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宇部フロンティア大学の総合型選抜。予備審査の書類だけで配点の半分、小論文はなく看護は口頭試問・心理は30分のプレゼン

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宇部フロンティア大学(山口県宇部市)の2027年度総合型選抜はⅠ期〜Ⅴ期の5回。無料の予備審査(書類のみ・来校不要)を通ってから本審査に出願する二段階で、予備審査のエントリーシートと志望理由書だけで100点のうち50点を占めます。小論文はなく、看護学科は口頭試問、心理学科は30分程度のプレゼンテーション。予備審査の段階では併願でよく、本審査に出願した時点から専願です。

宇部フロンティア大学は、山口県宇部市にある私立大学です。看護学部 看護学科(50名)と心理学部 心理学科(40名)の2学部2学科で、キャンパスは1つです(2019年4月に短期大学部とキャンパスを統合しています)。

入学定員は2026年度入学者から減っています(看護80名→50名、心理70名→40名)。2027年度の50名・40名はこの減員後の数字です。なお旧「人間健康学部」は令和4年度に看護学部へ名称変更されていて、現在は存在しません(大学の沿革ページには記載がありませんが、自己点検評価書に明記されています)。

2027年度の総合型選抜は、正式名称が「総合型選抜入学試験(自己推薦方式・専門高等学校・再チャレンジ)」で、Ⅰ期〜Ⅴ期の5回実施されます。3つの区分があります。

  • 自己推薦方式(一般的な総合型)
  • 専門高等学校総合型選抜入試(専門高校、専門学科・総合学科等が対象。高校で取得した資格等が評価されます)
  • 再チャレンジ総合型選抜入試(高校中退者・大学中退者が対象。高校中退者は高等学校卒業程度認定試験の合格証明書と合格成績証明書を提出)

募集定員は3区分の合算で看護5名・心理3名(Ⅰ〜Ⅴ期の通算)です。区分別・期別の内訳は公表されていません。

そしてこの入試でいちばん大事なのが、二段階になっていることです。

段階 内容
① 予備審査(無料) エントリーシートと志望理由書を郵送か窓口で提出。書類審査だけなので来校の必要はありません。結果は郵送で通知
② 本審査への出願 インターネット出願。ここで検定料25,000円+切手代620円。この時点から専願になります
③ 本審査 看護学科=口頭試問+個別面接/心理学科=プレゼンテーション+個別面接

専願になるタイミングが独特です。要項の注意事項にこう書かれています。

予備審査通過後、本審査出願までは他大学との併願は可能です。ただし、出願後は専願となります。

つまり予備審査を受けて通過するまでは、他大学と併願していてかまいません。本審査に出願する段階で専願を確約します。予備審査は無料で来校も不要なので、とりあえず出してみることができる設計です。

出典:宇部フロンティア大学「2027年度 入学者募集要項」(PDF・28ページ、2026年6月掲載)、総合型選抜入学試験エントリーシート・看護学部/心理学部の志望理由書の各様式、看護学部・心理学部の入試情報ページ、インターネット出願のページ、令和8年度 教育情報の公表(学生数等)(https://www.frontier-u.jp/ )。2026年10月1日に確認しました。

配点の半分が予備審査の書類

ここが対策上の核心です。100点満点のうち50点が、予備審査で出すエントリーシートと志望理由書です。

看護学部 看護学科(合計100点)

審査 科目 内容 配点
予備審査 申込書類 エントリーシートと志望理由書の内容を点数化 50点
本審査 口頭試問 アドミッション・ポリシーに関連した口頭試問(二問程度。一問あたり3分程度) 20点
本審査 面接 個別面接(15分程度) 20点
本審査 出願書類 調査書の学習成績の状況等を点数化 10点

心理学部 心理学科(合計100点)

審査 科目 内容 配点
予備審査 申込書類 エントリーシートと志望理由書の内容を点数化 50点
本審査 プレゼンテーション 指定テーマをもとに発表(30分程度) 20点
本審査 面接 個別面接 20点
本審査 出願書類 調査書の学習成績の状況等を点数化 10点

小論文は両学部ともありません。 字数や制限時間の指定もありません(この大学で小論文が出るのは学校推薦型選抜の公募制で、800字程度・70分・100点です)。

書類が50点という配分は珍しく、当日の試験より提出書類で差がつく構造です。予備審査を通らなければ本審査に進めない一方、通ったあとも書類の点数は残ります。つまりエントリーシートと志望理由書は「通過するための書類」ではなく「得点そのもの」です。

