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静岡大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の対策。小論文で5割取れないと落ちる学部

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静岡大学の総合型選抜・学校推薦型選抜を令和9年度の学生募集要項に沿って整理しました。小論文が配点の50%未満だと除外されるグローバル共創科学部、レポートの課題が要項に公開されている経済学科、小論文400点の教育学部までを解説します。

静岡大学の総合型選抜には、他ではあまり見ない一文があります。

小論文の得点が配点の50%に達しない場合は、原則として合格対象者から除外します。

総合点で足りていても、小論文が半分に届かなければ落ちる。小論文そのものに足切りが設定されている入試です。

この記事は、公開されている令和9(2027)年度の学生募集要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・配点は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:静岡大学 募集要項等/令和9年度 総合型選抜 学生募集要項(PDF)/令和9年度 学校推薦型選抜 学生募集要項(PDF)

グローバル共創科学部——小論文に足切りがある

総合型選抜で小論文を課すのは、グローバル共創科学部だけです。4つの枠に分かれますが、骨格は共通しています。

区分 配点
小論文 100点
面接 100点
活動調査書(枠による) 150点
英語力試験 加点(最大20点)

そして冒頭の一文です。

小論文の得点が配点の50%に達しない場合は、原則として合格対象者から除外します。

100点満点の小論文で50点。ここを越えないと、面接や活動調査書がどれだけ良くても合格対象になりません。

小論文が測るものも明記されています。

小論文では、文系・理系の基礎学力、思考力、発想力、社会・環境・人間等への関心や問題解決への意欲等について判断します。

文系・理系の基礎学力という言葉に注意してください。文理融合を掲げる学部なので、どちらか一方の準備では届きません。「社会・環境・人間」というテーマ領域も示されているので、頻出テーマの社会系・理系の記事を横断して読んでおく必要があります。

出願要件——評定3.8以上と英語資格

(1)高等学校等における調査書の全体の学習成績の状況(評定平均値)が3.8以上の人 (2)次の英語力試験のいずれかを満たしている人・実用英語技能検定(英検)準2級以上合格・TOEFL iBT Test® 40点以上・TOE…

評定3.8以上、かつ英検準2級以上が入口です。そのうえで、加点の基準は1段階上に置かれています。

上記の英語力試験において英検2級相当以上の級位・スコアを持つ者はその成績に応じて加点します。…(最大20点)

準2級で出願はできるが、加点は2級から。CEFRの対応表を参考に審査され、複数出したときは最も高い結果が採用されます。

日程は出願が令和8年9月1日〜7日、試験日が10月10日(土)。共通テストは課しません。

経済学科——レポートの課題が要項に書いてある

人文社会科学部 経済学科の総合型選抜(専門学科及び総合学科枠6名、共通テストなし)は、小論文という名前ではありませんが実質的に記述試験が主軸です。

区分 配点
論述試験 200点
レポートに基づく面接 100点
合計 300点

論述試験の中身が具体的です。

志願者全員に経済・経営を中心とした文章・資料等(グラフ・図表などを含む)の読解、評価能力を問う論述試験を課します。

グラフ・図表を含む資料型です。文章だけではありません。資料の読み取りと論述を組み合わせる練習が要ります。

そして面接の材料になるレポートは、課題が要項に公開されています。

志願者は、以下の課題のいずれかを選択し、事前にレポート(所定の用紙)を提出してください。同レポートにもとづき質疑を行います。 課題:獣害、ダイバーシティ、スポットワーク

3つのテーマから1つを選んで書く。しかも出願の段階で提出します。当日その場で考えるものではないので、どれだけ調べて書けるかがそのまま点になります。

「スポットワーク」のような新しい論点が入っているのも特徴です。テーマが公開されている以上、準備しない理由がありません。

出願資格が重い

経済学科の枠は、専門学科・総合学科向けです。

  • 商業に関する科目のみで20単位以上修得(または商業に関する科目と「産業社会と人間」を合わせて20単位以上)
  • 学習成績概評がA段階以上
  • 次の3つのうち2つ以上を取得
    • (ア) 日商簿記2級以上または全商簿記1級
    • (イ) 英検準2級以上
    • (ウ) 基本情報技術者試験または全商情報処理検定1級

資格を2つ以上という条件です。普通科からの出願は想定されていません。

なお、合格者のうち希望者には入学前準備教育が用意されています。

行動情報学科——来学せずに、動画で1次を通る

情報学部 行動情報学科(全学科枠3名)は、書く試験がありません。代わりに動画です。

第一次選抜(書類審査・来学不要)300点

「指定のコンテスト等における成績」、「英語力証明書」、「自己アピール動画」(配点:100点×3) ※5分以内の動画で志望理由や自身の強み、指定コンテスト等での研究や探究の活動内容、将来像等を説明してもらいます。

