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中村学園大学の総合型選抜。Ⅰ期は4方式すべてに60分の筆記と10分のプレゼン、3方式が2027年度から新設

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中村学園大学(福岡県福岡市)の2027年度総合型選抜はⅠ期の4方式とⅡ期の1方式。Ⅰ期はどの方式も60分の論述試験または小論文と、プレゼンテーション10分を含む20分の個人面接です。字数は栄養科学科600字以内、フード・マネジメント学科550〜600字で、ほかの2方式は字数の記載がありません。3方式が2027年度から新設されるため過去問がありません。Ⅰ期の出願は10月8日必着です。

中村学園大学は、福岡県福岡市にある私立大学です。3学部4学科です。

学部 学科 入学定員 備考
栄養科学部 栄養科学科 200名 管理栄養士養成課程。栄養教諭や中学・高校(家庭)の免許も取得可
栄養科学部 フード・マネジメント学科 100名 文理融合型。食品科学・栄養科学+食ビジネス
教育学部 児童幼児教育学科 220名 「小学校教育養成系」と「保育者養成系」の2系統
流通科学部 流通科学科 220名 2年次に「商学コース」「経営コース」のいずれかを選択

募集停止・改組・学科の改称・定員変更の告知はありません。

2027年度の総合型選抜はⅠ期に4方式、Ⅱ期に1方式です。

期 方式 対象 専願/併願 募集人員
Ⅰ期 栄養科学・論理思考型(2027年度新設) 栄養科学科 専願 8名
Ⅰ期 食の課題探究型 フード・マネジメント学科 専願 16名
Ⅰ期 保育探究型(2027年度新設) 児童幼児教育学科(保育者養成系のみ) 専願 15名
Ⅰ期 ビジネス系検定・資格評価型 流通科学科 専願 10名
Ⅱ期 学習プラン評価型(2027年度新設) 流通科学科 併願可 若干名

5方式のうち3方式が2027年度からの新設です(栄養科学・論理思考型/保育探究型/学習プラン評価型)。新設の3方式には過去問も過去の実績もありません。 また流通科学部のⅠ期は出願資格が変更され、公的資格の対象が広がり、評定の条件が廃止されています。

併願できるのはⅡ期の学習プラン評価型だけです(合格後も一般選抜で本学・他大学を受験できます)。

募集人員の読み方に注意が必要です。 要項の3ページの一覧表に載っている数字(18/20/25/28)は、併設校向けの「高大接続型」を含んだ数字です。各方式のページに載っている8名/16名/15名/10名が、一般の受験生が対象となる枠です。この記事では後者を使っています。

選考の構成はⅠ期とⅡ期で違います。

期 筆記 面接
Ⅰ期(4方式) 60分 プレゼンテーション10分を含む個人面接20分程度
Ⅱ期 60分 グループ面接15分(プレゼンなし)

エントリー制度はありません。 出願から始まります。

出典:中村学園大学「令和9年度 入学試験要項」(デジタルブック・58ページ)、「令和9年度入学試験の主な変更点」(PDF、2026年6月25日作成)、総合型選抜の各方式のページ(栄養科学科・フード・マネジメント学科・教育学部・流通科学部)、志望理由書の様式PDF(https://www.nakamura-u.ac.jp/admission/guide/point.html )。2026年10月1日に確認しました。

筆記の字数は方式によって扱いが違う

Ⅰ期の4方式はいずれも60分の筆記ですが、字数の示され方が分かれます。

方式 筆記の名称 字数 配点(筆記/面接/書類)
栄養科学・論理思考型 論述試験 600字以内 30/40/30
食の課題探究型 論述試験 550字以上600字以内 30/40/30
保育探究型 小論文 記載なし 30/40/30
ビジネス系検定・資格評価型 小論文 記載なし 30/30/40
(Ⅱ期)学習プラン評価型 小論文 記載なし 30/30/40

