小論文キャンパス
大学別対策

摂南大学の総合型選抜。AO入試は2段階で2次は学部ごとにプレゼン・小論文・グループワーク、専門学科・総合学科出身者入試などは小論文600字

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摂南大学の2027年度総合型選抜は、AO入試(第1次選抜は併願可、第2次選抜は専願)、専門学科・総合学科出身者入試、課外活動優秀者入試、女子特別入試の4種類です。AO入試の第2次選抜は法学部が小論文600字とプレゼンテーション、看護学部が小論文600字と協働作業・グループ討議など学部ごとに違います。ほかの3入試は文系学部で小論文(600字以内・60分)と面接を課し、出願は9月29日〜10月7日、試験は10月18日です。

摂南大学は、大阪府寝屋川市の寝屋川キャンパスと枚方市の枚方キャンパスを持つ私立大学です。法学部、国際学部、経済学部、経営学部、現代社会学部、理工学部、薬学部、看護学部、農学部の9学部があります。

2027年度の総合型選抜は4種類です。

  • AO入試:全学部で実施。第1次選抜は他大学との併願ができ、第2次選抜は専願
  • 専門学科・総合学科出身者入試:専門学科・総合学科の卒業見込み者が対象(併願可)
  • 課外活動優秀者入試:運動・文化活動で都道府県大会レベルの実績がある人が対象(併願可)
  • 女子特別入試:一部の学科で実施(併願可)

AO入試と、ほかの3つの入試の両方に合格した場合は、AO入試で合格した学部・学科に入学手続をすることになります。

学部・学科 AO入試 専門学科・総合学科出身者入試 課外活動優秀者入試 女子特別入試
法学部 法律学科 12人 3人 3人 3人
国際学部 国際学科 15人 8人 3人 ―
経済学部 経済学科 15人 8人 3人 3人
経営学部 経営学科 16人 10人 3人 ―
現代社会学部 現代社会学科 25人 6人 3人 ―
理工学部 生命科学科 6人 7人 ― ―
理工学部 住環境デザイン学科 6人 7人 ― ―
理工学部 建築学科 4人 7人 ― ―
理工学部 都市環境工学科 6人 5人 ― 2人
理工学部 機械工学科 9人 10人 ― ―
理工学部 電気電子情報工学科 6人 7人 ― 2人
薬学部 薬学科(6年制) 15人 ― ― ―
看護学部 看護学科 4人 ― ― ―
農学部 農業生産学科 6人 4人 ― 2人
農学部 応用生物科学科 6人 4人 ― 2人
農学部 食品栄養学科 7人 5人 ― ―
農学部 食農ビジネス学科 7人 5人 ― 2人

「―」はその入試で募集しない学科です。

出典:摂南大学「2027年度 総合型選抜 学生募集要項」(https://www.setsunan.ac.jp/admission/faculty/requirements/ に掲載)、同「入試過去問題」2026年度(https://www.setsunan.ac.jp/admission/faculty/past/2026/)。2026年9月27日に確認しました。

日程

入試 出願期間(当日消印有効) 試験日 合否発表
AO入試 第1次選抜 9月1日〜9月5日 書類審査(理工学部は9月13日に学科別選抜) 9月19日(第2次選抜への出願可否)
AO入試 第2次選抜 9月19日〜9月29日 10月10日(土) 11月2日
専門学科・総合学科出身者入試、課外活動優秀者入試、女子特別入試 9月29日〜10月7日 10月18日(日) 11月2日

AO入試の第2次選抜は、法・国際・経済・経営・現代社会・理工学部が寝屋川キャンパス、薬・看護・農学部が枚方キャンパスで行います。ほかの3入試は、農学部も含めてすべて寝屋川キャンパスです。入学手続は、一括手続なら11月13日まで、分割手続なら1次手続が11月13日、2次手続がAO入試は2027年3月1日、ほかの3入試は12月16日までです。

入学検定料(インターネット出願)は、AO入試が第1次選抜・第2次選抜それぞれ15,000円、ほかの3入試が30,000円です。

2026年9月27日の時点では、AO入試は第1次選抜が終わり、第1次選抜で出願可となった人が9月29日までに第2次選抜へ出願する段階です。専門学科・総合学科出身者入試、課外活動優秀者入試、女子特別入試は、9月29日から10月7日まで出願を受け付けます。

AO入試:第1次選抜は書類、第2次選抜は学部ごとの試験

第1次選抜は、志望理由書と調査書による書類審査(100点、薬学部は50点)です。調査書では、各教科の学習成績の状況に加えて、総合的な探究の時間の記録、特別活動の記録、指導上参考となる諸事項の欄も評価されます。志望理由書は「志望理由」「入学後に学びたいこと・学修計画」「大学卒業後を見据えた将来の目標」の3欄で、文字数の制限はなく枠内に収める形式です(看護学部は別様式)。

