小論文キャンパス
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東亜大学の総合型選抜。相談シートの提出から始まり、面談が終わるまでは併願できる。小論文は60分

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東亜大学(山口県下関市)の2027年度総合型選抜は1期〜6期で、全学部全学科が対象です。まず無料の「相談シート」を出し、小論文(60分・100点満点)と面談を受けてから出願します。面談が終わるまでは併願でよく、出願した時点から専願になります。過去の小論文テーマは全学科共通で、AI・科学技術・遠隔コミュニケーションなどが公表されています。2期の相談シート受付は10月1日から10月30日です。

東亜大学は、山口県下関市にある私立大学です。キャンパスは1つで、3学部7学科・入学定員300名です。

学部 学科 入学定員 主なコース
人間科学部 心理臨床・子ども学科 45名 心理臨床/児童教育専攻(保育・幼児教育、初等教育)/総合
人間科学部 国際教養学科 40名 国際ビジネス/観光文化/実践地域研究
人間科学部 スポーツ健康学科 95名 スポーツ教育・コーチング/健康マネジメント/アスリート養成/柔道整復
医療学部 医療工学科 45名 臨床工学/救急救命/獣医看護学/医療福祉
医療学部 健康栄養学科 25名 管理栄養士専攻
芸術学部 アート・デザイン学科 30名 アニメ・映像/絵画・造形/ビジュアルデザイン/空間デザイン
芸術学部 トータルビューティ学科 20名 ビューティクリエイティブ/ホスピタリティビジネス

募集停止・改組・学科の改称・定員変更の告知はありません。2026年度と2027年度で入学定員は同じです。

2027年度の総合型選抜は1方式の6期制(1期〜6期)で、全学部・全学科が対象です。募集人員は学科別の内訳がなく「若干名」です。高校長の推薦は不要で、評定平均による出願基準もありません。

この入試は流れが独特です。いきなり出願するのではなく、まず「相談シート」を出します。

段階 内容
① 面談申し込み(相談シートの提出) 角形A4号封筒・速達簡易書留で広報・入試室へ郵送か持参。受付は無料
② 審査(小論文60分 → 個人面談) 受付期間の終了後に送られてくる「エントリー票」に日時・会場が記載される
③ 出願許可通知 面談日から10日前後に本人宛の書状で通知。出願が認められた場合は入学願書が同封される
④ 出願 この時点から専願になる。検定料20,000円を郵便為替(普通為替証書)で納付
⑤ 合否審査(書類審査)→ ⑥ 結果通知 合格発表は大学ホームページ掲示と合格通知書の送付
⑦ 入学手続き → ⑧ プレスクーリング プレスクーリングの受講は出願資格に含まれている

専願のタイミングが大事な点です。要項には「出願した時点で専願となります」とあり、大学サイトには「面談が終わるまでは専願・併願を問いません」と補足されています。つまり小論文と面談を受けるところまでは、他大学と併願していても問題ありません。出願(=④)に進むと専願になり、合格後の辞退はできません。

小論文はほかの方式と比べても特徴があります。

方式 小論文の時間 配点
総合型選抜 60分 100点満点
学校推薦型選抜(公募制) 120分 100点満点
一般選抜 後期 120分 100点満点
社会人入試 120分 100点満点

総合型選抜だけ60分で、ほかは120分です。選考方法は「小論文(100点満点)、面談結果、調査書により総合的に判定」で、実技試験・グループディスカッション・プレゼンテーション・基礎学力テストはありません。芸術学部も総合型では実技(デッサンなど)を課されません(実技があるのは一般選抜前期の鉛筆デッサン選択です)。

当日の流れは全学部共通です。

時間 内容
9:30 集合
9:50〜10:50 小論文(60分)
11:10〜 個人面談

出典:東亜大学「学生募集要項2027年度」(PDF・全64ページ。総合型選抜はP12〜19)、相談シートの様式、入学試験問題のページ(総合型選抜の小論文問題)、入試制度・スケジュールのページ、入学検定料のページ、入学金減免申請書、令和8年度 設置学部・学科一覧(https://www.toua-u.ac.jp/admissions/ )。2026年10月1日に確認しました。

