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白鷗大学の総合型選抜。小論文はないのに「筋道を立てて論じてください」と書いてある

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白鷗大学(白鴎大学・栃木県小山市)の総合型選抜に小論文はありません。試験は英語40分と面接だけ。ただし出願書類の志望理由書は400字以上が2本、活動報告書は200字以上が3本で、どちらも「筋道を立てて論じてください」と指示されています。志願者評価書の評価項目8つも公開されています。

白鷗大学(栃木県小山市)の総合型選抜に、小論文はありません。当日の試験は英語40分と面接だけです。

それなのに、出願書類の説明にはこう書かれています。

本学および志望学科(専攻)を志願する理由、入学後の抱負と将来の展望について自分の考えをまとめ、筋道を立てて論じてください。それぞれ400字以上、黒のボールペンまたはペンを使用し、手書きで記述してください。

「論じてください」。志望理由書の指示です。そして活動報告書にも、同じ言葉が使われています。

  • 志望理由書は400字以上が2本(志願する理由/入学後の抱負と将来の展望)
  • 活動報告書は200字以上が3本。うち1本は「教科等の学習」と大学が指定
  • どちらも手書き・黒のボールペンまたはペン
  • 書類審査は20点だが、そこで見られるのは論じる力

小論文がない入試ですが、書く量と質はむしろ多い大学です。

出典:白鷗大学「2027年度 入学試験要項」(https://hakuoh.jp/admission/pdf/test-requirements_common.pdf )、志望理由書・活動報告書・志願者評価書の各所定用紙、および受験生応援サイト(https://jukensei.hakuoh.jp/ )。2026年9月21日に確認しました。

総合型選抜の募集人員と日程

白鷗大学は経営学部・法学部・教育学部の3学部で、入学定員は合計1,100名。総合型選抜の募集人員は次のとおりです。

学部 学科・専攻 総合型選抜 入学定員
経営学部 経営学科 30名 400名
法学部 法律学科 20名 270名
教育学部 発達科学科 児童教育専攻 18名 220名
教育学部 発達科学科 スポーツ健康専攻 15名 120名
教育学部 発達科学科 英語教育専攻 3名 50名
教育学部 発達科学科 心理学専攻 2名 40名

英語教育専攻3名、心理学専攻2名という枠の小ささは知っておいてください。教育学部の中でも専攻によって条件がまったく違います。

日程は1回だけです。

項目 期日
インターネット出願登録期間 2026年9月24日(木)10:00 〜 10月5日(月)20:00
出願書類提出期間 2026年9月24日 〜 10月5日(翌日消印有効)
受験票印刷開始日 10月12日(月)17:00〜
試験日 2026年10月17日(土)
合格発表 11月2日(月)10:00〜
入学手続締切 11月16日(月)必着

出願登録は10月5日20時まで、書類は翌日消印有効。登録と郵送で締切の形式が違うので、両方をカレンダーに書いてください。

出願資格は「評定3.0以上」と「活動の条件」の2段構え

総合型選抜の出願資格は5つあり、全部を満たす必要があります。重要なのは3つ目と4つ目です。

まず評定平均値。

高等学校もしくは中等教育学校後期課程3年1学期(前・後期制の場合は前期)までの調査書の全体の評定平均値が3.0以上である者。

そして活動の条件。次の5つのうち1つ以上に該当する必要があります。

  • 学芸系またはスポーツ系クラブなどに所属し、都道府県以上の大会・コンクール・展覧会などにおいて優秀な成績を収めた者
  • 資格(英語検定や簿記・情報処理資格など)を有する者
  • 学校内の諸活動(生徒会、委員会など)において、意欲的に取り組んだ者
  • 学校外での諸活動(クラブ活動、ボランティア活動など)において、目覚ましい活躍をした者
  • 本学(志望学部)で学ぶことを強く希望し、能力・資質・意欲等に関して自己推薦できる者

