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国際医療福祉大学の総合型選抜。小論文が免除になる制度が2つある

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国際医療福祉大学の総合型選抜は、学科によって小論文600字を課す学科、基礎試験の学科、面接だけの学科に分かれます。さらに「エントリー制度による小論文免除」と「有資格者に対する小論文免除」という2つの免除制度があります。評定平均の基準はなく、既卒生も出願できます。

国際医療福祉大学(本部:栃木県大田原市)の総合型選抜には、小論文が免除になる制度が2つあります。

エントリー制度による小論文免除 総合型選抜の出願条件を満たし、今年度の対象イベント参加者のうち本学が認めた方は、小論文を免除し、出願書類および個人面接の結果を総合して、合否を判定します。

有資格者に対する小論文免除 総合型選抜の出願条件を満たし、かつ下記の資格を有する者は小論文試験を免除し、出願書類及び個人面接の結果を総合して合否を判定します。

そもそも小論文を課さない学科もあります。同じ大学の総合型選抜なのに、受ける学科によって試験がまったく違うのがこの大学の特徴です。

  • 小論文(600字以内・60分)を課す学科が9学科
  • 「適性をみるための基礎試験」(90分・100点)を課す学科が7学科。ただしこの試験の中にも小論文が含まれる
  • 個人面接だけの学科が1つ
  • 基礎学力試験(120分・300点)の薬系が2学科

出典:国際医療福祉大学「2027年度 学生募集要項」(https://admissions.iuhw.ac.jp/exam/assets/yoko.pdf )、受験生応援Navi「総合型選抜[Ⅰ期/Ⅱ期]」(https://admissions.iuhw.ac.jp/exam/ao/index.html )。2026年9月21日に確認しました。

まず出願資格。評定平均の基準がない

大学が挙げている「入試のポイント」は4つです。

  • 本学を第一志望とし、医療福祉専門職への志望が明確な方に適した入試
  • 出願資格に全体の学習成績の状況の基準はありません
  • 今年度最初の入試であり、早い時期に合格することができる
  • 既卒生も出願することができる

評定平均の条件がない。ここは大きい点です。総合型選抜で3.0や3.5を求める大学が多いなかで、この大学は学力の条件を出願資格に置いていません。そのかわり、当日の試験と書類で評価されます。

もうひとつ、キャンパスによって実施の有無が違います。

※成田看護学部、成田保健医療学部、成田薬学部では、総合型選抜を実施しません。

成田キャンパスの学部を志望する人は、この入試を使えません。

日程はⅠ期とⅡ期の2回

項目 Ⅰ期 Ⅱ期
出願期間(郵送・消印有効) 2026年9月10日(木)〜9月24日(木) 2026年11月24日(火)〜12月7日(月)
試験日 2026年10月3日(土) 2026年12月12日(土)
合格発表 2026年11月1日(日)13:00 2026年12月21日(月)13:00
入学手続期間(消印有効) 11月1日(日)〜11月10日(火) 12月21日(月)〜2027年1月8日(金)

この記事を書いている2026年9月21日の時点で、Ⅰ期の出願期間はまだ開いています(9月24日消印有効)。間に合う可能性があります。

試験地は学部で分かれます。

学部 試験地
保健医療学部、医療福祉学部、薬学部 大田原キャンパス(栃木県)
赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 東京赤坂キャンパス(東京都)
小田原保健医療学部 小田原キャンパス(神奈川県)
福岡保健医療学部、福岡薬学部 大川キャンパス(福岡県)

入学検定料は30,000円(薬学部・福岡薬学部は35,000円)です。

学科によって試験が4パターンに分かれる

ここが一番重要なところです。

学部・学科 選抜方法 試験時間 配点
保健医療学部 看護/理学療法/医学検査/放射線・情報科学、小田原保健医療学部 看護/理学療法/作業療法 適性をみるための基礎試験+個人面接 90分/約10〜20分 100点/段階評価
保健医療学部 作業療法/言語聴覚/視機能療法、赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 心理/医療マネジメント、福岡保健医療学部 看護/理学療法/作業療法/医学検査 小論文(600字以内)+個人面接 60分/約10〜20分 段階評価/段階評価
医療福祉学部 医療福祉・マネジメント学科 個人面接のみ 約15〜20分 段階評価
薬学部 薬学科、福岡薬学部 薬学科 適性をみるための基礎学力試験+個人面接 120分/300点 300点/段階評価

