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九州共立大学の総合型選抜。作文600字40分とグループディスカッション30分、レポート選択は1200字60分も

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九州共立大学(福岡県北九州市)の2027年度総合型選抜は「グループディスカッション方式」1本で、レポート選択か実技選択を選びます。小論文という名前の試験はありませんが、作文(40分・600字以内)とグループディスカッション(6名程度・30分)は全員必須で、レポート選択はさらに課題レポート(60分・1200字以内)。面接はありません。過去の課題レポートのテーマが学科別に公開されています。Ⅰ期の出願は10月1日〜10月6日です。

九州共立大学は、福岡県北九州市にある私立大学です。経済学部とスポーツ学部に合わせて4学科があり、入学定員は680名です。

学部 学科 入学定員 総合型選抜の募集人員
経済学部 経済・経営学科 330名 40名
経済学部 地域創造学科 50名 5名
スポーツ学部 スポーツ学科 250名 30名
スポーツ学部 こどもスポーツ教育学科 50名 10名

経済・経営学科は6つの専門領域(データサイエンス/生活経済/金融・会計/公共マネジメント/スポーツビジネス/経営管理)から自由に選べる形、地域創造学科は地域政策コースと観光まちづくりコースの2コース制(2年次から分属)です。募集停止・改組の告知はありません。

同じ学校法人の九州女子大学とは別大学で、要項も完全に別です。

2027年度の総合型選抜は、要項の上では「総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期(グループディスカッション方式)」の1本だけです。そのなかで受験者が〈レポート選択〉か〈実技選択〉のどちらかを選びます。全4学科が対象で、専願です(要項に「※専願のため合格した場合、必ず入学することが条件です」と明記)。

出願資格の設計が非対称です。

  • 経済学部…評定の下限はありません
  • スポーツ学部…全体の学習成績の状況3.0以上が必要です

エントリー期間(出願前の事前エントリーや面談)の制度はありません。 ネット出願の登録→出願書類の郵送、の2段階だけです。

出典:九州共立大学「2027(令和9)年度 入学試験要項」(デジタルブック・本文25ページ)、総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期(グループディスカッション方式)の抜き刷りPDF(要項P.8–9)、自己紹介書【様式4】の様式PDF、入試日程・科目のページ、入学定員・入試区分別募集定員のページ、入学試験問題(過去問)のページ(https://www.kyukyo-u.ac.jp/entrance/exam/ )。2026年10月1日に確認しました。

要項とサイトで食い違いがあるので先に書いておきます。 大学サイトの「入試日程・科目」のページには、総合型選抜として「技能方式」Ⅰ・Ⅱ期と「協定校総合型選抜」Ⅰ期・Ⅱ期が載っています。しかし2027年度の要項には、この2方式が一切存在しません(目次・入試カレンダー・募集人員表・提出書類の一覧のいずれにもありません)。この記事は要項に基づいて書いていますが、これらの方式を考えている人は大学に直接確認したほうが確実です。

全員が受けるのは作文40分とグループディスカッション30分

選考の構成は選択によって変わります。

選択 選考の内容
〈レポート選択〉 作文+グループディスカッション+課題レポート+調査書+自己紹介書
〈実技選択〉 作文+グループディスカッション+実技+調査書+自己紹介書

どちらを選んでも作文とグループディスカッションは必須です。そして面接はありません(これは珍しい設計です)。配点は完全に非公表で、「総合判定」として各項目に評価される力が示されるだけです。

作文(40分・600字以内)

学部学科の志望理由や入学する目的、学ぶ意欲と興味関心、入学後の学習計画、卒業後の進路や目標等

要素が5つ挙げられていて、これを600字で具体的に書きます。1要素あたり120字しかありません。40分という時間も短めです(600字を40分)。

面接がないので、この作文が志望理由を伝える唯一の場になります。自己紹介書も出しますが、当日その場で書くのは作文だけです。5つの要素のうち「志望理由」「入学後の学習計画」「卒業後の進路」を軸にして、残りは短く触れる形が収まりやすいです(小論文の時間配分、志望理由書の完全ガイド)。

グループディスカッション(6名程度1グループ・30分間)

当日与えられた課題について30分間議論します。評価される力として学力の3要素すべて(知識・技能/思考力・判断力・表現力/主体性・協働性・倫理性)が挙げられていて、この入試のなかで最も幅広く見られる項目です。

30分・6名だと一人あたりの発言時間は5分前後です。発言の量より、議論を進める役割を果たせるかが見られます。人の意見を受けて自分の考えを重ねる、論点を整理する、時間を意識して結論に向ける——このあたりを意識します(グループディスカッションの対策)。

