小論文キャンパス
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秋田大学 総合型選抜の対策。小論文の過去問が公開されていて、面接では英語で答える学部がある

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秋田大学の総合型選抜(国際資源学部・総合環境理工学部・医学部保健学科)を、令和9年度(2027年度)の学生募集要項から整理しました。計算問題を含む小論文、英語で行う面接、共通テストを「基準」にしか使わない保健学科の判定方法までを解説します。

秋田大学の総合型選抜は、3つの学部すべてで小論文を課します。しかも過去問が公開されている学部があります。

選抜方法:小論文および面接を評価して選抜します。小論文の過去問題については、秋田大学ホームページに掲載されています。(総合環境理工学部)

そして国際資源学部の面接には、こう書かれています。

いくつかの質問を英語で行います。いくつかの質問には英語で答えてもらいます。

この記事は、公開されている令和9年度(2027年度)の学生募集要項および学部案内の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・出願要件は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:秋田大学 入試の要項/令和9年度国際資源学部総合型選抜Ⅰ学生募集要項(PDF)/令和9年度医学部保健学科総合型選抜Ⅱ学生募集要項(PDF)/令和9年度総合環境理工学部 総合型選抜Ⅰ・学校推薦型選抜Ⅰ(女子枠)案内(PDF)

3学部を並べる

学部 選抜 募集人員 共通テスト 当日 試験日
国際資源学部 総合型選抜Ⅰ 15人 課さない 小論文90分+面接(英語あり) 2026年10月3日
総合環境理工学部 総合型選抜Ⅰ(出願資格A) 30人 課さない 小論文+面接 10月上旬予定
総合環境理工学部 総合型選抜Ⅰ(出願資格B) 17人 課さない 小論文+面接 10月上旬予定
医学部保健学科 総合型選抜Ⅱ 51人 課す 小論文90分+面接 11月28日・29日

総合型選抜だけで113人。医学部保健学科の51人は、看護学専攻35人・理学療法学専攻8人・作業療法学専攻8人という内訳です。

国際資源学部——小論文に計算問題が入り、面接は英語

募集人員

コース 募集人員
資源政策コース 4人
資源地球科学コース 5人
資源開発環境コース 6人
合計 15人

出願要件に評定平均や資格の指定はありません。高校を卒業(見込み)で、合格したら入学を確約できることが条件です。

1日で完結する

時間 内容
9:30〜11:00 小論文(90分)
13:00〜17:00 面接

10月3日の1日だけです。出願書類の提出は9月4日〜9月10日(17時必着)、合格発表は11月4日。共通テストは課しません。

小論文には計算問題が入ることがある

3コースとも、小論文についての記載が同じです。

小論文:「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」を重点的に評価します。計算問題を含むことがあります。

「小論文」という名前だが、計算が出る。資源工学・地球科学の学部なので、資料の数値を扱わせる設問が想定されます。文章の書き方だけを練習していると当日に詰まります。

なお試験時間中に机上に置けるものに定規が含まれています(電卓は不可)。

面接の英語は、コースで少し違う

コース 面接での英語
資源政策コース いくつかの質問を英語で行います。いくつかの質問には英語で答えてもらいます。
資源地球科学コース いくつかの質問を英語で行います。いくつかの質問には英語で答えてもらいます。
資源開発環境コース いくつかの質問には英語で答えてもらいます。

資源政策・資源地球科学は質問自体が英語で来ます。資源開発環境は日本語で聞かれて英語で答える形です。

秋田大学国際資源学部は「世界を舞台に活躍する資源スペシャリストの養成」を掲げる学部です。面接の英語は付け足しではなく、学部の趣旨そのものだと考えてください。

面接では制作物等の持ち込みが認められません。ポートフォリオや作品を見せる入試ではありません。

総合環境理工学部——出願資格AとB、どちらか一方だけ

総合環境理工学部の総合型選抜Ⅰには、出願資格Aと出願資格Bがあります。

※総合型選抜Ⅰ(出願資格A)と総合型選抜Ⅰ(出願資格B)との併願不可

出願資格A(30人)——要件は「高校卒業」だけ

学科 コース 募集人数
応用化学生物学科 生物学/有機・高分子化学/応用化学(学科単位での募集) 13名
環境数物科学科 数理科学・地球環境学コース 4名
環境数物科学科 機能デバイス物理コース 3名
社会システム工学科 モビリティコース 5名
社会システム工学科 電気システムコース 2名
社会システム工学科 社会基盤コース 3名
合計 30名

