国際工科専門職大学 名古屋キャンパスの総合型選抜。4種類とも面接が軸、書くのは併願の課題作文と適性診断型の記述
名古屋国際工科専門職大学は2027年4月に東京・大阪の姉妹校と統合し、国際工科専門職大学として開学します(2026年6月に設置認可)。名古屋キャンパスの2027年度総合型選抜は4種類で、選考の軸は書類審査と面接。書く試験は併願者だけの課題作文と、適性診断型の「動画を見て記述する」適性診断Ⅱです。
国際工科専門職大学の名古屋キャンパスは、名古屋駅前(名古屋市中村区名駅)の総合校舎スパイラルタワーズにあります。工科学部に情報工学科とデジタルエンタテインメント学科があります。
このキャンパスは、これまで名古屋国際工科専門職大学という独立した大学でした。東京・大阪・名古屋の3つの国際工科専門職大学が統合し、2027年4月に「国際工科専門職大学」として開学します。2026年6月24日に文部科学大臣の設置認可を受けたと、大学が発表しています。
そのため2027年度の入試は新しい国際工科専門職大学として行われ、名古屋キャンパスの募集もその中に含まれます。入試の仕組みは3キャンパス共通で、違うのは募集人員と学費です。
総合型選抜は4種類。どれも書類審査と面接が選考の軸で、書く試験は2つしかありません。
- 併願で受ける人だけに課される課題作文(専願なら免除)
- 適性診断型だけにある適性診断Ⅱ(動画を見たあとに記述する。全体で50分)
出典:国際工科専門職大学「入試要項・入学サポート」(https://www.iput.ac.jp/admission/ )、「総合型選抜」(https://www.iput.ac.jp/admission/comprehensive/ )、「募集学科・出願資格」(https://www.iput.ac.jp/admission/outline/ )、「学費・入学手続き」(https://www.iput.ac.jp/admission/tuition/ )、「入試ガイド2027年度(2026年5月8日公開版)」PDF 全14ページ(https://www.iput.ac.jp/wp-content/uploads/2026/04/kk_admission-guide_2027.pdf )、お知らせ「新大学『国際工科専門職大学(東京・大阪・名古屋)』2027年4月開学「認可」へ」(https://www.iput.ac.jp/news/11579/ )、名古屋キャンパスのイベントページ(https://www.iput.ac.jp/nagoya/event/ )。いずれも2026年9月26日に確認しました。入試ガイドには、出願の際は必ず『2027年度 入試要項』を確認するよう書かれています。
名古屋キャンパスの募集人員と学費
| 学科 | 募集人員 | 入学金 | 1年次の学費 |
|---|---|---|---|
| 情報工学科 | 80名 | 260,000円 | 1,510,000円 |
| デジタルエンタテインメント学科 | 40名 | 260,000円 | 1,590,000円 |
1年次の学費は、授業料・教育充実費(200,000円)・施設・設備維持費の合計です。ほかに教材費・教科書代が年平均70,000〜98,000円(学科により異なる)かかり、翌年以降の学費は前年度に60,000〜90,000円を加えた額になります。
募集人員は入試区分ごとには分かれていません。学科ごとに定員になり次第締め切る方式です。
参考までに、東京キャンパスは情報工学科120名・デジタルエンタテインメント学科80名、大阪キャンパスは100名・60名です。
昨年度(2026年度)は名古屋国際工科専門職大学として入試を行っていて、全入試区分をあわせた結果が公表されています。
| 学科(定員) | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 情報工学科(80名) | 150名 | 91名 | 1.6倍 |
| デジタルエンタテインメント学科(40名) | 138名 | 45名 | 3.1倍 |
デジタルエンタテインメント学科は定員が情報工学科の半分で、倍率はほぼ2倍です。この学科を志望するなら、早い回に出すことを考えてください。