課題レポートは1200字・60分。過去のテーマが公開されている

〈レポート選択〉の人は、試験当日に課題レポート(60分・1200字以内)を書きます。

要項の記述はこうです。

  • 【経済学部】…新聞の政治・経済・社会面の見出しに掲げられるような時事問題について、提示された課題に対し意見や考えを1200字以内
  • 【スポーツ学部】…健康・スポーツ分野の問題について、提示された課題に対し意見や考えを1200字以内

大学は過去の課題レポートを学部学科別にPDFで公開しています。 設問は「下記の課題についてレポート(1,200字以内)を作成してください。」という形式で、長文の課題文は付かず、数行のテーマ提示のみです。

年度 学部・学科 テーマ
2026年度 経済学部 経済・経営学科 さまざまな「図書館」を利用した経験を踏まえ、図書館の利用者を増やす方法について論じる
2026年度 経済学部 地域創造学科 食料自給率の低さと食品ロス、農林水産業就業者の減少を背景に、日本の「食」の問題として重要だと思うことを挙げ、その解決のために何ができるかを論じる
2026年度 スポーツ学部 理想の「スポーツ指導者像」もしくは「体育教師像」のどちらか1つを選び、自分の考えを論じる
2025年度 経済学部 経済・経営学科 自分が住んでいる地域社会にみられる課題を挙げ、どのような解決策が考えられるかを論じる
2025年度 経済学部 地域創造学科 人口減少・若者流出による地方の過疎化を背景に、自分が現在住む地域の過疎化防止策・地域活性化を促す取り組み案を述べる
2025年度 スポーツ学部 将来、日本でオリンピック・パラリンピックのような世界的スポーツイベントを開催することへの賛否を、メリットとデメリットを示したうえで論じる

ここで実態と要項の記述にずれがあります。 要項は「【経済学部】」とひとまとめに書いていますが、実際には経済・経営学科と地域創造学科で別々の課題が出されています(2年連続)。しかも地域創造学科の課題は「新聞の見出しになるような時事問題」というより、地域政策・観光寄りの出題です。地域創造学科を志望する人は、地域の課題(過疎化、地域活性化、食と農業)を準備するほうが実態に合っています。

傾向を整理するとこうなります。

  • 経済・経営学科…身近な場所や地域を題材に、「どうすれば増えるか・どう解決するか」という提案型
  • 地域創造学科…地域の課題(過疎化・食・農業)について、自分の地域に即した取り組み案
  • スポーツ学部…指導者像や大会開催の是非など、立場を選んで論じる型

論点は頻出テーマの記事でも扱っています。経済・経営学科と地域創造学科は地方自治のテーマ、地域創造学科はさらに食品ロスのテーマと食生活のテーマ、スポーツ学部は部活動のテーマが土台になります。図書館の回は読書のテーマが近いです。

1200字を60分は、原稿用紙3枚を1時間です。構成に10分・執筆に40分・見直しに10分の配分になります。提案型のテーマが多いので、「現状の整理→課題の特定→具体的な提案2つ→実現の条件」という骨格を用意しておくと組みやすいです(小論文の構成メモ)。

作文(600字・40分)と課題レポート(1200字・60分)を同じ日に書くので、合計1800字を100分という分量になります。書く量としてはかなりあります。

実技選択は15種目から1つ

〈実技選択〉の人は、課題レポートの代わりに実技を受けます。15の実技種目から1種目を選択して本学で実施する形です(バスケットボール、柔道、剣道、バドミントン、サッカー、レスリングなどが含まれます)。評価される力は「知識・技能」です。

実技選択でも作文(600字・40分)とグループディスカッション(30分)は受けます。

自己紹介書は字数指定なし。担任の署名捺印が必要

出願時に提出する大学所定の書類は自己紹介書【様式4】です。

  • 裏面に「志望理由」=罫線6行/「自己PR」=罫線18行
  • 字数指定はありません(罫線の行数だけが目安)
  • 担任等の署名捺印が必要です

志望理由が6行(150〜200字程度)、自己PRが18行(450〜500字程度)という配分で、自己PRのほうが3倍です(自己PRの書き方)。

なお様式には「面接の参考資料としますので」という文言がありますが、グループディスカッション方式に面接はありません(他の入試区分と様式を共用しているための文言です)。

日程:Ⅰ期の出願は10月1日から10月6日

区分 出願期間 試験日 合格発表
Ⅰ期〈レポート選択〉 10月1日(木)〜10月6日(火) 10月10日(土) 11月1日(日)
Ⅰ期〈実技選択〉 10月1日(木)〜10月6日(火) 10月11日(日) 11月1日(日)
Ⅱ期〈レポート選択〉 12月1日(火)〜12月14日(月) 12月19日(土) 12月29日(火)
Ⅱ期〈実技選択〉 12月1日(火)〜12月14日(月) 12月19日(土) 12月29日(火)

