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至誠館大学の総合型選抜。レポートのテーマは毎年固定で800字60分、学費減免の申請は出願より先に締切が来る

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至誠館大学(山口県萩市)の2027年度総合型選抜は第Ⅰ〜Ⅲ期の3期で、募集人員は全日程で10人です。レポートは800字程度・60分・100点で、テーマは「至誠館大学で学びたいことと将来の進路」に毎年固定。評定平均の条件はありません。授業料を20〜100%減免する奨学制度は入学試験の出願前に申請する必要があり、2回目の申請締切は10月9日です。こども専攻は2027年度から募集停止です。

至誠館大学は、山口県萩市にある私立大学です。現代社会学部 現代社会学科の1学部1学科で、入学定員は200名です。キャンパスは萩本校キャンパスと東京キャンパス(中野区)の2つです。

まず学科の構成に変更があります。「こども専攻」は令和9(2027)年度入学生より募集停止です。2027年度入学者選抜要項に注記として明記されていて、大学サイトの学部ページでもこども専攻のカードに「募集停止」のラベルが付いています。

2027年度入学者からは2専攻になります。

専攻 コース 入学定員 キャンパス
健康スポーツ専攻 スポーツ教育コース/子どもスポーツコース 40名 萩本校
現代ビジネス専攻 地域社会コース/ビジネス社会コース 160名 萩本校・東京

学部・学科そのものの改組や改称はなく、現代社会学部現代社会学科は継続します。入学定員200人も維持されています。専攻をまたいだ科目履修や専攻の変更ができる、と大学サイトに書かれています。

2027年度の総合型選抜は第Ⅰ期・第Ⅱ期・第Ⅲ期の3期で、スポーツ型・自己推薦型のような枝分かれはありません。全日程で募集人員は10人(期ごと・専攻ごとの内訳は非公表)です。入学定員200人の5%にあたります。

出願資格で押さえておきたいのはこの一文です。要項にそのまま書かれています。

出願資格に高等学校の「評定平均値」や「卒業年度」等の条件は一切ありません。

専願(合格したら入学を確約できる人)で、エントリー期間はありません。事前エントリー、事前面談、オープンキャンパスへの参加要件もなく、インターネット出願(Post@net)で直接出願します。

選考は次の3つです。

選抜項目 内容 時間 配点
レポート作成 「至誠館大学で学びたいことと将来の進路」をテーマにレポートを作成(800字程度)。資料等の持ち込み不可 60分 100点
レポートの質疑応答および面接 自己推薦書とレポートの内容を踏まえて質疑応答・面接 20分程度 100点
書類選考 ①調査書(在学中の学習状況、活動等を重視)②自己推薦書 — 配点なし(総合判定の対象)

合計200点です。「小論文」という科目名はありません(この大学で小論文が出るのは一般選抜の後期と3年次編入学選抜で、どちらも600〜800字です)。

出典:至誠館大学「令和9(2027)年度入学者選抜要項」(PDF・全43ページ。総合型選抜は冊子p.13〜15)、「令和9(2027)年度至誠館大学奨学制度 募集要項」(PDF・全14ページ)、総合型選抜のページ、入試問題(過去出題)のページ、学部・学科のページ、奨学制度のページ、「令和9(2027)年度入学者選抜要項を更新しました」(2026年6月23日)(https://www.shiseikan.ac.jp/admission/ao )。2026年10月1日に確認しました。

レポートのテーマは毎年固定

この入試でいちばん大事な点です。レポートのテーマは要項に事前公表されていて、毎年同じです。

至誠館大学で学びたいことと将来の進路

課題文を読むタイプではありません。資料の持ち込みもできないので、自分の中にあるものだけで800字を60分で書く形です。総合型選抜のレポートについては過去問が公開されていませんが、テーマが固定されているので探す必要がありません。

