小論文キャンパス
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日本福祉大学の総合型選抜。書類の800字が80点、プレゼンと面接で100点

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日本福祉大学の2027年度 総合型選抜はAO・活動評価型・スカラシップAO・強化スポーツ文化活動の4種類。当日に文章を書くのは強化スポーツ・文化活動入学試験だけで、他は出願時の800字が配点の8割を占めます。

日本福祉大学は愛知県知多郡美浜町に本部を置く私立大学です。2027年度の総合型選抜は4種類あり、そのほとんどで「当日に文章を書く試験」はありません。かわりに、出願時に提出する800字が書類審査80点分を占めます。

小論文対策という観点で言えば、この大学は「試験会場で書く」準備より「出願前に800字を仕上げる」準備の大学です。そして例外がひとつだけあります。強化スポーツ・文化活動入学試験は、試験当日に90分の講義を受けて60分でレポートを書きます。

出典:日本福祉大学「入試日程・制度」(https://www.n-fukushi.ac.jp/ad/admissions/system/ )、「AO入学試験」(https://www.n-fukushi.ac.jp/ad/admissions/system/ao )、「活動評価型入学試験」(https://www.n-fukushi.ac.jp/ad/admissions/system/katsudo )、「スカラシップAO入学試験」(https://www.n-fukushi.ac.jp/ad/admissions/system/social-welfare-ao )、「強化スポーツ・文化活動入学試験」(https://www.n-fukushi.ac.jp/ad/admissions/system/sports )、「一般推薦入学試験」(https://www.n-fukushi.ac.jp/ad/admissions/system/suisen )。いずれも2026年9月23日に確認しました。詳細は「2027年度入学試験要項」で確認してください。

総合型選抜の4種類

入試 書く試験 配点
AO入学試験 志望動機書800字(出願時) 書類審査100点+プレゼンテーション及び面接100点
活動評価型入学試験 活動報告書(志望動機含む)800字(出願時) 書類審査100点+プレゼンテーション及び面接100点
スカラシップAO入学試験 志望動機書+スカラシップ申請書類 書類審査150点+プレゼンテーション及び面接100点
強化スポーツ・文化活動入学試験 当日レポート60分 講義受講90分+レポート作成60分

すべて専願で、検定料は25,000円、併願不可と明記されています。ただしひとつ例外があって、大学の「総合型選抜入試 早わかりガイド」には前期日程は「AO入学試験」と「活動評価型入学試験」の併願がOKと書かれています。

日程は前期・中期・後期の3回で、後期日程は年明け後の実施です。試験会場はすべて本学(東海キャンパス)です。

800字が80点という配点

AO入学試験の配点を見ると、この大学の考え方がはっきりわかります。

評価項目 配点
調査書(全体の学習成績の状況×4) 20点
志望動機書800字 80点
プレゼンテーションおよび面接(20分) 100点
資格実績等加算 上限10点

調査書は「全体の学習成績の状況を4倍した数値」がそのまま点数になります。評定3.5なら14点、4.0なら16点。満点の5.0でも20点ですから、評定で開く差は最大でも数点です。

一方で志望動機書は80点。書類審査100点のうち8割を占めています。評定より志望動機書のほうが、はるかに大きく合否を動かす配点になっています。

ここに、プレゼンテーションおよび面接の100点が乗ります。しかもこのプレゼンテーションは、独立した課題ではありません。大学の説明はこうです。

「プレゼンテーション」は志望動機書の内容について、受験者自身が面接の冒頭に2分程度口頭で説明するものです。「面接」はプレゼンテーション後に行う質疑応答です。

つまり志望動機書が、プレゼンテーションの原稿でもあり、面接の質問材料でもある。総合200点のうち、志望動機書が直接・間接に関わるのは180点分です。書類を出した時点で、勝負のほとんどは決まっているとも言えます。

評定基準は看護学部と理学療法学専攻だけ

出願資格で調査書の基準があるのは看護学部3.5以上、理学療法学専攻3.5以上の2つだけです。大学は「上記記載の学部・専攻以外は調査書の基準はありません」と明記しています。

この2つには、もうひとつ制約があります。理学療法学専攻と看護学部はAO入学試験の前期日程のみの実施で、中期・後期がありません。1回勝負になります。

志望動機書に何を書くか

大学はAO入学試験のステップのなかで、志望動機書でアピールする内容を挙げています。

・どうして日本福祉大学に入学したいのか。 ・その学部でなにをしたいのか。 ・将来、社会で何をしていきたいのか。

この3つを800字に収める、というのが課題の実体です。

さらに大学は「総合型選抜入試 早わかりガイド」で、実際の志望動機書・活動報告書の抜粋例を4本公開し、それぞれに「大学からの評価」というコメントを付けています。このコメントが、事実上の採点基準の説明になっています。読み取れる観点は次のとおりです。