同じ「看護学科」でも、大田原と小田原は基礎試験、福岡は小論文です。同じ「作業療法学科」でも、大田原は小論文、小田原は基礎試験。キャンパスで試験が変わるので、必ず自分の志望学科の行を確認してください。

「基礎試験」の中にも小論文がある

小論文を課さないように見える基礎試験ですが、注記を読むと違います。

*1 「適性をみるための基礎試験」は、本学で学ぶための適性を判断するもので、英語・国語・数学・理科の基礎的な知識を問う設問や、グラフ・統計資料などから読み取った内容をもとに自分の考えを述べる小論文が含まれています。

90分の中に、教科の基礎問題と資料読み取り型の小論文が同居している形です。つまり大田原・小田原の看護や理学療法を受ける人も、小論文の準備が必要ということになります。

資料を読んで書くタイプの対策は資料・グラフ型小論文の書き方にまとめてあります。

薬系は完全に学力試験

*2 「適性をみるための基礎学力試験」は、薬学部、福岡薬学部で学ぶための適性を判断するもので、「英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ」、「化学基礎」、「生物基礎」から出題します(3教科 各100点・計300点)。

薬学科は英語・化学基礎・生物基礎の3教科300点。小論文はありません。総合型選抜という名前ですが、実質は学力試験です。

医療福祉・マネジメント学科は面接だけ。しかも質問が公開されている

医療福祉学部 医療福祉・マネジメント学科は、当日の試験が個人面接のみ(約15〜20分)です。そして注記にこう書かれています。

※一般的な面接質問のほかに「あなたが目指す職業において求められる心構えや姿勢」について、あなたの考えをお聞きします。

聞かれる質問が1つ、先に公開されているということです。ここは必ず用意してください。自分が目指す職業を具体的に挙げ、その職業で求められる心構えを2つか3つ、理由とともに言えるようにしておきます。

「心構えや姿勢」は抽象語になりやすいので、具体的な場面を添えるのがコツです。「相手の話を最後まで聞く姿勢」と言うなら、なぜそれが必要なのかを、その職業の仕事内容に即して説明します。面接の準備は面接の頻出質問を見てください。

小論文を免除にする2つの制度

小論文を課す学科のうち、一部には免除の道があります。

① エントリー制度による小論文免除

対象は赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 医療マネジメント学科と福岡保健医療学部です。

対象イベントに参加してGoogle Formsからエントリーすると「エントリー登録証」が送られてきます。それを出願書類に同封すると、小論文が免除され、出願書類と個人面接だけで判定されます。

対象イベントの日程は次のとおりです。

学部 対象イベント
赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 3月22日、4月26日、6月7日、7月12日、8月9日、8月23日、10月10日(土)
福岡保健医療学部 6月14日、7月12日、8月1日、8月23日/各学科指定のイベント(看護5月23日、理学療法5月30日、作業療法5月30日、医学検査5月16日)

注目は赤坂の10月10日(土)です。この記事の時点ではまだ先なので、Ⅱ期(12月12日試験)に向けてエントリーできます。医療マネジメント学科を考えている人は、ここを押さえれば小論文なしで受けられます。

福岡保健医療学部の日程は終わっていますが、要項にはこう書かれています。

※上記イベントに参加できない方向けに別途イベントなどを予定しています。詳細は対象キャンパス事務部まで連絡してください。

諦める前に問い合わせる価値があります。なお、福岡保健医療学部 看護学科は、エントリー制度を使う場合でも病院見学会への参加が必須です。

② 有資格者に対する小論文免除

こちらは赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 医療マネジメント学科だけの制度です。次の資格のいずれかを持っていれば小論文が免除されます。

  • 全商簿記実務検定2級以上(1級は会計部門または原価計算部門のどちらかの部門合格でも可)
  • 日商簿記検定3級以上
  • 全商情報処理検定ビジネス情報2級以上
  • 全商情報処理検定プログラミング2級以上
  • 情報処理技術者試験のITパスポート試験
  • 情報処理技術者試験の情報セキュリティマネジメント試験
  • 情報処理技術者試験の基本情報技術者試験
  • 全商商業経済検定2級以上

