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ICU 総合型選抜の対策。75人の枠に9月9日までに1,500字の小論文を出す、評定4.1以上、生成AIは禁止

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国際基督教大学(ICU)の2027年度総合型選抜〈4月入学専願〉を入学試験要項の記載で整理しました。英語外部試験利用60名・理数探究利用5名・IBDP利用10名の3区分、9月9日締切、出願時に提出する1,500字の小論文、評定4.1、生成AI禁止の明記までを解説します。

国際基督教大学(ICU)の総合型選抜には、当日の筆記試験がありません。

選考は書類と面接だけ。そのかわり、出願書類に1,500字の小論文が含まれます。試験会場ではなく、家で、時間をかけて書くのです。

そして小論文のトピックには、探究学習の成果を書く選択肢が用意されています。

この記事は、公開されている入学試験要項の記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の入学試験要項で確認してください。日程・出願資格・提出書類は年度によって変わります。2027年度入試より面接がオンラインから対面に変更されました。 出典:ICU 入試(入学者選抜)/総合型選抜〈4月入学専願〉入学試験要項(PDF)

3つの区分——自分の強みで選ぶ

要項によれば、総合型選抜〈4月入学専願〉は次の3区分で行われます。

区分 募集人員 出願時に出す「中心となる書類」
英語外部試験利用 60名 小論文(1,500字以内)
理数探究利用 5名 研究成果の要約
IBDP利用 10名 課題論文(Extended Essay)の内容と成果の要約

複数の区分への出願はできません。いずれか1つを選びます。

そして注意点があります。総合型選抜〈4月入学専願〉と学校推薦型選抜〈4月入学専願〉の両方を受験することはできません。要項は「高等学校の先生に相談してください」と付記しています。

選考の流れ

日時
Web出願期間 2026年9月1日10:00〜9月8日23:59
出願書類提出期限 9月9日23:59(国内の郵送物は消印有効、海外からは必着)
第一次選考結果通知 10月9日11:00(合格者のみ)
第二次選考(個人面接・対面) 10月17日(土)
合格発表 11月2日11:00
入学手続締切 11月11日

筆記試験はありません。書類と面接だけで決まります。だからこそ、出願書類の水準がそのまま結果に直結します。

第一次選考の結果通知は合格者のみです。10月9日11:00に連絡がなければ、そこで終わりということになります。

そして英語外部試験のスコアは、9月9日23:59までに本学に届いている必要があります。IELTSとTOEFLは試験実施団体から大学へ直送する手配が必要で、要項は「アップロードしただけでは提出したことになりません」「直送は出願期間開始前でも受け付けます」と書いています。スコアの到着確認の問い合わせにも応じないとあるので、8月中に直送手配を済ませておくのが安全です。

出願資格——見落としやすい2つ

英語外部試験利用の出願資格から、重要な2点を挙げます。

1. 専願である

本学を第1志望とし、本学への入学を強く望む者。合格した場合は本学へ入学することを確約できる者。

専願です。合格したら入学することが出願の条件になっています。

2. 一度出願した人は、二度目がない

これまで本学の総合型選抜〈4月入学専願〉に出願していない者(2025年度までの総合型選抜を含む)

再受験できません。浪人しても、この入試には再挑戦できないということです。これは他大学ではあまり見ない規定なので、現役で出すかどうかの判断が重いことになります。

評定は4.1以上

英語外部試験利用の出願資格には、出願時に高等学校成績全体の学習成績の状況が4.1以上という条件があります。

4.1という数字は、私立大学の総合型選抜としては高い部類です。留学経験がある場合や外国の学校から転入した場合の扱いも要項に細かく定められているので、該当する人は必ず本文を確認してください。

小論文(1,500字以内)——この入試の核心

要項の指定を正確に引きます。

以下からトピックを1つ選び、1,500字以内の小論文を書いてください。小論文の冒頭にはタイトルを付け、自分自身の見解と具体的な事例を含めてください。 ① 社会的または国際的に関心が高まっている時事問題、あるいは志願者自身が感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績 ② 古典探究、日本史探究、世界史探究、理数探究基礎、あるいは総合的な探究の時間などの探究型学習で主体的に取り組んだ課題とその成果の要約

