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慶應看護医療学部AO入試の対策。出願は9月15日からの3日間、書類審査で7割が落ちる、A方式とB方式は併願できない

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慶應義塾大学看護医療学部の2027年度AO入試を入学試験要項の記載で整理しました。出願9月15日〜17日・第2次選考10月24日という日程、A方式とB方式の違いと併願不可、活動報告書と学習計画書の役割、志願者評価書2通、公開されている選考結果までを解説します。

慶應義塾大学看護医療学部のAO入試には、小論文がありません。

選考は書類審査と面接だけです。だからこそ、書いて出す書類がすべてになります。そしてその書類は、A方式とB方式で中身がまったく違います。

この記事は、公開されている募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・出願資格・提出書類は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:慶應義塾大学 看護医療学部AO入試/入学試験要項(PDF)

選考の全体像

段階 内容
第1次選考 書類審査
第2次選考 面接(第1次合格者のみ。湘南藤沢キャンパス看護医療学部校舎)

募集人員は若干名です。そしてA方式・B方式の併願はできません。出願の時点でどちらかを選びます。

日程——出願は3日間、郵送のみ

日付
出願期間 2026年9月15日(火)〜9月17日(木)
第1次選考合格発表 10月16日(金)
第2次選考(面接) 10月24日(土)(湘南藤沢キャンパス看護医療学部校舎)
最終合格発表 11月2日(月)10:00(看護医療学部ウェブサイト)
入学手続期間 2026年11月30日〜12月4日

出願は郵送に限ります。国内投函の場合は締切日消印有効、海外からは締切日必着です。Webエントリーを出願期間内に済ませていないと、そもそも出願を受け付けてもらえません。

出願期間は3日間しかありません。しかも志願者評価書2通が必要なので、書いてもらう人への依頼は夏前から動く必要があります。

筆記試験はありません。小論文も学科試験もなく、書類と面接だけで決まります。だからこそ、聖路加国際大学の総合型選抜(320点中200点が小論文)とは、まったく別種の準備が必要になります。同じ看護系でも、大学によって問われる力が正反対だということです。

実際の選考結果が公開されている

要項には参考資料として、直近年度の選考結果が掲載されています。

方式 出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
A方式 52 13 5
B方式 19 7 1
合計 71 20 6

出願71名に対して最終合格6名。そして1次選考の段階で、71名が20名に絞られています。

この数字が示すのは1つです。書類審査が最大の関門だということ。面接に進む前に、7割以上がここで落ちています。

A方式とB方式——別の入試だと考える

要項によれば、A方式とB方式の併願はできません。出願時に選び、後から変更もできません。

違いは提出書類と出願資格にあります。

A方式 B方式
中心となる書類 活動報告書(所定用紙5枚) 学習計画書(所定用紙3枚)
評定の要件 なし 全体の学習成績の状況 4.5以上
評価されるもの これまでの活動と成果 学業成績と、入学後の学習計画

B方式の評定4.5は非常に高い

要項の出願資格に明記されています。

高等学校での学業成績が優秀で全体の学習成績の状況 4.5 以上(4.5 を含む)の者

4.5です。上智の公募推薦の多くの学科が4.0、聖路加の総合型選抜が4.0であることを考えると、突出して高い水準です。

届かない場合はA方式に絞る判断になります。逆に4.5以上ある人にとっては、活動実績がなくてもB方式で出願できるということでもあります。

ただし前掲の選考結果を見ると、B方式は出願19名に対して最終合格1名。評定4.5は出願の条件であって、それだけで通るわけではありません。

A方式の出願資格——7つの類型

A方式には評定の要件がない代わりに、活動の要件があります。要項は「さまざまな活動に積極的に取り組み、その成果が次の一つ以上に該当すると自己評価できる者」として、7つを挙げています。

類型
A 看護・医療・保健・福祉に関連した国内外での活動で見聞を広めた経験
B 社会的な奉仕活動やその他の社会活動で、成果や業績が認められている
C コミュニケーション能力(日本語・外国語)やコンピュータ技術等で、高度な資格や技術を有する
D 学術・文化・芸術・スポーツなどで、研究・創作発表・コンクール・競技を通し社会的に評価を得ている
E 学業が優秀であり、創造的、積極的な学習姿勢を堅持している
F 学業、人物ともに優れ、地域社会や高等学校等で指導的な役割を積極的に果たすなど、評価を得ている
G 関心や興味を持ったテーマに関して自由研究や自主学習などの自発的な取り組みを開始し、成果をあげている

