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育英大学の総合型選抜。小論文が150点中50点で、評定の条件はない

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育英大学(群馬県高崎市)の総合型選抜は志望理由書30点・調査書20点・小論文50点・面接50点の150点。小論文が配点の3分の1を占めます。評定平均の条件はなく、同じ総合型選抜の中に学力検査で66万円の免除を狙えるスカラシップⅢ期もあります。

育英大学(群馬県高崎市)の総合型選抜は、配点が公開されています。そしてその中身がはっきりしています。

項目 配点
書類審査(志望理由書) 30点
書類審査(調査書) 20点
小論文 50点
面接 50点
合計 150点

小論文が150点中50点。配点のちょうど3分の1です。書類審査は志望理由書と調査書を合わせて50点なので、当日書く小論文と、当日話す面接が、それぞれ書類全体と同じ重みを持っています。

そして出願要件に、評定平均の条件がありません。

・出願資格を有している者 ・本学を第一志望とし、合格後は入学を確約できる者 ・自己の将来に対して明確な目的意識を持ち、入学後も主体的に学内外の教育活動に取り組むことができる者

学校推薦型選抜(公募)が評定3.2以上、(特別)が4.2以上または全国大会16位以内+3.0以上という条件を置いているのと対照的です。評定が足りなくても、小論文と面接で挽回できる設計になっています。

出典:育英大学「2027年度 入試区分」(https://www.ikuei-g.ac.jp/university/entrance/exam/exam-classification/ )、「2027年度 入試日程」(https://www.ikuei-g.ac.jp/university/entrance/exam/exam-schedule/ )、「入学定員・募集概要」(https://www.ikuei-g.ac.jp/university/entrance/exam/exam-about/ )、「特別奨学金(スカラシップ)について」(https://www.ikuei-g.ac.jp/university/entrance/exam/scholarship/ )。2026年9月22日に確認しました。

教育学部の1学部、3専攻

育英大学は教育学部だけの大学です。専攻が3つに分かれます。

専攻 入学定員 総合型選抜の募集人員
児童教育専攻 50名 10名
スポーツ教育専攻 130名 40名
英語教育専攻 20名 6名

スポーツ教育専攻が130名と大きく、総合型選抜だけで40名を取ります。児童教育は10名、英語教育は6名。専攻によって枠の大きさがまったく違うので、自分の専攻の数字で考えてください。

日程は4回。ただし発表のタイミングが独特

入試区分 出願期間 試験日 合格発表 入学手続期間 試験会場
Ⅰ期 2026年9月1日〜9月7日 9月13日(日) 11月2日(月) 11月3日〜11月10日 本学
Ⅱ期 2026年10月1日〜10月9日 10月17日(土) 11月2日(月) 11月3日〜11月10日 本学
Ⅲ期・スカラシップⅢ期 2026年11月16日〜11月27日 12月5日(土) 12月11日(金) 12月12日〜12月21日 本学・地方会場
Ⅳ期 2027年3月1日〜3月12日 3月17日(水) 3月17日(水) 3月18日〜3月24日 本学

気づいてほしい点が2つあります。

Ⅰ期とⅡ期は、合格発表が同じ11月2日です。9月13日に受けても10月17日に受けても、結果が届くのは同じ日。総合型選抜の合格発表は11月1日以降と決まっているためで、早く受けても早くは決まりません。

そしてⅣ期は試験日と合格発表日が同じ3月17日。その日のうちに結果が出ます。

Ⅲ期は地方会場でも受けられます。会場は盛岡・仙台・東京・新潟・長野。群馬まで行かなくても受験できるのはⅢ期だけです。

この記事を書いている2026年9月22日の時点で、Ⅰ期は試験(9月13日)まで終わっています。次に出願できるのはⅡ期(10月1日〜10月9日)です。

小論文50点をどう取るか

まず正直に書いておきます。小論文の字数と試験時間は、公開されている資料では確認できませんでした。育英大学は学生募集要項のPDFをサイトに掲載しておらず、資料請求で取り寄せる形になっています。

インターネットによる合否照会については募集要項17ページをご参照ください。

要項が存在することは大学のページにも書かれているので、受けると決めたら早めに請求してください。

そのうえで、公開されている情報から準備できることを整理します。

教育学部の小論文として想定すべきこと

育英大学のアドミッション・ポリシーは、教育学部の共通項目としてこの3つを挙げています。

  1. 本学の建学の精神と教育学部の教育目的を理解し、教育・保育に対する高い職業意識を有する者
  2. 社会を取り巻く環境に広く関心を持ち、問題を深く探究しようとする者
  3. 自己の目標実現のため、日々学習し成長しようとする者

2つめが小論文に直結します。「社会を取り巻く環境に広く関心を持ち」。教育をめぐる社会の動きを知っているかどうかが問われるということです。

教育系の学部で出やすいのは、次のような題材です。

  • いじめ・不登校(学校が抱える課題)
  • 教員の働き方(部活動の地域移行を含む)
  • ICT・生成AIと学校(1人1台端末以降)
  • 子どもの貧困と学力格差
  • インクルーシブ教育・特別支援
  • 保育の現場と少子化

どれも「自分はどう関わるか」まで書けるようにしておくのが要点です。教育系のテーマの考え方は教育学部の小論文、書き方の土台は小論文の書き方 完全ガイドにまとめてあります。

スポーツ教育専攻を志望するなら、スポーツと教育の接点も押さえておいてください。部活動の地域移行、スポーツ指導と体罰、運動部活動の意義。スポーツ系学部の小論文が参考になります。