字数が明示されているのは栄養科学部の2方式だけで、教育学部と流通科学部は要項にも公表基準にも字数の記載がありません。

ただし流通科学部については参考になる情報があります。公表基準では「問題数1問」とされていますが、2026年度(令和8年度)の実物は小問が3つ(80字以内×2問+400字以内)でした。1問とは書かれていても、実際は小問に分かれる形だったということです。

栄養科学部の2方式は「資料を読んで考えを述べる」形式です。

  • 栄養科学・論理思考型…提示された「栄養や健康等」に関する資料(資料分析を含む)について自分の考えを述べる(600字以内)。資料の内容を正しく理解しているかを確認する設問を1〜2問程度含む
  • 食の課題探究型…提示された「食やフード・ビジネス等」に関する資料(グラフ・図表を含む場合もある)について自分の考えを述べる(550字以上600字以内)。同様に資料の理解を確認する設問を1〜2問程度含む

資料の読み取りと論述の両方が問われる構成です。グラフや図表を読んで要点をつかむ練習が直結します(課題文の要約、小論文の構成メモ、小論文の時間配分)。

栄養科学科は管理栄養士の養成課程ですが、理科(化学・生物)の学科試験は課されません。 そのかわり論述試験のなかで「将来の専門知識の理解力を判断するための出題」も含むとされています。

テーマは全方式で非公表です。ただし令和8年度の入試問題集に総合型選抜の出題が収録されていて、フード・マネジメント学科が「世界のコーヒー市場と価格高騰」、流通科学部が「ローカル線の存続・廃止」というテーマでした。

この2つから読み取れる水準としては、食や流通・地域をめぐる時事的な話題です。論点としては食と健康(食生活のテーマ、食品ロスのテーマ)、地域の公共交通や人口減少(地方自治のテーマ)、グローバルな市場と価格(グローバル化と文化のテーマ)あたりを押さえておくと近い範囲になります。保育探究型は「保育系のテーマを設定」とだけ書かれているので、子育てと保育の論点を見ておきます(子育てのテーマ、教育格差のテーマ)。

Ⅰ期の面接には10分のプレゼンが入る

Ⅰ期の4方式はいずれも個人面接20分程度のなかに、プレゼンテーション10分(保育探究型は10分以内)が入ります。方式ごとにテーマが決まっています。

方式 プレゼンテーションの内容
栄養科学・論理思考型 高校での学びや日常生活の経験を踏まえ、現代社会における「栄養」「健康」に関するテーマを一つ取り上げ、背景や要因を考察し、そのテーマに対して栄養科学が果たす役割を述べる。そのうえで栄養科学科で学びたいことを説明
食の課題探究型 「高校時における食に関わる探究学習」または「自身が感じる食の課題」を説明したうえで、フード・マネジメント学科で学びたいことを発表
保育探究型 高校の総合的な探究の時間における「保育や幼児教育に関する探究学習」や、大学の幼保系イベント(オープンキャンパスの模擬授業、探究ワークショップを含む)で学んだことを踏まえ、「自身が考える保育・幼児教育の展望」を説明し、教育学部で学びたいことを発表

条件に注意が必要です。

  • 発声内容を確認するための手元資料(原稿・メモ等)は使用不可
  • PowerPointのノート機能(発表用メモ機能)も使用不可

つまり原稿を見ずに10分話す必要があります。10分は原稿にして2,500〜3,000字ぶんなので、暗記ではなく構成を覚えて話を組み立てる練習が要ります(プレゼンテーション型入試の対策、探究のまとめ方)。

電子データを使う場合のルールも決まっています。

  • PowerPointや動画などの電子データを使うなら、USBに保存して出願書類と一緒に送付します(氏名シールを貼付。USBは試験当日に返却)
  • Macは不可です
  • パソコンは大学が準備します。タブレット等の持参は不可
  • データ以外の成果物(活動レポートなど)は試験当日に持参します
  • 持参する資料は、出願のときに志望理由書の「面接持参資料事前申請欄」に記入しておく必要があります