商業高校で取る資格がそのまま並んでいます。日商簿記は3級から、ITパスポートも対象。ハードルは高くありません。

免除を使うときの手続きは共通です。

  • 出願サイトの入試区分を選択する画面で「小論文試験免除」の区分を選ぶ
  • エントリー登録証のコピー、または取得資格を証明する書類のコピーを同封する
  • 小論文試験免除者の入室時間は10:40〜11:20。個人面接は11:40から開始

朝から行く必要がありません。当日の負担もかなり軽くなります。

出願書類は5点。志願理由書は字数指定なし

総合型選抜の出願書類は全員提出が5点です。

  1. 志願票(出願サイトで登録して印刷)
  2. 調査書等(厳封。Ⅱ期は2026年11月1日以降に発行されたもの)
  3. 志願理由書(所定用紙 様式1)
  4. 自己推薦書(所定用紙 様式2・総合型選抜専用)
  5. 活動実績報告書(出願サイトで入力)と、活動実績を証明する書類

志願理由書(様式1)

P.2〜3の各学科アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)を確認し、その学科の求める学生像・要件をふまえ、志願理由や医療福祉専門職を目指す理由および入学後の目標と抱負を、志願者が自筆で記入してください。 ※必ず1枚にまとめてください。文字数・文章量の指定はありません。

条件は「アドミッションポリシーを確認して、その学科の求める学生像・要件をふまえる」こと。要項の2〜3ページに全学科分が載っているので、自分の学科のアドミッションポリシーを読んでから書くのが前提です。読まずに書いた志願理由書は、この条件を満たしていません。

字数の指定はありませんが、1枚という制約があります。枠をどう使うかが実質的な字数制限です。書き方の手順は志望理由書の書き方 完全ガイドにまとめてあります。

筆記具の指定も細かいので注意してください。黒の筆記具(ボールペン推奨、消せるボールペンは不可、B以上の黒鉛筆でも可)。修正液や修正テープは使えます。

自己推薦書(様式2)

志願者自身をアピールしうる課外活動や事柄等を、志願者が自筆で記入してください。 ※記入欄の8割以上を記入し、必ず1枚にまとめてください。

8割以上という下限があります。スカスカの自己推薦書は書式違反になるということです。書くことが見つからないときの考え方は活動報告書に書くことがないときを見てください。

活動実績報告書

課外活動、社会貢献活動、語学、取得資格などを出願サイトで入力します。

  • 入力すべき内容がない場合も、必ず全員提出
  • 語学・取得資格は中学入学以後、その他の活動実績は高等学校入学以後のものに限る
  • 入力した実績の証明書類は、1つの実績につき1枚、A4片面。右上に資料番号(①〜⑧)を記入
  • 「所属した部活動」「課外活動・社会貢献活動」「賞罰」を証明する書類の提出は不要

調査書の注記が、対策のヒントになっている

要項には高校の先生向けの注意書きがあります。

※高等学校等の先生方へ 〜調査書作成にあたってのお願い〜 志願者の高等学校等での活動(「クラブ活動での役職、継続年数」や「生徒会活動」)については、評価における根拠資料として調査書を活用しますので詳細に記載してください。

大学が何を見るかを自分で書いてしまっています。部活での役職と続けた年数、生徒会活動。この2つが評価の根拠になる、と明言されています。

つまり、志願理由書と自己推薦書でも、この2点に触れておくと調査書と噛み合うということです。担任の先生に調査書をお願いするときも、この一文を見せて「役職と継続年数を書いてほしい」と伝えるのが実務的です。

出願前に必ず確認したい3つの規定

看護学科には追加条件がある

保健医療学部・小田原保健医療学部・福岡保健医療学部の看護学科だけ、出願資格が厳しくなります。

  • 卒業後、本学附属または関連病院・施設に看護師として勤務する意思を持つこと(大田原・小田原は栃木県、千葉県、東京都、静岡県。福岡は大川・柳川地区を中心とした福岡県)
  • 志望する学部が主催する病院見学会に参加すること(予約制)