最後の1つがあるので、実質的にはかなり広く開いています。ただし自己推薦できると言いきる以上、書類でそれを示す責任は志願者側にあります。

そして忘れてはいけないのが、単願だということです。

本学への入学を強く希望し、合格した場合には必ず入学手続をする意志のある者≪単願≫

当日の試験は英語40分と面接だけ

配点はこうなっています。

選考項目 内容 配点 時間
書類審査 調査書、志願者評価書、志望理由書、活動報告書 20点 —
学力テスト「英語」 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ(リスニングを除く) 40点 40分
面接 — 40点 約20分以上

英語は100点満点で採点して40点に換算され、マークシート解答方式。試験問題は全学部共通です。経営学部でも教育学部でも同じ問題を解きます。

当日の時間割は、9:30〜10:10が英語、10:30から順次面接。ここに注意書きが3つあります。

  • 試験開始30分前までに試験室に入室して着席
  • 試験中の途中退出はできません
  • 面接時間割は試験当日発表。面接終了まで学外に出ることはできないので、各自昼食を持参

つまり、自分の面接が何時になるかは当日まで分からず、午後までかかる可能性があります。昼食を持っていく。これは要項に明記されている指示です。

面接は40点。配点の4割です。準備は面接の頻出質問、書類と話す内容をそろえる考え方は書類と面接の一貫性にまとめてあります。

志望理由書は400字以上が2本

ここからが本題です。白鷗大学の総合型選抜で、受験生が実際に「書く」のは出願書類です。

志望理由書の所定用紙は2枚構成になっています。

  1. 本学および志望学科(専攻)を志願する理由
  2. 入学後の抱負と将来の展望など

それぞれ400字以上。上限は書かれていませんが、用紙のマス目は400字のところに線が入っています。400字は下限であって、目標ではありません。

指示の言葉をもう一度見てください。

自分の考えをまとめ、筋道を立てて論じてください

「書いてください」ではなく「論じてください」。小論文の指示と同じです。つまり評価されるのは、主張があり、理由があり、順番が整理されているか。

2本の書き分けはこう考えると楽です。

  • 1本目(志願する理由)は過去から現在へ。何を経験して、何に関心を持ち、だからなぜこの学科なのか
  • 2本目(抱負と将来の展望)は現在から未来へ。入学後に何に取り組み、卒業後どうなりたいのか

同じ内容を2回書くのが一番もったいない使い方です。1本目で「なぜこの大学か」、2本目で「入ってから何をするか」と役割を分けてください。書き方の手順は志望理由書の書き方 完全ガイドにまとめてあります。

なお手書き・黒のボールペンまたはペンと指定されています。鉛筆で下書きして、清書する時間を見込んでください。400字以上が2本あるので、清書だけで1時間以上かかります。

活動報告書は「教科等の学習」から始まる

もう1本の書類が活動報告書です。こちらの指示はさらに具体的です。

高校時代の各教科の学習、学校行事、課外活動、ボランティア活動等の中から、志願者自身が積極的に取り組んだ代表的な活動(3項目必須)について、具体的な活動内容や生み出した成果、あなたにとっての意義などを、自分で考え、筋道を立てて論じてください。 第1項目の《活動A》は大学が指定する〝教科等の学習〟について記述してください。それぞれ200字以上、黒のボールペンまたはペンを使用し、手書きで記述してください。

3項目必須で、1項目めは必ず「教科等の学習」。部活動の実績から書き始めることはできません。

これは見落とすと痛い指定です。総合型選抜というと課外活動の実績を並べるイメージがありますが、白鷗大学はまず勉強の話をさせる設計になっています。

活動Aに書くことの例を挙げます。

  • 苦手だった科目にどう取り組み、何が変わったか
  • 授業の課題やレポートで、自分なりに工夫したこと
  • 探究学習や課題研究で、問いを立てて調べたこと
  • 資格・検定に向けて何をどれだけやったか