①と②は、性格がまったく違う

①は「関心の広さと考える力」を見る問いです。時事問題でも、感銘を受けた絵画でも、歴史上の出来事でも、科学的業績でもよい。題材の自由度が異常に高い。

②は「探究の成果」を見る問いです。すでに手を動かしてきたことがあるなら、こちらが有利です。しかも科目名まで例示されている——古典探究、日本史探究、世界史探究、理数探究基礎、総合的な探究の時間。学校の授業でやったことがそのまま使えます。

どちらを選ぶか。判断基準はシンプルです。

  • 探究で人に説明できる成果がある → ②
  • ない、または探究が浅い → ①

②を選んで中身が薄いと、面接で崩れます。背伸びしないでください。

3つの必須要素を落とさない

要項が明示的に求めているのは次の3つです。

要素 落とすとどうなるか
1 タイトルを付ける 指示違反。冒頭に必ず
2 自分自身の見解 紹介・要約で終わると評価されない
3 具体的な事例 抽象論だけでは説得力が出ない

2と3の両方を1,500字に収めるのが設計上の勝負どころです。配分の目安を示します。

部分 字数 内容
導入 200 なぜこのトピックを選んだか。問いの提示
事例の記述 500 具体的に。数字、経緯、細部
分析 500 その事例から何が言えるか
自分の見解 250 ここが結論
展望 50 大きくしすぎない

書き方の土台は小論文の完全ガイド、事例の書き方は具体例の書き方、結論の作り方は結論の書き方にまとめています。②を選ぶ場合は探究のまとめレポートと探究を志望理由書につなげる方法が直接効きます。

出願時に書く小論文の利点と落とし穴

利点は、時間をかけられることです。調べ直せる、書き直せる、人に読んでもらえる。当日試験ではあり得ない水準に持っていけます。

落とし穴は2つ。

  1. 面接で掘られる。書いた以上、その事例と見解について詳しく聞かれます。自分が説明できないことは書かない。
  2. 要項は生成AIについて厳しい。中央大学や関西大学と同じく、自分で考えていない文章は面接で必ず破綻します(中央の総合型)。

トピックの方向としては、時事問題の押さえ方を土台に、グローバル化、多様性と共生、AIと社会、芸術と社会、歴史を学ぶ意味、教養とは何かあたりが、ICUのリベラルアーツという性格に合います。

入学願書②——3つの問いに手書きで答える

小論文とは別に、入学願書②-1・②-2で3つの問いに答えます。要項の設問はこうです。

設問
1 ICUを志望した動機または理由。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて
2 あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われること
3 ICUの学生として、ICUの理念を実現するためにどのような貢献ができるか。その理由も含めて

そして書式の指定。

記入に際しては、消えない黒のペン、またはボールペンを使用し、手書きしてください。誤って記入した場合は、二重線で消して書き直してください。修正液・修正テープは使用しないでください。

手書きで、修正液が使えません。下書きを完成させてから清書してください。

設問2が独特

「あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われること」——これは志望理由でも実績でもありません。あなたが何者かを聞いています。

立派な出来事である必要はありません。その経験が、いまのあなたの考え方をどう作ったかが書けていればよい。書き方の土台は志望理由書の完全ガイドですが、この設問はむしろ自己PRの書き方の「行動の型で示す」が近いです。

設問3は、ICUの理念を知っていることが前提です。要項の冒頭にICUが求める学生像が挙げられています——「文系・理系にとらわれない広い領域への知的好奇心と創造力」「的確な判断力と論理的で批判的な思考力」「多様な文化的背景を持つ人々との対話ができるグローバルなコミュニケーション能力」。この言葉と自分を接続してください。

そのほかの提出書類

書類 注意点
高等学校調査書 最近3カ月以内の発行で厳封
推薦状 2通 3区分すべてで必要
自己活動歴と自己分析 3区分すべてで必要
英語の能力を証明する書類 英語外部試験利用・IBDP利用。2024年10月1日以降に受験したスコア

