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愛知教育大学 総合型選抜の対策。当日に高大連携講座を受けて、その内容で論述する

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愛知教育大学の総合型選抜(一般受験者対象)を、令和9年度(2027年度)の学生募集要項から整理しました。17専修すべての講座内容と課題、AP試験の中身、400点満点の配点と半分という最低基準点までを解説します。

愛知教育大学の総合型選抜は、試験当日に大学の講義を受けるところから始まります。

総合型選抜では、本学で試験当日に実施する「高大連携講座」を受講した後の課題(100点満点)、AP試験(200点満点)と本人記載資料及び調査書(100点満点)の合計点(400点満点)により評価します。

そして「AP試験」という耳慣れない名前の試験があります。

AP試験:「アドミッション・ポリシーに基づく試験」のことで、本学が望む学生像に必要な学力を面接のなかで測るものです。(討論、実技、筆記等を含むことがあります。)

共通テストは課しません。

この記事は、公開されている令和9年度(2027年度)総合型選抜(一般受験者対象)学生募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・出願要件は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:愛知教育大学 入試情報・学生募集要項/令和9年度 総合型選抜(一般受験者対象)学生募集要項(PDF)/令和9年度 入学者選抜要項(PDF)

全体像——学校教員養成課程だけで49人

課程・専攻・専修 募集人員
幼児教育専攻 2名
義務教育専攻 学校教育科学専修 2名
義務教育専攻 生活・総合専修 2名
義務教育専攻 ICT活用支援専修 2名
義務教育専攻 日本語支援専修 2名
教科指導系 国語専修 2名
教科指導系 社会専修 3名
教科指導系 算数・数学専修 2名
教科指導系 理科専修 2名
教科指導系 音楽専修 6名
教科指導系 図画工作・美術専修 4名
教科指導系 保健体育専修 9名
教科指導系 ものづくり・技術専修 4名
教科指導系 家庭専修 2名
教科指導系 英語専修 2名
特別支援教育専攻 3名
養護教育専攻 2名

保健体育専修9名・音楽専修6名が大きく、実技系に枠が寄っています。

日程

日程
出願サイトでの登録 2026年8月25日〜9月6日
出願期間 2026年9月1日〜9月7日
試験期日 2026年10月3日(土)
合格発表 2026年11月2日(月)
入学手続 〜12月4日(金)

学校推薦型選抜と併願できる

本学においては、総合型選抜と学校推薦型選抜の両方に出願することが可能です。(ただし、総合型選抜の合格者は除く。)

さらに、落ちても道が残ります。

不合格となった者で大学入学共通テストを受験する者は、本学の学校推薦型選抜及び一般選抜を受験することができます。この場合、別途、出願手続及び入学検定料の納入が必要です。

受けておいて損がない設計です。

配点は17専修すべて400点

志望理由及び学びの計画 学びの履歴及び調査書 講座受講後の課題 AP試験 計
40点 60点 100点 200点 400点

専攻・専修による違いはありません。AP試験が200点で半分を占めます。

そして基準があります。

最低基準点は、総点の2分の1とし、これに満たない場合は不合格とします。

400点中200点。そして重要な帰結が書かれています。

最低基準点を定めていることから、合格者数が募集人員を下回ることがあります。

倍率が低くても、基準に届かなければ取りません。

高大連携講座——専修ごとに中身が公開されている

これがこの入試の中心です。17専修すべての講座内容と課題が要項に載っています。

専修 講座と受講後の課題
幼児教育専攻 講義60分程度→講義内容及び資料を題材とした課題について論述(筆記)
学校教育科学専修 講義90分程度→講義内容を題材とした課題について論述(筆記)
生活・総合専修 講義45分程度→論述(筆記)
ICT活用支援専修 講義90分程度→講義中や講義後に、実技試験や論述(筆記)
日本語支援専修 講義45分程度→論述(筆記)
国語専修 講義60分程度→論述(筆記)
社会専修 講義60分程度→論述(筆記)
算数・数学専修 講義60分程度→論述(筆記)
理科専修 講義45分程度→論述(筆記)
音楽専修 ピアノ・声楽のどちらかを選んでレッスンを受講し、さらに音楽理論の講座(読譜及び鍵盤楽器の基礎技能を含む)を受講したうえで、そこで指摘された問題点や改善を要する点などを自ら見出しながら、今後に向けた課題を記述
図画工作・美術専修 講義45分程度→講義と関連して鉛筆デッサン(90分)
保健体育専修 講義30分程度→論述(筆記)
ものづくり・技術専修 講義45分程度→論述(筆記)
家庭専修 講義45分程度→論述(筆記)
英語専修 実際のコミュニケーション活動を含む講義(60分程度)→論述(筆記)
特別支援教育専攻 講義90分程度→論述(筆記)
養護教育専攻 講義45分程度→論述(筆記)