用紙の記入欄は4つに分かれています。

欄 書く内容
活動時期 活動を始めた時期と期間。例「2学年4月から3学年7月」
資料番号 添付資料がある場合、資料に番号を付けて記入(A-1 など)
活動内容 活動の名称や概要
成果・意義など 自分が取り組んだ具体的な内容、生み出した成果、自分にとっての意義

「成果・意義など」が配点の中心です。活動内容の欄は事実を短く書き、意義の欄で「自分にとって何だったか」を論じる。この分担ができていない書類が一番多く見られます。

そして、補足資料としてポートフォリオ等の添付が認められています。高校で記録してきたものがあるなら、資料番号をつけて添えてください。書くことが見つからないときの考え方は活動報告書に書くことがないとき、探究学習の書き方は探究学習を志望理由につなげるを見てください。

志願者評価書は「推薦書ではありません」

3つ目の書類が志願者評価書です。これは自分で書くものではありません。

本書は推薦書ではありません。志願者について客観的に評価していただける方(専任教諭)に、以下の項目について作成をお願いするものです。

推薦書ではない、とわざわざ書かれています。校長の推薦を取る書類ではなく、自分をよく知っている専任の先生に、客観的に評価してもらう書類です。作成後は厳封(開封無効)。

そして評価項目が公開されています。「特に優れている/優れている/良い」の3段階でチェックする形式で、項目は8つ。

学習意欲/論理的思考力/コミュニケーション能力/リーダーシップ/主体性/誠実さ/判断力/表現力

あてはまらない項目は空欄にする、と書かれています。全項目が埋まるとは限らない設計です。

ここから逆算できることがあります。この8項目に対応するエピソードが、自分の書類の中にあるか。志望理由書と活動報告書で書いたことが、先生のチェックと食い違っていたら説得力が落ちます。

先生にお願いするときは、締切に余裕を持って、自分が出す志望理由書と活動報告書のコピーを渡すのが実務的です。先生が書きやすくなりますし、内容のずれも防げます。

このほか、評価書には「志願学科(専攻)に進学するにあたり、特に評価したい点を具体的に記入」する欄と、「どのくらいの期間、どのような立場で接していたか」を書く欄があります。接した期間が短い先生では説得力が出にくいということでもあります。

優遇措置の基準は全部数字で出ている

白鷗大学には加点制度があります。基準がすべて具体的です。

区分 基準
各種英語検定 実用英語技能検定 準2級以上、TOEIC(4技能)385点以上、TOEFL iBT 35点以上、GTEC(4技能)680点以上、全国商業高等学校協会英語検定 1級
簿記・情報処理(経営学部受験者のみ) 日本商工会議所簿記検定2級以上、基本情報処理技術者以上、ITパスポート以上
スポーツ活動 高校公認クラブのレギュラーメンバーで、都道府県大会ベスト8以上
文化系活動 文化系活動大会成績で都道府県大会3位(ベスト4)以上
その他 生徒会長、生徒会役員、部活動部長(主将)

とくに「その他」に生徒会役員と部活動部長(主将)が入っているのは見逃しやすいところです。全国大会の実績がなくても、役職があれば加点の対象になります。

ただし条件があります。

証明書類が同封されていない場合は、加点対象になりません。

優遇措置実績報告書に記入するだけでは加点されません。証明書類(資格証明書・賞状のコピー、すべてA4サイズ)を必ず同封してください。団体競技の場合は、レギュラーメンバーだったことを示す資料(メンバー表・新聞記事等)が必要です。証明書類は返却されません。

総合型で落ちても、学業特待選抜を受けられる

白鷗大学でもうひとつ知っておきたいのが、この規定です。

総合型選抜志願者は、合否結果にかかわらず学業特待選抜試験を受験することができます。

不合格でも受けられますし、合格していても受けられます。しかも合格していた場合は、こうなります。

学業特待選抜の合格発表時は、既に「一般合格」の権利を有しているため、学業特待合格者にのみ通知します。 ※学業特待生として合格した場合には、既納の入学時納入金との差額を返還します(所定の手続きが必要です)。

