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九州女子大学の総合型選抜。小論文も作文もなく、在宅で約2週間かけて課題に取り組む

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九州女子大学(福岡県北九州市)の2027年度総合型選抜は課題方式(Ⅰ〜Ⅳ期)とプレゼンテーション方式(Ⅰ期のみ)の2つ。小論文はなく、2026年度まであった作文(400字以内)も2027年度には廃止されています。課題方式は大学から送られてくる課題に約2週間かけて取り組み、20分の個人面談を受ける形です。評定の基準はありません。課題方式Ⅲ期の出願は10月13日からです。

九州女子大学は、福岡県北九州市にある私立の女子大学です。家政学部と人間科学部に合わせて4学科があり、入学定員は340名です。

学部 学科 入学定員 コース・プログラム
家政学部 生活デザイン学科 60名 家庭科教育/インテリアデザイン/ライフデザインの3コース
家政学部 栄養学科(管理栄養士課程) 90名 スポーツ栄養プログラムなど4つの教育課程プログラム
人間科学部 児童・幼児教育学科 100名 児童教育/幼児教育・保育の2コース
人間科学部 心理・文化学科 90名 心理学/国語・書道教育/文化文芸の3コース

直近の改組は2023年4月で、家政学部の人間生活学科が生活デザイン学科に、人間科学部の人間発達学科の2専攻が児童・幼児教育学科と心理・文化学科に分かれました(いずれも実施済み)。2027年度に向けた募集停止・新設・定員変更の告知はありません。

同じ学校法人の九州共立大学とは要項が完全に別です(九州女子短期大学も別冊です)。

2027年度の総合型選抜は2方式です。

方式 期 選考
課題方式 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ期 在宅の課題(約2週間)+個人面談20分程度+自己紹介書+調査書
プレゼンテーション方式 Ⅰ期のみ プレゼンテーション10分+質疑応答10分+個人面談20分程度+自己紹介書+調査書

募集人員は各学科5名で、2方式・4期で枠を共有します(期別・方式別の内訳はありません)。

小論文はありません。 筆記試験・基礎学力試験もなく、試験会場で何かを書くという場面がありません(この大学で小論文が出るのは一般選抜Ⅲ期・社会人選抜・編入学選抜です)。

2027年度の変更として、作文が廃止されています。 2026年度(令和8年度)の要項には「作文【様式4】400字以内」があり、選考方法も「作文・自己紹介書・面談・課題・調査書」でした。2027年度(令和9年度)の要項には作文が一切なく、様式4はスチューデント・アシスタント申請書に振り替わっています。

ここに注意点があります。 2026年9月13日付の大学ニュースが、前年度版(令和8年度)の要項PDFへ生きたリンクを張っています。そちらを開くと作文があるように見えます。デジタルブックで公開されている令和9年度版が正で、2027年度に作文はありません。

出願資格は女子で高校卒業(見込)などの条件で、全期・全方式とも専願です(合格した場合は必ず入学することが条件と要項に波線付きで明記されています)。評定平均値の基準・出身高校の指定・オープンキャンパスへの参加要件・事前エントリーの制度はいずれもありません(出願がそのままエントリーに相当します)。

出典:九州女子大学「2027(令和9)年度 入学試験要項」(デジタルブック・画像64ページ。PDFの直接配布はなし)、自己紹介書【様式3】の様式PDF、入学定員・選抜区分別募集定員のページ、入試日程・科目のページ、入学試験要項・提出書類のページ、2026年9月13日付の入試情報ニュース(https://www.kwuc.ac.jp/examination/guideline2/ )。2026年10月1日に確認しました。

課題方式:大学から送られてくる課題に約2週間

課題方式の流れはこうです。

  1. 出願(願書・自己紹介書・調査書などを提出)
  2. 大学から課題が送られてくる
  3. 課題取組期間(約2週間)に取り組み、取組期間の最終日16時必着で郵送または入試広報課に持参
  4. 試験日=個人面談(20分程度)
  5. 合格発表 → 入学手続

選考は「自己紹介書・面談・課題・調査書による総合判定」で、各項目に評価の観点が○印で示される方式です。

項目 内容 評価の観点
課題 大学から送付される。課題取組期間(約2週間)の最終日16時必着 知識・技能/思考力・判断力・表現力
面談 個人面談(一人20分程度)。自己紹介書をもとに意欲・目的意識・適性・可能性を理解する 知識・技能/思考力・判断力・表現力/主体性・協働性・倫理性
自己紹介書 出願時に提出 思考力・判断力・表現力/主体性・協働性・倫理性