60分で800字は、時間に余裕があるほうです(原稿用紙2枚を60分)。設計に10分・執筆に40分・見直しに10分と配分できます。

テーマが「学びたいこと」と「将来の進路」の2つに分かれているので、構成はこの2つを柱にするのが素直です。

  1. 将来どういう仕事・立場に就きたいか(200字程度)
  2. そのために何を学ぶ必要があるか(200字程度)
  3. 至誠館大学のどこでそれが学べるか(250字程度)—— 専攻・コース名、科目、資格、地域での実習など具体的に
  4. 入学後にどう取り組むか(150字程度)

③が弱いと「どの大学でも書ける文章」になってしまいます。健康スポーツ専攻ならスポーツ教育コースと子どもスポーツコースの違い、現代ビジネス専攻なら地域社会コースとビジネス社会コースの違いに触れると、志望先を調べたことが伝わります(志望理由書の完全ガイド、小論文の構成メモ、小論文の時間配分)。

大学のアドミッション・ポリシーも手がかりになります。求める学生像は「福祉社会の発展を志す人」「社会貢献を志す人」「学びに意欲を持つ人」の3つで、「国内外における現代社会の多様な課題の解決と地域社会の発展を志す人」という言い方が使われています。将来の進路を書くときに、地域の課題という視点を一度通しておくとポリシーとかみ合います(地方自治のテーマ、介護のテーマ、部活動のテーマ)。

そしてレポートの内容がそのまま面接で問われます。選抜項目の名前が「レポートの質疑応答および面接」なので、書いたことを20分間の質疑に耐えられる形にしておく必要があります。書けないことを書くと、そこを突かれます(面接と書類の一貫性、面接の頻出質問)。

自己推薦書は4項目

出願書類は入学志願票・自己推薦書・調査書の3点です。志望動機書と推薦書は総合型選抜では不要です(要項の入試区分別の出願書類一覧で「—」になっています)。

自己推薦書はインターネット出願の登録後にダウンロードして印刷し、志願者本人が記入します。記入するのは次の4点です(字数指定はありません)。

  1. 私の性格及び行動力
  2. 私の人間関係
  3. 私がこれまでに努力し達成したこと
  4. 私が考える総合的な自己評価

①②④が「自分をどう見ているか」を問う形になっているのが特徴です。志望理由を書く欄がないので、志望の話はレポートで、人物の話は自己推薦書でという役割分担になっています。

④の「総合的な自己評価」は書きにくい項目ですが、①〜③を踏まえて自分の強みと、まだ足りないと思っていることを両方書くとまとまります。足りないところを書いたうえで「だから大学で何を身につけたいか」につなげると、レポートの内容ともつながります(自己PRの書き方)。

調査書についても要項に具体的な記載があります。

提出された調査書は、課外活動・生徒会活動・ボランティア活動・各種公的資格・各種大会への出場実績・欠席日数等を判定の資料とする

欠席日数も見られますが、同時にこう書かれています。

志願者に帰責されない身体・健康上の理由による欠席は配慮し、判定の際に不利にならない

病気や怪我で欠席が多かった人には、要項に明記されている配慮です。

顔写真はWebアップロードで(直近3か月以内、上半身・脱帽・正面・背景無地、3MB以下のJPEG)、プリントした写真をスマートフォンで撮影したものは不可です。

日程と会場:4会場そろうのは第Ⅰ期だけ

期 出願期間 試験日 試験会場 合格発表
第Ⅰ期 9月15日〜10月15日 10月24日(土) 萩・東京・広島・福岡 11月3日
第Ⅱ期 10月27日〜11月26日 12月5日(土) 萩・福岡のみ 12月15日
第Ⅲ期 2027年1月19日〜2月18日 2月27日(土) 萩・東京のみ 3月9日

会場が期によって違うので、ここは要注意です。

  • 広島会場は第Ⅰ期だけ
  • 東京会場は第Ⅱ期にはない
  • 福岡会場は第Ⅲ期にはない

会場は萩本校キャンパス(本館)、東京キャンパス(中野駅南口から徒歩6分)、広島YMCA国際文化センター、福岡外語専門学校(吉塚駅・馬出九大病院前から徒歩3分)です。