出願資格として、経営学部は「全体の学習成績の状況」3.2以上、薬学部・看護学部・農学部は3.0以上(薬学部は化学基礎・化学の評定平均も3.0以上)など、学部ごとの基準があります。理工学部は学科ごとに成績基準が決まっています。

理工学部だけは、第1次選抜で書類審査に加えて学科別選抜(9月13日)を行います。

理工学部の学科 第1次選抜の学科別選抜
生命科学科 事前課題:生命科学に関するテーマを調べてまとめたもの(A4、図表を含めて5枚以内)、100点
住環境デザイン学科 小論文(住環境デザインに関係する文章を読み、知識・体験から見解を書く。600字以内・60分・100点)、実技[描画](60分・100点)
建築学科 小論文(建築を学ぶにあたっての考えを論じる。600字以内・60分・100点)、実技[描画と内容解説](60分・100点)
都市環境工学科、機械工学科 高校の「総合的な探究の時間」で取り組んだ課題についての個人プレゼンテーション(10分程度)と質疑応答(10分程度)、200点
電気電子情報工学科 講義型(講義30分を聴いて理解度確認問題とレポート、30分)か、エッジ・ファインダー型(自分で完成させた工作やプログラムなどをPowerPoint5枚程度で説明)、200点

第2次選抜は、学部によって形式が大きく違います。

学部・学科 第2次選抜の内容
法学部 小論文(当日のテーマとキーワードに基づく。600字以内・60分・50点)、個人プレゼンテーション(特に打ち込んだものについての自己PR。10分以内・50点)、口頭試問(15分程度・50点)
国際学部 個人プレゼンテーション(身近な興味・関心事が「世界」とどうつながっているか、どうつなげたいか。10分程度、発表言語は英語・中国語・スペイン語・インドネシア語・マレー語・韓国語・日本語から1つ)と日本語での質疑応答(10分程度)、100点
経済学部 個人プレゼンテーション(自己PRと、興味を持っている経済問題。発表10分)と質疑応答、計20分程度・100点
経営学部 個人プレゼンテーション(課題テーマ「未来の自分と社会」。10分程度)と個人面接(10分程度)、100点
現代社会学部 個人ワーク(当日示される社会の課題についてアクションプランを作り、グループ内で発表・質疑。50点)とグループワーク・振り返り(50点)
理工学部(生命科学科以外) 口頭試問(第1次選抜を踏まえた基礎学力の確認を含む。20分程度・100点)
理工学部 生命科学科 事前課題のプレゼンテーション(10分・100点)と口頭試問(20分・100点)
薬学部 書類審査(第1次選抜のもの・50点)、化学実験(50点)、グループ討議(実験結果や科学・医療のテーマ・100点)、口頭試問(20分程度・100点)
看護学部 小論文(医療・看護のテーマ。600字以内・60分・60点)、協働作業(40分程度・60点)、グループ討議(40分程度・80点)
農学部 小論文(「食・農・環境」に関する資料に基づく。600字以内・60分・100点)、口頭試問(1人15分程度・100点)

経営学部のテーマ「未来の自分と社会」は、①日本が将来直面する問題を1つ挙げて解説する、②10年後の自分を具体的に描く、③その自分が①の問題の解決にどう貢献できるかを説明する、の3段で組み立てます。法学部・経済学部・経営学部などのプレゼンテーションでは、A4の説明資料を2部用意し、大学のパソコンとプロジェクターも使えます(使わなくても有利・不利はないと大学は説明しています)。国際学部はA3のプレゼンテーション用資料を第2次選抜の出願期間内に郵送し、発表時の電子機器は使えません。

AO入試の合格者は、入学前教育を必ず受講します。

専門学科・総合学科出身者入試、課外活動優秀者入試、女子特別入試

3つとも出願は9月29日〜10月7日、試験は10月18日で、併願ができます。

専門学科・総合学科出身者入試

高校の専門学科・総合学科を2027年3月に卒業見込みの人が対象です。成績基準は、法・国際・経済・経営・現代社会学部と理工学部(生命科学科・住環境デザイン学科以外)が「全体の学習成績の状況」3.5以上、農学部が3.0以上などです。

学部・学科 選抜方法
法・国際・経済・経営・現代社会学部、農学部 食農ビジネス学科 小論文(600字以内・60分・100点、テーマは学部ごと)、面接(個人またはグループ・100点)、調査書(全体の学習成績の状況×5・25点)、資格点(25点)。計250点
理工学部、農学部(食農ビジネス学科以外) 適性検査(80分、2科目・各50点。理工学部は数学と英語、生命科学科と農学部は生物か化学と英語。建築学科は描画30分が加わる)、面接(100点)、調査書(25点)、資格点(25点)

