小論文キャンパス
大学別対策

畿央大学の総合型選抜。リーダーシップ選抜は1次が3方式、2次は全員が小論文(90分・1200字)と口頭試問、公募推薦選抜も総合型

約10分で読めます

畿央大学(奈良県広陵町)は、リーダーシップ選抜と公募推薦選抜の2つを総合型選抜に位置づけています。リーダーシップ選抜は併願可の2段階選抜で、1次は活動アピール・セミナー・ものづくりの3方式、2次は全員が小論文(90分・1200字以内・学科別)と口頭試問を受けます。2026年9月28日の時点で1次選考は終わり、10月3日に1次合格発表、2次選考は10月18日です。公募推薦選抜は基礎学力テスト型で、出願は10月19日からです。

畿央大学は、奈良県北葛城郡広陵町にある私立大学です。健康科学部(理学療法学科、看護医療学科、健康栄養学科、人間環境デザイン学科)と教育学部(現代教育学科)があります。

畿央大学は、リーダーシップ選抜と公募推薦選抜の2つを「総合型選抜」に分類しています。公募推薦選抜は名前に「推薦」とありますが、学校長の推薦書は要らず、マークシートの基礎学力テストが中心の入試です。

学部・学科 入学定員 リーダーシップ選抜 公募推薦選抜(A〜C日程の合計)
健康科学部 理学療法学科 76 8 40
健康科学部 看護医療学科 94 9 50
健康科学部 健康栄養学科 90 9 48
健康科学部 人間環境デザイン学科 60 6 32
教育学部 現代教育学科 195 22 98

リーダーシップ選抜は2段階の選抜で、他大学(国公立を含む)との併願ができます。1次は3つの方式から選び(2方式まで出願できる)、1次に合格した人は全員、同じ2次選考(小論文と口頭試問)を受けます。出願は紙の志願票(資料請求で手に入る)を郵送する形で、インターネット出願ではありません。

1次の方式 対象 1次選考(A 100点) 共通の提出物
活動アピール方式 全学科(2026年3月卒業〜2027年3月卒業見込みの人) 書類選考のみ。自己アピール文(800字以内)と活動の証明資料 志望理由書(600字以内、段階評価)
セミナー方式 全学科 約60分のセミナーを受け、60分で課題に解答 同上
ものづくり方式 人間環境デザイン学科のみ 教員のセッションに参加し、課題を制作(説明を含めて約120分) 同上
出願(消印有効) 選考 合格発表
1次 9月7日〜9月16日 9月27日(日)(活動アピール方式は書類のみ) 10月3日(土)
2次(全方式共通) 10月5日〜10月9日 10月18日(日) 11月1日(日)

2026年9月28日の時点では、1次選考(9月27日)が終わり、10月3日の1次合格発表を待つ段階です。1次合格者は10月5日〜10月9日に2次の出願をし、10月18日に小論文と口頭試問を受けます。リーダーシップ選抜に出願していない人がこれから受けられる総合型選抜は、公募推薦選抜(出願10月19日から)です。

出典:畿央大学「2027年度 リーダーシップ選抜 募集要項」(https://www.kio.ac.jp/admission/wp-content/uploads/リーダーシップ選抜募集要項2027.pdf)、「2027年度 畿央大学学生募集要項」(2026年9月1日発行)、リーダーシップ選抜 志望理由書・自己アピール文の様式、リーダーシップ選抜のページ(https://www.kio.ac.jp/admission/info/admission/admission1/)。2026年9月28日に確認しました。

2次の小論文:90分・1200字以内、学科別

2次選考は、どの方式で1次に合格した人も同じ内容です。

内容 配点
C 小論文 90分、1200字以内。当日に出される学科別の課題に答える(複数の問いがあっても合計1200字以内) 100点
D 口頭試問 提出書類にもとづく個人面接(受験生1人に複数の面接員) 100点

最終的な合否は、1次のA(100点)とB(志望理由書、段階評価)、2次のC・D、調査書などを総合して決まります。要項が挙げる小論文の評価のポイントは4つです。

  • 自由な発想で自分の見解を述べられているか
  • 問題文の意図を正確に理解しているか
  • 論理的に展開できているか
  • その分野に主体的な知的関心を持っているか

出題の傾向は「論題について自由に知識と意見をまとめるもの」などとされています。過去の小論文の課題は公式サイトでは公開されておらず、6〜8月のオープンキャンパスで行われたリーダーシップ選抜の説明会の参加者にだけ配られました。要項の講評では、問題の意図をつかめていない答案や、練習不足の答案が一定数あったと書かれています。

90分で1200字は、原稿用紙3枚分です。最初の15分で問いの要求(何について、どんな立場で答えるか)を確かめて構成メモを作り、60分で書き、残りの時間で見直す配分が目安です。志望する学科の分野(リハビリテーション、看護、栄養、建築・デザイン、教育)で、いま話題になっていることを自分の言葉で説明できるようにしておくと、「知的関心」の評価にもつながります(小論文の構成メモ、小論文の時間配分)。

口頭試問:用意した答えの読み上げにならないように

口頭試問では、学科や学問への理解、高校時代の活動の具体性、志望理由書にもとづく意見、質問への的確な受け答えが評価されます。要項の講評には、暗記した内容を読み上げるような答えや、用意した答えに無理に話を持っていこうとして質問からずれる例があったと書かれています。