2026年10月1日の時点では、第Ⅰ期の出願期間中(10月15日まで)です。Post@netでの出願登録は出願期間最終日の15時まで、書類は市販の角2封筒に宛名シートを貼って簡易書留速達で郵送(消印有効)します。

当日の注意点もいくつかあります。

  • 試験開始は10:30を予定(受験人数によっては午後からの開始になる場合あり)
  • 試験開始15分前までに入室。開始20分経過後は入室できません
  • 試験時間内の退室は不可。試験場外への途中退出も不可なので昼食は持参
  • 机上に置けるのは受験票、黒鉛筆・シャープペンシル、鉛筆削り(電動を除く)、計時機能だけの時計、眼鏡、プラスチック製消しゴムのみ
  • 付き添いの人が入れるのは萩会場だけ(東京・広島・福岡の会場は入場不可)
  • 萩会場には東萩駅からの送迎バスがあります(東萩駅10:00発。前日17時までに大学の入試担当へ事前申込が必要)

検定料は30,000円+払込手数料649円で、コンビニ払いです。支払期限は出願登録した翌日の23時59分まで(出願期間最終日に登録した場合は当日16時まで)です。

学費減免の申請は「入学試験の出願前」

ここが日程上いちばん注意すべき点です。至誠館大学には授業料を減免する奨学制度が複数あり、総合型選抜で受験する人も使えますが、申請の締切が入試の出願より先に来ます。

制度 内容 申請時期 募集人数
まなび応援奨学制度 授業料30%減免 出願前 10名程度
指定強化クラブ奨学制度 授業料20〜100%減免(競技実績等により決定) 出願前 クラブ全体で50名程度
北浦・石見ふるさと応援奨学制度 授業料40%減免 原則出願時 30名程度
山口県応援奨学制度 授業料20%減免 原則出願時 —
児童養護施設等出身学生奨学制度 入学金半額減免+授業料・施設整備費・教育維持費が1年次全額免除、2〜4年次70%減免 出願前 —

まなび応援奨学制度と指定強化クラブ奨学制度の申請期間は次のとおりです。

回 申請書類の提出期間(必着) 採用結果の発表
1回目 2026年8月18日〜8月31日 2026年9月11日
2回目 2026年9月28日〜10月9日 2026年10月23日
3回目 2026年12月21日〜2027年1月12日 2027年1月21日

2026年10月1日の時点で、2回目の申請期間中です(10月9日必着)。 第Ⅰ期の出願期間は10月15日までなので、奨学金の申請締切のほうが先に来ます。ここを逃すと、第Ⅰ期を受ける場合は3回目(12月21日〜)まで申請の機会がありません。

まなび応援奨学制度は「高等学校等の校長が推薦し、将来の具体的なキャリアプランを持ち、本学において勉学に励む強い意志を有する者」が対象です。校長の推薦が必要なので、高校への依頼に日数がかかります。

指定強化クラブ奨学制度は、減免率が20〜100%と幅が大きく、競技実績によって個別に決まります。対象は硬式野球部・女子硬式野球部・女子バレーボール部・柔道部・陸上競技部・ゴルフ部の6種目で、申請書類は「指定強化クラブ奨学制度申請書兼推薦書」1点だけです。減免期間は最長4年間ですが、クラブを退部すると取り消しになります。

なお、学校推薦型選抜には「指定強化クラブ推薦選抜(専願)」という別枠がありますが、総合型選抜にスポーツ専用の区分はありません。総合型選抜で出願しつつ、指定強化クラブ奨学制度に別途申請する形になります。

注意点として、まなび応援・指定強化クラブ・児童養護施設等出身学生の3制度は「高等教育の修学支援新制度」と併用できません。どちらが有利かを確認してから選ぶ必要があります。

