高松大学の総合型選抜。小論文はなく面談の冒頭に2分のプレゼン、テーマは6つ公表されている
高松大学(香川県高松市)の2027年度総合型選抜は3方式。小論文・レポート・学力試験はなく、書類審査と約15分の「面談」だけです。面談の冒頭に2分以内のプレゼンテーションがあり、テーマは6つから選ぶ形で事前公表されています。資料の持ち込みは不可で立ったまま口頭のみ。「総合」はB期間を使えば2027年3月16日まで受験できます。10月17日の回とA期間の出願は10月5日までです。
高松大学は、香川県高松市にある私立大学です。発達科学部 子ども発達学科(70名)と経営学部 経営学科(105名)の2学部2学科で、入学定員は合わせて175名です。募集要項は高松短期大学と併載された冊子になっています。
2027年度の総合型選抜は3方式で、いずれも専願です。
| 方式 | 条件 | 選考方法 |
|---|---|---|
| 総合型選抜 奨学生(特別) | 評定3.6以上・学校長の推薦書が必要 | 書類審査40%+面談(プレゼン含む)60% |
| 総合型選抜 総合 | 評定の基準なし・推薦書も不要 | 書類審査30%+面談(プレゼン含む)70% |
| 総合型選抜 奨学生(スポーツ) | 大学は男子ハンドボール・男子サッカーのみ | 書類審査30%+面談(プレゼン含む)70% |
小論文・レポート・学力試験・グループディスカッション・実技試験・基礎学力テストは一切ありません。 選考は書類審査と約15分の「面談」だけです。
この大学で小論文が出るのは一般選抜(後期)だけで、100点・50分(13:00〜13:50)です(字数とテーマは非公表)。総合型選抜とは別物です。
「面談」という呼び方にも意味があります。 要項の囲みにこう書かれています。
面接員からの質問に答えるだけでなく、受験者から面接員へ質問できる方式。本学への質問や要望は「志望理由書」の所定欄に記入して提出する。
つまり双方向です。そして受験生側の質問は、志望理由書の設問4にあらかじめ書いて出します(この設問4は総合型選抜専用です)。
募集人員についての注意を先に書いておきます。 要項の募集人員表では、総合型選抜(総合)の人数が学校推薦型選抜(指定校)とオープンチャレンジと同じセルに結合されていて、「発達科学部30名/経営学部50名」という数字はこの3区分で共有するものです。また奨学生の「40名程度」は、総合型・学校推薦型・一般選抜の奨学生3種を合算し、さらに2学部をまとめた数字で、しかも他区分の内数です。つまり総合型選抜だけの募集人員は示されていません。「総合型の枠は◯名」と読むと間違えます。
出典:高松大学「2027年度入試 学生募集要項」(PDF・全58ページ。アドミッション・ポリシー/入試概要/面談・面接におけるプレゼンテーション、各入試区分の選考方法、志望理由書の様式を含む一式)、入試日程のPDF、入試情報のページ(https://www.takamatsu-u.ac.jp/exam/ )。2026年10月1日に確認しました。
面談の冒頭に2分のプレゼン。テーマは6つ公表済み
ここがこの入試の中心です。約15分の面談は、次の流れで進みます。
- 入室(受験番号・氏名・出身学校を述べる)
- テーマを発表する
- プレゼンテーション(2分以内)
- 質疑応答
- 退室
条件がはっきり決まっています。
- 立ったまま口頭でのみ行う
- 資料等の持ち込みは不可
- 評価の観点は「特に、筋道を立ててわかりやすく説明する力を重視して評価する」
そしてテーマが6つ公表されていて、受験生が自由に1つ選びます。
| テーマ | 内容 |
|---|---|
| ① | 今までの学校生活の中で、最も力を入れて取り組んだこと |
| ② | 本学入学後、最も力を入れて取り組みたいこと |
| ③ | 本学の学部(学科)に進学を希望する理由・きっかけ |
| ④ | 本学の学部(学科)について知っていること |
| ⑤ | 本学卒業後の進路・将来の夢 |
| ⑥ | 自分について(自己アピール) |
2分以内というのは原稿にして500〜600字です。資料が使えず立ったまま話すので、構成がそのまま評価される形式です。評価観点が「筋道を立ててわかりやすく説明する力」と明記されているので、内容の珍しさより組み立ての明快さで差がつきます。
2分に収めるなら、①結論(何について話すか)→②具体的な中身1つ→③そこから得たこと・大学につながること、の3段構えが安全です。具体例を2つ以上入れると2分では収まりません。原稿を作って声に出して計り、1分50秒くらいで終わる長さに調整しておきます(プレゼンテーション型入試の対策、自己PRの書き方)。