大阪キャンパス(旧・大阪国際工科専門職大学)で受ける場合
大阪キャンパス(大阪市北区梅田3-3-1 梅田総合校舎)も、2027年4月からは同じ国際工科専門職大学の工科学部です。入試区分と選考方法はこの記事で説明する名古屋キャンパスと共通で、違うのは募集人員と学費です。
| 学科(大阪キャンパス) | 募集人員 | 入学金 | 1年次の学費 |
|---|---|---|---|
| 情報工学科 | 100名 | 280,000円 | 1,530,000円 |
| デジタルエンタテインメント学科 | 60名 | 280,000円 | 1,610,000円 |
1年次の学費は授業料・教育充実費(200,000円)・施設・設備維持費の合計で、「学費・入学手続き」ページ(https://www.iput.ac.jp/admission/tuition/ )で2026年9月28日に確認しました。AI入試(ワークショップ参加型)に必要な体験型AIワークショップは、大阪キャンパスのオープンキャンパス(https://www.iput.ac.jp/osaka/event/ )でも開かれています。
総合型選抜は4種類
| 型 | 出願できる人 | 選考方法 |
|---|---|---|
| AI入試(ワークショップ参加型) | オープンキャンパスの体験型AIワークショップに参加し、修了した人 | 書類審査・面接 |
| 適性診断型 | 高校既卒者・社会人・留学生も出願できる | 書類審査・面接・適性診断Ⅱ |
| 資格評価型 | 情報・IT、英語などの資格・検定で条件を満たす人 | 書類審査・面接 |
| 専門高校出身者対象型 | 専門学科などの高校で学び、成果を提出できる人 | 書類審査・面接 |
4種類とも、専願・併願のどちらでも出願できます。そして併願の場合だけ、ここに課題作文が加わります。
出願選考料は30,000円。第1希望学科の出願選考料で第2希望学科の選考も受けられます(第2希望の結果は、第1希望が不合格だった場合に限り通知されます)。すべての入試区分で再受験も可能ですが、そのたびに出願手続きが必要です。
書く試験は2つだけ
課題作文:併願者のみ、出願書類として提出
課題作文について、大学は次のように説明しています。
本学が指定するテーマに対して、自分の考えを表現する力を確認します。
入試ガイドのよくある質問では「自分の考えを論理的に表現する力を確認します」とも書かれています。
ポイントは、課題作文が試験当日に書くものではなく、出願書類の一つだということです。出願時の必要書類に、入学願書・志望理由書・自己PR記入用紙と並んで「課題作文(併願のみ)」が挙がっていて、入試要項内の所定用紙で提出します。
テーマは「本学が指定する」とされていて、Webサイトには公開されていません。所定用紙は入試要項(出願セット)に入っているので、資料請求をして出願セットを手に入れてから確認してください。
家で時間をかけて書けるので、下書き→見直し→清書の手順を踏めます。論理的に書くことが求められているので、「結論→理由→具体例→結論」の順で組み立ててください。
専願なら課題作文は免除です。ただし専願で入学した場合、納入後の学費は返金されません。併願なら2027年3月31日(水)までに入学辞退・学費返金手続きができます。課題作文を書く手間と、ほかの大学を受けられる自由とを比べて決めることになります。
適性診断Ⅱ:適性診断型のみ、動画を見て書く
適性診断型だけに課されるのが適性診断Ⅱ(受講式検査)です。
思考力・判断力・表現力を確認するため、テクノロジー分野や社会問題などに関連した動画を視聴後、記述式試験を行います。(全体で50分)
文章を読むのではなく、動画を見てから書く形式です。講義を聴いて書く「聴講型」の小論文に近いと考えてください。次の3つを練習しておくと対応しやすくなります。
- 見ながらメモを取る。話の順番どおりに、キーワードと数字を拾う
- 動画の主張を2〜3文でまとめる
- それに対する自分の考えを、理由と具体例をつけて書く
「全体で50分」なので、動画を見る時間も含めて50分です。書く時間はそれより短くなります。
出題範囲は「テクノロジー分野や社会問題など」。情報・理工系の小論文対策、生成AIと学び、情報リテラシーの記事が準備に使えます。