出願の段階で、プレゼンで何を使うかを決めておかなければならない設計です。

Ⅱ期(学習プラン評価型)はプレゼンがなく、グループ面接15分です。配点も書類審査が40点と最も重く、筆記30点・面接30点という配分です。

志望理由書は手書き。字数指定はない

出願書類の中心は志望理由書です。受験生サイトからダウンロードして手書きで記入します(黒ペンまたはボールペンで本人直筆。クリップやホッチキス止めは不要)。

字数指定はなく、記入欄のサイズが実質の目安です。設問は学科ごとに違います。栄養科学科の場合はA4縦・片面・2ページで、次の4つです。

  1. 食や栄養、健康に関心を持つようになったきっかけ
  2. 高校生活で力を入れて取り組んだこと(部活動、探究活動、日常の実践等)の内容と学び
  3. 栄養科学科を志望する理由と大学で学びたい内容(理由・関心の背景を含む)
  4. 大学での学びを踏まえ、卒業後にどの分野でどう活躍したいか

書類審査は調査書と志望理由書で行われます(流通科学部のⅠ期はさらに活動実績報告書が加わります)。流通科学部は書類審査が40点と配点が大きいので、ここに時間をかける価値があります(志望理由書の完全ガイド、自己PRの書き方)。

志望理由書はプレゼンや面接の材料にもなるので、内容を一本の線でつないでおきます(面接と書類の一貫性、面接の頻出質問)。

出願資格は方式で大きく違う

ここは方式選びに直結します。

方式 評定の条件 既卒
栄養科学・論理思考型 全体の学習成績の状況4.0以上(4方式中最高) 記載なし=現役限定と読める(4方式中ここだけ)
食の課題探究型 全体の学習成績の状況3.6以上 令和8年3月卒業者も可
保育探究型 — —
ビジネス系検定・資格評価型 評定の条件が廃止(2027年度の変更)。公的資格の対象が拡充 —

栄養科学科のⅠ期だけは、評定4.0以上という高い条件があり、しかも出願資格に既卒者の記載がありません(4方式のなかでここだけです)。既卒で栄養科学科を考えている人は、大学に確認するか別の区分を見る必要があります。

一方で流通科学部のⅠ期は評定の条件が廃止され、公的資格の対象が広がりました。資格を持っている人には入りやすくなった形です。

日程:Ⅰ期の出願は10月8日必着

期 出願期間 試験日 合格発表
Ⅰ期(4方式) 9月29日〜10月8日必着 10月17日(土) 11月2日
Ⅱ期(学習プラン評価型) 12月1日〜12月7日 12月12日(土) 12月18日

2026年10月1日の時点で、Ⅰ期の出願期間中(10月8日必着)です。残り7日です。

Ⅰ期の当日は、筆記10:00〜11:00(60分)、面接12:10〜(一人20分程度)という時間割です。

  • 試験会場は本学(福岡)のみです(地方会場があるのは一般選抜のA方式だけです)
  • 検定料は32,000円で、併願割引はありません
  • 入学手続はⅠ期が12月11日、Ⅱ期が1月15日と3月23日です

特待生制度は一般選抜A方式だけが対象で、総合型選抜は対象外です。なお同窓会の検定料補助はⅠ期のみが対象で、Ⅱ期は対象外です。

どこから手をつけるか

Ⅰ期をねらうなら(出願10月8日必着)