テーマ④「本学の学部(学科)について知っていること」は、ほかの大学ではあまり見ない選択肢です。調べた分がそのまま出るので、志望度を示しやすい反面、浅い理解だと質疑応答で崩れます。カリキュラム、取得できる資格、実習やゼミの特色など、具体的に言えるものを3つは持っておきます。
奨学生(特別)と総合を組み合わせて出願する場合は、面談が同じ日に2回あります(先に奨学生、次に総合)。このとき2回で別のテーマを選ぶ必要があります。つまり最低2つのテーマを準備しておくことになります。
志望理由書は字数指定なし。設問4が面談につながる
志望理由書は巻末の所定用紙(A4両面)で、字数指定もマス目もない横罫の自由記述です。設問は4つで、記入する対象が設問ごとに違います。
| 設問 | 内容 | 記入対象 |
|---|---|---|
| 1 | 志望理由 | 全員(記入欄が最も大きい) |
| 2 | 入学後、最も力を入れて取り組みたいこと | 全員(設問1の約半分) |
| 3 | 奨学生として入学後の学校生活をどのように送りたいか | 奨学生の区分で出願する人 |
| 4 | 本学への質問や、望むことがあれば書いてください | 総合型選抜(奨学生・総合)のみ |
設問2はプレゼンのテーマ②と同じ内容なので、プレゼンでテーマ②を選ぶなら志望理由書との重複に気をつけます(同じ話を2回するだけになります)。
設問4が面談の質疑に直結します。 ここで書いた質問が面談で扱われるので、「オープンキャンパスの日程」のように調べれば分かることではなく、在学生や教員でなければ答えられないことを書くほうが面談が深まります。記入欄は4つの中で最も小さいので、質問は1〜2個に絞ります(志望理由書の完全ガイド、面接と書類の一貫性、面接の頻出質問)。
書類審査の評価の方針も公表されています。
- 調査書…全体の学習成績の状況と概評を中心に、総合的な学習の時間の内容・評価、特別活動の記録、指導上参考となる諸事項などのすべての項目を審査
- 志望理由書…志望する学部・学科の学問分野への関心、向学心や意欲などを審査
- 推薦書(奨学生のみ)…主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度などを判定
総合は書類30%に対して面談70%なので、面談の比重が大きい設計です。逆に奨学生(特別)は書類40%・面談60%で、評定3.6以上という条件もあります。
日程:10月17日の回とA期間の出願は10月5日まで
方式によって日程の組み方が違います。
総合型選抜 奨学生(特別)・奨学生(スポーツ)
| 項目 | 期日 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月1日〜9月8日(消印有効。終了) |
| 試験日 | 2026年9月19日(終了) |
| 合格者発表 | 2026年11月2日(当日16時からホームページに受験番号を掲載) |
総合型選抜 総合(出願期間と試験日の組み合わせが4パターン)
| 出願期間 | 試験日/試験期間 | 合格者発表 |
|---|---|---|
| 9月1日〜9月8日(終了) | 9月19日 | 11月2日 |
| 9月9日〜10月5日(消印有効) | 10月17日(土) | 11月2日 |
| 9月1日〜10月5日(消印有効) | A期間 9月7日〜10月16日(土日祝を除く。個別指定) | 11月2日 |
| 10月6日〜2027年3月15日(必着) | B期間 10月19日〜2027年3月16日(個別指定) | 11月19日・12月1日・12月17日・2027年2月12日・2月25日・3月11日・3月18日 |
2026年10月1日の時点では、10月17日の回とA期間の出願が10月5日までです(あと4日)。10月6日以降はB期間になり、こちらは2027年3月16日まで受験できます。評定の基準も推薦書も要らないので、実質的な通年入試です。
A期間・B期間は試験日が個別指定で、出願書類が届いた後1週間以内に入学センターから電話連絡があって日時が決まります。願書の「入試区分・コード等」欄でA期間/B期間にチェックして出願します。
注意点が2つあります。
- B期間だけは消印有効ではなく「必着」です
- 奨学生(特別)と組み合わせて出願する人は、出願9月1日〜9月8日・試験日9月19日・発表11月2日に固定されます(A期間・B期間は使えません)
