小論文キャンパス
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二松学舎大学の総合型選抜。文学部は課題文の要約と意見を書く文章読解型が中心で、国際政治経済学部は5方式すべて他大学と併願できる

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二松学舎大学の総合型選抜を2027年度の入学試験要項と公開過去問題から整理しました。文学部の文章読解型・テーマ型・学科主題別(漢詩・漢文/論語/三国志)小論文と書道実技型、国際政治経済学部の読解力総合型(入試奨学生方式)・英語資格型・小論文型・基礎学力評価型・課題解決型の日程、配点、2026年度の出題形式まで解説します。

二松学舎大学(東京都千代田区・九段キャンパス)は、文学部(国文・国際日本・中国・都市文化デザイン・歴史文化の4学科)と国際政治経済学部(国際政治経済・国際経営の2学科)の大学です。2027年度の総合型選抜は、2学部で合わせて11の方式があり、ほとんどの方式で小論文か、それに近い記述の試験を課します。

文学部の中心は「総合型選抜Ⅰ期(文章読解型小論文)」(90名)です。課題文を読んで、要約と自分の意見を書く60分の小論文と面接で、2026年度は要約300字以内・意見500字以内の2問でした。Ⅰ期とⅡ期は文学部を第一志望とする専願制で、他大学と併願できるのは12月のⅢ期だけです。

国際政治経済学部は、5つの方式すべてが他大学と併願できます。小論文型のほか、データや時事問題を読み解く「読解力総合型」(成績上位10名は授業料と施設費が最大4年間免除)、模擬講義を聞いてからレポートを書く「課題解決型」など、形式が方式ごとに違います。

大学は、2026年度の総合型選抜の過去問題を「出題の意図・解答例」とあわせて公開していて、2027年度の方式との対応表も出しています。

必ず最新の入学試験要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。 出典:二松学舎大学 入試情報/2027年度 入学試験要項【総合型選抜】/二松学舎大学 過去問題

文学部——6つの方式

方式 募集人員 出願期間(消印有効) 試験日 併願 試験と配点
国際日本・中国学科総合型(書道実技型) 10名(下と合わせて) 9月9日〜24日 10月3日 専願 書道実技(臨書・創作)100点、面接40点、書道の活動報告書10点
国際日本・中国学科総合型(学科主題別小論文) (上と合わせて) 9月9日〜24日 10月3日 専願 小論文(漢詩・漢文/論語/三国志から選択)100点、面接50点
総合型選抜Ⅰ期(文章読解型小論文) 90名 9月16日〜10月7日 10月18日 専願 小論文100点、面接50点
総合型選抜Ⅱ期(テーマ型小論文) 20名 11月1日〜12日 11月22日 専願 小論文100点、面接50点
総合型選抜Ⅲ期(文章読解型小論文) 10名(下と合わせて) 11月16日〜12月7日 12月13日 他大学と併願可 小論文100点、面接50点。社会人枠(若干名)あり
総合型選抜Ⅲ期(書道実技型) (上と合わせて) 11月16日〜12月7日 12月13日 他大学と併願可 書道実技(臨書・自由課題)100点、面接40点、活動報告書10点

合格発表は、10月の試験が11月2日(入学手続締切11月13日)、Ⅱ期が12月1日(同12月10日)、Ⅲ期が12月21日(同2027年1月8日)です。どの方式も、小論文(書道実技)か面接のどちらかが著しく低いと、総合点にかかわらず不合格になる場合があります。面接の点には調査書の内容が含まれ、志望理由書も面接の参考資料になります。

出願資格と学科の選び方

  • 出願できるのは、2027年3月卒業見込みか、2026年3月に卒業した人です(Ⅲ期の文章読解型は、23歳未満の通常枠と、社会人経験のある23歳以上の社会人枠)
  • 評定の条件があるのは書道実技型だけです。10月の書道実技型は国語か書道の評定が3.5以上、Ⅲ期の書道実技型は国語3.5以上かつ書道4.0以上
  • Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期の文章読解型とテーマ型は、出願時に第二・第三志望の学科を選べます。第一志望学科の合格水準に届かなくても、第二・第三志望の水準を満たせば、そちらで合格になる場合があります
  • 国際日本・中国学科を第一志望にする場合に限り、10月3日の書道実技型か学科主題別小論文と、10月18日のⅠ期を併願できます(その場合、Ⅰ期で第二・第三志望は選べません)