日程は6期。地方会場があるのは2期と5期だけ

期 相談シート受付 審査日(小論文・面談) 出願期限 合格発表 会場
1期 9月1日〜9月18日(終了) 10月3日(土) 10月28日 11月6日 本学
2期 10月1日〜10月30日 11月21日(土) 12月11日 12月21日 本学・大阪・広島・熊本・那覇
3期 11月2日〜12月4日 12月12日(土) 2027年1月13日 1月20日 本学
4期 12月7日〜12月18日 2027年1月9日(土) 1月28日 2月5日 本学
5期 2027年1月5日〜1月22日 2月6日(土) 2月24日 3月5日 本学・大阪・広島・熊本・那覇
6期 1月25日〜2月19日 3月6日(土) 3月15日 3月18日 本学

地方会場は2期と5期だけです。大阪(新大阪丸ビル新館)、広島(広島YMCA国際文化センター)、熊本(ホテル熊本テルサ)、那覇(沖縄産業支援センター)の4か所で、ほかの期は下関の本学のみです。遠方から受験する人は、2期か5期を選ぶと移動の負担が減ります。

2026年10月1日の時点では、2期の相談シート受付が今日から始まりました(10月30日まで)。1期は相談シートの受付が終わり、10月3日の審査日(小論文と面談)を待っている段階です。日程はいずれも必着です。

小論文のテーマは全学科共通。過去問が公開されている

大学は総合型選抜の小論文の問題を公開しています。学科・コース別の出題ではなく、全学科コース共通です。

字数は要項本文には書かれていませんが(時間と配点だけ)、公表されている過去問の表紙から分かります。1期が400字以内、2期〜6期が500〜600字以内でした。

期 形式 テーマ(出題の趣旨) 字数
1期 課題文読解型 科学技術(バイオテクノロジー)に関する文章を読み、「科学」と「技術」についての自分の考えを述べる 400字以内
2期 課題文読解型 再生医療・臓器機能の回復に関する文章を読み、著者が論じている細胞について答える 500〜600字以内
3期 テーマ型 AIの急速な発展を踏まえ、これからの社会でAIと上手に付き合うために何を学び、どのような力を身につけるべきかを、未来の自分を想像しながら具体的に述べる 500〜600字以内
4期 テーマ型 コロナ禍以降のオンライン授業・Web会議・メタバースなど、遠隔コミュニケーションのメリットとデメリットを、対面コミュニケーションと比較しつつ記述する 500〜600字以内
5期 テーマ型 アメリカの「ブルーカラービリオネア」現象を踏まえ、大学で学ぶ意義とは何かを論じる 500〜600字以内
6期 テーマ型 文章・画像・動画の自動生成などクリエイティブ分野におけるAI技術の活用による利点と課題を、具体例を交えて論じる 500〜600字以内

傾向がはっきり読み取れます。

  • 前半の期(1期・2期)は課題文読解型、後半(3期〜6期)はテーマ型(状況の説明があって、それについて論じる)
  • 題材は科学技術とAIが中心。6つのうち3つがAIまたは情報技術です
  • 「大学で学ぶ意義」のように、進路そのものを問うテーマもあります

準備としては、AIと社会(AIと社会のテーマ、情報リテラシーのテーマ)、科学技術の倫理(科学と倫理のテーマ)、コミュニケーション(コミュニケーションのテーマ)、学ぶことの意味(教養のテーマ)あたりを押さえておくと、どの期でも対応できます。

60分で500〜600字は、時間に少し余裕があるほうです。設計に10分・執筆に35分・見直しに15分と配分できます。課題文読解型の期にあたった場合は、読む時間を10分ほど見込みます(課題文の要約、小論文の時間配分、小論文の構成メモ)。

ただし注意点があります。入学試験問題のページは見出しが「2025年度 入学試験問題」になっていますが、掲載されているPDFの本文はいずれも「2026年度 東亜大学 総合型選抜○期 試験問題」です。年度表記が1年ずれているので、ダウンロードしたPDFの中身で確認します。

相談シートの「大学進学の意味について600字程度」が中心

出願書類は志願票・調査書・健康診断書だけで、「志望理由書」「活動報告書」という名前の書類はありません(健康診断書は2026年3月の高校卒業者と2027年3月卒業見込みの人は不要です)。