志望理由書30点も同じ軸で書く

志望理由書は30点。小論文50点、面接50点に比べると軽く見えますが、面接は志望理由書をもとに進みます。ここが弱いと面接も弱くなります。

出願要件の3つめ、「自己の将来に対して明確な目的意識を持ち、入学後も主体的に学内外の教育活動に取り組むことができる者」がそのまま志望理由書の骨組みになります。

  • 将来どうなりたいか(小学校教員か、保育士か、スポーツ指導者か、英語教員か)
  • そのために大学で何をするか
  • 「学内外の教育活動」に主体的に取り組む具体(ボランティア、実習、地域の活動)

3つめを書ける人は多くありません。大学の外でも教育に関わるつもりがあるかを見られていると考えて、具体を1つ用意してください。書き方の手順は志望理由書の書き方 完全ガイドにあります。

同じ総合型選抜に「学力検査で66万円」のコースがある

見落としやすいのがスカラシップⅢ期です。これも総合型選抜の一部ですが、配点がまったく違います。

項目 総合型 Ⅰ〜Ⅳ期 スカラシップⅢ期
志望理由書 30点 30点
調査書 20点 20点
小論文 50点 —
学力検査(国語) — 100点
学力検査(英語) — 100点
面接 50点 50点
合計 150点 300点

スカラシップⅢ期に小論文はありません。かわりに国語100点と英語100点の学力検査があります。

そして合格すると、こうなります。

総合型選抜 スカラシップⅢ期 … 入学金・授業料・教育振興費の半額(660,000円)

66万円の免除です。試験日はⅢ期と同じ12月5日(土)、地方会場でも受けられます。

つまり育英大学の総合型選抜は、「小論文で受ける」か「国語と英語で受けて学費を下げにいく」かを選べる構造になっています。

  • 書くのが得意/教育への関心を語れる → Ⅰ〜Ⅳ期
  • 国語と英語で点が取れる → スカラシップⅢ期

判断の分かれ目はここです。なお、ほかにも一般選抜スカラシップⅠ期(半額)・Ⅱ期(1/3額432,000円)、共通テスト利用の国公立併願特待生Ⅰ期(全額1,320,000円または半額)があります。

検定料が安くなる2つの仕組み

育英大学には検定料の制度が2つあります。

1. 2出願目以降が20,000円

入学検定料は30,000円ですが、2回目以降の出願は20,000円(大学入学共通テスト利用選抜は10,000円)。Ⅰ期で届かなくてもⅡ期・Ⅲ期と受け直しやすい設計です。

2. ファミリー型出願制度

総合型選抜において、1〜4親等以内の親族が前橋育英高等学校、育英短期大学、育英大学に在学(校)中または卒業した者について、入学検定料を免除する制度です。出願の際に「ファミリー型出願申請書」を提出してください。

総合型選抜限定で、親族が系列校の在学生・卒業生なら検定料が無料になります。1〜4親等なので、親・きょうだいだけでなく、祖父母、おじ・おば、いとこまで入ります。該当しそうな人は申請書を確認してください。

合格発表は郵送。ただし不合格通知は来ない

合格者には、選考結果通知及び入学手続書類を合格発表日に郵送します。不合格者への郵送での通知はありません。

不合格の場合は何も届きません。インターネットの合否照会が用意されているので、そちらで確認する形になります(詳細は募集要項に記載)。

どこから手をつけるか

  1. 専攻を決める。児童教育10名、スポーツ教育40名、英語教育6名で枠が違います
  2. 専願でよいかを決める。「本学を第一志望とし、合格後は入学を確約できる者」が要件です
  3. 小論文で受けるか、スカラシップⅢ期(国語・英語)で受けるかを決める
  4. 学生募集要項を請求する。小論文の字数や時間は要項でしか確認できません
  5. ファミリー型出願制度に当てはまるか、親族に聞いてみる。検定料が無料になります
  6. 志望理由書を書く。「学内外の教育活動に主体的に取り組む」具体を1つ入れます
  7. 教育をめぐる社会の話題を5つ押さえる。小論文でも面接でも使えます
  8. Ⅱ期の出願は10月1日〜10月9日

まとめ

  • 育英大学の総合型選抜はⅠ期〜Ⅳ期の4回。専願で、評定平均の条件はありません
  • 配点は志望理由書30点+調査書20点+小論文50点+面接50点=150点。小論文が3分の1を占めます
  • 学部は教育学部のみ。総合型選抜の募集人員は児童教育10名・スポーツ教育40名・英語教育6名
  • Ⅰ期とⅡ期は合格発表が同じ11月2日。Ⅳ期は試験日と合格発表が同じ3月17日です
  • Ⅲ期は地方会場(盛岡・仙台・東京・新潟・長野)でも受けられます
  • 同じ総合型選抜のスカラシップⅢ期は、小論文のかわりに学力検査(国語100点・英語100点)で、合格すると入学金・授業料・教育振興費の半額660,000円が免除されます
  • 入学検定料は30,000円、2出願目以降は20,000円。ファミリー型出願制度(1〜4親等の親族が前橋育英高等学校・育英短期大学・育英大学の在学生または卒業生)なら総合型選抜の検定料が免除されます
  • 不合格者への郵送での通知はありません
  • 学生募集要項のPDFはサイトに掲載されていません。小論文の字数・試験時間は要項を請求して確認してください

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。群馬の私立大学はぐんま未来大学、群馬パース大学の記事にもあります。

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