名古屋キャンパスの入試対策説明会(イベントページの掲載では10月3日・10月31日・11月14日、いずれも土曜)では、参加者だけの特典として入試サンプル問題を公開するとされています。適性診断型で受けるなら、参加を検討する価値があります。
なお、マークシート式の適性診断Ⅰ(40分)は一般選抜だけで、総合型選抜にはありません。
書類審査と面接が選考の軸
書類審査は「調査書や志望理由書、自己PR資料等の評価」です。出願書類には志望理由書と自己PR記入用紙(添付資料は任意)が含まれます。
大学は、総合型選抜で次のようなことがアピールになると挙げています。
- 高校での授業や活動に熱意をもって取り組んだ経験
- 得意なことや好きなことへの取り組み
- 資格取得、技能検定での成績
- 部活動やボランティア活動
- 海外留学やコンテスト等の経験・成績
- アルバイトなどの実務経験
アドミッション・ポリシーには、学科ごとに求める人物像が書かれています。
| 学科 | アドミッション・ポリシー(抜粋) |
|---|---|
| 情報工学科 | 主にテクノロジー分野の学修に強い興味と意欲を持っている人 |
| デジタルエンタテインメント学科 | 様々な対象観察や工作、先端的な技術や芸術的な表現に対して好奇心を持っている人 |
全体には「制作意欲を含み、学修動機が明確な人」という項目もあります。志望理由書で「何を作りたいか」「なぜこの学科で学ぶのか」を具体的に書くことが、そのままアドミッション・ポリシーへの答えになります。書き方は志望理由書の完全ガイドと自己PRの書き方を参考にしてください。
面接は「本学での学修意欲を確認するため」に行われます。選考日は願書受付の先着順で大学から通知され、面接も出願順です。締切間際に出すと、当日の待ち時間が長くなることがあると書かれています。質問への備えは面接の頻出質問と面接と書類の一貫性にまとめています。
型ごとの条件
AI入試(ワークショップ参加型)
オープンキャンパスの「AIワークショップ」に参加して修了することが出願の前提です。修了すると「AIワークショップ修了証」が発行され、出願時にそのコピーを提出します。面接では、ワークショップでの学びや学修意欲が確認されます。
名古屋キャンパスのイベントページには、AIワークショップの開催予定として10月10日・10月24日・11月28日(いずれも土曜)が載っています(2026年9月26日時点)。修了証がないと出願できないので、受けたい回の願書受付に間に合う日程で参加してください。
資格評価型
次のいずれかの条件を満たしていれば出願できます。
| 資格・試験 | 条件 |
|---|---|
| 情報処理推進機構の試験(ITパスポート、基本情報技術者試験など) | 合格 |
| CG-ARTSの検定(CGクリエイター検定ベーシックまたはエキスパートなど) | 合格 |
| 日本情報処理検定協会 情報処理技能検定試験(表計算またはデータベース) | 1級以上 |
| 全国工業高等学校長協会 情報技術検定・パソコン利用技術検定・計算技術検定 | 2級以上 |
| 全国工業高等学校長協会 ジュニアマイスター顕彰制度 | ブロンズ以上 |
| 全国商業高等学校協会 情報処理検定(部門は問わない) | 2級以上 |
| 情報検定(J検)情報活用試験 | 2級以上 |
| 情報検定(J検)情報システム試験 | システムエンジニア認定またはプログラマ認定 |
| 情報検定(J検)情報デザイン試験 | 初級以上 |
| 日本ディープラーニング協会 G検定・E資格 | 合格 |
| 実用数学技能検定 | 2級以上 |
| 日本商工会議所 簿記検定試験 | 3級以上 |
| 全国商業高等学校協会 簿記実務検定試験 | 2級以上 |
| 全国経理教育協会 簿記能力検定試験 | 3級以上 |
| 実用英語技能検定(英検) | 準2級以上 |
| TOEIC L&R | 450点以上 |
| TOEFL iBT | 35点以上 |
| IELTS | 4.0以上 |
| GTEC | 750点以上 |
情報系だけでなく、簿記・数学・英語の資格でも出願できます。英検なら準2級から対象です。
専門高校出身者対象型
次の2つをどちらも満たす人が対象です。