小論文の形式——2026年度の過去問題から

Ⅰ期・Ⅲ期(文章読解型小論文・60分)は、課題文を読み、内容についての問いに答えたうえで自分の考えを書く形式です。2026年度(当時の名称は「Ⅰ期(文章読解型)」)は、スマートフォンでいつでも誰かとつながる「常時接続」の状態が、ひとりで集中する時間や自分と向き合う時間を奪い、かわりに寂しさを強めていると論じた文章が出され、問一で筆者の指摘を300字以内で要約、問二で「常時接続の世界」が私たちにもたらす影響を500字以内で論じる問題でした。大学は、読解力と、幅広い視点から考えを明確に論じる力を見ると説明しています。

要約は、課題文のキーワードの意味の違いまで押さえて書けるかが問われます(課題文要約のコツ、課題文型小論文の解き方)。2026年度のテーマそのものは孤独と孤立のテーマが近い論点を扱っています。

Ⅱ期(テーマ型小論文・60分)は、当日与えられたテーマについて考えを書く形式で、同じ日の学校推薦型選抜と共通の問題です。2026年度(当時の「Ⅱ期(自己推薦型)」)は、人は必要性や有用性だけでなく「面白さ」に動かされてきた、という趣旨の短い引用を読み、「必要だから」「役に立つから」ではなく「面白いから」やってみたことと、そこから得たものを600字以内で書く問題でした。自分の経験を材料にしながら、具体的な根拠で主張を立てられるかが問われます(テーマ型小論文の書き方)。

国際日本・中国学科の学科主題別小論文(60分)は、古典(漢詩・漢文)、論語、三国志の3つの設問から1つを選んで答えます。2026年度(当時の「国際日本・中国学科総合型(小論文型)」)は、漢詩・漢文が中国の古典詩を現代の感覚で読み直した文章を読んで内容の理解と自分の読書経験を書く問題、論語が友人関係について述べた章句から考えたことをまとめる問題でした。

国際政治経済学部——5つの方式すべて併願可

方式 募集人員 出願期間(消印有効) 試験日 試験と配点 評定
入試奨学生方式(読解力総合型) 10名 9月9日〜24日 10月3日 読解力総合問題(60分)100点、面接100点 3.2以上
Ⅰ期(英語資格型) 10名 9月16日〜10月7日 10月18日 小論文(60分)100点、面接100点(一部英語の質疑)、英語資格の換算点50点 3.2以上
Ⅰ期(小論文型) 15名 9月16日〜10月7日 10月18日 小論文(60分)100点、面接100点 3.2以上(通常枠)
Ⅱ期(基礎学力評価型) 10名 11月1日〜12日 11月22日 国語(記述60分)100点+英語か数学(記述60分)か英語外部試験の換算100点、面接20点、調査書の加点10点 なし
Ⅲ期(課題解決型) 10名 11月16日〜12月7日 12月13日 模擬講義(45分)のあと、確認テスト・課題解決レポート(45分)100点、面接100点 3.2以上

出願できるのは2027年3月卒業見込みか2026年3月卒業の人で、どの方式も出願時に第二志望の学科を選べます。Ⅰ期の小論文型には、通常枠のほかに海外教育経験者枠・外国にルーツを持つ生徒枠・社会人枠(各若干名)があります。志望理由書と調査書は面接の資料として使われ、点数化はされません(基礎学力評価型の調査書を除く)。

10月3日の読解力総合型と、10月18日の英語資格型か小論文型は併願できます。英語資格型と小論文型は同じ日なので、どちらか一方です。

方式ごとの中身

入試奨学生方式(読解力総合型)は、2027年度から奨学生選抜を兼ねる方式になりました。合格者のうち成績上位10名が入試奨学生候補になり、入学すれば授業料と施設費(年間1,140,000円)が免除されます(毎年度末の成績審査で最大4年間)。試験の読解力総合問題は、国内外の社会に関する時事的な文章や表・グラフと、高校卒業レベルの社会問題の知識をもとに答える問題で、選択式と記述式を組み合わせて出題されます。2026年度は、不動産価格の高騰が全国的な現象なのか局地的な現象なのかを数値で検証した新聞記事などが題材でした。報道をうのみにせず、データで確かめる読み方が求められます(資料型小論文の書き方)。

Ⅰ期(英語資格型)は、英検CSE1728以上、GTEC 680以上、TOEIC L&R 400点以上、TOEFL iBT 42以上、IELTS 4.0以上などの資格が出願の条件で、スコアに応じて35〜50点が加点されます(英検ならCSE2304以上で50点、1980以上で45点、1829以上で40点、1728以上で35点)。小論文は、一部に英文を含む課題文を読んで、全体を日本語で要約し、自分の考えを書く形式です。英文は正確な和訳ではなく、課題文全体の内容をつかむ力を見るとされています。2026年度は、科学技術政策と国家の信頼をめぐる新聞記事を読み、300字以内の要約と、日本が科学技術振興のために取り組むべき課題についての500字以内の意見を書く問題でした。

