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国際教養大学の総合型選抜の対策。総合選抜型入試は10名・英検準1級から、面接10月17日と英語小論文10月18日の2日がかり

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国際教養大学(AIU)の2027年度入試を、公表されている入学者選抜要項の数字で整理しました。総合選抜型入試の日程と英語資格の基準、英語小論文が共通して課される仕組み、要項が生成AIの利用を認めている点、専願と併願の分かれ方までを解説します。

国際教養大学(AIU)の入試には、他の国公立大学にない特徴が2つあります。

1つは、小論文が英語で出ること。総合選抜型入試でも学校推薦型入試でも、筆記は「英語小論文」です。

もう1つは、合宿やセミナーに参加すること自体が入試になること。グローバル・セミナー入試とグローバル・ワークショップ入試は、その場での活動とレポートが評価対象です。

この記事は、公開されている入学者選抜要項・大学公表情報をもとに構造を整理したものです。

必ず志望する入試の最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・出願資格は年度によって変わります。予告されている変更もあるため、大学の受験生サイトを必ず確認してください。 出典:国際教養大学 学部入試情報/選抜要項・募集要項・出願様式

大学の設計——入試の入口がとにかく多い

大学の説明によれば、AIUは学部一括で175名を募集し、入学時期は4月と9月の年2回です。そして——

他の国公立大学とは異なる入試日程を組み、受験機会を多く設定しているのも大きな特長です。

定員は多くありませんが、入口が多い。まずは全体像を押さえてください。

入試 募集人員 専願/併願 筆記
一般選抜入試 A日程 55名 併願 共通テスト+個別テスト
一般選抜入試 B日程 40名 併願 共通テスト+個別テスト
学校推薦型入試 35名 専願 英語小論文+面接
グローバル・セミナー入試 15名 併願 面接(セミナーのレポート2点)
グローバル・ワークショップ入試 10名 専願 面接(ワークショップのレポート)
総合選抜型入試 10名 専願 英語小論文+面接
ギャップイヤー入試(9月入学) 5名 専願 面接(活動計画書)
国際入試(9月入学) 5名 専願 オンライン英語面接
社会人入試 若干名 専願 英語小論文+面接

募集人員でいえば、学校推薦型入試の35名が特別選抜では最大です。一般選抜が95名なので、特別選抜の合計もそれに迫る規模になります。

なお、総合選抜型入試Ⅱ(9月入学・5名)は2026年9月入学の募集を最後に廃止されると公表されています。過去の情報を見るときは注意してください。

日程——10月17日に3つの入試が重なる

2027年4月入学の特別選抜試験の日程です。

グローバル・セミナー入試 グローバル・ワークショップ入試 総合選抜型入試
募集人員 15名 10名 10名
要項の発表 2026年8月上旬 同左 同左
出願期間(Web) 2026年9月14日〜24日 同左 同左
出願期間(郵送) 9月14日〜9月25日(最終日消印有効) 同左 同左
試験日 2026年10月17日 2026年10月17日 面接10月17日/英語小論文10月18日
合格者発表 2026年11月2日 同左 同左
入学手続 11月3日〜11月9日 同左 同左

要項の日程表には、見出しのすぐ横に「同日に行われる試験は、併願できません」と書かれています。つまりグローバル・セミナー入試・グローバル・ワークショップ入試・総合選抜型入試の3つは、どれか1つしか選べません。すべて10月17日だからです。

そして総合選抜型入試だけ2日がかりです。17日に面接、18日に英語小論文。面接が先に来ます。書類に書いたことを面接で話し、その翌日に英語で書く、という順番です。

学校推薦型入試と社会人入試は別枠で、出願が11月1日〜7日、面接が11月28日、英語小論文が11月29日、合格者発表が12月9日です。10月の総合選抜型で不合格でも、11月の学校推薦型に出願する時間は残ります(推薦が得られるかは別の問題ですが)。

総合選抜型入試の中身——要項の記載

内容
募集人員 国際教養学部 10名
出願要件 「合格した場合には、必ず入学することを確約できる者」=専願
選抜方法 自己アピール書、調査書の内容、英語小論文試験および面接の結果を総合的に判定
英語小論文 基礎的学力、思考力および表現力などを判断
面接 日本語および英語。自己アピール書および調査書の内容をもとに英語力および勉学への意欲を判断
試験会場 国際教養大学キャンパス