試験会場は本学のみですが、県外在住者はオンライン(Zoom)で受験できます。検定料は30,000円で、「奨学生+総合」の組み合わせ出願は1出願分の検定料で済みます。出願書類は「出願書類送付用封筒」で特定記録・速達で郵送します(やむを得ない場合は入学センターの窓口受付が平日9:00〜17:00)。検定料は出願開始日の1週間前から振り込めますが、総合(A期間・B期間)は検定料の振込後1週間以内に出願書類を提出する必要があります。
募集停止は大学にはない。短大の定員変更と混同しない
高松大学の学部・学科には募集停止・改組の告知はありません。 発達科学部 子ども発達学科70名、経営学部 経営学科105名で変更ありません。
ただし併載されている高松短期大学のビジネスデザイン学科は定員が変わります(入学定員50→30、収容定員100→60。令和9年度から。文部科学省へ届出済みで2026年5月28日に告知)。要項が併載なので混同しやすいところですが、大学側の変更ではありません。
もう1つ、大学サイトの入試概要のページに誤記があります。選考方法の表で共通テスト利用選抜を「令和8年度大学入学共通テスト」と書いていますが、募集要項PDFと入試日程PDFはどちらも「令和9年度」で、2027年度入学ならこちらが正しいです。総合型選抜には影響しませんが、同じページの数字を引くときはPDFを典拠にするのが安全です。
過去の小論文のテーマはウェブでは非公開です。入学試験問題集(一般選抜の学力検査のぶん)は入学センターへの請求かオープンキャンパスでの配布のみとなっています。
どこから手をつけるか
10月17日の回かA期間をねらうなら(出願10月5日まで)
- 志望理由書(巻末の所定用紙・字数指定なし)の4設問を書く。設問4「本学への質問」は総合型専用で、面談の質疑に直結します
- 調査書を高校に依頼する。書類審査は調査書のすべての項目が対象です
- プレゼンのテーマを6つから選ぶ。2分以内・立ったまま・資料なしなので、原稿を作って声に出して計る
- 10月5日消印有効で、出願書類送付用封筒により特定記録・速達で郵送(A期間は検定料の振込後1週間以内に書類提出)
- A期間を選んだ場合は、書類到着後1週間以内に大学から電話で試験日時の連絡が来ます
- 県外在住ならオンライン受験も選べます
まだ準備が足りないなら(B期間は2027年3月16日まで)
10月6日以降の出願はB期間になり、2027年3月16日まで受験できます。評定の基準も推薦書も不要です。ただしB期間は消印有効ではなく必着なので、郵送の日数を見込みます。合格者発表は11月19日から3月18日まで7回設定されています。
奨学生(特別)をねらうなら
評定3.6以上と学校長の推薦書が必要で、書類審査40%・面談60%です。次の年度に向けて考えるなら、出願は9月初旬で試験日は9月中旬に固定されます。総合と組み合わせて出願でき、その場合は検定料1回分で面談が2回(別のテーマで)になります。
まとめ
- 高松大学の総合型選抜は3方式(奨学生(特別)/総合/奨学生(スポーツ))。すべて専願
- 小論文・レポート・学力試験・グループディスカッション・実技はすべてなし。選考は書類審査+約15分の「面談」だけ
- 配点比率は総合が書類30%・面談70%、奨学生(特別)が書類40%・面談60%
- 面談の冒頭に2分以内のプレゼンテーション。立ったまま口頭のみで資料の持ち込み不可
- プレゼンのテーマは6つ公表済み(力を入れたこと/入学後取り組みたいこと/志望理由・きっかけ/学部学科について知っていること/卒業後の進路/自己アピール)から1つ選ぶ
- 「面談」は受験生から大学へ質問できる双方向形式で、その質問は志望理由書の設問4に書いて提出する(総合型専用)
- 志望理由書は字数指定・マス目なしの自由記述
- 総合は評定の基準なし・推薦書不要。B期間を使えば2027年3月16日まで受験できる実質的な通年入試
- A期間・B期間は試験日が個別指定で、書類到着後1週間以内に大学から電話連絡
- B期間だけは消印有効ではなく必着
- 会場は本学のみだが県外在住者はオンライン受験可。検定料30,000円(組み合わせ出願は1回分)
- 総合型選抜だけの募集人員は示されていない(表のセルが学校推薦型などと結合している)
- 大学の学部・学科に募集停止はない。短期大学部ビジネスデザイン学科の定員変更(50→30)と混同しない
- 2026年10月1日の時点で、10月17日の回とA期間の出願は10月5日まで
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ香川県では香川大学、四国の私立大学は四国大学と徳島文理大学の記事もあわせて読めます。