病院見学会は大田原が那須医療センター(栃木県那須塩原市)、小田原が熱海病院(静岡県熱海市)、福岡が高木病院(福岡県大川市)で行われています。いずれか1回に参加すればよく、2回以上の参加は不要です。参加できなかった人でⅡ期に出願したい場合は、入試事務室への問い合わせが案内されています。

Ⅰ期で不合格だと、指定校制に出願できない

総合型選抜[Ⅰ期]で不合格になった場合は、学校推薦型選抜[指定校制]に出願できません(全学部全学科)。 学校推薦型選抜[指定校制]へ出願を検討している者は注意してください。ただし、学校推薦型選抜[公募制]への出願は可能です。

これは重い規定です。指定校の枠を持っている人は、Ⅰ期を受けるかどうかを慎重に決める必要があります。公募制は残るので、そちらを本命にする手もあります。

Ⅰ期の合格者は特待奨学生に挑戦できる

総合型選抜[Ⅰ期]で合格し入学手続をした方は、入学の権利を確保したまま、特待奨学生S・A・Bをめざして特待奨学生特別選抜にチャレンジ受験することができます(入学検定料10,000円)。 ※チャレンジ受験をして特待奨学生に選抜されなかったとしても、入学に影響することはありません。また、選抜されなかったことを理由に入学を辞退することもできません。

検定料は10,000円。落ちても合格は守られるかわりに、それを理由に辞退はできないと明記されています。受けるなら、その前提で決めてください。

なお、Ⅰ期で不合格だった人がⅡ期に再出願する場合は出願書類を全部そろえ直しますが、Ⅱ期以降の再出願では志願票のみの提出で済む場合があります(記載内容に変更がなければ)。

どこから手をつけるか

  1. 志望学科の試験がどのパターンかを確認する。キャンパスで違います
  2. 小論文免除の対象かどうかを確認する。赤坂の医療マネジメント学科と福岡保健医療学部です
  3. 赤坂志望なら10月10日のイベントを押さえる。Ⅱ期のエントリーに使えます
  4. 看護学科志望なら病院見学会の予約状況を確認する。参加が出願資格です
  5. 指定校の枠があるなら、Ⅰ期を受けるか慎重に決める。不合格だと指定校制に出願できません
  6. 要項の2〜3ページで自分の学科のアドミッションポリシーを読む。志願理由書の前提条件です
  7. 志願理由書と自己推薦書を1枚ずつ書く。自己推薦書は8割以上です
  8. 小論文がある学科なら、600字を60分で書く練習をする
  9. 基礎試験の学科なら、資料読み取り型の小論文も練習する

まとめ

  • 国際医療福祉大学の総合型選抜はⅠ期・Ⅱ期の2回。専願で、評定平均の基準はなく、既卒生も出願できます
  • 成田看護学部、成田保健医療学部、成田薬学部では総合型選抜を実施しません
  • 試験は学科で4パターン。小論文(600字以内・60分)が9学科、適性をみるための基礎試験(90分・100点)が7学科、個人面接のみが1学科、基礎学力試験(120分・300点)が薬系2学科
  • 基礎試験の中にも「グラフ・統計資料などから読み取った内容をもとに自分の考えを述べる小論文」が含まれます
  • 医療福祉・マネジメント学科は面接のみで、「あなたが目指す職業において求められる心構えや姿勢」を聞くと公開されています
  • 小論文免除が2つ。エントリー制度(赤坂 医療マネジメント学科/福岡保健医療学部)と、有資格者に対する免除(赤坂 医療マネジメント学科、簿記・情報処理・商業経済の検定8種)
  • 小論文試験免除者の入室は10:40〜11:20、個人面接は11:40から
  • 出願書類は志願票・調査書・志願理由書・自己推薦書・活動実績報告書。志願理由書は字数指定なしで1枚、自己推薦書は記入欄の8割以上
  • 要項に「クラブ活動での役職、継続年数」「生徒会活動」を評価の根拠資料として調査書を活用すると明記されています
  • 看護学科は病院見学会への参加と、関連病院・施設で働く意思が出願資格
  • Ⅰ期で不合格だと学校推薦型選抜[指定校制]に出願できません(公募制は可)
  • Ⅰ期合格者は検定料10,000円で特待奨学生特別選抜にチャレンジ受験可能

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。栃木の私立大学は足利大学、白鷗大学、作新学院大学、宇都宮共和大学の記事にもあります。

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