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群馬パース大学の総合型選抜。グループディスカッションのテーマが要項に書いてある

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群馬パース大学の総合型選抜Ⅰは看護学部だけグループディスカッションで、そのテーマが要項に公開されています。小論文はなく基礎学力試験60分。マッチングシートは150字×4問で、設問が7学科すべて公開。評定平均の出願基準はありません。

群馬パース大学(群馬県高崎市)の総合型選抜Ⅰは、看護学部だけグループディスカッションで選考します。そしてそのテーマが、学生募集要項にそのまま書かれています。

【ディスカッションテーマ】 看護は人々の人生の最後に関わる仕事でもある。「人生の最後をどこで迎えることが望ましいか」について議論せよ。

当日その場でテーマを渡される形ではありません。何について議論するかを知ったうえで本番に臨めます。

ほかにも、この大学は情報をかなり出しています。

  • 学習成績の状況(評定平均値)の出願基準なし
  • 基礎学力試験の出題内容が公開されている(60分・マークシート式・100点)
  • 出願書類のマッチングシートの設問が、7学科すべて公開されている(150字程度×4問)
  • 合格者は入学検定料無料で特待生選抜にチャレンジできる

出典:群馬パース大学「2027年度 学生募集要項」(https://www.paz.ac.jp/document_request/_pdf/2027boshuyoko.pdf )、「総合型選抜Ⅰ」(https://www.paz.ac.jp/juken/admissions/admission_office_1.php )、出願書類ダウンロード(https://www.paz.ac.jp/juken/admissions/download.php )の各マッチングシート。2026年9月22日に確認しました。

3学部7学科。募集人員は学科ごと

学部 学科 募集人員
看護学部 看護学科 10名
リハビリテーション学部 理学療法学科 10名
リハビリテーション学部 作業療法学科 5名
リハビリテーション学部 言語聴覚学科 5名
医療技術学部 検査技術学科 8名
医療技術学部 放射線学科 8名
医療技術学部 臨床工学科 10名

この人数は総合型選抜Ⅰ・Ⅱ、群馬県北部地域対象特別選抜、社会人対象選抜、帰国生徒対象選抜を合わせた数です。総合型選抜Ⅰだけの枠ではありません。

総合型選抜はⅠとⅡで条件が大きく違う

まず全体像を押さえてください。

項目 総合型選抜Ⅰ 総合型選抜Ⅱ
専願か 専願 併願可
出願期間 2026年9月18日〜10月2日(最終日消印有効) 2026年11月2日〜11月13日
試験日 2026年10月10日(土) 2026年11月21日(土)
合格発表 2026年11月2日(月) 2026年12月1日(火)
入学手続き期限 2026年11月20日(金) 2026年12月18日(金)
基礎学力試験 100点 100点
当日の2つ目 看護学部=グループディスカッション100点、他学部=面接100点 全学部=面接100点
マッチングシート 20点(必須) なし
調査書 30点 30点
合計 250点 230点

Ⅰは専願でマッチングシートが要る。Ⅱは併願できてマッチングシートが要らない。そして看護学部にグループディスカッションがあるのはⅠだけです。

さらにⅡにはこの制度がついています。

一度の出願で3学部7学科から自由な組み合わせで最大第3志望学科まで併願可能【追加検定料不要】

医療系の学科を横断して滑り止めを作れる、という設計です。専願で早く決めたいならⅠ、選択肢を残したいならⅡという分かれ方になります。

この記事を書いている2026年9月22日の時点で、総合型選抜Ⅰの出願期間(9月18日〜10月2日)はまだ開いています。

出願要件に評定の基準がない

総合型選抜Ⅰの出願要件は3つです。

① 本学を専願とし、合格した場合は入学することを確約できる者。 ② 2026年3月以降に高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、又は2027年3月卒業見込みの者。 ③ 将来、志望学科で目指す医療専門職の国家資格を取得して活躍しようという明確な目標を持ち、本学の建学の精神のもとで学ぶことを強く希望する者。

大学自身が「入試のポイント」の1つめに「学習成績の状況(評定平均値)の出願基準なし」を挙げています。評定で門前払いにならない入試です。

そのかわり、③に「国家資格を取得して活躍しようという明確な目標」が置かれています。看護師なのか、理学療法士なのか、臨床工学技士なのか。職業名で語れるかが前提になります。

なお総合型選抜Ⅱの出願要件は①がなく、②③だけ。だから併願できます。

小論文はない。あるのは基礎学力試験

当日の1科目めは全学部共通です。

項目 内容
時間 9:30〜10:30(60分)
形式 マークシート式
配点 100点
出題内容 日本語と英語の基礎的な語彙力(読み、書き、表現、読解、要約など)/基礎的な計算技能(高校1年程度までに習得する内容を中心に出題)

小論文はありません。かわりに、語彙と読解と計算の基礎を60分で問われます。

「高校1年程度までに習得する内容を中心に」と範囲が切られているのは大きな手がかりです。数学Ⅲや化学は出ません。数学Ⅰ・Aまでの計算と、国語と英語の語彙・読解に絞って対策できます。