その役割を実質的に担っているのが相談シートです。これは出願書類ではなく、最初の面談申し込みで出すものですが、小論文と面談の前に大学が読む唯一の自己紹介になります。

裏面には、この入試の中心といえる記述欄があります。

●大学進学の意味について600字程度で記入してください。

参考として5つの観点が提示されています。

  1. 大学で学びたいこと
  2. 自らが誇りを持っていること
  3. 現在あなたが興味や関心を抱いていること
  4. 本学での学習、および学習以外のことでどのように取り組んでみたいと考えているか
  5. 本学を希望する理由

そして「等なんでも結構です。資料などがあれば添付してください。」と添えられています。5つ全部に触れる必要はなく、資料の添付も認められています。

600字で5つ全部を書こうとすると1つ120字しか割けないので、2〜3個に絞って掘り下げるほうがまとまります。①と⑤(学びたいことと大学を選ぶ理由)を軸に、③で自分の関心を具体的に書く、という組み方が素直です。「大学進学の意味について」という問いなので、なぜ就職ではなく進学なのかに一度触れておくと問いに正面から答えた形になります(志望理由書の完全ガイド)。

表面には、次の2つの記述欄があります(どちらも罫線5行程度で字数指定なし)。

  1. 本学で取得したい資格・免許があれば書いてください
  2. 面談で聞きたいことについて書いてください

2つめは珍しい設問です。ここで書いたことが面談で扱われる可能性があるので、「調べれば分かること」ではなく、在学生や教員でないと答えられないことを書くほうが面談が深まります。

そして忘れてはいけないのが、表面の下にある「東亜大学総合型選抜相談シート確認票」です。担任または進路指導の先生の署名・捺印が必要です(過年度卒業生と高卒認定の合格・合格見込みの人は記入不要)。相談シートはすべて本人が黒のボールペンまたはペンで記入します。写真(縦4cm×横3cm・提出前3か月以内)の貼付も必要です。

学科によってはコース名の記入が必要です。

  • 心理臨床・子ども学科…希望コース名を記入(心理臨床/児童教育専攻 保育・幼児教育/児童教育専攻 初等教育/総合)
  • スポーツ健康学科…柔道整復コースとアスリート養成コースの志願者のみ記入
  • 医療工学科…希望コース名を記入(臨床工学/救急救命/獣医看護学/医療福祉)
  • 国際教養学科・健康栄養学科・アート・デザイン学科・トータルビューティ学科…記入不要

総合型選抜もネット出願ではない

この大学の総合型選抜は、ほかの方式と手続きが違います。

  • 学校推薦型選抜(公募制)・一般選抜・共通テスト利用入試・社会人入試はインターネット出願
  • 総合型選抜は紙の相談シートの提出+郵便為替(普通為替証書)による検定料の納付

検定料は20,000円で、総合型選抜のほかの入試と同額です(共通テスト利用は10,000円、学校推薦型の指定校は5,000円)。相談シートの提出時は無料なので、まず相談シートを出して小論文と面談を受け、出願に進むと決めてから20,000円を払う形になります。郵便為替は郵便局の窓口で買う必要があるので、出願期限の直前では間に合わないことがあります。

プレスクーリングは出願資格に入っている

プレスクーリングは、入学までに実施される学習指導と生活相談で、大学の教員が一人ひとりに通信(インターネットや郵便)で行います。

重要なのは、これが出願資格に書かれているという点です。要項の出願資格には「入学手続き完了後、本学の実施するプレスクーリングを受ける者」とあり、「総合型選抜で入学を認められた人には必ず受けていただく」と明記されています。実施の内容や時期は学部学科によって違い、詳細は合格後に郵送で通知されます。

つまり総合型選抜で入ると、合格から入学までの期間に大学の指導が入ります。年内に進路が決まっても手が空くわけではない、という前提で考えておきます。

授業料減免は総合型選抜も対象

授業料減免制度は、優秀な成績で入学した人を支援するための制度で、総合型選抜も対象です。

  • 出願書類と入学試験成績をもとに選考
  • 特に成績優秀な人に4年間、授業料を最大で半額減免
  • 人数は若干名
  • 対象者には合格通知とともに「授業料減免のお知らせ」が送られる。申請は不要