出願要件には英語資格のほかに、「中等教育の最終学年を含め3年以上継続して英語で教育を受け、卒業している(または見込みの)場合」「海外の高等学校にあたる教育機関に1年間程度在籍し、30単位程度を認められた者」「IB(国際バカロレア)のDPを修了し、最終試験6科目に合格した者」というルートもあります。英語資格がなくても、経歴で出せる道があるということです。

出願書類に生成AIを使ってよい、と要項が書いている

総合選抜型入試の選抜方法の欄に、こう書かれています。

出願書類は、本学のアドミッション・ポリシーを確認のうえ、自身の言葉で作成したものを提出してください。なお、検討段階においては、ChatGPT など生成系 AI を含む外部リソースを利用しても構いません。

「生成AIの使用を禁止する」と明記する大学が増えているなかで、検討段階の利用を明示的に認めているのは珍しい書き方です。たとえば国際基督教大学(ICU)の総合型選抜は要項に「出願書類の作成において、生成AIを用いてはいけません」と書いています(ICUの総合型選抜)。大学ごとに方針が正反対なので、併願するなら要項ごとに確認してください。線は「自身の言葉で作成したもの」に引かれています。考えを整理する道具として使うのはよく、出てきた文章をそのまま出すのはだめ、ということです(志望理由書の完全ガイド)。

英語資格の基準は、総合選抜型のほうが学校推薦型より高い

要項の別紙「入試別英語資格一覧表」から、2つの入試を並べます。

資格 学校推薦型入試 総合選抜型入試
実用英語技能検定 2級以上 準1級以上
TOEFL iBT 45点以上(バンド3.0以上) 61点以上(バンド3.5以上)
TOEIC L&R+S&W 840点以上 1100点以上
IELTS バンド5.5以上 バンド6.0以上
GTEC(CBTタイプ/Advanced) 800点以上 1000点以上
TEAP 230点以上 300点以上
ケンブリッジ英語検定(B2 First以上) — 170点以上

英検2級なら学校推薦型、準1級なら総合選抜型という切り分けになります。募集人員も学校推薦型35名に対し総合選抜型10名。推薦をもらえるなら学校推薦型のほうが枠は広いという構造です。

有効期限は「試験実施団体が定める有効期限のもの、かつ出願期間最終日から2年以内」。TOEFL ITP・TOEIC IP・TOEFL iBTのMy Bestスコアは認められません。IELTSはアカデミック・モジュールに限り、One Skill Retakeも不可。TOEIC・GTEC・TEAP・ケンブリッジは原本提出で写し不可です。

英語小論文——AIUの筆記の中心

総合選抜型入試、学校推薦型入試、社会人入試、編入学・転入学試験で共通して課されるのが英語小論文です。

大学の説明によれば、英語小論文と面接により評価されるのは次の4つ。

読解力、表現力、論理的思考力および学習意欲

「読解力」が入っているということは、読む材料が出るということです。英文を読んで、英語で書く。これがAIUの筆記の基本形だと考えてください。

対策——3つの層で考える

第1層:英文を読み切る力

訳すのではなく、要点を取る。英文課題文型の小論文で書いた手順が土台になります。

  • 段落ごとに1文で要約する——全訳しない
  • 主張の文を探す——多くは段落の最初か最後
  • 対比の語に印をつける——however, although, in contrast

第2層:英語で構成する力

日本語の小論文と、英語のエッセイは構成の作法が違います。英語では結論を先に置くのが基本です。

部分 英語エッセイでの役割
Introduction 話題の提示と、主張(thesis statement)を明示
Body 根拠を段落ごとに1つずつ。topic sentence を段落の頭に
Conclusion 主張の再確認と展望

日本語の「起承転結」を英語に直訳しないでください。主張を最後まで隠す書き方は、英語では評価されません。

第3層:論理そのもの

言語が変わっても、主張と根拠の関係や反論への応え方は同じです。日本語で論理的に書けない人が、英語で書けることはありません。まず日本語で小論文の完全ガイドの型を固めてから、英語に移してください。

テーマの方向

AIUは国際教養(グローバル・スタディズ/グローバル・ビジネス)の大学です。国際系の小論文対策を土台に、次を押さえておくと安心です。

英語で書けるように、これらのテーマの英語語彙も一緒に集めてください。日本語で知っていても、英語で書けなければ意味がありません。

「参加すること」が入試になる2つの制度

グローバル・セミナー入試(15名・併願可)

大学の説明によれば、秋田県内の高校生を対象とした制度です。

年2回開催するグローバル・セミナーで作成・提出した2点のレポート、面接、高等学校の調査書や自己アピール書などに基づき、総合的に評価します。

セミナーで書いたレポートが評価対象になります。そして併願可——AIUの特別選抜の中で、数少ない併願可能な入試です。

秋田県内の受験生にとっては、最も挑戦しやすい入口だと言えます。

グローバル・ワークショップ入試(10名・専願)