Gに注目してください。「自由研究や自主学習などの自発的な取り組み」——つまり探究活動がそのまま出願資格になります。受賞歴も対外的な実績も要りません。

看護系というと医療体験やボランティアが必要だと思われがちですが、要項が挙げる7類型のうち、医療分野に限定されているのはAだけです。スポーツでも、研究でも、地域活動でもよい。この幅の広さを知らずに諦める人がいます。

探究の進め方は探究活動の完全ガイド、書類への接続は探究を志望理由書につなげる方法にまとめています。

出願書類——原本+コピー2部の「3セット」

ここは実務の要です。要項の指定を正確に読んでください。

共通の書類

書類
Ⓐ 入学志願票(Webエントリー登録完了画面)
Ⓑ 収納証明書台帳
Ⓒ 写真票
Ⓓ 成績・卒業に関する証明書等
Ⓔ 入学志願者調書(所定用紙2枚)
Ⓕ 志望理由書(A方式・B方式で別の用紙、2枚)
Ⓖ 活動報告書(A方式・5枚)/学習計画書(B方式・3枚)
Ⓗ 志願者評価書 2通

「3セット」の作り方

Ⓔ・Ⓕ・Ⓖは、次のように提出します。

Ⓔ 入学志願者調書、Ⓕ 志望理由書、Ⓖ 活動報告書 の順にまとめ、左上の所定の位置をホチキスでとめたものを1セットとし、3セット(原本およびコピー2部)を提出してください。また、両面に印刷せず、片面に印刷してください。

原本1部+同一サイズのコピー2部=3セット。これは提出直前の作業ではありません。原本を完成させてからコピーを取るので、締切前日に慌てると間に合いません。

入学志願者調書に貼る写真についても指定があります。写真を貼付した上でコピーを取ること。コピーに写真を改めて貼る必要はありません。

Ⓔ〜Ⓖは自筆

出願書類 Ⓔ ~ Ⓖ は、特別な理由がない限り、志願者本人が自筆でご記入ください。記入の際はペン(青か黒のインク、ボールペンも可)で丁寧に書いてください。修正液の使用は極力控えてください。

パソコンでは作れません。A方式なら調書2枚+志望理由書2枚+活動報告書5枚で、合計9枚を手書きすることになります。

しかも修正液は極力控えるよう指示されています。下書きを別紙で完成させてから清書するしかありません。清書だけで数日かかると見込んでください。

志願者評価書は2通。親・兄弟姉妹を除く

志願者を客観的に知る立場にある2名の方(親・兄弟姉妹を除く)に、推薦書ではなく評価書として作成を依頼してください。評価書2通はそれぞれ評価者が厳封したものを提出してください。評価者の署名、押印が必須となっております。

慶應のSFC AO入試と同じ仕組みです(慶應SFC AO入試)。押さえるべき点は3つ。

  1. 推薦書ではなく評価書。「素晴らしい生徒です」という賞賛ではなく、客観的な評価を書いてもらうものです
  2. 署名と押印が必須。要項は「作成依頼時に必ずお伝えください」と念を押しています
  3. 2名それぞれが厳封する。まとめて封をしてはいけません

誰に頼むかは、あなたの活動を具体的に語れる人が基準です。肩書きの偉さではありません。依頼は夏休み前に済ませてください。

A方式の別添資料

活動報告書に添付したい資料がある場合、要項の指定は次のとおりです。

  • 資料は返却されない。手元に残したい場合はコピーか写真(A4サイズの台紙に貼る)を提出する
  • A4サイズに統一し、全資料をひとつにまとめて左上をホチキスまたはクリップでとめる
  • 資料ごとに右上に資料番号と氏名を記入する
  • 別添資料のコピーは不要(3セットにしなくてよい)

「できるだけ簡潔に整理した上で」と要項が書いていることに注意してください。分厚さは評価されません。

志望理由書と活動報告書/学習計画書の書き分け

要項が求める内容を、出願資格の文言から読み取れます。

志望理由書(共通)

出願資格に「本学看護医療学部への志望理由や入学後の構想が明確であり、第1志望として本学部での勉学と入学を強く志望する者」とあります。

専願です。そして「志望理由」だけでなく「入学後の構想」まで書く必要があります。

看護医療学部は慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)にあり、総合政策学部・環境情報学部と同じキャンパスです。この環境をどう使うのかまで踏み込めると、他の看護系大学への志望理由との差が出ます。書き方の土台は志望理由書の完全ガイドにあります。