課題の字数・制限時間・配点は要項に記載がありません。 課題の内容も公表されていません(総合型選抜の課題テーマは一切非公表です)。出願後に大学から個別に送られてくる持ち帰り型(在宅)の課題で、約2週間の取組期間が与えられます。

この形式は、時間をかけて調べて書けるという点で負担が軽い一方、何が来るか分からないという不確実さがあります。対策としては、志望学科の分野について基本的な論点を押さえておくこと、そして2週間で調べて書いてまとめる作業そのものに慣れておくことになります。学科の分野で言えば、栄養学科なら食と健康(食生活のテーマ)、児童・幼児教育学科なら子育てと教育(子育てのテーマ)、心理・文化学科なら心のはたらき(心の健康のテーマ)あたりです。書き方の型は小論文の考え方がそのまま使えます(小論文の構成メモ、探究のまとめ方)。

課題は提出物なので、学校の先生に見てもらえます。 2週間あるので、下書きを作って添削を受けてから出すのが現実的な使い方です。

プレゼンテーション方式はⅠ期だけ。2段階になっている

プレゼンテーション方式はⅠ期のみで、しかも2段階です。

段階 期日
願書受付 9月1日〜9月7日(終了)
課題取組期間 9月8日〜9月17日
試験日(プレゼンテーション) 9月26日(終了)
結果連絡の発送 10月2日
試験日(面談) 10月10日
合格発表 11月1日

プレゼンテーションを受けてから結果連絡があり、そのうえで面談という流れです。

プレゼンテーションの条件

  • 課題の取り組み内容について10分程度でプレゼンテーション
  • その後、内容に基づいた質疑応答を10分程度
  • 発表の形態は自由(PowerPointの使用や模造紙の利用も可)
  • 発表概要と発表データを事前に提出(9月17日16時必着)
  • プレゼンテーションの際は、課題をまとめたノート等の持ち込みが認められている

ノートの持ち込みが認められているのは、ありがたい条件です。10分話す内容をすべて暗記する必要はありません。質疑応答が10分あるので、発表そのものより質問に答えられるかが実質の勝負になります(プレゼンテーション型入試の対策)。

配点は要項に記載がありません(「総合判定」とあるだけです)。

2026年10月1日の時点では、プレゼンテーション方式はプレゼンが9月26日に終わり、結果連絡が10月2日(明日)、面談が10月10日という段階です。

自己紹介書は字数指定なし。担任の署名捺印が必要

総合型選抜で出す大学所定の書類は自己紹介書【様式3】です。インターネット出願のあと、角2封筒で一括提出します。

自己紹介書の構成

  • 表面…志望学部・学科、氏名、生年月日、学校名、特技・資格・検定/生徒会等の活動/文化活動/スポーツ活動の各欄(表形式)
  • 裏面…「1. 志望理由」=罫線6行/「2. 自己PR」=罫線約19行
  • 字数指定(○○字以内など)は一切ありません。 罫線の行数だけが実質の目安です

志望理由が6行で、自己PRが約19行という配分が特徴的です。志望理由は短く(150〜200字程度)、自己PRのほうが3倍の分量を取る形になっています。自己PRに書くことを用意しておくほうが重要だ、ということです(自己PRの書き方、志望理由書の完全ガイド)。

書き方の条件もあります。

  • 黒のボールペンで記入(鉛筆・消せるボールペンは不可)
  • 担任または進路指導担当者の署名捺印が必要(既卒生は不要)
  • ホームページからダウンロードする場合は表裏両面1枚にする

担任の署名捺印が必要なので、締切の直前に頼むと間に合いません。

調査書についても指定があります。 「資格・検定、生徒会活動、部活動、ボランティア活動等の実績について、具体的な取り組み内容や期間等を必ず記載」すること、そしてA4サイズ表裏両面1枚で作成することと要項に書かれています。高校に依頼するときにこの指定を伝えておきます。

面談は自己紹介書をもとに行われるので、書いた内容を説明できるようにしておきます(面接と書類の一貫性、面接の頻出質問)。

日程:次はⅢ期の10月13日から

課題方式

期 願書受付期間 課題取組期間 試験日(面談) 合格発表
Ⅰ期 9月1日〜9月7日(終了) 9月8日〜9月17日 9月26日(終了) 11月1日
Ⅱ期 9月16日〜9月24日(終了) 9月25日〜10月7日(進行中) 10月10日(土) 11月1日
Ⅲ期 10月13日〜10月23日 10月24日〜11月5日 11月13日(金) 12月1日
Ⅳ期 11月16日〜11月27日 11月28日〜12月11日 12月19日(土) 12月29日

