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女子美術大学の総合型選抜。1次は志望理由・活動報告書、キャリアイメージシート、自己アピール資料などの書類審査、2次は専攻ごとの持参課題をもとにした体験プログラムと面接。2027年度の出願は9月に締め切られ、1次の結果は10月1日、2次は10月18日

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女子美術大学(芸術学部)の総合型選抜を2027年度学生募集要項から整理しました。4学科14専攻・領域の募集人員と日程、1次の書類審査と2次の体験プログラム・面接の配点、提出書類、専攻・領域ごとの持参課題と体験プログラム、学費、2026年度の結果まで解説します。

女子美術大学は、東京都杉並区の杉並キャンパスと、神奈川県相模原市の相模原キャンパスをもつ女子の美術大学です。芸術学部に、美術学科(洋画・日本画・立体アート・美術教育・国際芸術文化の5専攻)、デザイン・工芸学科(ヴィジュアルデザイン・プロダクトデザイン・環境デザイン・工芸の4専攻)、アート・デザイン表現学科(メディア表現・ヒーリング表現・ファッション表現・スペース表現・クリエイティブ・プロデュース表現の5領域)、共創デザイン学科の4学科があります。

総合型選抜は、女子美術大学を第1志望とする女子が対象です。1次は提出書類の審査(100点)、2次は専攻・領域ごとの課題を持っていって受ける体験プログラムと面接(200点)で、計300点です。学力試験はありません。

2027年度の総合型選抜は、9月に出願が締め切られました。1次審査の結果発表は10月1日、2次審査は10月18日、合格発表は11月2日です。この記事は、すでに出願して2次審査に備える人と、来年度以降に受ける人に向けて、2027年度の要項の内容を整理します。

必ず最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・課題・選考方法は年度によって変わります。 出典:女子美術大学 芸術学部の入試/芸術学部 学生募集要項/2027年度 芸術学部 学生募集要項(デジタルブック)/過去の入試データ/学費・特待生制度・授業料等減免

日程と選考

出願登録 書類送付締切(必着) 1次結果発表 2次審査 合格発表 入学手続締切
9月1日〜9月10日13時 9月11日 10月1日 10月18日 11月2日 11月12日
  • 1次審査は、提出書類で総合的に判定されます。通過者全員に通過通知が郵送され、通過できなかった人への通知はありません。インターネットの「合否案内」でも簡易発表があります
  • 2次審査は、美術学科とデザイン・工芸学科が相模原キャンパス(神奈川)、アート・デザイン表現学科と共創デザイン学科が杉並キャンパス(東京)で行われます。10時(予定)からで、集合時間は1次審査の通過通知で知らされます。試験開始時刻に間に合わなかった場合や、体験プログラムと面接のどちらかを受けなかった場合は失格です
  • 英語の資格・検定試験の結果を出した場合は、面接の評価の一部として使われます(要項は、詳しくは「英語4技能資格・検定試験の結果利用について」を確認するよう求めています)
  • 検定料は30,000円です。要項は、「検定料・減額制度」の案内もあわせて確認するよう求めています
  • 総合型選抜の合格者は、女子美術大学のほかの選抜制度には出願できません。第1志望を条件とする選抜なので、合格後は原則として入学を辞退できません
  • 入学手続を終えた人には、専攻などごとに入学前課題が出されます

要項は評価の基準として、提出書類では学業成績、課外活動の状況、文章による表現力などを、体験プログラム・面接では事前課題についての理解力や取り組む姿勢、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、修学意欲、目的意識などを重視するとしています。

募集人員

学科 専攻・領域と募集人員
美術学科 洋画15名、日本画3名、立体アート2名、美術教育4名、国際芸術文化3名
デザイン・工芸学科 ヴィジュアルデザイン20名、プロダクトデザイン6名、環境デザイン2名、工芸9名
アート・デザイン表現学科 メディア表現19名、ヒーリング表現8名、ファッション表現6名、スペース表現4名、クリエイティブ・プロデュース表現4名
共創デザイン学科 15名

1次審査の提出書類

  • 志望理由・活動報告書(大学所定、A4・片面、本人の直筆):①志望理由、②これまでどのような活動をしてきたか
  • キャリアイメージシート(大学所定、A4・片面、本人の直筆):①入学後に学びたいこと、②将来の夢や目標、卒業後にしたいと思う活動など
  • 自己アピール資料:大学所定の表紙を付けたA4・片面1〜5枚。作品写真、イラスト、文章、賞状のコピー、資格証明など内容は自由で、ファイルには入れません
  • 調査書、志願票、提出作品などがすべて自分で作ったものであることの誓約書

