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岩手医科大学の総合型選抜。歯学部は模擬授業を受けてから理解度テストを書く

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岩手医科大学の総合型選抜は医学部・歯学部・看護学部の3学部。歯学部は60分の模擬授業のあと60分の理解度テスト。看護学部は面接100点+活動報告書100点で筆記がありません。医学部は学力試験に課題型面接が加わります。

岩手医科大学(岩手県紫波郡矢巾町)の歯学部の総合型選抜は、授業を受けてから書きます。

時間 内容 配点
9:30〜10:30 模擬授業(対面授業) —
11:00〜12:00 理解度テスト(直前に行われる模擬授業の理解度を測定します) 100点
13:00〜 面接(集団面接30分程度/個人面接15分程度) 50点

150点満点のうち100点が、その日に聞いた授業についてのテストです。

出典:岩手医科大学「令和9年度 歯学部 入試概要」(https://www.imu-admission.jp/guidelines/gl_dent/ )、「同 看護学部」(https://www.imu-admission.jp/guidelines/gl_nursing/ )、「同 医学部」(https://www.imu-admission.jp/guidelines/gl_med/ )、「令和9年度入試概要・入学試験日程一覧」(https://www.imu-admission.jp/guidelines/gl_gaiyou )。2026年9月22日に確認しました。なお令和9年度学生募集要項は9月末までに公開予定で、この記事は大学公式の「入試概要」に基づいています。

総合型選抜があるのは3学部

岩手医科大学は医学部(130名)・歯学部(46名)・薬学部(50名)・看護学部(95名)の4学部ですが、総合型選抜があるのは医学部・歯学部・看護学部の3学部です(薬学部にはありません)。

学部 総合型選抜 出願期間(消印有効) 試験日 合格発表
歯学部 3名 2026年10月1日(木)〜10月9日(金) 10月24日(土) 11月2日(月)
看護学部 5名 2026年10月1日(木)〜10月9日(金) 10月24日(土) 11月2日(月)
医学部(地域医療医師育成特別枠) 15名以内 2026年11月2日(月)〜11月11日(水) 11月21日(土) 12月2日(水)

試験会場はいずれも本学(矢巾)です。

歯学部——評定の基準がなく、その場の理解度で決まる

出願資格はシンプルです。

①高等学校または中等教育学校を令和6年3月以降に卒業した者、および令和9年3月卒業見込みの者 ②合格した場合、入学を確約できる者

評定の基準がありません。看護学部(3.5以上)や医学部(3.8以上)と対照的です。

大学はこの選抜の意図をこう説明しています。

総合型選抜では、志望理由書や調査書に基づき、学修に必要な基礎知識を有しているかを確認するとともに、模擬授業で得た知識をもとに思考・表現する力を、理解度テストによって評価します。また、自己推薦書では、本学の建学の精神や教育理念に対する理解、地域医療への貢献意欲、多職種との協働姿勢などを確認し、面接と併せて、歯科医師としての適性・意欲・学力を多面的に評価します。

「模擬授業で得た知識をもとに思考・表現する力」。暗記した知識ではなく、その場で聞いて考えて書く力が見られます。

対策は、授業を聞きながらメモを取り、要点を自分の言葉で再構成する練習です。理科や医療系の講義を題材に、聞いた内容を60分でまとめてみる。これがそのまま準備になります。小論文の練習方法、要約の書き方も参考になります。

判定には条件が付きます。

試験科目合計(150点満点)の成績上位順に合格者を選抜します。但し、面接ならびに自己推薦書(段階評価)において大学が設定する基準に満たない場合は、成績順によらず不合格と判定します。

自己推薦書は出願時に提出します。点数には加わりませんが、段階評価で基準に届かないと不合格になります。何を書くかは、上のアドミッション・ポリシーの記述がそのまま指針になります——建学の精神・教育理念への理解/地域医療への貢献意欲/多職種との協働姿勢の3点です。

書き方は自己PRの書き方、志望理由書の完全ガイドを参照してください。

看護学部——筆記なし。活動報告書が100点

看護学部の総合型選抜には筆記試験がありません。

面接(100点満点)に活動報告書(100点満点)を加えた成績上位順に合格者を選抜します。 ※集団面接は活動報告書に関するプレゼンテーション(1人あたり5分程度)を含みます。

当日は9:30から集団面接(30分程度)と個人面接(1人あたり15分程度)。集団面接の中に5分程度のプレゼンテーションが入ります。

活動報告書が200点満点の半分で、しかもプレゼンの材料にもなります。何を書くかは、アドミッション・ポリシーに示されています。

総合型選抜は、活動報告書における自己の成長に繋がったと考える経験や社会との接点を感じた出来事の内容から、主体性、多様性、協働性を確認するとともに、集団面接ではプレゼンテーションやディスカッションを通して、思考力、判断力、表現力を確認し、本学において学ぶ姿勢が備わっているか多面的・総合的に判断します。

「自己の成長に繋がったと考える経験」と「社会との接点を感じた出来事」。この2つが軸です。実績の大きさではなく、そこで何が変わったかを書く設計になっています。書き方は活動報告書に書くことがないとき、発表の準備は探究の成果発表、集団面接はグループディスカッションの対策を参照してください。