2026年10月1日の時点で、Ⅰ期の出願が今日から始まりました(10月6日まで)。出願期間が6日間しかないので、書類を揃える時間はほとんどありません。

Ⅰ期はレポート選択と実技選択で試験日が1日ずれます(レポートが10月10日、実技が10月11日)。Ⅱ期は両方とも12月19日の同日です。

  • 出願受付は締切日の16時(必着)。要項に「出願受付締切後は、いかなる理由があろうとも一切出願は受け付けません」と明記されています
  • 試験日(10月10日・10月11日)から合格発表(11月1日)まで3週間強あきます。これは総合型選抜の合格発表を11月1日以降とする国の実施要領に沿ったものです
  • 入学手続の締切は、Ⅰ期が11月13日16時、Ⅱ期が2027年1月15日16時です
  • 試験会場は本学(北九州)のみです
  • 検定料は26,000円です

なお大学サイトはⅡ期の出願開始日を「12/1(月)」と書いていますが、要項の「12月1日(火)」が正しいです(日付自体は一致していて、曜日の誤記です)。

総合型選抜に紐づく特待生・奨学金はありません(学力特待の対象は一般選抜と共通テスト利用です)。

どこから手をつけるか

Ⅰ期をねらうなら(出願10月1日〜10月6日。あと6日)

出願期間が短いので、動けるかどうかが先に決まります。

  1. スポーツ学部志望なら評定3.0以上が必要です(経済学部は下限なし)。まずここを確認します
  2. レポート選択か実技選択かを決める。レポート選択は10月10日、実技選択は10月11日が試験日です
  3. 自己紹介書【様式4】を書く(志望理由6行・自己PR18行・字数指定なし)。担任等の署名捺印が必要なので、今日のうちに先生に相談します
  4. 調査書を高校に依頼する
  5. ネット出願で登録し、書類を郵送。10月6日16時必着。締切後は一切受け付けません
  6. 試験日までに作文(600字・40分)を2〜3本書く。志望理由・入学後の学習計画・卒業後の進路を600字に収める練習です
  7. レポート選択なら課題レポート(1200字・60分)も。公開されている過去のテーマ(自分の学科のもの)で実際に書いてみます
  8. グループディスカッション(6名程度・30分)の練習をする。全員必須です
  9. 会場は本学(北九州)のみです

Ⅱ期を考えるなら(出願12月1日〜12月14日)

出願期間が2週間あるので準備の余裕があります。試験日は12月19日で、レポート選択と実技選択が同日です。合格発表は12月29日です。

過去問を使った準備が効く入試です

課題レポートの過去のテーマが学科別に公開されているので、自分の学科の2年分を実際に1200字・60分で書いてみるのが最も確実な準備になります。経済・経営学科は提案型、地域創造学科は地域の課題、スポーツ学部は立場を選んで論じる型という傾向があります。

まとめ

  • 九州共立大学の総合型選抜は要項上「グループディスカッション方式」1本で、〈レポート選択〉か〈実技選択〉を選ぶ。全4学科対象・専願
  • 大学サイトには要項に存在しない「技能方式」「協定校総合型選抜」が載っている。要項を採るのが正しいが、該当する人は大学に確認が必要
  • どちらを選んでも作文(40分・600字以内)とグループディスカッション(6名程度・30分)は必須
  • 面接はない。配点は完全に非公表
  • 〈レポート選択〉はさらに課題レポート(60分・1200字以内)。作文と合わせて1日で1800字を書くことになる
  • 〈実技選択〉は15種目から1種目(バスケットボール・柔道・剣道・バドミントン・サッカー・レスリングなど)
  • 過去の課題レポートのテーマが学部学科別にPDFで公開されている(長文の課題文はなく数行のテーマ提示のみ)
  • 要項は「【経済学部】」と一括表記だが、実際は経済・経営学科と地域創造学科で別問題。地域創造学科は時事というより地域政策・観光寄りの出題
  • 出願資格はスポーツ学部のみ評定3.0以上。経済学部には評定の下限がない
  • 自己紹介書【様式4】は字数指定なし(志望理由6行・自己PR18行)。担任等の署名捺印が必要
  • 出願受付は締切日の16時必着で、締切後は一切受け付けない
  • Ⅰ期はレポート選択10月10日・実技選択10月11日と試験日がずれる。Ⅱ期は両方12月19日
  • 試験日から合格発表(11月1日)まで3週間強あく
  • 会場は本学(北九州)のみ。検定料26,000円
  • 総合型選抜に紐づく特待生・奨学金はない
  • 2026年10月1日の時点で、Ⅰ期の出願は10月1日〜10月6日(6日間)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ学校法人の九州女子大学、同じ福岡県では福岡大学・久留米大学と九州大学 共創学部の記事もあわせて読めます。

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