出願資格B(17人)——専門学科の20単位

出願資格Bは、志望コースごとに修得単位の要件があります。

学科・コース 出願要件(20単位以上・学科の指定なし)
応用化学生物学科(3コース共通) 工業および農業に関する教科・科目
環境数物科学科 機能デバイス物理コース 工業および情報に関する教科・科目
社会システム工学科 モビリティコース 工業に関する教科・科目
社会システム工学科 電気システムコース 工業および情報に関する教科・科目
社会システム工学科 社会基盤コース 工業および農業に関する教科・科目

「学科の指定なし」と明記されているのが重要です。工業科・農業科に在籍していなくても、その分野の科目を20単位以上修得していれば出願できます。総合学科などで該当する人は確認する価値があります。

なお数理科学・地球環境学コースには出願資格Bの募集がありません。

対策の初手は「過去問を解く」

AもBも選抜方法は同じで、小論文と面接。そして要項に書かれているとおり、小論文の過去問題が秋田大学のホームページに掲載されています。

過去問が公開されている以上、まず1年分を時間を計って解くのが最短です。傾向を人から聞く必要がありません。

女子枠は学校推薦型選抜Ⅰのほうにある

総合環境理工学部には学校推薦型選抜Ⅰ(女子枠)もあります。共通テストを課さず、選抜方法は面接のみ。応用化学生物学科3名、数理科学・地球環境学3名、機能デバイス物理3名、モビリティ2名、電気システム2名、社会基盤2名の計15名です。

出願要件は、全体の学習成績の状況が3.5以上で、なおかつ数学・理科・英語の学習成績の状況がそれぞれ3.5以上。学校長の推薦が必要で、選抜期日は11月下旬の予定です。

総合型選抜(小論文あり)と学校推薦型選抜女子枠(面接のみ)は、対策の中身がまったく違います。どちらを狙うかで夏の使い方が変わります。

医学部保健学科——共通テストは「基準」にしか使わない

保健学科の総合型選抜Ⅱは、判定の仕組みが独特です。

51人の枠

専攻 募集人員
看護学専攻 35人
理学療法学専攻 8人
作業療法学専攻 8人
合計 51人

看護学専攻35人は、医療系の総合型選抜としてかなり大きい枠です。

配点

専攻 共通テスト 小論文 面接 個別学力検査等 計
看護学専攻 835点 200点 200点 400点
理学療法学専攻 950点 200点 300点 500点
作業療法学専攻 940点 200点 300点 500点

ここで注意が必要です。共通テストの点数は合計点に足されません。

個別学力検査等の総合点に基づいて合格者を決めます。その際、大学入学共通テストの得点は、本学医学部保健学科が定める基準を満たす必要があります。

つまり、共通テストは「足切り」としてだけ使われ、順位は小論文と面接だけで決まるということです。共通テストで高得点を取っても順位は上がりません。基準を超えたら、そこから先は小論文200点と面接200〜300点の勝負になります。

そしてもう1つ。

面接において面接員が「不可」の評価をした場合は、合格者としません。

日程は2日間

日 時間 内容
2026年11月28日(土) 13:30〜15:00 小論文(90分)
2026年11月29日(日) 9:00〜18:00 面接

出願書類の提出は10月9日〜10月15日(17時必着)。合格発表は2027年2月10日です。共通テストの成績が出てからの判定になります。

小論文で見るものは「思考力・判断力」と「表現力」

要項の重点評価項目に、はっきり分けて書かれています。

選抜方法 知識・技能 思考力・判断力 表現力 関心・意欲・態度 協調性
大学入学共通テスト ○
小論文 ○ ○
面接 ○ ○ ○ ○
調査書 ○ ○
自己推薦書 ○ ○