エントリーシートと志望理由書は字数指定なし

予備審査で出す書類は2つで、どちらも大学のサイトからダウンロードできます。いずれも字数指定はありません。

総合型選抜入学試験 エントリーシート(学部共通・A4 1枚)

  • 氏名などの基本情報と写真(縦4cm×横3cm、3か月以内撮影)、クラス担任名、志望学部学科
  • 「高校での活動状況または社会での活動状況について記入してください」欄
  • 「特技・資格等」欄
  • 「その他」欄

志望理由書(学部別の様式。消えない黒色のボールペンで自筆。A4横罫線で約19行。足りなければ同じ様式を印刷して追加可)

  • 看護学部…「看護学部を志望した理由や入学後の抱負、看護職としての将来の希望を記述してください」
  • 心理学部…「心理学部を志望した理由や入学後の抱負、あなたの夢・将来について記述してください」

字数指定がない代わりに、枠の大きさが実質の目安です。19行なら500〜600字くらいが入ります。足りなければ増刷してよいと明記されているので、書くことがある人は量で示せます。

設問が「志望理由」「入学後の抱負」「将来の希望」の3つに分かれているので、この順に段落を切るのが素直です。看護学部は「看護職としての将来の希望」と具体的に聞かれているので、看護師・保健師・養護教諭のどれを目指すのかまで書くと答えになります(看護学科では保健師課程は選抜制、養護教諭一種は選択制です)。

「活動報告書」という名称の様式はありません。活動実績はエントリーシートの「高校での活動状況または社会での活動状況」欄と「特技・資格等」欄に書きます。専門高等学校の区分で出願する人は、高校で取得した資格が評価されると要項に書かれているので、資格は漏れなく書き出します(志望理由書の完全ガイド、自己PRの書き方)。

看護学科の口頭試問はアドミッション・ポリシーから出る

看護学科の本審査は口頭試問(二問程度・一問3分程度・20点)と個別面接(15分程度・20点)です。

口頭試問について要項には「アドミッション・ポリシーに関連した口頭試問を実施します」と書かれていて、例題も示されています。

例題)人々の健康について、あなたが関心を持っていることは何か

つまり出題の範囲は、大学が公表しているアドミッション・ポリシーの中にあります。対策は大学サイトのアドミッション・ポリシーを読み込むことから始まります。看護学部が求める学生像には「人々とのかかわりに関心を持ち、その人らしさを感じることができる人」といった項目が並んでいるので、そこに書かれた言葉を自分の経験に置き換えて答えを用意しておきます。

例題のような問いに答えるには、健康をめぐる社会の話題を1つか2つ自分の言葉で説明できるようにしておくのが有効です(地域医療のテーマ、健康格差のテーマ)。一問3分程度なので、800〜900字ぶんを話すつもりで組んでおくと長さが合います(面接の頻出質問)。

心理学科のプレゼンは30分程度。テーマは2択

心理学科の本審査はプレゼンテーション(30分程度・20点)と個別面接(20点)です。テーマは次の2つから選びます。

  1. 将来の自分のために、心理学部で何を学ぼうとするのか
  2. これまでの学校生活で学んできたことの中で、自分にとって最も大切なことは何か

機材の使用と、紙媒体による資料の持ち込み・配付ができます。 ただし使用する機材・媒体は出願時に登録する必要があるので、当日になって決めることはできません。

30分程度というのは総合型選抜のプレゼンテーションとしてかなり長いほうです(5分程度が一般的です)。30分を話し続けるのは難しいので、資料を用意して、見せながら進める形にしたほうが成立します。質疑応答も含まれると考えられますが、要項の記載は「プレゼンテーションを実施します(30分程度)」なので、30分ぶんの中身を準備する前提で臨むのが安全です。

なお大学サイトの心理学部のページには「プレゼンテーションと面接を30分程度」と書かれており、要項と読み方が違います。要項では「プレゼンテーション 30分程度」と「面接」が別の行になっているので、要項の書き方に合わせて準備するほうが安全です。

