ぐんま未来大学(旧・桐生大学)の総合型選抜。事前課題800字とレシピ作りが公開されている
ぐんま未来大学(2026年4月に桐生大学から校名変更)の総合型選抜は、事前課題のテーマが要項に全文公開されています。看護学科は『健康日本21(第三次)』を調べて800字、栄養学科は野菜料理を実際に作って写真を添える課題。事前課題と志望理由書で100点、調査書は参考程度です。
ぐんま未来大学(群馬県みどり市)の総合型選抜は、出す課題が先に全部わかります。
看護学科の事前課題は、これです。
『健康日本21(第三次)』の目標について調べ、その目標を達成するために、食生活、運動、休養(ストレス・睡眠を含む)において個人でできる対策を800字以内で述べなさい。
栄養学科は、もっと変わっています。
「野菜を多く取り入れた1品料理」をオリジナルで考え、以下の内容をまとめなさい。 (1)レシピの作成:材料(1人前の分量)、作り方(誰が見てもわかりやすく書くこと)、完成写真(実際に作成したもの) (2)対象者の設定:想定する対象者(例:高齢者、こどもなど)とその理由 (3)工夫、独自性:課題に対する工夫や自分なりの独自性 (4)自己評価・振り返り:設定に至った流れや自身の考え、実際に試作してわかったことや改善点、この課題に取り組むことで深まった知識
実際に料理を作って、写真を撮って出す。これが栄養学科の総合型選抜の課題です。
そして配点はこうなっています。
- 事前提出(事前課題、志望理由書)…100点
- 当日は面接と口頭試問が15分程度
- 調査書は参考程度
出典:ぐんま未来大学「2027年度 学生募集要項(医療保健学部)」(https://www.gmu.ac.jp/wp2024/wp-content/uploads/2026/2027yoko_daigaku.pdf )、「総合型選抜」(https://www.gmu.ac.jp/admission/schedule/comprehensive_selection/ )、「沿革」(https://www.gmu.ac.jp/guidance/outline/ )。2026年9月22日に確認しました。
まず名前の話。桐生大学から変わりました
沿革のページにこう書かれています。
2026年4月 桐生大学・桐生大学短期大学部をぐんま未来大学・ぐんま未来大学短期大学部へ校名変更
2026年4月に、桐生大学からぐんま未来大学になりました。旧サイトの kiryu-u.ac.jp は新しいドメイン(gmu.ac.jp)に転送されます。「桐生大学」で調べていた人は、ここで情報がつながります。
学部は医療保健学部のみで、看護学科(100名)と栄養学科(60名)の2学科です。
総合型選抜はⅠ期からⅢ期まで
| 区分 | 出願登録期間 | 郵送締切 | 試験日 | 合格発表 | 入学手続 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ⅰ期 | 2026年10月1日(木)〜10月13日(火)13:00 | 10月13日必着 | 2026年10月17日(土) | 11月2日(月)14:00〜 | 11月3日〜11月17日 |
| Ⅱ期 | 2026年11月24日(火)〜12月7日(月)13:00 | 12月7日必着 | 2026年12月12日(土) | 12月17日(木)14:00〜 | 12月18日〜2027年1月12日 |
| Ⅲ期 | 2027年2月23日(火)〜3月9日(火)13:00 | 3月9日必着 | 2027年3月12日(金) | 3月17日(水)14:00〜 | 3月18日〜3月25日 |
募集定員はⅠ期が看護10名・栄養5名で、Ⅱ期とⅢ期はどちらも若干名。枠はⅠ期に集まっています。
出願登録は締切日の13時まで、書類の郵送は同じ日に必着。簡易書留・速達で送ります。入学検定料は30,000円です。
出願書類提出後の志望学科変更は認めませんと明記されているので、看護か栄養かは出願前に決めきってください。
出願資格はオープンキャンパスへの参加
出願資格は次のとおりです。
以下の項目のいずれかに該当する者で、本学のオープンキャンパス等で志望学科の求める学生像(アドミッション・ポリシー)の説明を受けている者。 ① 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、もしくは2027年3月卒業見込みの者 ② 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等程度の学力があると認められる者