推薦状が2通要ります。慶應SFCや東北大の志願者評価書と同じく、依頼から受け取りまで時間がかかります。夏休み前には動いてください。要項は「本学他選抜や、昨年度以前の総合型選抜〈4月入学専願〉の所定用紙では受理できません」とも書いています。当年度の用紙を大学サイトからダウンロードしてください。

「学校内外における自己活動歴と自己分析」は800字以内。条件は「高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも2、3週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したか」です。クラブ活動、生徒会、ボランティア、自主研究、学外団体やコンテストへの参加まで広く含んでよいとされています(自己PRの書き方)。

英語外部試験に「何点以上」という基準は書かれていない

英語外部試験利用の出願資格は、①第1志望で入学を確約できる、②学歴、③評定4.1以上、④これまでICUの総合型選抜に出願していない——の4つです。英語スコアの下限は出願資格に入っていません。

提出できるのはIELTS(Academic Module)、TOEFL iBT、英検、Cambridge English Qualifications、GTECの5つで、いずれも4技能のスコアが確認できるもの。TOEFL ITPとMyBestスコアは不可、IELTSのOne Skill Retakeも不可、GTECのアセスメント版も不可です。

つまりスコアは足切りではなく、書類選考のなかで評価される材料という位置づけです。「何点あれば出せるか」ではなく、「このスコアと、この小論文と、この活動歴で、全体としてどう見えるか」を考えることになります。

出願書類の作成に生成AIを使ってはいけない

要項の出願書類チェックリストの注意書きに、はっきり書かれています。

出願書類の作成において、生成AI を用いてはいけません。学生の生成系AI の使用に関する本学の考え方を、本学Web サイトにて公開しております。

同じ年度の入試でも、大学によって扱いは正反対です。国際教養大学(AIU)の総合選抜型入試は「検討段階においては、ChatGPTなど生成系AIを含む外部リソースを利用しても構いません」と書いています(国際教養大学の総合型選抜)。併願するなら、大学ごとに方針が違うことを前提に動いてください。

準備の順番

時期 やること
高1〜高2 評定4.1以上を維持する。英語外部試験のスコアを取る
高1〜高2 探究学習に取り組む。②を選ぶなら、ここが材料になる
高3 4〜5月 3区分のどれで出すかを決める。再受験できないので慎重に
高3 5〜6月 推薦状2通を依頼。小論文のトピックを決める
高3 6〜8月 小論文1,500字を書き、何度も直す。人に読んでもらう
高3 7〜8月 入学願書②の3問を下書き→手書きで清書(修正液不可)
高3 9月上旬 出願(Web出願+書類提出)
高3 10月 一次結果→個人面接(対面)

面接対策は、自分が書いた書類を読み返すことから始めてください。書類のコピーは必ず取っておくこと。準備は面接の頻出10問と書類と面接の一貫性にまとめています。

そして専願とはいえ、合格発表は11月上旬です。不合格なら一般選抜に切り替える時間はあります(総合型選抜と一般入試の両立)。出願実務の落とし穴は出願直前チェック17項目、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。

まとめ

  • 3区分——英語外部試験利用60名/理数探究利用5名/IBDP利用10名。併願不可
  • 選考は書類選考+個人面接(対面)。当日の筆記試験はない
  • 出願書類の提出期限は9月9日23:59。英語スコアの直送も同じ期限なので、8月中に手配する
  • 第一次選考の結果通知は10月9日11:00で合格者のみ、面接は10月17日、合格発表は11月2日
  • 出願資格に英語スコアの下限はない。評定4.1以上が数値の条件
  • 要項は「出願書類の作成において、生成AIを用いてはいけません」と明記している
  • 英語外部試験利用は、出願書類として1,500字以内の小論文を提出する
  • 小論文のトピックは2択。②は探究型学習の成果——古典探究・日本史探究・世界史探究・理数探究基礎・総合的な探究の時間が例示されている
  • 小論文にはタイトル・自分自身の見解・具体的な事例の3つが必須
  • 入学願書②の設問2は「あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われること」。手書きで、修正液は使えない
  • 推薦状が2通必要
  • 専願で、評定4.1以上(英語外部試験利用)
  • 一度出願した人は再出願できない
  • 日程・要件は必ず最新の入学試験要項で確認する

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