テーマ①は志望理由書と内容が重なるので、志望理由書では書ききれなかったことを展開すると役割が分かれます。心を扱う学びに関心を持った経緯を、自分が見聞きしたことから説明できると強いです(心の健康のテーマ、プレゼンテーション型入試の対策)。

書類・プレゼン・面接で話が食い違わないよう、全体を一本の線につないでおきます(面接と書類の一貫性)。

日程:Ⅲ期の予備審査申込は10月6日から

日程は看護学部と心理学部で完全に同じです。

期 予備審査の申込(必着) 予備審査日 結果通知 本審査の出願(必着) 本審査日 合格発表
Ⅰ期 7月17日〜7月27日(終了) 8月9日 8月19日 9月1日〜9月7日(終了) 9月13日 9月18日
Ⅱ期 9月1日〜9月7日(終了) 9月13日 9月18日 10月6日〜10月15日 10月24日(土) 11月5日
Ⅲ期 10月6日〜10月15日 10月24日(土) 11月5日 11月16日〜11月26日 12月12日(土) 12月24日
Ⅳ期 11月16日〜11月26日 12月12日(土) 12月17日 2027年1月5日〜1月14日 2月3日(水) 2月16日
Ⅴ期 2027年1月5日〜1月14日 2月3日(水) 2月15日 2月15日〜2月25日 3月6日(土) 3月12日

期が重なって進む形になっているのが特徴です。ある期の予備審査日が、次の期の予備審査申込の締切付近にあたるので、Ⅱ期の予備審査に通らなかった人がすぐⅢ期の予備審査に申し込めます。

2026年10月1日の時点では、Ⅱ期の予備審査結果が通知済みで、本審査の出願が10月6日から10月15日です。同時にⅢ期の予備審査の申込も10月6日から10月15日に始まります。この5日後が次の動き出しです。

申込・出願の締切はいずれも17時必着です。本審査日の受付は9:00〜9:20で、9:30から口頭試問・面接(心理はプレゼンテーション・面接)です。会場正面玄関は原則9時開場で、9時以前は入構できません。受付で手続きをしないと欠席扱いになり、20分以上の遅刻は受験不可です。

試験会場は全日程とも本学のみです。大学は広島・松江・福岡・那覇に地方試験会場を設けていますが、日程表で地方会場が設定されているのは一般選抜のA日程・B日程だけで、総合型選抜は対象外です。

検定料は25,000円+合否通知書発送用の切手代620円で、本審査に出願するときだけ必要です(予備審査は無料)。

調査書は3か月以内に発行された厳封のものが必要です(開封すると無効で再発行になります)。

看護の出願者は心理を第二志望にできる

要項には第二志望選考の制度があります。

看護学部看護学科の出願者は、第二志望として心理学部心理学科の合否選考に出願できる

別の試験を受ける必要はなく、入学検定料の追加負担もありません。希望する場合は出願時に登録します。第二志望を希望しても第一志望の合否には影響しません。

ただし要項にこの制度の入試区分の限定は書かれておらず、総合型選抜に適用されるとは明示されていません。使いたい場合は大学に確認するほうが確実です。

特待生はⅠ〜Ⅳ期が対象。Ⅴ期は対象外

フロンティア特待生は総合型選抜も対象ですが、期の限定があります。

種類 対象 内容 期間
フロンティア特待生Ⅰ 学校推薦型選抜(特別指定校・指定校・公募制)、総合型選抜のⅠ期〜Ⅳ期、一般選抜A日程の受験者および合格者。成績優秀者10名以内 年間の学費が50万円に(前期・後期に25万円ずつ納付) 4年間継続可能(継続条件は前年度のGPAが所属学科の学年で上位3分の1以内)
フロンティア特待生Ⅱ 同上 授業料の一部を免除 1年次のみ

Ⅴ期は特待生の対象外です(大学の学部ページには期の限定が書かれていないので、要項の「Ⅰ期〜Ⅳ期」に従います)。ⅠとⅡは併用できません。

「年間の学費が50万円に」というのは、授業料・施設設備費・実験実習費の合算額が50万円になるという意味で、入学料や特別課程履修費、保険料などは別途必要です。4年間続けば大きな差になります。