1次審査は、書類だけで判定されます。志望理由・活動報告書とキャリアイメージシートは、入学前の活動と入学後の学び、卒業後の目標がつながるように書き、自己アピール資料で作品や活動を見せる、という組み立てが考えられます。志望理由の書き方は志望理由書の書き方 完全ガイドにまとめました。

2次審査:専攻・領域ごとの持参課題と体験プログラム

2次審査では、事前に作った課題を持っていき、その発表やディスカッション、実技体験などの「体験プログラム」と面接を受けます。専攻・領域ごとの課題は次のとおりです(要約)。

美術学科

専攻 持参課題 体験プログラム
洋画 テーマ「ひらく」で作品1点(B3、鉛筆・木炭・ペンなどで白紙に白黒で描く) 課題の発表とディスカッション、実技体験(鉛筆デッサン・作文)
日本画 りんごと金属製の道具(やかん、お玉など)で、A「よく観察して着彩」とB「自由な発想で描く」の静物画(F8〜F10号程度) 実技体験(鉛筆デッサンか水彩画)
立体アート A3かF6号以上の鉛筆・木炭デッサン2点(モチーフ自由)と、手に持てる大きさの立体作品1点 課題の発表とディスカッション、作文
美術教育 鉛筆デッサン3点(B3、静物)と、小論文「めざす美術教師像」(400字詰原稿用紙2枚に800字程度) 実技体験(水彩画)
国際芸術文化 住んでいる地域の「伝統的だと思えるモノ(コト)」と「新しいと思えるモノ(コト)」を取り上げ、地域の魅力や特色を発表する準備(1人15分程度、画像と資料を使う) 課題の発表とディスカッション

持参物は課題のほか、洋画は日ごろの作品2点(10〜30号程度)とポートフォリオ(A4)、日本画はこれまでの作品5〜10点と制作ファイルなど、専攻ごとに決まっています。美術教育専攻の小論文は、「めざす美術教師像」というテーマで800字程度を書く課題です。教育系の書き方は教育学部の小論文対策も参考になります。

デザイン・工芸学科

専攻 持参課題 体験プログラム
ヴィジュアルデザイン テーマ「顔」で作品を制作(点数自由、画面にタイトルを入れる、B3、表現方法は自由) 実技体験(デザイン実習)
プロダクトデザイン 「夏を快適にする"モノ"」のアイデアやイメージを、F6のスケッチブックにフリーハンドで表現(写真・印刷物の貼付は不可、各ページに作業した日付) 実技体験(デザイン実習、プレゼンテーション)
環境デザイン 興味のある建物や空間を1か所選び、スケッチか写真を含むレポートを作る(A3で1枚程度。空間の概要、選んだ理由、良い点と悪い点を考察) 課題の発表とディスカッション、改善案の制作(ボード上に作画)
工芸 鉛筆デッサン2点(B3。ユリの花1輪と、箱1個)と、彩色課題1点(B4ケント紙の長方形の中に、「未来」のイメージを縦の直線ストライプで色彩構成する) 実技体験(鉛筆デッサン、実技課題の発表とディスカッション)

アート・デザイン表現学科

領域 持参課題 体験プログラム
メディア表現 「n」をタイトルに含む、表現方法の違うメディア表現作品2点(それぞれ200字程度の説明文を付ける) 課題の発表とディスカッション、実技体験
ヒーリング表現 現代社会で「人の幸せ」の実現のために活動している人を1人見つけてリサーチし、その人を紹介するボード(B3)と参考資料のリスト(A4) 課題作品を基にした実技体験
ファッション表現 課題1:「首周りの造形美」をテーマにした襟の制作。課題2:自然環境への負荷や大量廃棄など、衣服を取り巻く問題から関心のある問題を調べ、調査内容と考察をA4に800字程度でまとめる 実技体験(デザイン実習、プレゼンテーション)と課題の発表
スペース表現 好きな「空間」や「場所」の写真3枚(A3に印刷) 課題の発表とディスカッション
クリエイティブ・プロデュース表現 課題1:授業以外で最も力を入れてきた活動や、最も興味をもっていることのポートフォリオ(A4)。課題2:セルフプロデュースの視点で考えた5分以内の自己紹介プレゼンテーション 課題の発表とディスカッション

