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兵庫教育大学 総合型選抜の対策。紙3枚・メモなしの10分プレゼンが、800点中600点を決める

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兵庫教育大学 学校教育学部の総合型選抜〈一般枠〉16人・〈地域教員希望枠〉8人を、2027年度の学生募集要項から整理しました。プレゼン資料の細かい規定、400字・800字の出願書類、地域枠の対象市町と小論文まで解説します。あわせて大阪教育大学に総合型選抜がないことも確認しています。

兵庫教育大学の総合型選抜〈一般枠〉は、800点満点のうち600点が面接(プレゼンテーションを含む)です。

そのプレゼンには、要項で細かな決まりがあります。

  • 資料はA4・片面3枚以内。複数枚ならホチキスで留め、裏に受験番号と氏名を書いて5部持っていく
  • 試験室に持ち込めるのは受験票と、その資料5部だけ
  • 5部はいったん提出し、そのうち1部が返されて、それを見ながら発表する
  • 返された資料に書き込みをすることも、別にメモを用意することもできない
  • タブレットなどの電子機器、楽器、作品は持ち込み不可。実技も課されない
  • 発表時間は10分

紙3枚と自分の言葉だけで、10分話す。それがこの入試の中心です。

テーマも要項で決まっています。活動実績報告書に書いた成果を取り上げ、その経験で身についた力を、教員という仕事でどう生かしたいかを述べる。準備のしようがある入試です。

この記事は、公開されている2027年度(令和9年度)学生募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・出願要件は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:兵庫教育大学 学校教育学部 大学案内・学生募集要項等/令和9年度 学校教育学部 学生募集要項【総合型選抜〈一般枠・地域教員希望枠〉、学校推薦型選抜】(PDF)

入学定員160人の内訳

学校教育学部は、学校教育教員養成課程の1課程です。

選抜 募集人員
総合型選抜〈一般枠〉 16人
総合型選抜〈地域教員希望枠〉 8人
学校推薦型選抜 56人
一般選抜(前期日程) 80人

併願のルールは3つです。

  • 〈一般枠〉と〈地域教員希望枠〉は併願できない
  • 総合型と学校推薦型は両方に出願できる。ただし総合型に合格すると推薦は受けられないので、総合型の結果を見てから推薦に出願するよう要項が案内している(総合型の発表が11月2日、推薦の出願が11月2日〜9日)
  • 総合型が不合格でも、国公立大学の前期・後期・公立中期に出願できる

前年度(令和8年度)の総合型選抜は、募集20人に志願者83人、合格者20人でした。

日程

〈一般枠〉 〈地域教員希望枠〉
出願登録・検定料支払い 8月25日〜9月7日17時 同左
出願書類の郵送(必着) 9月1日〜9月7日 同左
試験日 10月17日(土)面接(プレゼン含む)9:30〜17:00(予定) 10月18日(日)小論文9:30〜11:00/面接12:40〜17:00(予定)
合格発表 11月2日(月)10時 同左
入学手続 11月13日〜18日 同左

試験会場は加東キャンパス(兵庫県加東市)、検定料は17,000円です。

〈一般枠〉——「外から評価された実績」が出願要件

出願要件の中心は「優れた技能や得意分野」

評定平均値3.5以上、教員になる強い意志、入学の確約に加えて、次のいずれかに当てはまることが求められます。

類型 評価しているのは
全国または都道府県レベルの競技会・コンクールでの優秀な成績 大会・コンクール
語学検定・技能検定で、技能の高さを証明できる 検定機関
ボランティア・社会貢献活動の実績が高く評価された 第三者機関
生徒会長またはそれに準じる役職でリーダーシップを発揮した 出身学校長
上記に準じる活動実績 —

右の列に注目してください。どれも「誰が評価したか」がはっきりしている実績です。自分でがんばったと言うだけでは足りず、外からの評価や証明が要ります。

卒業年の条件は令和6年4月以降なので、既卒2年目までは出願できます。

書類は3つ、合計1,600字

書類 書く内容 字数
教員志望理由書 教員をめざす理由、めざす教師像など 400字以内
活動実績報告書 中学校卒業後の活動実績を一つ(年月・名称・概要)と、成果をあげるための取り組み 取り組み800字以内
学習計画書 入学後4年間で、教員になるために何をどう学ぶか 400字以内

活動実績報告書には守るべき点が2つあります。実績を証明する書類を必ず添付すること。そして実績が複数ある場合は、最も高く評価されたもの一つに絞ること。

800字の取り組みには、具体的な取り組みの例、その中での他者とのかかわり、考えたことや自分の変化を書くよう指定されています。

配点と合否の決め方

項目 配点
面接(プレゼンテーションを含む) 600
活動実績報告書 100
教員志望理由書 50
学習計画書 50
合計 800

合計点の高い順に合格者を決めます。ただし、次のどちらかに当てはまると、合計点にかかわらず不合格になることがあると明記されています。

  • 活動実績が、大学の求める基準に達していない場合
  • 面接(プレゼンを含む)の成績が60%に満たない場合

つまり、出願資格を満たしているだけでは足りず、実績の中身も審査される。そして面接で6割を切ると、書類がよくても危ないということです。

面接は複数の教員による個人面接です。主に見られるのは、教員になろうとする強い意志、知識・技能、思考力・判断力・表現力、多様な人々と協働して学ぶ主体的な態度の4点。そのうえで、教員にふさわしい人物かどうかを重視すると書かれています。