採用の条件に教科試験があるのが注意点です。

  • 看護学科の指定科目…数学〔数学Ⅰ・数学A〕
  • 心理学科の指定科目…国語〔国語総合・現代文のみ〕

申請の仕方も期で分かれます。

  • 総合型選抜Ⅰ期〜Ⅲ期…合格者に申込書が同封される。期限までに提出
  • 総合型選抜Ⅳ期…出願時に登録(入試と特待生選考試験を受験)

つまりⅠ〜Ⅲ期で合格した人は、合格後に申し込んで教科試験を受ける流れです。総合型選抜には小論文も学力試験もありませんが、特待生をねらうなら数学か国語の1科目は仕上げておく必要があるということになります。返還義務はなく、学費を全額納めてから返ってくるのではなく、減免後の額を納めます。

なお推薦奨学生(特別指定校の推薦奨学生出願者に入学後25万円給付)は総合型選抜は対象外です。

どこから手をつけるか

Ⅲ期をねらうなら(予備審査の申込10月6日〜10月15日)

  1. 大学サイトからエントリーシートと志望理由書(学部別)をダウンロードする
  2. 志望理由書を自筆(消えない黒のボールペン)で書く。A4で約19行、字数指定なし。志望理由→入学後の抱負→将来の希望の順に。看護は「看護職としての将来の希望」まで書く
  3. エントリーシートの「高校での活動状況または社会での活動状況」「特技・資格等」「その他」を埋める。専門高等学校の区分なら資格を漏らさない
  4. 写真(縦4cm×横3cm・3か月以内)を貼り、10月15日17時必着で郵送か窓口提出。ここまで無料で、来校も不要
  5. 予備審査の結果は11月5日通知。通るまでは他大学と併願していてかまいません
  6. 通ったら11月16日〜11月26日に本審査へ出願(検定料25,000円+切手代620円)。この時点から専願。調査書は3か月以内発行の厳封。心理学科はプレゼンで使う機材・媒体を出願時に登録
  7. 本審査は12月12日。看護はアドミッション・ポリシーを読み込んで口頭試問(一問3分程度)に備える。心理は30分程度のプレゼンの資料を作る
  8. 会場は本学のみ。受付9:00〜9:20、20分以上の遅刻は受験不可

学費を抑えたいなら

フロンティア特待生Ⅰは年間の学費が50万円になり4年間継続できます。対象はⅠ期〜Ⅳ期なので、Ⅴ期まで待つと対象外です。採用には教科試験(看護は数学Ⅰ・A、心理は国語の現代文)があるので、総合型選抜に学力試験がないからといって教科の勉強を止めない、という判断になります。

まとめ

  • 宇部フロンティア大学の総合型選抜はⅠ期〜Ⅴ期の5回。自己推薦方式・専門高等学校・再チャレンジの3区分で、定員は合算(看護5名・心理3名)
  • 予備審査(書類のみ・無料・来校不要)→ 本審査の二段階。予備審査通過後、本審査に出願するまでは他大学と併願可。出願した時点から専願
  • 100点のうち50点が予備審査の書類(エントリーシートと志望理由書)
  • 小論文は両学部ともなし。看護学科は口頭試問(二問程度・一問3分程度)、心理学科はプレゼンテーション(30分程度)
  • 看護学科の口頭試問はアドミッション・ポリシーに関連した出題。例題「人々の健康について、あなたが関心を持っていることは何か」
  • 心理学科のプレゼンのテーマは2択。機材・紙資料の持ち込みと配付が可能で、出願時に登録
  • エントリーシートと志望理由書は字数指定なし(志望理由書は自筆・A4約19行、足りなければ増刷可)
  • 会場は本学のみ(地方会場は一般選抜A・B日程だけ)。検定料25,000円+切手代620円は本審査のみ
  • フロンティア特待生Ⅰ(年間の学費が50万円・4年間継続可)はⅠ期〜Ⅳ期が対象でⅤ期は対象外。採用には教科試験(看護=数学Ⅰ・A、心理=国語の現代文)がある
  • 入学定員は2026年度入学者から減員(看護80→50、心理70→40)。旧「人間健康学部」は令和4年度に看護学部へ名称変更済み
  • 2026年10月1日の時点で、Ⅱ期の本審査出願とⅢ期の予備審査申込がどちらも10月6日〜10月15日

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ山口県では梅光学院大学と東亜大学、看護系は日本赤十字広島看護大学の記事もあわせて読めます。

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