音楽専修だけ、課題の性質が違う

ほとんどの専修が「講義を聞いて論述」なのに対し、音楽専修はレッスンを受けて、そこで指摘された問題点を自分で見出し、今後の課題を書くという形です。

演奏の出来そのものではなく、指摘をどう受け止めたかが書く対象になります。習ったことを言葉にする力が要ります。

図画工作・美術専修は講義とデッサンが連動する

「講義と関連して鉛筆デッサン(90分)」——講義を聞かないと何を描くか決まらない設計です。デッサンの技術だけでなく、講義の内容を造形に落とす作業が入ります。

講義の長さが30分から90分まである

保健体育専修は30分、学校教育科学専修・ICT活用支援専修・特別支援教育専攻は90分。倍以上の差があります。90分の講義を聞いて論述するのは、大学の授業をそのまま体験するのに近い形です。

AP試験——面接の中で学力を測る

AP試験も専修ごとに形式が公開されています。

形式 専修
集団面接 幼児教育、生活・総合、国語、社会、養護教育
集団討論・集団面接 学校教育科学専修
個別面接 ICT活用支援、日本語支援、ものづくり・技術、特別支援教育
個別もしくは集団面接 算数・数学、理科、家庭、英語
(形式の明示なし・複数の教員による面接) 音楽、図画工作・美術、保健体育

そして専修ごとに、見るものが違います。

専修 AP試験で特に見るもの
学校教育科学専修 教育の基本的事項に関する理解力、多様なものの見方、積極的に挑戦する態度
ICT活用支援専修 ICTやICTを活用した教育への興味・関心
日本語支援専修 日本語教育に関する興味・関心
社会専修 社会科に関する興味・関心、物事を客観的に読み解く力、知識と知識を結びつける力、自分の言葉で表現する力
算数・数学専修 数学の内容、および算数・数学の教え方に関する質問を行い、理解度・思考力・説明する力
ものづくり・技術専修 科学技術への興味・関心と、様々な課題解決のために創意工夫する豊かな感性
家庭専修 生活の諸問題に対する興味、関心
英語専修 英語の教科に関する知識・関心・技能
特別支援教育専攻 特別支援教育に関する諸課題への問題意識
養護教育専攻 健康に関する領域の理解力

算数・数学専修の「算数・数学の教え方に関する質問」は特徴的です。数学ができるだけでは足りず、どう教えるかを語らせます。

なお、受験者数によっては面接方法を変更することがあります。

出願書類——「学びの履歴」はファイル一冊

書類 内容
志望理由及び学びの計画(40点) 本学への入学を希望する理由、本学に入学して何を学びたいか、何が学べるかを期待しているのか、「学びの履歴」の記載内容とどのように関わっているのか
学びの履歴(調査書と合わせて60点) これまでに経験した教育に関わる活動、志願する専攻・専修にかかわる諸活動等、受賞歴、各種資格や検定等。資料はA4判のファイル一冊に綴じる
調査書 学校長作成・厳封
実技内容届(音楽専修のみ) 受講したいレッスンを記入

「志望理由及び学びの計画」と「学びの履歴」がつながっていることが求められています。志望理由書に「学びの履歴の記載内容とどのように関わっているのか」を書く欄がある、という構造です。

別々に書いてはいけません。まず学びの履歴を作り、そこから志望理由を導くのが正しい順番です。

生成AIについて明確な線が引かれている

(注)生成系AI(ChatGPT等)が生成した文章をそのまま又は一部修正して提出することは不正行為となります。志望理由については、皆さん自身の考えで作成してください。

「一部修正して提出すること」も不正行為と書かれています。AIの文章を下敷きに手を入れる、という使い方も認められていません。

免許教科は入学手続時に決まる

義務教育専攻の学校教育科学専修・生活・総合専修・ICT活用支援専修・日本語支援専修と特別支援教育専攻は、1つの教科の中学校教員免許状を取ります。この「免許教科」は入学前に選びます。