地域に関する2つの制度も使えます。北浦・石見ふるさと応援奨学制度は山口県北浦地区(萩市・長門市・阿武町)と島根県石見地区(浜田市・益田市・大田市・江津市・川本町・美郷町・邑南町・津和野町・吉賀町)の高校を卒業(見込)、または保護者が在住の人が対象で授業料40%減免、山口県応援奨学制度は山口県内の高校を卒業(見込)かつ保護者が山口県在住の人が対象で20%減免です。こちらは原則として出願時の申請です。

どこから手をつけるか

第Ⅰ期をねらうなら(出願10月15日まで、試験10月24日)

  1. 奨学制度の申請を先に確認する。まなび応援(授業料30%減免)や指定強化クラブ(20〜100%減免)をねらうなら、2回目の申請締切が10月9日必着です。まなび応援は高校の校長推薦が必要なので、今日のうちに高校へ相談します
  2. Post@netで出願登録する(出願期間最終日の15時まで)。顔写真をアップロード
  3. 自己推薦書をダウンロードして4項目(性格と行動力/人間関係/努力し達成したこと/総合的な自己評価)を書く。字数指定はありません
  4. 調査書を高校に依頼する
  5. 検定料30,000円+手数料649円をコンビニで支払う(登録の翌日23時59分まで)
  6. 角2封筒に宛名シートを貼り、簡易書留速達で郵送(消印有効)
  7. 10月24日の試験までに「至誠館大学で学びたいことと将来の進路」で800字を数回書く。資料の持ち込みはできないので、専攻・コースの内容を覚えておく
  8. レポートの内容について20分の質疑応答があります。書いたことを説明できる状態にしておきます
  9. 萩会場なら東萩駅からの送迎バス(10:00発)を前日17時までに申し込む。昼食は持参、付き添いの人が入れるのは萩会場だけ

第Ⅱ期・第Ⅲ期を考えるなら

会場が変わります。第Ⅱ期は萩と福岡のみ、第Ⅲ期は萩と東京のみです。広島会場は第Ⅰ期にしかないので、広島で受けたい人は第Ⅰ期しか選べません。奨学制度の申請は3回目(2026年12月21日〜2027年1月12日)が第Ⅲ期の出願開始(1月19日)より前なので、こちらも先に手続きが必要です。

まとめ

  • 至誠館大学の総合型選抜は第Ⅰ〜Ⅲ期の3期・専願。募集人員は全日程で10人。枝分かれした方式はない
  • 評定平均値・卒業年度の条件は一切なし。エントリー期間もなく、直接出願する
  • レポートは800字程度・60分・100点。テーマは「至誠館大学で学びたいことと将来の進路」で毎年固定・事前公表。資料の持ち込み不可
  • レポートの質疑応答および面接が20分程度・100点。書いたことを説明できる状態にしておく必要がある
  • 合計200点。書類選考(調査書・自己推薦書)は配点なしだが総合判定の対象
  • 自己推薦書は4項目・字数指定なし(性格と行動力/人間関係/努力し達成したこと/総合的な自己評価)。志望動機書と推薦書は不要
  • 調査書は欠席日数も判定資料だが、本人に帰責されない健康上の欠席は不利にしないと要項に明記
  • 4会場そろうのは第Ⅰ期のみ。広島は第Ⅰ期だけ、東京は第Ⅱ期になし、福岡は第Ⅲ期になし
  • 授業料減免の申請は入学試験の出願前。まなび応援(30%減免)と指定強化クラブ(20〜100%減免)の2回目の申請締切は10月9日必着
  • こども専攻は2027年度入学生より募集停止。2027年度からは健康スポーツ専攻・現代ビジネス専攻の2専攻
  • 検定料30,000円+手数料649円。試験開始は10:30予定、昼食は持参
  • 2026年10月1日の時点で、第Ⅰ期の出願は10月15日まで

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。同じ山口県では梅光学院大学と東亜大学、国立では山口大学の記事もあわせて読めます。

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