こちらは県内限定ではありません。大学の説明では「問題解決型合宿での活動を評価する」制度です。

自己アピール書、調査書、グローバル・ワークショップで作成・提出したレポート、同ワークショップでの活動および面接に基づき、総合的に評価します。

合宿での活動そのものが見られます。議論の中で何をしたか、チームにどう貢献したか。準備の考え方はグループディスカッションと探究発表のしかたにまとめています。

この2つは、参加しないと出願できません。セミナー・ワークショップの実施時期と申込期限を、早めに確認してください。夏前には大学サイトを見ておくべきです。

ギャップイヤー入試(9月入学・5名)

もう1つ、AIU独自の制度があります。

4月〜8月までのギャップイヤー期間に行う独自の活動について計画書を提出し、面接を通して問題意識や意欲を評価します。

高校卒業後の4〜8月に何をするかを、計画書にして出す。そして9月に入学します。

これから何をするかを評価される入試は、他にほとんどありません。過去の実績がない人にも開かれている設計です。

計画書の書き方は、探究の設計とほぼ同じです。問いの立て方と探究活動の完全ガイドを土台に、次を明確にしてください。

  1. 何を問題だと考えているか
  2. その5か月で、具体的に何をするか(誰と、どこで、何回)
  3. 何が分かると考えているか
  4. それが入学後の学びにどうつながるか

「留学します」「ボランティアします」では計画になりません。問いと方法を書いてください。

専願と併願の分かれ方

ここは進路設計に直結します。大学の公表情報から整理します。

併願できる 専願(合格したら入学)
一般選抜入試(A・B日程) 総合選抜型入試
グローバル・セミナー入試 学校推薦型入試
編入学・転入学試験 グローバル・ワークショップ入試
ギャップイヤー入試/国際入試/社会人入試

特別選抜のほとんどが専願です。例外はグローバル・セミナー入試。

そして一般選抜はA日程・B日程で併願でき、他の国公立大学・私立大学とも併願可能です。最大2回の受験機会があるので、専願の入試に落ちても道は残ります(総合型選抜と一般入試の両立)。

準備の順番

時期 やること
高1〜高2 英語の4技能を上げる。すべての入口で英語資格が効く
高2〜高3春 セミナー・ワークショップの日程を確認(参加が出願条件になる入試がある)
高2〜高3春 日本語で小論文の型を固める(完全ガイド)
高3 春〜夏 英語エッセイの練習を開始。英文を読んで英語で書く
高3 夏 自己アピール書などの出願書類。分野の英語語彙を集める
高3 秋 出願→英語小論文・面接

英語小論文の対策は、直前に始めて間に合うものではありません。日本語の論理を先に固め、そのうえで英語に移す。この順番を守ってください。

出願実務の落とし穴は出願直前チェック17項目、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。同じく英語で書く入試としては、青山学院大学英米文学科の自己推薦(英語と日本語の両方で書く)も参考になります。

まとめ

  • 学部一括で175名募集。入学時期は4月と9月の年2回
  • 総合選抜型入試は10名で専願。出願は9月14日〜24日、面接10月17日・英語小論文10月18日の2日がかり、発表11月2日
  • 10月17日に3つの特別選抜が重なる。要項に「同日に行われる試験は、併願できません」と明記されている
  • 総合選抜型の英語資格は英検準1級以上。学校推薦型(2級以上)より一段高い
  • 要項は出願書類について「検討段階においては、ChatGPTなど生成系AIを含む外部リソースを利用しても構いません」と明記している
  • 総合選抜型・学校推薦型・社会人・編入で「英語小論文」が共通して課される
  • 評価軸は読解力・表現力・論理的思考力・学習意欲。「読解力」がある以上、読む材料が出る
  • グローバル・セミナー入試(秋田県内高校生・併願可)は、セミナーで書いたレポート2点が評価対象
  • グローバル・ワークショップ入試は、問題解決型合宿での活動が評価対象
  • ギャップイヤー入試は、卒業後4〜8月の活動計画書で評価される。過去の実績がなくても挑める
  • 特別選抜の多くは専願。例外はグローバル・セミナー入試
  • 一般選抜はA・B日程で併願可、他大学との併願も可能
  • 総合選抜型入試Ⅱは2026年9月入学を最後に廃止と公表されている
  • 日程・募集人員は必ず最新の学生募集要項で確認する

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