資格点は、大学の「取得資格等評価基準」に当てはまる資格を点数化するもので、該当する場合は出身学校に「取得資格等調書」の作成を依頼します。

課外活動優秀者入試

法・国際・経済・経営・現代社会学部の各3人です。高校の課外活動団体で、高体連などが主催する都道府県大会でベスト16以上(運動競技)、または都道府県のコンクール・コンテストで金賞か最優秀賞(文化活動)などの実績があり、入学後に大学の指定する課外活動団体(運動系の各部と吹奏楽)に入部することを誓約する人が対象です。「全体の学習成績の状況」3.0以上と、学部の指定教科の学習成績の状況がいずれも3.0以上という基準もあります。

選考 配点
小論文(600字以内・60分、テーマは学部ごと) 100点
面接(個人またはグループ) 100点
書類審査(志望理由書、学修計画書、卒業後の進路目標) 40点
課外活動実績 10点
調査書(全体の学習成績の状況×10) 50点
合計 300点

学修計画書は1,000字程度で、①入学後の学修到達目標、②合格から入学までの学習計画、③入学後の学修計画を書きます。

女子特別入試

法学部、経済学部、理工学部の都市環境工学科・電気電子情報工学科、農学部の農業生産学科・応用生物科学科・食農ビジネス学科で実施します(各2〜3人)。「全体の学習成績の状況」3.0以上が条件です。法学部と食農ビジネス学科は小論文(600字以内・60分・100点)、それ以外は適性検査(80分・100点)で、どちらも面接50点、調査書25点、諸活動・資格点25点を加えた200点満点です。

小論文の過去問題(2026年度)

大学は過去2年度分の入試問題を公開しています。2026年度の専門学科・総合学科出身者入試と課外活動優秀者入試では、学部ごとに同じ問題が出ており、どれも横書き600字以内です。

学部・学科 2026年度の設問(要旨)
法学部 同性婚をめぐる憲法の規定と現状を示したうえで、自治体の「同性パートナーシップ条例」が作られる意味を、憲法の意義や内容を踏まえて論じる
国際学部 「日本人ファースト」という主張を、日本が抱える難民・移民問題から見てどう評価すべきか、自分の意見を述べる
経済学部 関税が引き上げられたとき、財を輸出する側と輸入する側それぞれの経済にどのような影響が生じるかを述べる
経営学部 大阪・関西万博の経済効果を持続させる方策を、大阪の観光需要の拡大とインバウンドの取り込みの2つの視点から述べる
現代社会学部 2025年に報道された社会問題から関心のある事例を1つ取り上げ、①事例の簡潔な説明と②自分の範囲で取り組めることを、合わせて600字以内で述べる
農学部 食農ビジネス学科 農林水産物・食品の輸出拡大が日本の農林水産業にとって持つ意義と、進めるうえでの課題をまとめる

法学部は憲法、経済学部は貿易と関税、経営学部は地域の観光と経済というように、学部の学びに直結する時事的なテーマが出ています。600字で主張・理由・具体例まで入れるには、書き始める前に骨組みを決めておくことが欠かせません(構成メモの書き方)。経済学部や経営学部の問題のように視点が2つ指定されている場合は、それぞれに段落を割り当てると書きやすくなります。

2026年度の面接内容として公開されている資料では、面接は約15〜30分、面接担当者は2人で、学部を志望した理由、卒業後に就きたい仕事、入学後に特にしてみたい勉強、高校での学業や課外活動の実績といった質問が並んでいます。聞かれることの多くは志望理由書の内容と重なります(面接と書類の一貫性)。

どこから手をつけるか

10月18日の3入試を受けるなら

  1. 出願は9月29日〜10月7日(当日消印有効)。志望理由書(志望理由、入学後の学修計画、将来の目標)を仕上げ、資格がある人は取得資格等調書を高校に依頼する
  2. 文系学部は、志望学部の分野の時事テーマで600字・60分の小論文を書いておく。上の2026年度の設問をそのまま練習に使える
  3. 課外活動優秀者入試は、1,000字程度の学修計画書も必要になる
  4. 理工学部・農学部の適性検査を受けるなら、数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠ(または生物基礎・化学基礎)を復習する

来年以降にAO入試を考えるなら

  • 第1次選抜の出願は9月初めの5日間ほどです。学部ごとのプレゼンテーションや事前課題は準備に時間がかかるので、夏までに志望学部の第2次選抜の形式を確かめておく必要があります(プレゼンテーション型入試の対策)

まとめ

  • 摂南大学の総合型選抜はAO入試、専門学科・総合学科出身者入試、課外活動優秀者入試、女子特別入試の4種類
  • AO入試は第1次選抜が書類審査(併願可)、第2次選抜が学部ごとの試験(専願)。法学部・看護学部・農学部の第2次選抜には600字の小論文がある
  • ほかの3入試は文系学部を中心に小論文(600字以内・60分)と面接。2026年度は憲法、貿易、万博など学部に直結する時事テーマだった
  • 2026年9月27日の時点では、3入試の出願が9月29日〜10月7日、試験は10月18日

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。大阪府の私立大学は大阪医科薬科大学や桃山学院大学、関西大学の記事にもあります。

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