つまり、総合型選抜で入学を決めたうえで、学費を下げるためだけに学業特待選抜を受けられるということです。総合型選抜の合格者が志願できるのは合格した学科(専攻)に限られます。

学業特待選抜は12月・1月・2月・3月の4回あり、会場は青森・盛岡・仙台・秋田・山形・郡山・いわき・水戸・宇都宮・高崎・大宮・東京・新潟など広く設けられています。12月・1月の出願ではエントリーシートが必要で、こちらも書く課題があります。

「大学入学後に取り組みたいこと」について200字以上300字以内、黒のボールペンまたはペンを使用し、手書きで記述してください。

総合型選抜の志望理由書2本目(入学後の抱負と将来の展望)と内容が重なります。総合型選抜のために書いたものが、そのまま次の入試で使えるという関係になっています。

小論文はどこで出るのか

最後に、この記事を小論文の話で締めます。白鷗大学の入試のうち、小論文が出願書類に入っているのは指定校のみです。総合型選抜、学校推薦型選抜(単願・併願)、学業特待選抜、一般選抜、共通テスト単独選抜には、いずれも小論文がありません。

指定校の詳細は該当する高等学校に文書で通知されるため、公開資料では確認できません。指定校の枠を持っている高校の人は、進路指導の先生に小論文の有無と条件を必ず確認してください。

そして総合型選抜を受ける人にとっては、小論文がないことは「書かなくていい」という意味ではありません。400字以上が2本、200字以上が3本、合計1,400字以上を手書きで、しかも「筋道を立てて論じる」ことを求められています。小論文そのものの書き方は小論文の書き方 完全ガイドが土台になります。

どこから手をつけるか

  1. 評定平均値3.0以上を満たしているか確認する。3年1学期(前期)までです
  2. 活動条件の5つのうち、どれで出願するかを決める
  3. 優遇措置に該当するものがないか洗い出す。生徒会役員や部活の主将も対象です
  4. 証明書類をA4でコピーする。同封しないと加点されません
  5. 志願者評価書をお願いする先生を決めて、早めに依頼する。厳封が必要です
  6. 活動報告書の《活動A》に書く「教科等の学習」を決める。ここが1項目めです
  7. 志望理由書2本を下書きする。1本目は過去から現在、2本目は現在から未来
  8. 清書の時間を確保する。手書きで1,400字以上あります
  9. 10月5日20時までに出願登録、書類は翌日消印有効

まとめ

  • 白鷗大学の総合型選抜は単願。試験日は2026年10月17日(土)の1回だけです
  • 選考は書類審査20点+学力テスト「英語」40点(40分・マークシート)+面接40点(約20分以上)。小論文はありません
  • 英語は全学部共通問題、リスニングなし。100点満点で採点して40点に換算します
  • 面接時間割は当日発表、面接終了まで学外に出られないので昼食を持参
  • 出願資格は評定平均値3.0以上と、5つの活動条件のうち1つ以上
  • 出願書類の志望理由書は400字以上が2本、活動報告書は200字以上が3本。どちらも手書きで、「筋道を立てて論じてください」と指示されています
  • 活動報告書の第1項目《活動A》は「教科等の学習」と大学が指定。部活動から書き始めることはできません
  • 志願者評価書は推薦書ではなく、専任教諭が作成して厳封。評価項目8つ(学習意欲、論理的思考力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、主体性、誠実さ、判断力、表現力)が公開されています
  • 優遇措置の基準がすべて数字で公開。証明書類を同封しないと加点されません
  • 総合型選抜の志願者は、合否にかかわらず学業特待選抜を受験可能。学業特待生になれば既納の入学時納入金との差額が返還されます
  • 小論文が出願書類に入っているのは指定校のみです

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。栃木の私立大学は足利大学、作新学院大学、国際医療福祉大学の記事にもあります。

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