残り7日なので、書類が間に合うかで決まります。

  1. 出願資格を確認する。栄養科学科は評定4.0以上で、既卒者の記載がありません。フード・マネジメント学科は評定3.6以上。流通科学部は評定の条件が廃止されています
  2. 志望理由書を受験生サイトからダウンロードし、手書き(黒ペンまたはボールペン・本人直筆)で書く。字数指定はなく記入欄のサイズが目安です
  3. プレゼンで使うものを決める。電子データを使うならUSBに保存して出願書類と一緒に送付(Mac不可)、持参資料があれば志望理由書の「面接持参資料事前申請欄」に記入します。出願時点で決めておく必要があります
  4. 調査書を高校に依頼する(流通科学部のⅠ期は活動実績報告書も)
  5. 10月8日必着で出願。検定料32,000円
  6. 10月17日に向けて、60分の筆記を練習する。栄養科学部の2方式は資料を読んで600字前後で、資料の理解を確認する設問が1〜2問付きます。教育学部・流通科学部は字数の記載がないので、60分で書ける分量を想定します
  7. 10分のプレゼンを原稿なしで話せるようにする。手元資料もPowerPointのノート機能も使えません
  8. 会場は本学(福岡)のみです

併願したいなら(Ⅱ期:出願12月1日〜12月7日)

流通科学部の学習プラン評価型だけが併願可で、合格後も一般選抜で本学・他大学を受験できます。プレゼンはなくグループ面接15分、配点は書類審査が40点で最も重い構成です。ただし2027年度からの新設なので過去問・過去実績がありません。募集人員も「若干名」です。

新設の3方式について

栄養科学・論理思考型・保育探究型・学習プラン評価型は2027年度からの新設で、過去問も過去の合否実績もありません。公表されている情報(配点、面接のテーマ、筆記の形式)から組み立てるしかないので、要項と各方式のページを読み込むことが対策の中心になります。

まとめ

  • 中村学園大学の総合型選抜はⅠ期の4方式とⅡ期の1方式。5方式のうち3方式が2027年度からの新設で過去問・過去実績がない
  • 併願できるのはⅡ期の学習プラン評価型だけ(合格後も一般選抜で本学・他大学を受験可)
  • Ⅰ期は4方式すべてが筆記60分+プレゼンテーション10分を含む個人面接20分程度。Ⅱ期はプレゼンなしでグループ面接15分
  • 筆記の字数は栄養科学科600字以内/フード・マネジメント学科550字以上600字以内。保育探究型と流通科学部は要項にも公表基準にも字数の記載がない
  • 流通科学部は公表基準で「問題数1問」だが、2026年度の実物は小問3つ(80字以内×2+400字以内)だった
  • 栄養科学部の2方式は資料(グラフ・図表を含む)を読んで考えを述べる形式で、資料の理解を確認する設問を1〜2問含む
  • 栄養科学科は管理栄養士養成課程だが、理科の学科試験は課されない
  • Ⅰ期のプレゼンは手元資料(原稿・メモ)もPowerPointのノート機能も使用不可。原稿なしで10分話す
  • 電子データを使うならUSBに保存して出願書類と併送(Mac不可)。パソコンは大学が準備、タブレット持参は不可。持参資料は出願時に志望理由書の申請欄に記入
  • 志望理由書は受験生サイトからダウンロードして手書き。字数指定なし(記入欄のサイズが目安)
  • 栄養科学科のⅠ期だけ評定4.0以上で、既卒者の記載がない(4方式中ここだけ)。フード・マネジメントは3.6以上、流通科学部は評定条件が廃止
  • テーマは全方式非公表だが、令和8年度の入試問題集に総合型の出題が収録(フード=世界のコーヒー市場と価格高騰、流通=ローカル線の存続・廃止)
  • 要項3ページの募集人員(18/20/25/28)は併設校向けの高大接続型を含む数字。一般の受験生の枠は各方式ページの8/16/15/10名
  • 会場は本学(福岡)のみ。検定料32,000円、併願割引なし
  • 特待生制度は一般選抜A方式のみで総合型は対象外。同窓会の検定料補助はⅠ期のみ
  • 2026年10月1日の時点で、Ⅰ期の出願は10月8日必着、試験日は10月17日

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ福岡県では九州産業大学と福岡大学・久留米大学、管理栄養士の課程がある大学は広島都市学園大学の記事もあわせて読めます。

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