- 専門教育を主とする学科(農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉)などを置く高校に在籍し、2027年3月に卒業見込み、または卒業した人
- その専門学科で課題研究・実習・制作・探究活動などに主体的に取り組み、専門分野に関連する成果を提出できる人(授業内で作ったものに限らない)
出願時には成果物提出シート(A4)または画像を出します。フォーマットはメールで送られてくるので、事前にアドミッションセンター(入学相談室)へ連絡が必要です。
日程は7回、定員になり次第締切
| 募集期 | 願書受付(書類必着) | 選考日 | 結果通知発送 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 9月1日〜9月12日 | 9月21日・9月22日 | 11月2日 |
| 第2回 | 9月28日〜10月17日 | 10月24日・10月25日 | 11月2日 |
| 第3回 | 10月26日〜11月21日 | 11月29日 | 12月3日 |
| 第4回 | 11月30日〜12月15日 | 12月20日 | 12月24日 |
| 第5回 | 12月21日〜1月26日 | 1月31日 | 2月4日 |
| 第6回 | 2月1日〜2月9日 | 2月14日 | 2月18日 |
| 第7回 | 2月15日〜3月2日 | 3月7日 | 3月10日 |
第1回・第2回は選考日が2日あり、どちらになるかは大学から通知されます。第5回は12月26日〜1月5日の間、郵送のみの受付です。
2026年9月26日時点で第1回の受付は終わっていて、次は第2回(9月28日〜10月17日)です。学科ごとに定員になり次第締め切るので、後の回ほど枠が残っていない可能性があります。各学科の募集状況はアドミッションセンター(入学相談室)に問い合わせるよう案内されています。
Web出願も可能です。Webで出願内容を登録したうえで、出願書類を郵送(簡易書留)または持参します。出願書類が大学に届いた時点で出願完了です。
どこから手をつけるか
- 専願か併願かを決める。併願なら課題作文が必要。専願は課題作文が免除される代わりに、入学後の学費は返金されない
- 4種類のどれで出すかを決める。対象の資格があれば資格評価型、専門高校なら専門高校出身者対象型、ワークショップに参加できるならAI入試。どれにも当てはまらなければ適性診断型
- 適性診断型なら、動画や講義を見てから書く練習をする。全体で50分なので、見る時間を引くと書く時間は短い
- 志望理由書と自己PRを準備する。「何を作りたいか」「なぜこの学科か」を具体的に
- 早い回に出す。学科ごとに定員になり次第締め切られる。特にデジタルエンタテインメント学科は昨年度3.1倍
まとめ
- 名古屋国際工科専門職大学は、東京・大阪の姉妹校と統合して2027年4月に「国際工科専門職大学」として開学(2026年6月24日に設置認可)。2027年度入試は新大学として行われる
- 名古屋キャンパスの募集は情報工学科80名・デジタルエンタテインメント学科40名
- 総合型選抜はAI入試・適性診断型・資格評価型・専門高校出身者対象型の4種類。すべて専願・併願のどちらでも出願できる
- 選考の軸は書類審査と面接
- 書く試験は、併願者だけの課題作文(出願書類として提出)と、適性診断型だけの適性診断Ⅱ(動画を視聴後に記述、全体で50分)
- 課題作文のテーマはWebに公開されていない。所定用紙は入試要項(出願セット)にある
- AI入試はAIワークショップの修了証が出願の前提
- 資格評価型は情報系だけでなく英検準2級・簿記・数検などでも出願できる
- 日程は全7回(9月〜3月)で、学科ごとに定員になり次第締切
- 出願選考料30,000円で第2希望学科も受験できる
- 名古屋キャンパスの1年次学費は情報工学科1,510,000円/デジタルエンタテインメント学科1,590,000円(別に入学金260,000円)
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。東京キャンパス(東京国際工科専門職大学)の内容は東京の専門職大学5校の記事にもあります。愛知県の私立大学は愛知医療学院大学、一宮研伸大学、岡崎大学の記事にもあります。