注目したいのが、日本語と英語の項目に「要約」が入っていることです。マークシート式なので書かせるわけではありませんが、文章の要点をつかむ力は問われます。要約の考え方は課題文の要約のしかたにまとめてあります。

看護学部のグループディスカッション

看護学部の2科目めがグループディスカッションです。形式も公開されています。

【形式】1グループあたり受験者5〜7名、30分程度。会場には受験票のみ持ち込み可能です。(100点)

そしてテーマがこれです。

看護は人々の人生の最後に関わる仕事でもある。「人生の最後をどこで迎えることが望ましいか」について議論せよ。

テーマが分かっているなら、やることは調べること

このテーマは終末期医療と看取りの場所の話です。5〜7名で30分。会場には受験票しか持ち込めないので、メモを見ながら話すことはできません。頭に入れていく必要があります。

準備の手順はこうなります。

  1. 「どこで迎えるか」の選択肢を整理する。病院、自宅、介護施設、ホスピス・緩和ケア病棟。この4つは最低限押さえます
  2. それぞれの長所と短所を、看護の視点で言えるようにする。医療体制、家族の負担、本人の希望、費用
  3. 数字を1つか2つ覚える。日本で亡くなる人の死亡場所の割合は、厚生労働省の統計で公表されています。「今は病院が多い」「自宅が増えてきている」という傾向を、数字で言えると説得力が出ます
  4. 「望ましい」という言葉に向き合う。誰にとって望ましいのか(本人/家族/社会)を分けて考えると、議論が深まります
  5. 自分の結論を1つ決めておく。ただし、議論の中で他の人の意見を受けて修正できる余地も残しておきます

終末期医療のテーマは死生観のテーマ、看護系全般の考え方は看護学部の小論文にまとめてあります。

グループディスカッションで見られること

要項の評価表では、グループディスカッション(と面接)は「思考力・判断力・表現力」と「主体性・多様性・協働性」を評価するとされています。

協働性が評価対象である以上、自分だけ話す人は評価されません。5〜7名で30分なら、1人あたりの発言時間は単純計算で4〜6分。長く話す競争ではありません。

やるべきことは3つです。

  • 人の意見を受けて話す(「〜さんの言った家族の負担という点でいうと」)
  • 議論が止まったら論点を出す(「本人の希望と家族の負担が対立する場合はどうでしょう」)
  • 時間を意識する(残り5分で「そろそろまとめませんか」と言えると強い)

グループディスカッションの進め方はグループディスカッションの対策を見てください。

リハビリテーション学部・医療技術学部は個別面接

看護学部以外は面接です。

【形式】15分程度の個別面接。受験者1名に対して評価者2〜3名。出願者数により、集団面接になる場合があります。(100点)

評価者が2〜3名。集団面接になる可能性もあると明記されています。面接の準備は面接の頻出質問にまとめてあります。

マッチングシートは150字×4問。設問が全学科公開されている

総合型選抜Ⅰだけに必要な書類がマッチングシートです。配点は20点。

各学部・学科のアドミッション・ポリシーとマッチし、保健医療専門職を目指して本学で学び、将来その職で活躍したいとする熱意や意欲があるか、そしてその学修に対し「主体性」と「協働性」をもって臨める素養があるかを評価します。

7学科すべて別様式で、いずれも150字程度×4問、黒のペンまたはボールペンを使用して本人直筆で書きます。

看護学科

① あなたのどのようなところが、本学看護学科のアドミッション・ポリシーと合っていると思いますか。(150字程度) ② あなたは看護師、保健師、助産師としてどのように活躍したいと思いますか。(150字程度) ③ あなたが思い描く看護職になるために、学生生活をどのように過ごしたいですか。4年間の計画をできるだけ具体的に述べてください。(150字程度) ④ 高校時代の部活動や生徒会活動、委員会、教科の学習や研究・探究、学校外の社会活動、趣味など成果を上げた活動について具体的に述べてください。成果を表すもの(証明書や新聞記事など)があればA4サイズで添付してください。(150字程度)

理学療法学科

① 理学療法士になろうと決めるに至った経緯について、あなた自身の経験を示したうえで、その経験が理学療法士への意思決定にどのように結び付いたのかを説明してください。(150字程度) ② あなたのどのようなところが理学療法士に向いているか、本学科アドミッションポリシーと関連させて説明してください。(150字程度) ③ 本学科入学後に充実した学生生活を送るための心構えとして重要だと思う点を指摘してください。(150字程度) ④ 本学の理学療法学科で学ぶに当たって必要となるだろうと考える基礎学力を2項目以上指摘して、それぞれについての現在の到達度を自己分析して下さい。(150字程度)