試験室は技能・得意分野に応じて割り振られます。スポーツの実績で出願した人と語学検定で出願した人では、別の部屋で面接を受けることになります。

〈地域教員希望枠〉——市町を一つ選んで800字

対象は兵庫県内の3地域

地域 市町
但馬地域 豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町
丹波地域 丹波篠山市、丹波市
播磨西地域(姫路市を除く) 相生市、たつの市、赤穂市、宍粟市、神河町、市川町、福崎町、太子町、上郡町、佐用町

出願要件は、教員になる強い意志をもち、これらの地域で小学校または中学校の教員として貢献したいと希望すること、評定平均値3.5以上、入学の確約です。住んでいる場所にかかわらず出願できます。〈一般枠〉のような「優れた技能や得意分野」の要件はありません。

書類は3点、中身が地域に向く

書類 書く内容 字数
教員志望理由書 教員をめざす理由、めざす教師像など 400字以内
地域教員希望枠受験の理由書 対象の市町から一つを選び、その市町への関心と、高校での主体的・協働的な活動経験をふまえて、どう貢献したいかを理由とともに 800字以内
学習計画書 選んだ市町に貢献できる教員になるために、4年間で何をどう学ぶか 400字以内

試験は小論文と面接

項目 配点
小論文(9:30〜11:00) 300
面接(12:40〜) 300
地域教員希望枠受験の理由書 100
教員志望理由書 50
学習計画書 50
合計 800

小論文は、教員にふさわしい資質と能力、とくに思考力・判断力・表現力を見るものです。面接では、指定地域で教員として貢献しようとする人物かどうかを重視します。

こちらも、小論文または面接が60%に満たないと不合格になることがあります。

合格して入学すると、通常の授業に加えて「ひょうご地域教員育成プログラム」の独自科目を履修します。さらに入学前に、大学での対面とオンラインの事前学習プログラムを受ける必要があります。

大阪教育大学には総合型選抜がない

近畿の教員養成系で併願先に挙がりやすい大阪教育大学は、制度として総合型選抜を実施していません。令和9年度入学者選抜要項に載っている選抜区分は、一般選抜(前期日程・後期日程)、学校推薦型選抜、私費外国人留学生入試の3つです。

大阪教育大学を年内の入試で目指すなら、入口は学校推薦型選抜になります。

出典:大阪教育大学 令和9年度 入学者選抜要項(PDF)

どこから手をつけるか

〈一般枠〉を考えているなら、まず「最も高く評価された実績」を一つ決めてください。

出願要件も、活動実績報告書も、10分のプレゼンのテーマも、すべてその一つの実績から始まります。複数の実績を並べたくなりますが、要項は一つに絞るよう求めています。証明書類が手元にそろっているかも、この段階で確認してください。

次に、A4片面3枚の資料を作り、それだけを見て10分話す練習をします。

メモが使えないので、資料そのものが台本の代わりです。文字を詰め込むと、話しながら目で追えなくなります。見出し・図・キーワードで組み、上から順に見ていけば話す順番を思い出せる構成にしてください。書き込みができないので、あとから印を足すこともできません。時間内に組み立てる手順はプレゼン型入試の対策にまとめています。

テーマの後半、その力を教員という仕事でどう生かすかが薄くなりがちです。実績の説明に8分使うと、肝心の部分が2分しか残りません。実績の説明は半分以下に抑える配分で練習しましょう。

〈地域教員希望枠〉なら、市町を一つ選ぶ作業が最初です。

800字の理由書は、その市町についての具体的な関心がないと書けません。人口の推移、学校の統廃合、地域の産業や行事など、その市町の教育に関わる事実を、市町や県の公式資料で調べてから書いてください。探究で一次情報にあたる方法が参考になります。小論文300点の準備は小論文の書き方 完全ガイドから始めてください。

まとめ

  • 兵庫教育大学 学校教育学部の総合型選抜は〈一般枠〉16人と〈地域教員希望枠〉8人。両者の併願は不可
  • 総合型と学校推薦型は両方に出願できるが、総合型の合否を見てから推薦に出願するよう案内されている
  • 〈一般枠〉の出願要件は、評定3.5以上と、大会・検定・第三者機関・出身学校長など外から評価された実績
  • 書類は教員志望理由書400字、活動実績報告書の取り組み800字(証明書類の添付必須・実績は一つに絞る)、学習計画書400字
  • 〈一般枠〉は800点中600点が面接(プレゼン含む)。面接6割未満や実績の基準未達で不合格になりうる
  • プレゼンは10分、資料はA4片面3枚以内を5部。持ち込めるのは受験票と資料だけで、書き込み・メモ・電子機器・楽器・作品は不可
  • テーマは活動実績で培った力を、教員としてどう生かすか
  • 〈地域教員希望枠〉は但馬・丹波・播磨西(姫路市を除く)の市町から一つを選んで理由書800字。試験は小論文300点+面接300点で、どちらかが6割未満だと不合格になりうる
  • 地域枠の合格者は、入学前の事前学習プログラムと入学後のひょうご地域教員育成プログラムを受ける
  • 大阪教育大学は総合型選抜を実施していない(一般選抜・学校推薦型選抜・私費外国人留学生入試のみ)

教員養成系の総合型選抜は、奈良教育大学、愛知教育大学、東京学芸大学の記事でも扱っています。教育学部の小論文でよく出るテーマは教育学部の小論文、実績に自信がない場合は活動報告書に書くことがないときを読んでください。同じ兵庫県の国立大学では神戸大学「志」特別選抜があります。

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