共創デザイン学科

  • 課題1「自分視点のニュースリサーチ」:最近気になったニュースを3つ選び、それぞれ1枚の紙(A4以上)に、イラスト・キーワード・文章などを使って自分の言葉や表現でまとめる
  • 課題2「ポートフォリオ」:クラブやボランティア活動の記録、留学経験、自分で制作した作品やデッサンの写真など、自分の活動を説明できるようにまとめる(A4以上のファイル1冊)
  • 体験授業:当日に与えられた課題をA3のボードにまとめ、プレゼンテーションする。希望者は、自分で運べる実物作品を3点まで持っていける

多くの専攻・領域では、課題を作るだけでなく、その意図や過程を人前で発表し、ディスカッションすることが求められます。どの専攻・領域でも、2次審査には面接があります。発表の準備はプレゼンテーション型入試の対策にまとめました。

学費(参考:2026年度の初年度納入金)

学科 初年度納入金
美術学科 1,946,360円〜1,979,360円(専攻で異なる)
デザイン・工芸学科 1,958,160円〜1,976,160円(専攻で異なる)
アート・デザイン表現学科 1,976,360円
共創デザイン学科 1,968,160円
  • 要項に載っているのは前年度(2026年度)の参考額で、2027年度は若干変わる場合があります。入学金はどの学科も220,000円です
  • アート・デザイン表現学科はノートPC、共創デザイン学科はiPadの代金を4年間に分けて払います(初年度の10,000円は上の表に含まれます)
  • 高等教育の修学支援新制度による授業料等の減免があります

2026年度の結果(総合型選抜)

専攻・領域 募集 志願者 1次通過 合格者
洋画 15 43 27 19
日本画 3 15 7 4
立体アート 2 5 4 3
美術教育 5 4 4 3
国際芸術文化 3 3 3 3
ヴィジュアルデザイン 20 52 32 21
プロダクトデザイン 6 8 8 6
環境デザイン 2 2 2 1
工芸 9 18 13 8
メディア表現 19 104 72 21
ヒーリング表現 8 27 14 8
ファッション表現 6 9 9 6
スペース表現 4 6 6 6
クリエイティブ・プロデュース表現 4 9 9 7
共創デザイン学科 15 16 16 15
合計 121 321 226 131

メディア表現領域は志願者104人に対して合格者21人、洋画専攻は43人に対して19人と、専攻・領域によって競争の度合いが大きく違います。

どこから手をつけるか

  1. 出願した人は、持参課題を仕上げておく。1次審査の結果は10月1日、2次審査は10月18日。サイズ・点数・画材などの条件を要項で確かめる
  2. 課題の説明を練習する。多くの専攻で、課題の発表とディスカッションがある。なぜそのテーマや表現を選んだか、どう工夫したかを話せるようにする
  3. 来年度以降に受ける人は、書類の材料を集めておく。作品の写真、活動の記録、賞状などは、自己アピール資料やポートフォリオの材料になる
  4. 志望する専攻・領域の課題の傾向をつかむ。実技の作品、レポート、小論文、ポートフォリオ、プレゼンテーションと、専攻によって求められるものが違う

まとめ

  • 総合型選抜は第1志望の女子が対象で、1次は書類審査(100点)、2次は持参課題をもとにした体験プログラムと面接(200点)
  • 1次の書類は、志望理由・活動報告書、キャリアイメージシート、A4で1〜5枚の自己アピール資料など
  • 2次の課題は専攻・領域ごとに違い、作品制作のほか、美術教育専攻の小論文「めざす美術教師像」(800字程度)、ファッション表現領域の800字程度の調査・考察、共創デザイン学科のニュースリサーチなどがある
  • 2027年度は9月に出願が締め切られ、1次の結果は10月1日、2次審査は10月18日、合格発表は11月2日

芸術・デザイン系の総合型選抜は、武蔵野美術大学・多摩美術大学(日本体育大学と同じ記事)、東京工芸大学、杉野服飾大学、東京造形大学の記事でも扱っています。女子大学の総合型選抜は津田塾大学・東京女子大学・日本女子大学の記事にもまとめました。芸術系の小論文は芸術系の小論文対策、全体像は総合型選抜の完全ガイドにあります。

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