志望理由書と自己アピール文(活動アピール方式)に書いたことは、「なぜそうしたのか」「そこから何を学んだか」「大学でどう生かすか」まで掘り下げて聞かれると考え、短く答えてから具体例を足す練習をしておきます(面接と書類の一貫性、面接でよく聞かれる質問)。

1次の3方式と志望理由書

活動アピール方式は、次の(a)〜(h)のどれかに当てはまる人が対象で、自己アピール文(800字以内)と証明資料で評価されます。当てはまる項目が複数あれば加点されます。

  • (a) 学術分野・探究活動の実績、または学業成績が優秀
  • (b) 同じ部活動に2年以上所属、または部活動以外の文化・芸術・スポーツの実績
  • (c) 生徒会役員や体育祭・文化祭の実行委員長を1期以上
  • (d) 社会貢献・ボランティア活動
  • (e) 外部検定(英検・数検・漢検、専門資格など)
  • (f) 海外留学などの国際交流
  • (g) 本学のオープンキャンパスの参加レポート(2027年度からの新しい項目)
  • (h) 志望学科に関連する専門学科(コース)の卒業(見込み)

セミナー方式は、学部別のセミナー(健康分野全般、教育分野全般)を約60分受けたあと、60分で課題に答えます。課題は授業の要点の理解度を問うものと、内容についての自分の考えを述べるものが中心で、授業中に取ったメモは解答中も見られます(課題文の要約)。

志望理由書は全方式で共通の600字以内(25字×24行の原稿用紙)です。用紙に設問は印刷されておらず、要項が「畿央大学を志望する理由、学部・学科の志望理由、リーダーシップ選抜を受験する理由など」を書くよう指定しています。2方式に出願しても志望理由書は1部です(志望理由書の書き方)。

2026年度のリーダーシップ選抜は、1次受験者268人のうち205人が1次に合格し、最終合格者は157人(募集人員は計54人)でした。

公募推薦選抜:基礎学力テスト型の総合型選抜

公募推薦選抜は、学校長の推薦書も、学習成績の状況による出願基準もありません。専願か併願かを出願時に選び、専願は合格最低点で5%優遇されます(合格したら必ず入学)。

  • 基礎学力テスト(マークシート、90分):英語、数学①(数Ⅰ・A)、数学②(数Ⅰ・A・Ⅱ・B・C)、国語から、当日に2教科を選ぶ。各100点
  • 方式は、A方式(テスト200点+学習成績の状況×10)、S方式(高得点の科目を2倍)、特色方式(テスト200点+学習成績の状況×14+生徒会・部活動・留学・検定の活動評価30点)、B方式(複数日程の各科目の最高点)
  • 自己推薦書(200字以内):高校で意欲的に取り組んだ活動や経験から得た長所、入学後に学びたいこと、卒業後の進路などを、ネット出願のときに入力する
日程 試験日 出願期間 合格発表
A日程 11月7日(土) 10月19日〜10月31日 11月21日
B日程 11月8日(日) 10月19日〜10月31日 11月21日
C日程 11月15日(日) 10月19日〜11月7日 11月21日

公募推薦選抜で入学する現役生には、成績上位10%程度に年43万円、遠隔地(おおむね100km以上)の高校出身で上位20%以内に年24万円の奨学金があります(原則4年間、進級時に審査)。リーダーシップ選抜はこれらの奨学金の対象外です。

検定料と学費

リーダーシップ選抜の検定料は、1次が1方式5,000円(2方式で10,000円)、2次が30,000円です。公募推薦選抜は1日程でA方式だけなら35,000円、複数の方式なら40,000円です。

初年度の学納金は、理学療法学科・看護医療学科が1,900,000円、健康栄養学科が1,570,000円、人間環境デザイン学科・現代教育学科が1,470,000円です(入学金260,000円を含む)。

どこから手をつけるか

リーダーシップ選抜の1次に合格したら(2次選考は10月18日)

  1. 1次合格発表(10月3日)の後、10月5日〜10月9日に2次の出願をする
  2. 志望学科の分野のテーマで、90分・1200字の小論文を2〜3本書いて、時間内に書き切る練習をする
  3. 志望理由書と自己アピール文を読み返し、書いたことを掘り下げて聞かれても答えられるようにする

これから総合型選抜を受けるなら、公募推薦選抜(出願10月19日から、試験11月7日・8日・15日)です。基礎学力テストの2教科と、200字の自己推薦書を準備します。

まとめ

  • 畿央大学はリーダーシップ選抜と公募推薦選抜を総合型選抜に分類している
  • リーダーシップ選抜は併願可の2段階選抜。1次は活動アピール・セミナー・ものづくりの3方式(2方式まで出願可)と志望理由書600字
  • 2次は全員が小論文(90分・1200字以内・学科別)と口頭試問。過去の小論文の課題は公開されていない
  • 2026年9月28日の時点で1次選考は終わり、1次合格発表は10月3日、2次選考は10月18日
  • 公募推薦選抜は推薦書不要の基礎学力テスト型で、出願は10月19日から

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。奈良県の私立大学は奈良大学や奈良学園大学、帝塚山大学、理学療法や看護を学べる近畿の私立大学は森ノ宮医療大学の記事にもあります。

Related

関連記事

← 「大学別対策」の記事一覧へ