オープンキャンパス等への参加が条件です。2026年の対象日程は、3月28日・5月30日・7月4日・7月18日・8月1日・8月29日・9月12日の7回でした。
ただし、こう書かれています。
※オープンキャンパスに参加できない場合は、個別見学を受け付けています。(要事前予約)
個別見学で代えられます。Ⅰ期の出願は10月1日からなので、まだ間に合う可能性があります。予約が必要なので、早めに入試広報課へ連絡してください。
なお、評定平均の条件も、専願の条件も、要項には書かれていません。オープンキャンパス(または個別見学)に行っていれば出願できる形です。
事前課題が配点の中心
選考の構造はこうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事前提出 | 事前課題、志望理由書 … 100点 |
| 当日 9:30〜 | 面接、口頭試問 15分程度 |
| 判定 | 面接、口頭試問、事前課題、志望理由書による総合判定(調査書は参考程度) |
点数がついているのは事前提出の100点だけです。面接と口頭試問は点数ではなく総合判定に入る形ですが、注意書きがあります。
※面接評価が著しく悪い場合は、合格基準に達しない場合があります。
つまり、書類で稼いで面接で崩さないというのが基本戦略になります。
看護学科:『健康日本21(第三次)』を調べて800字
課題をもう一度見ます。
『健康日本21(第三次)』の目標について調べ、その目標を達成するために、食生活、運動、休養(ストレス・睡眠を含む)において個人でできる対策を800字以内で述べなさい。
この設問は3つの作業に分かれます。
- 『健康日本21(第三次)』の目標を調べる
- その目標から、食生活・運動・休養の3領域を取り出す
- それぞれについて個人でできる対策を書く
「調べ」と明記されているので、資料にあたること自体が課題の一部です。厚生労働省が示している目標項目を確認し、具体的な数値目標に触れられると説得力が出ます。
800字で3領域を扱うなら、配分はこうなります。
- 導入(健康日本21(第三次)とは何か、その目標)…150字程度
- 食生活の対策…200字程度
- 運動の対策…200字程度
- 休養(ストレス・睡眠)の対策…200字程度
- まとめ…50字程度
書式の指定も細かいので確認しておいてください。
- 本学所定用紙を使用し、800字以内
- 参考文献・引用文献は、本文とは別に本学所定用紙にまとめる
- 用紙は縦置き・横書き
- HB以上の黒鉛筆もしくはボールペン
参考文献を別紙にまとめる欄があるというのが重要です。調べたことを書く課題である以上、出典を書かないほうが不自然です。何を見て書いたのかを残してください。
書き方の土台は小論文の書き方 完全ガイド、看護系のテーマの考え方は看護学部の小論文、調べ方は探究のための調べ方にまとめてあります。
栄養学科:実際に作って、写真を撮る
栄養学科の課題は文字数の制限がありません。かわりに、条件が具体的です。
- 本学所定用紙を使用。手書きでもPC入力でも可。書式の変更は認めない
- 横書き。手書きは黒ボールペン、修正は修正テープ(消せるペンは使用不可)
- PC作成なら、1枚目(レシピ)と2枚目(対象者、工夫、独自性、自己評価、振り返り)をそれぞれ1ページに収める
- 文字の制限はないが、全体でA4用紙2枚以内にまとめる
- 様式を変更したものは採点対象外
- 参考文献・引用文献は別途本学所定用紙にすべて記載
やることの順番はこうなります。
- 対象者を先に決める(高齢者、こども、部活動をしている高校生など)。(2)に「その理由」を書く欄があるので、ここが出発点です
- その対象者に合う野菜料理を考える
- 実際に作る。作らないと完成写真が撮れません
- 作りながら気づいたことをメモする。(4)の「実際に試作してわかったことや改善点」がそのまま問われます
- レシピを誰が見てもわかりやすく書き直す
- A4用紙2枚に収める
(4)の自己評価・振り返りが、この課題のいちばん配点が乗るところです。料理の出来ではなく、なぜその対象者にその料理なのか、作ってみて何が変わったかを言語化できているかが見られています。
志望理由書も同じ100点の中に入る
事前課題と一緒に100点を構成するのが志望理由書です。本学所定用紙に黒のボールペンを使用し、自筆で記入します。
大学は要項のQ&Aで書き方のポイントを示しています。
学びたい専門分野に対する学修意欲や、各学科のアドミッション・ポリシーとどのように自分自身がマッチしているか、将来の展望などについて具体的に述べられているかどうかが大切です。また、オープンキャンパスや個別相談を通じて、本学の特色や雰囲気などを踏まえた上で、志望理由を簡潔に述べられていることも重要です。