申請が不要なので、総合型選抜を受けるなら自動的に選考対象になります。小論文が100点満点で判定資料になっているので、小論文の出来が学費にも関わることになります。

このほか入学金減免制度があり、東亜大学の卒業生の子女または在学生の兄弟姉妹は入学金の3分の1が減免されます。こちらは申請制で、出願時に入学金減免申請書(大学サイトからダウンロード)と証明書類を添えて提出します。高等教育の修学支援新制度の対象大学にも認定されています。

なお全学部の入学生にノートパソコンの携帯が義務づけられています(2026年4月入学生の推奨機種は182,600円。2027年4月入学生の推奨機種は入学手続き完了後に通知)。入学時の費用として見込んでおく必要があります。

入学手続時納入金(同窓会費2万円を含む)は学科・コースで大きく違い、国際教養学科が683,300円、スポーツ健康学科の柔道整復コースと医療工学科(臨床工学・救急救命・獣医看護学)が938,300円、アート・デザイン学科が898,300円です。

どこから手をつけるか

2期をねらうなら(相談シート10月1日〜10月30日、審査日11月21日)

  1. 大学サイトから相談シートをダウンロードして印刷する
  2. 裏面の「大学進学の意味について600字程度」を書く。5つの観点から2〜3個に絞って掘り下げる。資料の添付も認められている
  3. 表面の「面談で聞きたいこと」を考える。調べれば分かることではなく、在学生や教員でないと答えられないことを書く
  4. 学科によってはコース名を記入する(心理臨床・子ども学科、医療工学科、スポーツ健康学科の柔道整復・アスリート養成)
  5. 担任または進路指導の先生に確認票へ署名・捺印をもらう(過年度卒業生と高卒認定の人は不要)
  6. 写真(縦4cm×横3cm・3か月以内)を貼り、角形A4号封筒で速達簡易書留で郵送か持参
  7. 審査日(11月21日)までに60分で500〜600字を書く練習を数回。AI・科学技術・コミュニケーション・学ぶ意義の論点を整理しておく
  8. 遠方なら2期は大阪・広島・熊本・那覇の会場が使えます
  9. 出願許可の通知が来てから出願(12月11日まで)。検定料20,000円は郵便為替なので郵便局に行く時間を見込む

まだ併願先と迷っているなら

この入試は面談が終わるまでは併願のままでかまいません。相談シートの提出も無料です。小論文と面談を受けてから、出願に進むかどうかを決められます。専願になるのは出願した時点からなので、進路を固める前に受けてみることができる設計です。

まとめ

  • 東亜大学の総合型選抜は1方式6期制。全学部全学科が対象で募集人員は若干名。推薦不要・評定基準なし
  • 流れは相談シート(無料)→ 小論文・面談 → 出願許可通知 → 出願。出願した時点から専願で、面談が終わるまでは併願でよい
  • 小論文は60分・100点満点。ほかの方式(学校推薦型・一般後期・社会人)は120分なので総合型だけ短い
  • 字数は要項に書かれていないが、公表過去問では1期400字以内、2期〜6期500〜600字以内
  • 小論文は全学科コース共通。過去テーマは科学技術・再生医療・AI・遠隔コミュニケーション・大学で学ぶ意義・生成AIで、6つのうち3つがAIまたは情報技術
  • 実技・グループディスカッション・プレゼンテーション・基礎学力テストはなし。芸術学部も総合型では実技なし
  • 実質の志望理由書は相談シート裏面の「大学進学の意味について600字程度」。5つの観点が示され、資料の添付も可
  • 相談シートには担任または進路指導の先生の署名・捺印が必要
  • 総合型選抜はネット出願ではない(紙の提出+郵便為替で検定料20,000円)
  • プレスクーリング(通信による指導)の受講が出願資格に入っている
  • 授業料減免(4年間最大半額・若干名)は総合型も対象で申請不要
  • 地方会場(大阪・広島・熊本・那覇)があるのは2期と5期だけ
  • 2026年10月1日の時点で、2期の相談シート受付は10月1日〜10月30日

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ下関市の梅光学院大学、同じ山口県では山口大学、美術系の学科がある大学は比治山大学の記事もあわせて読めます。

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