  • 将来の夢、その専修をめざした理由、実現したい社会像が示されているか
  • 学部のポリシーを理解したうえで、自分の目標と、その大学・学部で学びたい理由が示されているか
  • 高校時代の活動と大学での学びの関連性、活動を通して学んだことが示されているか
  • 得られた成果だけでなく、努力してきたプロセスと、その活動に取り組んだ理由が示されているか

共通しているのは「結論だけでなく、つながりを書く」という点です。夢があるだけでは足りず、その夢とこの学部の学びがどうつながるのかまで書く。活動の成果だけでなく、なぜそれに取り組み、何を学んだのかまで書く。800字という分量は、このつながりを書くとちょうど埋まる長さです。

AO入学試験と活動評価型入学試験の違い

この2つは選考方法も配点もほぼ同じですが、大学は違いを一文で説明しています。

AO入学試験が目的意識(未来)に重きをおいて評価するのに対し、本入学試験は高校生活で力を入れた活動内容(過去)に重きをおいて評価します。

未来を書くのがAO、過去を書くのが活動評価型です。活動評価型は志望動機書ではなく「活動報告書(志望動機含む)800字」を出します。

活動評価型で認められる活動の幅は、かなり広く取られています。

授業の探究活動、生徒会、ボランティア、部活動、海外経験、資格・検定、習い事、趣味、家事手伝い、コンテストへの参加など活動の種別は問いません。

習い事、趣味、家事手伝いまで入っているのが特徴です。大会の実績や表彰がなくても出願できる設計で、大学は「結果だけでなく『プロセス』を評価します」と書いています。

前期日程はこの2つを併願できるので、「未来で書くか、過去で書くか」を迷っている人は両方出すという手もあります。

スカラシップAO入学試験は授業料半額

スカラシップAO入学試験は、独立した入試ではなくAO入学試験【前期日程】とセットで出願する仕組みです。スカラシップAOに出願した人は、AO入学試験【前期日程】にも出願したことになります。

項目 内容
減免内容 1年次の授業料と入学金の半額を減免
継続条件 2年次以降も学業成績(GPA)が上位25%以内、または学部が個別に設定した継続条件を満たせば継続
最長 最大4年間
注意 教育環境充実費、実験実習費、保険料、委託徴収金等は支払いが必要

配点は書類審査が150点に増えます。内訳は調査書20点+志望動機書80点+スカラシップ申請書類50点。プレゼンテーションおよび面接の100点は同じです。

そして重要なのが、落ちても無駄にならないという点です。

スカラシップAO入学試験が不合格でも、一定以上の成績の場合はAO入学試験【前期日程】合格の権利が得られます。

合格者には通常のカリキュラムに加えて「スカラシッププログラム」が実施されます。募集定員は社会福祉学科25名、総合政策学科デイコース9名・フレックスコース4名などで、ほかの学部は若干名。看護学部と理学療法学専攻・作業療法学専攻は募集がありません。

唯一その場で書く入試

強化スポーツ・文化活動入学試験だけは、選考方法がまったく違います。

本学教員による講義受講 90分、レポート作成 60分

書類審査でも面接でもなく、90分の講義を受けてから60分でレポートを書く。受講態度や作成レポートの内容によっては、オリエンテーション終了後に面談をする場合がある、とも書かれています。

これは小論文とは違って、その場で聞いた講義の内容を踏まえて書く形式です。事前に用意した文章を持ち込むことはできません。準備としては、講義をメモしながら聞き、要点を整理して自分の考えを加える練習が効きます。

出願にはいくつも条件があります。

  • 評定基準は学部ごと(社会福祉・経済・総合政策・工学・学校教育・心理・スポーツ科学が3.2以上、国際とこども学科が3.0以上)。ただし不足した場合に使える「評定平均値の加算制度」がある
  • 各連盟主催の都道府県大会以上に出場、またはコンクール・コンテストで優れた実績。マネージャーも対象
  • 大学の特別強化指定部・強化支援部と面談し、推薦を受けた者(推薦にあたり練習会への参加が必要な場合がある)
  • 入学後も推薦を受けた部で活動を継続する必要がある

出願を希望する場合、高校の部長・監督の先生から入学広報課に問い合わせるのが最初の手順です。生徒本人が申し込む形ではありません。対象種目はサッカー、ソフトボール、ラグビー、硬式野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、バドミントン、卓球、硬式テニス、陸上競技、水泳、弓道、ゴルフ、そして吹奏楽です。