2026年10月1日の時点で、次に出願できるのは課題方式のⅢ期(10月13日〜10月23日)です。Ⅱ期に出願した人は課題取組期間(10月7日まで)の途中です。

手続きの注意点をまとめます。

  • 願書受付は締切日の16時(必着)まで。締切後は一切受け付けないと要項に明記されています
  • 自己紹介書・提出書類・課題も締切日の16時(必着)まで
  • 試験日(面談)は大学が指定した日時に本学で実施されます
  • 試験会場は本学(北九州)のみです(地方会場が使えるのは一般推薦選抜Ⅰ期と一般選抜Ⅰ期だけで、総合型選抜は対象外)
  • 検定料は30,000円。ただし九州女子大学・九州女子短期大学・九州共立大学の卒業見込み者または卒業生は14,000円、自由ケ丘高等学校(卒業生を含む)からの志願者は検定料不要です
  • 出願時に顔写真データを添付するので、写真データを用意しておきます

総合型選抜に紐づく特待生・減免の制度はありません。 なお大学には特待生制度がありますが、採用人数が大学サイトの定員のページと要項で一致していないので、この記事では人数に踏み込みません(要項で確認してください)。

どこから手をつけるか

課題方式Ⅲ期をねらうなら(出願10月13日〜10月23日)

  1. 自己紹介書【様式3】をダウンロードして書く。志望理由6行・自己PR約19行で字数指定なし。黒のボールペンで、表裏両面1枚に印刷
  2. 担任または進路指導担当者の署名捺印をもらう(既卒生は不要)。時間がかかるので早めに頼みます
  3. 調査書を高校に依頼する。「資格・検定、生徒会活動、部活動、ボランティア活動等の具体的な取り組み内容や期間」を記載してもらい、A4表裏両面1枚で作成してもらいます
  4. インターネット出願で登録し、顔写真データを添付。書類は角2封筒で一括提出。10月23日16時必着
  5. 出願後に大学から課題が送られてきます。取組期間は10月24日〜11月5日の約2週間で、11月5日16時必着。提出物なので学校の先生に見てもらえます
  6. 11月13日の個人面談(20分程度)。自己紹介書をもとに聞かれます
  7. 会場は本学(北九州)のみ。試験日は大学が指定します

プレゼンテーション方式を次の年度に考えるなら

  • Ⅰ期だけで、9月初旬の出願です
  • 10分の発表+10分の質疑応答で、PowerPointや模造紙が使え、ノートの持ち込みも認められます
  • 発表概要と発表データを事前に提出する必要があります(課題取組期間の最終日16時必着)
  • プレゼン→結果連絡→面談という2段階なので、拘束される日数が多くなります

まとめ

  • 九州女子大学の総合型選抜は課題方式(Ⅰ〜Ⅳ期)とプレゼンテーション方式(Ⅰ期のみ)の2つ。全期・全方式とも専願、女子のみ
  • 募集人員は各学科5名で、2方式・4期で枠を共有
  • 小論文も筆記試験もなし。2026年度まであった作文(400字以内)は2027年度に廃止されている
  • 大学ニュースが前年度版(作文がある版)の要項PDFへ生きたリンクを張っているので注意。デジタルブックの令和9年度版が正
  • 課題方式は在宅の課題(大学から送付。取組期間約2週間、最終日16時必着)+個人面談20分程度。課題の字数・制限時間・配点・テーマはいずれも非公表
  • プレゼンテーション方式は10分の発表+10分の質疑応答。PowerPointや模造紙が使え、課題をまとめたノートの持ち込みも可。発表概要と発表データは事前提出
  • 評定平均の基準・出身高校の指定・オープンキャンパス参加要件・事前エントリーはいずれもなし
  • 自己紹介書【様式3】は字数指定なし(志望理由6行・自己PR約19行)。黒のボールペンで、担任または進路指導担当者の署名捺印が必要
  • 調査書はA4表裏両面1枚で、活動実績の具体的な内容と期間の記載を依頼する必要がある
  • 願書受付は締切日の16時必着で、締切後は一切受け付けない
  • 会場は本学(北九州)のみ。検定料30,000円(系列校の卒業生は14,000円、自由ケ丘高等学校からの志願者は不要)
  • 総合型選抜に紐づく特待生・減免はない
  • 2026年10月1日の時点で、次に出願できるのは課題方式Ⅲ期の10月13日〜10月23日

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ福岡県では福岡大学・久留米大学と九州大学 共創学部、九州・沖縄の公立大学は九州・沖縄の公立大学の総合型選抜の記事もあわせて読めます。

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