オープンキャンパスで見たことを書くよう求められています。出願資格でもある以上、行ったときのメモが志望理由書の材料になります。書き方は志望理由書の書き方 完全ガイドを見てください。
口頭試問は「事前課題についての質問」
当日は面接と口頭試問が15分程度。そして口頭試問の出題範囲が公開されています。
【看護学科】事前課題の出題内容に関する質問をします。 【栄養学科】提出された事前課題に対する質問をします。
出した課題について聞かれます。つまり、事前課題は提出して終わりではありません。
そして大学は口頭試問の性格をこう説明しています。
口頭試問とは、志望動機のような質問で学ぶ意欲や姿勢などを評価するものではなく、質疑応答を通して学科特有の知識や教養が身についているか評価するものです。
知識を問われるということです。看護学科なら『健康日本21(第三次)』について、栄養学科なら自分の作った料理の栄養や対象者について、中身を説明できる状態にしておく必要があります。
もう1つ、栄養学科だけの特例があります。
面接の際、原則持ち込みはできません。(中略)ただし、栄養学科の総合型選抜のみ事前課題の印刷物(コピー含む)を持ち込み可とします。
栄養学科は自分の課題を手元に置いて話せます。看護学科は持ち込めないので、書いた内容を覚えておく必要があります。ここは差が大きい点です。
面接と口頭試問は1人の受験生に対して続けて行われます。準備の仕方は面接の頻出質問、書いたことと話すことをそろえる考え方は書類と面接の一貫性にまとめてあります。
なお、面接開始予定時刻は入試当日に提示されます。昼食は各自の判断で持参し、待機時間に自席で取る形です。
合格した後に特待生を狙える
ぐんま未来大学にはチャレンジ制度があります。
入学手続完了者(学校推薦型選抜、総合型選抜、特別選抜)が、入学の権利を保持したまま特待生にチャレンジできる制度 ※2027年度大学入学共通テストの受験必須。チャレンジ制度申請料は不要
免除の内容は特待生S=全額免除、A=半額免除、B=1/3免除。看護学科の場合、成績上位者は4年間で最大400万円の授業料免除とされています。
申請料が不要で、入学の権利は保持したまま。条件は共通テストを受けることだけです。総合型選抜で早く決めたあと、共通テストに向けて勉強を続ける理由になります。
どこから手をつけるか
- 看護学科か栄養学科かを決める。出願後の変更はできません
- オープンキャンパスに行っていないなら、個別見学を予約する。出願資格です
- 事前課題に取りかかる。栄養学科は料理を作る時間が要ります
- 看護学科は『健康日本21(第三次)』の目標を調べ、参考文献を記録する
- 栄養学科は対象者を先に決めてから料理を考える
- 書式を守る。所定用紙、横書き、消せるペン不可、A4 2枚以内(栄養)
- 志望理由書にオープンキャンパスで見たことを入れる
- 事前課題の中身を説明できるようにする。口頭試問で聞かれます
- Ⅰ期の出願登録は10月13日13時まで、書類は同日必着
まとめ
- ぐんま未来大学は2026年4月に桐生大学から校名変更しました。学部は医療保健学部(看護学科100名・栄養学科60名)です
- 総合型選抜はⅠ期〜Ⅲ期。募集定員はⅠ期が看護10名・栄養5名、Ⅱ期とⅢ期は若干名
- 出願資格はオープンキャンパス等で志望学科の求める学生像の説明を受けていること。参加できない場合は個別見学(要事前予約)で代えられます
- 評定の条件も専願の条件も要項に書かれていません
- 配点は事前提出(事前課題+志望理由書)が100点。当日は面接・口頭試問15分程度で、調査書は参考程度です
- 事前課題のテーマが要項に全文公開されています。看護学科は『健康日本21(第三次)』を調べて800字以内、栄養学科は「野菜を多く取り入れた1品料理」を実際に作り、完成写真を含めてA4 2枚以内
- 看護学科は参考文献・引用文献を本文とは別の所定用紙にまとめる指定があります
- 口頭試問は事前課題についての質問。「学科特有の知識や教養が身についているか評価するもの」と説明されています
- 栄養学科の総合型選抜だけ、事前課題の印刷物を面接会場に持ち込めます
- 面接評価が著しく悪い場合は合格基準に達しないと明記されています
- チャレンジ制度で、入学の権利を保持したまま申請料不要で特待生に挑戦できます(共通テストの受験が必須)
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。群馬の私立大学は育英大学、群馬パース大学の記事にもあります。