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豊橋創造大学の総合型選抜。大学が「小論文ではなくレポート試験」と掲げ、テーマも公開している

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豊橋創造大学の2027年度 総合型選抜は学科ごとに中身が違います。理学療法学科はトークセッションレポート、看護学科は基礎学力問題、経営学科は模擬授業+面接。推薦入試の課題レポート試験はテーマも字数も公開されています。

豊橋創造大学は愛知県豊橋市にある私立大学です。保健医療学部(理学療法学科・看護学科)と経営学部(経営学科)を置いています。

この大学の入試ガイドには、はっきりとこう書かれています。

試験科目は「小論文」ではなく「レポート試験」! 従来科目の小論文以上に、課題に対する自分自身の考えや主張の明確さ・文章力を高く評価します。

名前を変えているだけではありません。課題レポート試験のテーマと字数が入試ガイドに公開されていて、「作文と課題レポートの違い」まで解説されています。書く試験の中身がここまで開示されている大学は多くありません。

出典:豊橋創造大学「入試情報」(https://www.sozo.ac.jp/examination/ )、「2027年度入試ガイド」PDF 全62ページ(https://www.sozo.ac.jp/file/pdf_file/sozo_nyuushi_guide2027.pdf )。いずれも2026年9月23日に確認しました。入試ガイドには「出願の際には、該当する選抜種別の学生募集要項(WEB)を必ずご確認ください」と記載されています。

総合型選抜は学科ごとに別物

まず整理が必要です。この大学の総合型選抜は、学科によって名前も中身も違います。

学科 入試名 専願/併願 試験内容
保健医療学部 理学療法学科 アクティブ入試 併願可 トークセッション、トークセッションレポート、個人面接
保健医療学部 看護学科 アクティブ入試 専願区分・併願区分あり 基礎学力問題、面接
経営学部 経営学科 総合型選抜入試 専願制 模擬授業、面接、エントリーシート

同じ大学の総合型選抜なのに、書く試験があるのは理学療法学科だけです。看護学科は筆記(基礎学力問題)、経営学科は面接中心。志望学科が決まったら、その学科の欄だけ見れば済みます。

理学療法学科:トークセッションレポート

アクティブ入試[理学療法学科]の配点は次のとおりです。

評価項目 配点
トークセッション 20点
トークセッションレポート 30点
個人面接 30点
(以上の総合評価) 80点
アクティブシート 10点
意欲点 最大10点
調査書 10点

大学の説明は「トークセッション型模擬授業を実施。模擬授業への参加意欲を評価」です。つまりその場で行われるトークセッションに参加し、その内容についてレポートを書くという流れになります。事前に用意した文章を持ち込む形式ではありません。

準備としては、聞いた内容を整理して自分の考えを加えて書く練習が効きます。講演や授業を聞いてメモを取り、その場で400字程度にまとめる、という訓練を繰り返すのが現実的です。

意欲点にも特徴があります。オープンキャンパスと同日に開催される「理学療法士養成講座(全6回)」への参加回数が点数になります。

参加回数 加点
1回 2点
2回 5点
3回 10点(最大)

大学は「養成講座と同日に開催の模擬授業とセットで参加すると理解度が深まります」とも書いています。なお、今年度開催の養成講座の意欲点は2027年度入試のみに適用されます。

定員は20名、併願可、出願は2026年9月21日(月)〜10月5日(月)、試験日は10月10日(土)、合否発表は11月2日(月)です。

看護学科:基礎学力問題100点

アクティブ入試[看護学科]には、専願区分と併願区分、そしてスポーツ・文化芸術活動枠があります。配点が変わります。

評価項目 専願区分 併願区分 スポーツ・文化芸術活動枠
基礎学力問題 100点 100点 100点
面接 40点 20点 40点
調査書 10点 10点 10点
アクティブシート 10点 10点 (活動実績報告書と合わせて50点)
意欲点 最大5点 最大5点 最大5点

基礎学力問題の中身は国語と数学です。国語は「現代の国語、言語文化(近代以降の文章のみ)」、数学は「図表の読み取り」。看護系の入試らしく、データを読む力が問われます。

専願か併願かで面接の配点が倍違う(40点対20点)のも見逃せない点です。本気度が点数に反映される設計になっています。

意欲点は「看護学科入学準備講座」への参加で、1回2点・2回5点(最大5点)です。

定員20名、出願・試験日は理学療法学科と同じです。既卒者は2026年3月以降に卒業した者に限るという条件があります。

経営学科:事前相談が必須

総合型選抜入試[経営学科]は専願制で、配点はこうなっています。

評価項目 配点
エントリーシート 35点
面接(模擬授業の内容に関するヒアリングを含む) 50点
調査書 15点

書く試験はありません。かわりに、15分程度の模擬授業を受けたあとに面接を行い、その模擬授業の内容についてのヒアリングが面接に含まれます。授業を聞いて、その場で答える力が問われる形です。