臨床工学科

① あなた自身のどのような特徴が、本学臨床工学科のアドミッション・ポリシーと照らし合わせてふさわしいと考えていますか。具体的に述べてください。(150字程度) ② 臨床工学技士として、どの分野で活躍し、社会にどのように貢献したいと考えていますか。(150字程度) ③ あなたが思い描く未来を実現するために、本学臨床工学科での大学生活をどのように計画していますか。具体的に述べてください。(150字程度) ④ 高校時代の活動の中で、他者と協力しながら成果を上げた経験を具体的に述べてください。また、その成果を証明する資料があれば、A4サイズで添付してください。(150字程度)

共通する構造と、学科ごとの違い

3学科を並べると、①適性、②将来、③大学生活の計画、④高校時代の活動という骨格が共通しているのが分かります。

そのうえで、学科ごとに角度が違います。

  • 看護学科は②で看護師・保健師・助産師という3つの資格を並べています。どれを目指すのかを選ぶ必要があります
  • 理学療法学科の④だけが活動の話ではなく、「必要な基礎学力を2項目以上挙げて、現在の到達度を自己分析せよ」という設問です。自分の弱点を書かせる、かなり珍しい問いです
  • 臨床工学科の④は「他者と協力しながら成果を上げた経験」。協働性を直接聞いています

150字は短いので、1問につき言いたいことは1つに絞ってください。志望理由書の書き方は志望理由書の書き方 完全ガイド、活動の書き方は活動報告書に書くことがないときが使えます。

そしてアドミッション・ポリシーとの一致を①で必ず聞かれます。自分の志望学科のアドミッション・ポリシーを読んでから書くのが前提です。

合格した後に、検定料なしで学費を下げにいける

群馬パース大学の特徴的な制度がこれです。

合格者は以下の特待生選抜にチャレンジできます。(入学検定料無料) ・特待生選抜(12月総合型)・一般選抜(前期)・大学入学共通テスト利用選抜(前期)

特待生奨学金の中身はこうなっています。

区分 内容
特待生S 最大4年間の授業料等全額免除
特待生A 最大4年間の授業料等後期分全額免除
特待生B 入学年度の授業料等後期分全額免除

選抜人数は、特待生選抜(12月総合型)が特待生A・Bで20名、一般選抜(前期)がS・A・Bで38名、共通テスト利用(前期)が12名。全学部合計で最大70名です。

総合型選抜Ⅰで10月に合格を決めて、12月の特待生選抜に検定料なしで挑む。これが一番効率のよい使い方になります(特待生S・Aは進級時に継続可否の審査があります)。

なお、総合型選抜Ⅰの入学手続き完了者には入学前学習課題が課されます。合格後も勉強が続く前提です。

どこから手をつけるか

  1. Ⅰ(専願)かⅡ(併願可)かを決める。看護学部でグループディスカッションを受けられるのはⅠだけです
  2. 志望学科のアドミッション・ポリシーを読む。マッチングシート①で直接聞かれます
  3. マッチングシートを4問×150字で書く。学科別なので、自分の学科の様式をダウンロードします
  4. 看護学部なら「人生の最後をどこで迎えることが望ましいか」を調べる。病院・自宅・施設・ホスピスの4択で整理します
  5. 死亡場所の割合を数字で覚える。議論で効きます
  6. 基礎学力試験は、国語・英語の語彙と読解、数学Ⅰ・Aまでの計算に絞る
  7. Ⅰの出願は10月2日消印有効
  8. 合格したら12月の特待生選抜に出す。検定料は無料です

まとめ

  • 群馬パース大学の総合型選抜はⅠ(専願)とⅡ(併願可)の2回。評定平均値の出願基準はありません
  • 小論文はありません。当日は基礎学力試験(60分・マークシート式・100点)で、出題内容は日本語と英語の語彙力(読み、書き、表現、読解、要約など)と、高校1年程度までの計算技能
  • 看護学部の総合型選抜Ⅰだけグループディスカッション(1グループ5〜7名・30分程度・100点)。会場には受験票のみ持ち込み可能です
  • そのテーマが要項に公開されています。「看護は人々の人生の最後に関わる仕事でもある。『人生の最後をどこで迎えることが望ましいか』について議論せよ」
  • リハビリテーション学部と医療技術学部は15分程度の個別面接(評価者2〜3名)100点
  • マッチングシート(20点)は総合型選抜Ⅰのみ。7学科すべて別様式で、設問が公開されています。150字程度×4問、本人直筆
  • 理学療法学科の④は「必要な基礎学力を2項目以上挙げて、現在の到達度を自己分析せよ」という珍しい設問です
  • 総合型選抜Ⅱは一度の出願で3学部7学科から最大第3志望まで併願可能(追加検定料不要)。マッチングシートは不要で、看護学部も面接です
  • 合格者は入学検定料無料で特待生選抜にチャレンジ可能。全学部合計で最大70名、特待生Sは最大4年間の授業料等全額免除です
  • 総合型選抜Ⅰの入学手続き完了者には入学前学習課題があります

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。群馬の私立大学は育英大学、ぐんま未来大学、群馬医療福祉大学の記事にもあります。

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