活動報告書(A方式・5枚)

5枚は多い。埋めるだけの活動を並べると、1つずつが薄くなります。

書き方の型は次のとおりです(自己PRの書き方)。

  1. 何をしたか——いつ、誰と、どれくらいの期間、何回
  2. なぜ始めたか——きっかけ。個人的な経緯でよい
  3. 何が起きたか——うまくいかなかったこと、予想と違ったこと
  4. どう対応したか——自分が判断して動いた部分
  5. 何が分かったか——事実として言えること

3と4を書けるかどうかが分かれ目です。成功の報告だけでは、あなたが何を考える人なのかが見えません。書くことが思いつかない場合は活動報告書に書くことがない人への掘り方を使ってください。

学習計画書(B方式・3枚)

B方式の出願資格には、こうあります。

本学看護医療学部の学習・研究環境を積極的に活用し、所定の原稿用紙に記述した自己の志願理由や学習計画上の目標・構想を実現するに十分な意欲と能力を有する者

学習計画書が、B方式の評価対象そのものだということです。評定4.5は出願要件にすぎません。

3枚で書くべきは「入学後に何をどう学ぶか」です。大学案内の引き写しでは足りません。看護医療学部の開講科目、実習の体系、研究室の分野まで調べてください。そして、なぜそれを学びたいのかを、自分の関心から説明すること。

第2次選考——面接

要項に記載されている第2次選考は面接です。形式(個人か集団か、時間)についての記載はありません。

聞かれるのは、ほぼ提出書類の中身です。出願書類のコピーは必ず取っておいてください(3セット作るので、4部目を自分用に取る)。

準備は面接の頻出10問を土台に、活動報告書または学習計画書を1行ずつ読んで質問を作るのが最も効率的です。答えのずれを防ぐ方法は書類と面接の一貫性にまとめています。

看護医療系の面接では、倫理的な判断を問う質問が出ることがあります。備えとして、看護系の小論文対策を土台に次のテーマを押さえておくと安心です。

答え方の型は口頭試問の対策(問いを言い換えて確認→視点を分ける→条件つきで着地)が使えます。即断せず、対立を認めたうえで自分の立場を述べるのが、この分野では評価されます。

準備の順番

時期 やること
高1〜高2 活動に取り組む。B方式を狙うなら評定4.5を維持(かなり厳しい)
高2〜高3春 A方式かB方式かを決める。併願できないので、ここが最大の判断
高3 5〜6月 志願者評価書を2名に依頼(親・兄弟姉妹を除く。署名・押印・厳封)
高3 6〜7月 志望理由書・活動報告書/学習計画書の下書きを別紙で作る
高3 7〜8月 清書。自筆で9枚(A方式)。修正液が使えないので慎重に
高3 8月末 原本を完成させ、コピー2部を取って3セットに。別添資料をA4で整える
高3 9月15日〜17日 Webエントリー→検定料納入→出願(郵送のみ、消印有効)
高3 10月 1次発表→2次選考(面接)

清書とコピーの時間を甘く見ないでください。自筆9枚を書き損じなしで仕上げるのは、それ自体が作業です。

そして、一般選抜の準備は止めないでください。最終合格発表は11月2日なので、切り替える時間は残ります(総合型選抜と一般入試の両立)。看護医療学部の一般選抜には小論文が課されるので、小論文の対策は無駄になりません。

出願実務の落とし穴は出願直前チェック17項目、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。

まとめ

  • 小論文も学科試験もない。書類審査と面接だけ
  • 出願は9月15日〜17日の3日間で郵送のみ。1次発表10月16日、第2次選考10月24日、最終合格発表11月2日
  • A方式とB方式は併願できない。出願時にどちらかを選ぶ
  • 直近実績は出願71名→1次合格20名→最終合格6名。1次の書類審査が最大の関門
  • A方式とB方式は併願できない。出願後の変更も不可
  • B方式は全体の学習成績の状況4.5以上。届かなければA方式に絞る
  • A方式の出願資格は7類型。探究活動(自由研究・自主学習)もそのまま該当する
  • Ⓔ〜Ⓖは自筆。A方式なら合計9枚を手書きする
  • 原本+コピー2部の3セットを提出する。片面印刷
  • 志願者評価書は2通、親・兄弟姉妹を除く。署名・押印・それぞれ厳封が必須
  • 専願(第1志望として入学を強く志望する者)
  • 日程・提出書類は必ず最新の募集要項で確認する

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