出願資格は調査書の全体の学習成績の状況が3.5以上、合格した場合、入学を確約できる者です。

そして、この選抜には付随する枠があります。

保健師課程または助産師課程の履修内定を希望する者は、出願時にいずれかの課程を選択することができます。本選抜では、保健師課程1名、助産師課程1名の履修内定者を選考します。

入学前に保健師課程・助産師課程の履修内定を得られるのは大きな利点です。希望する場合は「保健師助産師看護師法」の内容を確認したうえで選択するよう案内されています。

医学部——学力試験450点のうち面接が100点

医学部の総合型選抜は「地域医療医師育成特別枠」という名前で、学力試験があります。

時間 教科名等 配点等
9:00〜10:20 英語・数学(数学Ⅰ・Ⅱ・A) 200点(100点×2教科)
10:40〜11:40 理科(物理/化学/生物 から2科目選択) 150点(75点×2科目)
12:40〜 個人面接/課題型面接(個人) 100点

面接に説明が付いています。

※課題型面接(個人):事前に課題を課し、それに対する設問を行う形式の面接です。 ※総合型選抜の面接では独自の課題を課し、5段階(A〜E)で評価します。

事前に課題が出て、それについて聞かれる形式です。書いたものではなく、課題に取り組んだうえで口頭で答えるという構成になります。

出願資格は厳しめです。

②調査書の全体の学習成績の状況が3.8以上の学力を有し、学業及び生活態度が優秀であり、かつ医師となる適性と明確な目的意識を持つ者 ③圭陵会正会員(本学の職員および志願者の2親等以内を除く)の推薦を得た者 ⑤卒業後、本学附属病院および本学関連病院に通算7年以上(本学附属病院での臨床研修2年を含む)勤務し、岩手県の地域医療に従事することを確約できる者

同窓会(圭陵会)正会員の推薦が要ります。そして卒業後7年以上の勤務確約が条件です。

学校長からの推薦書は不要となりますが、自己推薦書を出願時に提出していただきます。

判定は歯学部と同じ形で、面接と自己推薦書が基準に満たないと成績順によらず不合格になります。

なお、

総合型選抜の入学手続者が募集人員に満たない場合は、その不足人員を一般選抜の募集人員に加えるものとします。

3学部に共通すること

学部で試験の中身はまったく違いますが、共通する点が2つあります。

  1. 自己推薦書(医学部・歯学部)または活動報告書(看護学部)が合否を左右する。歯学部と医学部は「基準に満たないと成績順によらず不合格」と明記されています
  2. すべて専願(合格した場合、入学を確約できる者)

そして、建学の精神「医療人たる前に、誠の人間たれ」が全学部のアドミッション・ポリシーの出発点に置かれています。書類でも面接でも、ここに触れられるかどうかが効いてきます。

どこから手をつけるか

  1. 志望学部で試験の中身がまったく違うことを確認する
  2. 歯学部志望は、授業を聞いて60分で書く練習をする。 評定の基準はありません
  3. 自己推薦書は「建学の精神への理解/地域医療への貢献意欲/多職種との協働姿勢」で組む(歯学部)
  4. 看護学部志望は活動報告書を書く。 「自己の成長に繋がった経験」と「社会との接点を感じた出来事」
  5. その活動報告書を5分で話せるようにする。 集団面接でプレゼンがあります
  6. 看護学部で保健師・助産師課程を希望するなら出願時に選択する。 各1名の履修内定枠があります
  7. 医学部志望は評定3.8以上と圭陵会正会員の推薦を早めに確認する
  8. 9月末公開予定の学生募集要項を確認する。 この記事は「入試概要」に基づいています

まとめ

  • 岩手医科大学の総合型選抜は医学部・歯学部・看護学部の3学部にあります(薬学部にはありません)
  • 歯学部は模擬授業(対面・9:30〜10:30)のあとに理解度テスト(11:00〜12:00・100点)、そして面接(50点)で150点満点。評定の基準はありません
  • 看護学部は筆記なし。面接100点+活動報告書100点=200点で、集団面接に活動報告書のプレゼン(5分程度)が含まれます。評定は3.5以上
  • 看護学部の総合型選抜では、保健師課程1名・助産師課程1名の履修内定者も選考されます
  • 医学部(地域医療医師育成特別枠)は英語・数学200点+理科150点+面接100点=450点。課題型面接(事前に課題を課し、それに対する設問を行う)を含み、5段階(A〜E)で評価されます
  • 医学部の出願には評定3.8以上、圭陵会(同窓会)正会員の推薦、卒業後7年以上の勤務確約が必要です
  • 自己推薦書(医学部・歯学部)は点数には入りませんが、段階評価で基準に満たないと成績順によらず不合格になります
  • 試験日は歯学部・看護学部が2026年10月24日(土)、医学部が11月21日(土)。会場はいずれも本学(矢巾)
  • すべて専願です
  • 令和9年度学生募集要項は9月末までに公開予定とされています

岩手県の私立大学はいわて富士大学(富士大学)の記事にもあります。総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。青森県の私立大学は青森大学、弘前学院大学、八戸学院大学、弘前医療福祉大学の記事にもあります。

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