2027年度からはスポーツ科学部以外も前期日程で受けられるようになりました(看護学部・健康科学部は除く)。

小論文を書きたいなら一般推薦入学試験

総合型選抜には小論文がありませんが、学校推薦型選抜の一般推薦入学試験には「小論文型」があります。

項目 内容
試験方法 小論文型もしくは適性検査型を選択(60分/100点)
経済学部 「商業情報課題」も選択可(小論文型・適性検査型との併願不可)
国際学部 「英語(記述式)」も選択可(併願可)
スポーツ科学部 「スポーツ課題文」も選択可(併願可)
書類審査 調査書(学習成績の状況×4)+志望理由書(参考資料)で20点
検定料 1出願目25,000円、2出願目から1出願ごとに5,000円

試験問題は全学部共通で、一度の受験で複数の学部・学科・専攻・専修を併願できます。評定平均値に関係なく出願でき、評定は点数に加算される形です。学校長の推薦は必要です。

総合型選抜が専願なのに対し、こちらは併願の自由度が高い設計になっています。小論文を武器にしたい人、複数学部を受けたい人はこちらが向いています。

日程

AO入学試験と活動評価型入学試験の日程は、前期だけずれています。

入試 前期 試験日 中期 試験日 後期 試験日
AO入学試験 10月18日(日) 12月12日(土) 2月6日(土)
活動評価型入学試験 10月11日(日) 12月12日(土) 2月6日(土)
強化スポーツ・文化活動入学試験 10月11日(日) 11月14日(土) 2月21日(日)

AO入学試験の前期は、インターネット出願登録が9月21日(月)9時から10月2日(金)10時まで、出願書類提出期限が10月5日(月)17時必着です。活動評価型の前期は出願登録が9月1日(火)から9月25日(金)10時まで、書類提出期限が9月28日(月)17時必着。活動評価型のほうが3週間ほど早く締め切られます。

合格後に入学前学習プログラムがある

AO入学試験の前期日程・中期日程の合格者は、12月以降「入学前学習プログラム」に取り組むことになっています。大学は注意書きとして、取り組み状況が悪い場合は入学許可を取り消す場合がある、と明記しています。合格で終わりではない、ということです。

どこから手をつけるか

まず800字を書き始めること。この大学の総合型選抜は、書類を出した時点で勝負の大半が決まります。志望動機書80点、その内容についてのプレゼンテーションと面接で100点。書いた文章が面接の台本になるので、早めに書いて、声に出して2分で説明できるところまで持っていくのが正攻法です。

未来か過去かで入試を選びます。将来やりたいことがはっきりしているならAO入学試験、高校時代に打ち込んだものがあるなら活動評価型入学試験。前期なら両方出せます。

看護学部・理学療法学専攻志望は、評定3.5以上が必要で、AO入学試験は前期のみです。中期・後期はないので、9月21日からの出願登録に間に合わせてください。

授業料の減免を狙うならスカラシップAO入学試験です。AO入学試験前期とセットなので、追加で書くのはスカラシップ申請書類(50点分)。落ちてもAO入学試験の合格権が残る可能性があるため、出しておいて損の少ない構造になっています。

部活動で実績がある人は、高校の顧問の先生から入学広報課に連絡してもらうところから始まります。試験が講義90分+レポート60分なので、対策は「聞いて書く」練習です。

まとめ

  • 日本福祉大学の総合型選抜はAO・活動評価型・スカラシップAO・強化スポーツ文化活動の4種類。すべて専願・併願不可(検定料25,000円)
  • 当日に書くのは強化スポーツ・文化活動入学試験だけ(講義受講90分+レポート作成60分)
  • AO・活動評価型は出願時の800字が80点、調査書は学習成績の状況×4で最大20点
  • プレゼンテーションは提出書類の内容を面接冒頭に2分程度で説明するもの。面接はその質疑応答
  • 評定基準があるのは看護学部3.5以上と理学療法学専攻3.5以上だけ。この2つはAO前期のみの実施
  • AOは未来(目的意識)、活動評価型は過去(高校生活の活動)。活動評価型は習い事・趣味・家事手伝いも対象で、結果よりプロセスを評価
  • 前期日程はAOと活動評価型の併願OK
  • スカラシップAOはAO前期とセット出願。1年次の授業料と入学金が半額、GPA上位25%以内などで最大4年間継続。不合格でもAO前期合格の権利が得られる場合がある
  • 小論文を書きたいなら一般推薦入学試験の「小論文型」(60分/100点、試験問題は全学部共通、2出願目から5,000円)
  • AO前期・中期の合格者は12月以降の入学前学習プログラムが必須

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。愛知県の私立大学は名古屋音楽大学、名古屋葵大学、名古屋商科大学の記事にもあります。

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