この入試で最も重要なのが手順です。

事前相談〈必須〉 エントリー期間内に最低1回の相談を実施し、受験者と本学との相互理解をじっくり深めていただきます(場合によっては複数回)。

事前相談を受けないと出願できません。エントリー期間内に相談を済ませ、エントリーシートを提出し、出願許可通知を受け取ってから、ようやくWEB出願に進みます。

期 エントリー期間 出願期間 試験日 合否発表
一期 7月11日(土)〜9月30日(水) 9月21日(月)〜10月5日(月) 10月10日(土) 11月2日(月)
二期 7月11日(土)〜12月1日(火) 11月25日(水)〜12月7日(月) 12月12日(土) 12月22日(火)
三期 7月11日(土)〜2月25日(木) 2月5日(金)〜3月1日(月) 3月4日(木) 3月11日(木)

一期の定員は16名です。なおオープンキャンパス参加による意欲点は、経営学科だけ対象外になっています。

推薦入試の課題レポート試験はテーマが公開されている

総合型選抜ではありませんが、この大学で「書く試験」を最も正面から扱っているのが学校推薦型選抜(推薦入試)の課題レポート試験です。総合型選抜と迷う人が多いはずなので、中身を見ておきます。

配点は学科で違います。

学科 課題レポート試験 面接 調査書
理学療法学科 60点 20点 20点
看護学科 60点 30点 10点
経営学科 60点 30点 10点

課題レポート試験が60点と最大配点です。そして中身が入試ガイドに書かれています。

課題レポート試験では、試験当日に2つのテーマについて、それぞれ200字以上400字以内で記入していただきます。

200字以上400字以内を2本。1本目のテーマは固定です。

レポートテーマ① 志望動機について、アドミッションポリシーを踏まえて記述してください。

アドミッション・ポリシーを踏まえて志望動機を書く。これは事前に完全に準備できます。志望学科のアドミッション・ポリシーを読み込み、自分の経験と結びつけて400字に収める作業を、試験前に何度もやっておけばいいわけです。

2本目は一例として5つ挙げられています。

・自己PR(あなたの強み) ・高校時代に実現した『挑戦と創造』(そこから何を得たか?) ・志望学科での学修計画(より具体的に) ・卒業後の進路選択・職業観(なぜ? どのような?) ・大学生としての主体的な学びとは?

大学は「上記以外のテーマを出題する可能性があります」と断っていますが、方向性は明らかです。どれも「自分について書く」テーマで、時事問題や課題文の読解は出てきません。

一期は理学療法学科・看護学科が専願制、経営学科と短期大学部は併願可。二期は全学部・学科で併願可です。試験日は一期が11月14日(土)、二期が12月12日(土)。看護学科には評定平均値3.0以上という条件があります。

「作文と課題レポートの違い」の解説が実質的な採点基準

入試ガイドには、課題レポートの書き方そのものが解説されています。ここが一番参考になる部分です。

作文とは、「~だと思う。」「~して楽しかった。」など、自分の経験を中心に、感じたことや考えたことを書く文章です。評価のポイントは、感受性と表現力です。 課題レポートとは、「私は~だと考える。なぜなら、~だからだ。」というような、ある意見に対して自分の意見を述べ、その理由を根拠を挙げて書く文章です。評価のポイントは、論理的思考力と説得力です。

「楽しかった」で終わる文章は評価されないと明言しているに等しい説明です。求められているのは「私は~だと考える。なぜなら~」という形。大学はまとめとして「課題レポートは自分の意見を明確にして、その理由を書き、読み手を納得させる文章です」と書いています。

チェックポイントも列挙されています。

  • 制限字数等の出題条件を厳守する
  • 設問の指示や資料の内容をしっかりと把握する
  • テーマに沿った自分の考えを明示する
  • 説得力のある事例を選択する
  • 資料の引用はほどほどにする
  • 論理の流れを一貫させる

読みやすさについても、誤字・脱字、文節の長さ、段落構成、主語と述語のねじれ、話し言葉、あいまいな言いまわしの6点が挙げられています。

これは小論文の採点基準そのものです。名前が「レポート試験」でも、書く中身は小論文と同じだと考えて準備して問題ありません。

ゼロ出願で2回目以降が0円

この大学には「ゼロ出願」という制度があります。

1回の入学検定料で、同一学科の同じ入学検定料の入試を0円で受験できます!