小論文は「知識」を測る場所ではありません。知識は共通テストで見ています。小論文で問われるのは、与えられた課題に対する思考力・判断力・表現力だけです。

看護学専攻の選抜方針には、こう書かれています。

看護学を学ぶために必要な基礎学力と看護職に対する興味と向上心を持ち、かつ地域社会における課題に関心がある学生を求めます。また、他者と協働しながらリーダーシップを発揮し、課題解決に向けて主体的に行動できる人を求めます。

「地域社会における課題」「協働」「リーダーシップ」。この3語が、小論文と面接の両方で軸になります。

出願資格が専攻で1つだけ違う

看護学専攻と作業療法学専攻は既卒者も出願できますが、理学療法学専攻は「令和9年3月卒業見込みの者」のみです。浪人生は理学療法学専攻の総合型選抜に出願できません。

どこから手をつけるか

1. 過去問があるものから解く

総合環境理工学部は小論文の過去問題が大学サイトで公開されています。まず1年分を90分で解いてみる。それだけで、必要な準備の量が具体的に見えます。

2. 国際資源学部は「英語で答える」練習を別に立てる

面接で英語を使う入試は多くありません。志望理由・関心のある資源問題・将来やりたいことの3つを、英語で30秒ずつ話せるようにしておくのが最低ラインです。

小論文に計算問題が入る可能性もあるので、資料の数値を読んで簡単な計算をする練習(増減率、割合、単位換算)も入れておいてください。

3. 保健学科は「共通テストは基準、順位は小論文と面接」と理解する

共通テストで基準を超えることは必要条件です。しかし超えたあとは、小論文200点+面接200〜300点しか見られません。

理学療法・作業療法は面接が300点。小論文より重い配点です。11月29日は9:00〜18:00という長い1日で、面接だけに使われます。

4. 「地域」を自分の言葉で語れるようにする

3学部とも、選抜方針に地域への関心が入っています。国際資源学部は「資源を通じて地域や世界の持続可能な発展に強い関心を持つ人」、保健学科は「地域が抱える諸問題に関心があり、その解決に取り組む意欲のある人」。

秋田という土地でなくてかまいません。自分が知っている地域の具体的な課題を1つ、数字と一緒に説明できるようにしておくと、小論文でも面接でも使えます。

まとめ

  • 秋田大学の総合型選抜は3学部すべてで小論文を課す。合計113人の枠
  • 総合環境理工学部は小論文の過去問題を大学サイトで公開している。対策の初手はそれを解くこと
  • 総合環境理工学部は出願資格AとBがあり、併願不可。Bは工業・農業・情報の科目を20単位以上(学科の指定なし)
  • 数理科学・地球環境学コースには出願資格Bの募集がない
  • 国際資源学部の小論文は90分で、計算問題を含むことがある
  • 国際資源学部の面接は、資源政策・資源地球科学コースで質問自体が英語。資源開発環境コースは英語で答える
  • 国際資源学部は10月3日の1日で完結し、11月4日に発表
  • 医学部保健学科は共通テストを「基準」としてだけ使い、順位は個別学力検査等(小論文+面接)の総合点で決める
  • 保健学科の面接で「不可」評価が付くと不合格
  • 理学療法学専攻・作業療法学専攻は面接300点、小論文200点。看護学専攻は面接200点
  • 理学療法学専攻は卒業見込みの者のみ(既卒不可)
  • 総合環境理工学部には面接のみの学校推薦型選抜Ⅰ(女子枠)もある(評定3.5以上、数学・理科・英語も3.5以上)

同じ東北では弘前大学、岩手大学・宮城教育大学、山形大学、東北大学のAO入試も扱っています。看護・医療系を志望するなら看護医療系の単科大と看護の公立単科大も合わせて読んでください。志望校の傾向を自分で読み解く手順は大学別対策の作り方、総合型選抜全体の位置づけは総合型選抜の完全ガイドにまとめています。

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