第二次選抜 300点……面接(口頭試問を含む)

合計600点。1次と2次が同じ配点です。

動画は撮り直せます。当日の一発勝負ではないので、新潟大学 教育学部の10分プレゼン動画と同じく、完成度で差がつきます。ただし5分以内という制限があるので、詰め込みすぎないことが大事です。プレゼン型入試の対策を参照してください。

学校推薦型選抜——教育学部は小論文400点

学校推薦型選抜の全体像は、要項の冒頭にまとめられています。

選抜は、入学定員の一部について学校長の推薦に基づき、小論文、面接、口頭試問及び提出された調査書・推薦書・志望書等により行います。なお、選抜は、大学入学共通テストを「課す」ものと「課さない」ものの2種類があります。

なかでも教育学部の配点が明快です。

区分 配点
小論文 400点
面接 600点
合計 1,000点

志願者全員に小論文と面接(出願書類の記載内容の確認を含む)を課します。 教職への志向性・意欲、表現力、思考力等を総合的に判断します。

小論文だけで1,000点中400点。選抜期日は令和8年11月21日(土)です。志願者数によっては面接が集団面接に変更されることがある、という注記もあります。

教育学部の小論文で何が問われるかは教育学部の小論文対策にまとめています。「教職への志向性」が評価軸に入っているので、教育について自分の考えを持っているかが問われます。

総合型選抜は「共通テストを課さない」側が中心

静岡大学の総合型選抜は、大半が共通テストを課しません。

共通テストを課さない 共通テストを課す
人文社会科学部(経済学科)/情報学部(情報科学科・行動情報学科)/工学部(7区分)/農学部/グローバル共創科学部(4区分) 理学部(地球科学科)

工学部が7区分に分かれているのが目を引きます。化学バイオ工学科・数理システム工学科・機械工学科・電気電子工学科・電子物質科学科が、それぞれ「全学科枠」と「専門学科及び総合学科枠」に分かれる形です。

出願時期も2つに割れています。

学部 出願 試験日
情報学部・工学部・農学部・グローバル共創科学部 令和8年9月1日〜9月7日 10月10日(土)
人文社会科学部 経済学科 令和8年11月2日〜11月9日 11月21日(土)
理学部 地球科学科 令和9年1月25日〜 —

9月7日締切の学部が多数派です。夏休みのうちに自己推薦書と活動調査書が仕上がっていないと間に合いません。

何から始めるか

  1. 志望学部が共通テストを課すかを確認する(理学部以外はほぼ課さない)
  2. 出願時期を確認する(多くは9月1日〜7日。経済学科だけ11月)
  3. グローバル共創科学部なら、評定3.8以上と英検準2級以上をまず満たす。加点は英検2級から
  4. グローバル共創科学部の小論文は50点未満で除外。ここが最優先の対策になる
  5. 経済学科なら、獣害・ダイバーシティ・スポットワークから1つ選んでレポートを書く(出願時に提出)
  6. 行動情報学科なら、5分以内の自己アピール動画を作る
  7. 教育学部の学校推薦型なら、小論文400点を前提に準備する

静岡大学は、総合型選抜の全体像でいえば「共通テストを使わずに、当日と書類で決める」タイプです。千葉大学や新潟大学と同じく学部が独立して設計していますが、静岡大学の場合は共通テストを課さない枠が主流という点で、より総合型らしい設計になっています。

そして、このサイトの読者にとって重要なのは小論文に足切りがあることです。大阪公立大学の環境社会システム学類のように配点が大きい入試はありましたが、「50%未満なら除外」と明記している例は多くありません。書けるかどうかが、そのまま合否になります。

同じ静岡県内の公立大学については静岡県立大学の学校推薦型選抜にまとめました。静岡県立大学で小論文を課すのは国際関係学部だけで、他学部の「適性検査」は実質的に理科または英語・数学Ⅰ Aの教科試験です。同じ県内でも、国立と公立で対策が別物になります。

課題が公開されている経済学科のレポートも含め、募集要項の読み方で書いたとおり要項に書いてあることを全部使ってください。静岡大学は、書いてあることが多い大学です。

東海地方の他の国立大学は、名古屋工業大学の総合型選抜、愛知教育大学の総合型選抜、三重大学の総合型選抜、名古屋大学の学校推薦型選抜にまとめています。

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