総合型選抜入試の入学検定料は35,000円、共通テスト利用方式は15,000円です。たとえば総合型選抜入試に35,000円で出願すれば、同じ学科の一般入試前期(A方式・B方式)と一般入試後期は0円で受けられます。共通テスト利用方式は1回の15,000円で一期・二期の両方を受験できます。

ただし理学療法学科と看護学科を併願する場合は、それぞれ入学検定料が必要です。社会人・学士特別入試と編入学試験の受験者は対象外です。

また大学は「全入試区分で調査書の内容により加点します」として、資格・検定取得や特別活動が評価されることも明記しています。加点対象は入試ガイドに一覧で載っています。

小論文があるのは社会人・学士特別入試

参考までに、この大学で「小論文」という名前の試験があるのは社会人・学士特別入試だけです。

項目 内容
選考方法 小論文(800字)50点、面接50点、書類審査
定員 全学部若干名
一期 出願2026年9月21日(月)〜10月5日(月)、試験日10月10日(土)
二期 出願2027年1月15日(金)〜1月27日(水)、試験日2月4日(木)

WEB出願ではありません。高校生が受ける入試ではありませんが、この大学の「小論文」の位置づけを示す情報として挙げておきます。

合格後に入学準備学習がある

アドミッション・ポリシー関連の記述に、次の一文があります。

総合型選抜と学校推薦型選抜で合格した入学予定者に対しては、勉強を継続し円滑な高大接続を期すために入学準備学習を課す

年内に合格が決まる入試なので、そこから入学までの学習が課される設計です。

どこから手をつけるか

理学療法学科志望なら、まず理学療法士養成講座(全6回)の日程を確認してください。3回参加で10点が入り、その10点は書く力とは別に確実に積める点数です。試験当日はトークセッションを聞いてレポートを書くので、聞いた内容を整理して自分の考えを加える練習を重ねてください。併願可なので、他大学と並行できます。

看護学科志望は、基礎学力問題100点が主戦場です。国語(現代文)と図表の読み取りなので、統計やグラフを読む練習を入れてください。専願にするかどうかで面接の配点が40点と20点に分かれるので、志望度が高いなら専願区分を選ぶほうが有利です。

経営学科志望は、まず事前相談の予約から。エントリー期間は7月11日から始まっているので、遅れると受けられる期が後ろにずれます。模擬授業の内容について面接で聞かれるので、オープンキャンパスの模擬授業に出ておくと当日の流れがつかめます。

書く力で勝負したいなら、推薦入試の課題レポート試験という選択肢があります。60点と配点が最も大きく、テーマ①は志望動機で固定、テーマ②も一例が公開されている。準備した分がそのまま点になる入試です。

そして総合型選抜と推薦入試の両方を受ける場合も、ゼロ出願で検定料が抑えられるかどうかを確認してください。同一学科で同じ検定料の入試なら2回目以降は0円です。

まとめ

  • 豊橋創造大学は入試ガイドで「試験科目は『小論文』ではなく『レポート試験』」と明示している
  • 総合型選抜は学科で別物。理学療法学科=アクティブ入試(併願可)、看護学科=アクティブ入試(専願区分・併願区分)、経営学科=総合型選抜入試(専願制)
  • 理学療法学科はトークセッション20点+トークセッションレポート30点+個人面接30点。理学療法士養成講座(全6回)の参加で最大10点の意欲点
  • 看護学科は基礎学力問題100点(国語+数学の図表の読み取り)。面接は専願40点・併願20点
  • 経営学科はエントリーシート35点+面接50点(模擬授業のヒアリングを含む)+調査書15点。事前相談が必須
  • 推薦入試の課題レポート試験は60点で、当日2つのテーマをそれぞれ200字以上400字以内。テーマ①は「志望動機をアドミッションポリシーを踏まえて」で固定、テーマ②も一例が5つ公開
  • 入試ガイドに「作文と課題レポートの違い」とチェックポイントが載っており、事実上の採点基準になっている
  • ゼロ出願で、同一学科・同額の入試は2回目以降0円(総合型選抜入試は35,000円)。ただし理学療法学科と看護学科の併願は別途必要
  • 全入試区分で調査書の内容により加点
  • 総合型選抜・学校推薦型選抜の合格者には入学準備学習が課される

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。愛知県の私立大学は愛知東邦大学、東海学園大学、愛知産業大学の記事にもあります。

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