸術学部実技選抜《後期》(出願2027年1月7日〜1月26日)だけ

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ熊本県では熊本大学、九州・沖縄の公立大学、工学系の私立では福岡工業大学の記事もあわせて読めます。

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