Ⅰ期(小論文型)は、社会生活のさまざまな分野を扱う課題文を読んで考えを書く形式で、学部の総合型で募集人員が最も多い方式です。2026年度(当時の「Ⅱ期(自己アピール型)」)は、中学校の部活動を地域のクラブに移すことについて推進する立場と慎重な立場の2つの意見を読み、それぞれを200字以内でまとめたうえで、どちらに立場が近いかを明らかにして400字以内で論じる問題でした。2つの主張を公平に整理してから自分の立場を取る形なので、「比較して論じよ」の答え方と部活動の地域移行のテーマが準備になります。

Ⅱ期(基礎学力評価型)は2027年度からの新しい方式で、過去問題はありません。国語(現代の国語・言語文化。古文・漢文は除く)の記述60分が必須で、英語(記述60分)、数学Ⅰ・A(記述60分)、英語外部試験の換算(英検CSE2304以上で100点など)から1つを選びます。英語外部試験の方式と、英語か数学の方式を組み合わせて2方式で併願することもできます。調査書の評定は4.3以上で10点、3.5以上で8点のように加点されます。

Ⅲ期(課題解決型)は、年内最後の方式です。教員の模擬講義(地理歴史・公民の範囲、45分)を受けたあと、講義内容の確認テストと、講義で示された課題への課題解決レポート(45分)に取り組み、面接ではレポートの内容も聞かれます。講義中のメモは持ち込めます。2026年度は、中小企業に関するグラフを読み取る確認テスト(割合の計算や、景況感が悪化した年の経済の出来事など)と、グラフから読み取れる一見矛盾する現象の背景を考える問題などが出されました。

どこから手をつけるか

直近の締め切りは9月24日(消印有効)で、文学部の書道実技型・学科主題別小論文と、国際政治経済学部の読解力総合型が対象です。文学部Ⅰ期と国際政治経済学部のⅠ期(英語資格型・小論文型)は10月7日まで出願できます。

  • 文学部を第一志望にするなら、Ⅰ期(10月18日)が本命です。要約300字と意見500字を60分で書く練習を、2026年度の過去問題で始めてください。公開されている解答例は、要約で課題文のキーワードをどう言い換えているか、意見でどんな具体例を挙げているかの確認に使えます(小論文の過去問の使い方)
  • 国際政治経済学部なら、読解力総合型(10月3日)とⅠ期(10月18日)を両方受けられます。どちらも他大学と併願でき、読解力総合型は成績上位なら学費の大部分が免除されます
  • 他大学と並行したい文学部志望者は、12月13日のⅢ期(文章読解型、併願可)が選択肢です。形式はⅠ期と同じなので、Ⅰ期の準備がそのまま使えます

面接は、文学部なら50点(書道実技型は40点)、国際政治経済学部なら100点(基礎学力評価型は20点)です。国際政治経済学部の多くの方式は、面接が小論文と同じ100点なので、志望理由書に書いたことを話せるように準備してください。

まとめ

  • 二松学舎大学の総合型選抜は2学部で11方式。ほとんどの方式が小論文か記述の試験を課し、2026年度の過去問題が「出題の意図・解答例」つきで公開されている
  • 文学部Ⅰ期(文章読解型小論文)は90名で最大の枠。出願9月16日〜10月7日、試験10月18日、専願。2026年度は要約300字以内と意見500字以内の2問
  • 文学部Ⅱ期(テーマ型小論文)は専願で11月22日試験。2026年度は「面白いから」やってみたことを600字以内で書く問題
  • 文学部で他大学と併願できるのは12月13日のⅢ期(文章読解型・書道実技型)だけ。Ⅰ〜Ⅲ期の小論文方式は第二・第三志望学科を選べる
  • 国際日本・中国学科には、漢詩・漢文/論語/三国志から選ぶ学科主題別小論文と書道実技型(10月3日)がある
  • 国際政治経済学部は5方式すべて併願可。読解力総合型・英語資格型・小論文型・課題解決型は評定3.2以上が条件
  • 読解力総合型(10月3日)は入試奨学生方式で、合格者の上位10名は授業料と施設費が最大4年間免除
  • 英語資格型は資格に応じて35〜50点加点、課題文に一部英文。小論文型は2026年度に2つの意見の要約(各200字)と立場を明らかにした意見(400字)
  • Ⅱ期の基礎学力評価型は2027年度からの新方式(国語必須+英語・数学・英語外部試験から1つ)。Ⅲ期の課題解決型は模擬講義45分のあと確認テストとレポート

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