免許教科は、入学手続時に行う意向調査に基づき、大学が決定します。できる限り希望に添うように各教科への割り振りを行いますが、特定の教科に希望が集中することなどにより、必ずしも第1希望の教科を履修できない場合も考えられることをご承知おきください。また、免許教科の決定後は、いかなる理由があっても、変更は一切認められません。

選べる教科は専修で違い、日本語支援専修は国語と英語の2つだけです。

そして注意点があります。

決定した免許教科の専門教育科目の授業では、当該教科について知識や技能の高い該当専修の学生とともに学ぶことになる

たとえば学校教育科学専修で「数学」を選ぶと、算数・数学専修の学生と同じ授業を受けます。大学のサイトに「免許教科選択に当たっての留意点」が掲載されているので、出願前に読んでおく価値があります。

どこから手をつけるか

1. 「聞いて書く」を、志望専修の長さで練習する

講義は30分から90分。自分の専修の長さで練習してください。

やり方は決まっています。教育に関する講演動画を該当の長さだけ1回だけ見てメモを取り、動画を閉じてから「講義内容と資料を題材とした課題」を自分で立てて論述する。戻して見直さないことが練習の条件です。

とくに90分の専修(学校教育科学・ICT活用支援・特別支援教育)は、メモの取り方が結果を分けます。

2. 「学びの履歴」を先に作る

A4判のファイル一冊。教育に関わる活動、専攻・専修にかかわる活動、受賞歴、資格・検定を集めます。

そして「志望理由及び学びの計画」で、その履歴と入学後の学びをつなぎます。逆にいえば、履歴に何もなければ志望理由が空になります。夏までに1つでも活動を作っておいてください。

大学サイトに「(参考)学びの履歴の提出方法について」が掲載されています。作り方が指示されているので、必ず読んでから作ってください。

3. AP試験は「話す形式」で分かれる

集団面接・集団討論・個別面接。自分の専修がどれかで練習が変わります。

  • 集団討論があるのは学校教育科学専修のみ
  • 個別面接が確定しているのはICT活用支援・日本語支援・ものづくり技術・特別支援教育
  • 残りは集団面接、または個別・集団のどちらか

「討論、実技、筆記等を含むことがあります」とも書かれているので、面接だけの準備では足りない可能性があります。

4. 400点中200点が最低ライン

総点の2分の1に届かないと不合格です。AP試験200点・課題100点・書類100点。どれか1つが極端に低いと、残りで埋めるのは難しくなります。

まとめ

  • 愛知教育大学の総合型選抜(一般受験者対象)は学校教員養成課程の17専攻・専修で49名。共通テストを課さない
  • 出願は9月1日〜7日、試験は10月3日、発表は11月2日
  • 配点は全専修共通で志望理由及び学びの計画40+学びの履歴及び調査書60+講座受講後の課題100+AP試験200=400点
  • 最低基準点は総点の2分の1(200点)。満たなければ募集人員に達しなくても合格者を出さない
  • 試験当日に「高大連携講座」を受講し、その内容についての課題に答える。講義の長さは専修で30分〜90分
  • 17専修すべての講座内容と課題が要項に公開されている
  • 音楽専修はレッスンを受け、指摘された問題点を自ら見出して今後の課題を書く
  • 図画工作・美術専修は講義と関連した鉛筆デッサン90分
  • ICT活用支援専修は講義中や講義後に実技試験がある
  • AP試験=アドミッション・ポリシーに基づく試験。面接の中で学力を測り、討論・実技・筆記を含むことがある
  • 算数・数学専修のAP試験は「算数・数学の教え方」も質問される
  • 出願書類の「志望理由及び学びの計画」は、「学びの履歴」との関わりを書く構造になっている
  • 学びの履歴はA4判のファイル一冊にまとめる
  • 生成AIが生成した文章を「一部修正して提出すること」も不正行為と明記されている
  • 総合型選抜と学校推薦型選抜は併願可能。総合型に落ちても学校推薦型・一般選抜を受けられる
  • 一部の専修は免許教科を入学手続時の意向調査で大学が決定し、決定後の変更は一切不可

同じ東海では名古屋工業大学、三重大学、名古屋大学の学校推薦型選抜、静岡大学も扱っています。教育学部志望なら東京学芸大学、北海道教育大学、上越教育大学、宮城教育大学、近畿の兵庫教育大学と奈良教育大学も合わせて読んでください。志望校の傾向を自分で読み解く手順は大学別対策の作り方、総合型選抜全体の位置づけは総合型選抜の完全ガイドにまとめています。

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